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遅くなりましたが、10月18日に観に行った初代ローマ皇帝アウグストゥスの日時計のお話を。現在カンポ・マルツィオと呼ばれる軍神マルスの野原に、表面積が160×75メートルという巨大な日時計がありました。時計の針はなんとエジプトから運んできた約22メートルの高さのオベリスク(古代エジプトの記念柱)です。当時(紀元前10年)のエジプトは、ご存知の通り、ローマ帝国領でした。アウグストゥスがクレオパトラ(とアントニウス)の軍と戦って勝利した約20年後のことです。日時計の文字盤はトラバーチン石でできており、文字はブロンズで刻まれていました。時刻はもちろん、月、季節、星座までも分かるようになっていたそうです。更に、毎年9月23日、アウグストゥス帝の記念日には、影が平和の祭壇アラ・パチス(現在とは異なる場所にあった)の入り口にちょうど到達するようになっていたそうです。アラ・パチスとはアウグストゥス帝が戦勝を祝って造らせた大理石彫刻の素晴らしい祭壇です。近くにはアウグストゥス帝一族の墓もありますから、まさに権力の象徴です。まずは日時計の針だったオベリスクを見に行きましょう。これは今ではいつでも誰でもモンテチトーリオ広場で見ることができます。カンポ・マルツィオ通り48番地の私有地内地下にある文字盤は許可無しでは見られません。これがそのカンポ・マルツィオ通り48番地アパートの入口。TBSの『世界ふしぎ発見!』で見たことがあったので、どうしても入ってみたかったのです。やっと願いが叶いました。昔は地上だったところが今では地下になってしまっているので、残念ながら水に浸かっています。ギリシア文字で4月とか9月とか刻まれているのだそうです。おもしろいなあ。隣には「日時計」という名のBARがありました。ところでプリニウスによると、この日時計は西暦47年には(作ってから約30余年後)には、既に狂ってしまっていたそうです。その後、日時計の針だったオベリスクは捨て置かれた状態でした。そしておそらく4~6世紀の天災(火事や地震と思われる)、または11世紀の神聖ローマ帝国によるローマ略奪により破壊されてしまいましたが、16世紀に、ローマ教皇シクストゥス5世が、数々のオベリスクを巡礼者の道標となるように所々に再配置。その一つとしてこれがモンテチトーリオ広場に置かれたわけです。一種のリサイクルですね。いずれにせよ、1世紀の政治家プリニウスの著書『博物誌』や、今でも残る日時計の一部によって、その偉大さをしのぶことができます。
2009年12月30日
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最近何だか分からないですけど仕事プライベートともに忙しくて、師走だからかなーと思っていたりするのですけど、トゥルッロの385ちゃんから頂いた土曜ワイド劇場なんかのDVDを一日中布団にくるまって見ていたりする日もあります。そんなこんなでブログの更新もできず(アパートにはインターネットがない)、両親からも「何をしておるんじゃ?」との問い合わせの電話が入る始末です。あぁ、思えば実家には一ヶ月ほど電話しておりませんでした。両親、ご心配をおかけして申し訳ありません。ちなみにfacebookではスウェーデン旅行、職場の忘年会等、マミマミ最新の写真や動画をUPしておりますので友人達は見てね。ドラマ『おひとりさま』が終わってしまいました。はじめ結構おもしろいかなと思っていたのに、なんじゃあのラストはまあドラマなので何でも許す。しかしこのドラマの中で一番よかったのは観月ありさの演技でも小池徹平の初々しさでもなくて、最終回での保健の先生のセリフです。これが往年のアイドル鈴木あみちゃんなんです!「一人が好きっていうのと、誰も必要ないっていうのは、別のことですよ」いい味出してます。泣ける。他に今見ているドラマは、 玉山鉄二くん!一話見ても誰だか分かんなかったよ!『手紙』や『NANA』や『ハコイリムスメ!』ではちょっと濃い顔の方と思っていたんですけれど、とんでもない、さっぱりさんですね!髭面なのにさっぱりさんとはなぜだ?こっち系になるとは全く予測ができませんでした…。不覚…。いい意味で期待を裏切ってくれた俳優さんです。その他、わたくしがこのところ、観て感動した映画はイーサン・ホークとジュリー・デルピーの『ビフォア・サンライズ』、『ビフォア・サンセット』終わらせ方がとてもいいんですよ。9年も後のシリーズ後編なんて、作るの大変だったと思うのですが、本当に素敵な作品になっていました。ファンの賛辞も多いそうです。納得。田中くんご夫妻、DVD1年間もお借りしてます。ごめんなさい。来月お返しします。こちらはサンタさんが、じゃなくてあさちんがスウェーデンでプレゼントしてくれたオーナメントカレンダーです。1から24までの数字が書いてある窓があって、12月1日から毎日その日の数字の窓を開けていくカレンダーなのです。開けた窓の中にはオーナメントの形をしているチョコレートが入っていて毎日一個ずつ食べられるというおいしいカレンダーでもあります。今年もサンタさん来ました!うふ。
2009年12月29日
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あさちんが数ヶ月のスウェーデン生活を終えて帰ってきました。ちょうど北ヨーロッパが大雪のため陸空路ともに大混乱の時期だったので心配していたのですが、何だかちょうどうまく避けてのほほーんと車と電車で帰ってきたようなので、運が良かったと思います。それでお引っ越しの片付けでお忙しいところではあったのですが、図々しくも夕食にお呼ばれしてしまいました。なんと馬刺を食べました。馬肉を食べたのは子供の頃、那須で食べて以来、人生で2度目だと思います。近所の(ちなみにウチからも近所です)トリオンファーレ市場のとある肉屋(昔は馬肉専門店だったらしい)で朝買った新鮮なものだそうです。肉なのにマグロのような甘みと軽さで、それでも牛のようなスタミナ感もあり、飛び上がるほどおいしかったです。それからアーティチョークの前菜と手長海老たっぷりのパスタも頂きました。この日は(も?)ご主人がシェフです。ローマのわたしの友人たちの旦那さんの中にはここんちのご主人のように料理をしてくれる方が割といて、あらま、いいわねーと思います。そのあとあさちんがスウェーデンで買ってきた家を建てることになりました。パッケージのように作ろうとしましたが、意外と難しいものです。ちなみに、写真を見れば分かると思いますが、 本当の家ではなくて、お菓子の家です。シナモンクッキーとm&m’s(マーブルチョコ)でできています。
2009年12月23日
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恒例のフリーマーケットでした。最近ずっと天気が悪かったので、雨が降らなくて本当によかったです。今回は雨ではなく寒さとの戦いとなりました。そこそこ売れましたが、ビンテージマーケットとの共同開催だったので、やはり客層は異なり、前回よりは売れなかったような気がします。それにしてもフリマ相棒MIMOちゃんの手作りアクセサリーはすごいです。19日に日本食レストランDOOZOで行われたフリマでも超人気でした。わたしも大好きな折り鶴イヤリングとネックレスです。お友達のクリスマスプレゼントにも買っちゃいました。フリマ相棒もうお一方技術屋さんのブログもどうぞご覧下さい。フリマが終わってから、フリマ仲間4名で中華・マレーシア料理を堪能しに行きました。メニューにナシゴレンとかシンガポール・ヌードルなんてのもあって、ローマにある店にしてはマニアックです。おいしいっす。もう、みんな酔っぱらっちゃって大変でした。マレー料理COURT DELICATI(好口福餐庁)住所 Viale Aventino, 39-43Tel.06-5746108月曜定休いつも割と混んでいますので、たぶん要予約
2009年12月21日
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月曜、休みなんですが、職場でコンピューターの予約端末の講習会があるので、出勤しました。これが他の職場に移った時に役に立つのかというと、残念ながら全然役立たずでしょうが、今の仕事にはすぐにでも必要なので、頑張って覚えました。みんなの前でデモンストレーションとかもやったんですけど、イタリア語とコンピューター音痴のわたしには全然分かりません。それでもウチのスタッフの中では使いこなせる方なので(おい、ウチの職場…)、わたしが頑張らないと。これはともかく、本当にわたしはエクセルとか、日本人のOLが当たり前に使えるようなプログラムが使えません。日本で真っ当な仕事に就く前に(まだ就けると思っているらしい)誰かみっちり教えて下さい。ところでこのホテル端末プログラム(もちろん外注)の今回の講師は某イタリア人若手俳優のお兄さんです。わたしは以前から知り合いだったのですが、最近、この事実を知り、興奮しております。そういえば名字一緒じゃんね。
2009年12月15日
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トラステヴェレ地下探検ツアーに行って参りました。1700年代に建てられた建物、現国際キリスト教寄宿学校(聖パスクアーレ協会)を9年前に修復した時に発見された大規模な古代ローマ時代の地下遺跡です。道路、インスラ(高層共同住宅)、ドムス(貴族などの邸宅)などが、フレスコ壁画を含めた装飾も合わせて綺麗に保存されていました。ここはカトリックの団体オプス・デイの所有だそうです。めっちゃくちゃ美しい近代的な建物で、中に入ると2000年前の遺跡を取り込んだ美術館的様相を帯びた内装。いくらお金かかっているんだろう…。
2009年12月13日
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某高級ブランドショップに勤めるアサカサンから「日頃からご愛顧のお客様への一日限りの特別内覧会へのご招待状」というのを頂いたので、全然顧客でもないわたくしが図々しくも同僚「栗」を従えて(というかスクーターの後ろにまたがって)普段着でスペイン広場近くのお店にお邪魔しちゃいました。新装開店してるし!ドアマンがドア開けてくれるし!スパークリングワインふるまわれているし(わたくしはもちろんジュース)!きらびやかな世界に飛び込んできちゃいました。バッグがドレスが靴が、破格の値段でございます(わたくしにはもちろん買えない)。アサカサン何も買わなくてごめんよ。リスボン旅行をともにしたNAOさんとも久々に再会して、いい夕べとなりました。サン・ロレンツォ・イン・ルチーナ広場のネスレのお店はおもしろいです。入ると若い男の子の店員さんが「ヴォナセーラ、シニョーラ」(こんばんは、お客様)と声を掛けてくれます。執事カフェ的。ジョージ・クルーニーが宣伝をしているお店です。ちょっとした会員制みたいなお店ですので、ネスレのコーヒーメーカーとそれにセットするカプセルコーヒーを買う人が行くお店みたいです。登録した名前を言うと、カルテに何をいつ買ったかが記入されていきます。栗のお姉さんが顧客なので、わたしたちはそのおかげで新商品の試飲もできました。ラッキー。その後わたしと栗は夜のローマをスクーターで疾走。ローマの休日じゃーん、とか女二人で馬鹿笑いしながら、クリスマス市の立つナヴォーナ広場を散歩し、マクドナルドでチキンの巻いてあるのを1人2つずつ食べ、食べ過ぎじゃーん、とまた馬鹿笑いしていました。それでも11時前に着いたから、夜更かししないでこんな夜の散歩もたまにはいいな。
2009年12月11日
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COP15とかいう国連の環境に関する国際会議がコペンハーゲンで行われていますが、この週末、そこに行ってみました。おととい帰ってきたばかりです。ローマから3時間弱の飛行でデンマークの首都コペンハーゲンへ。外の気温は摂氏3度。街角の温度計はマックス25度、最低気温はマイナス20度までを示すことができます。マイナス20度、必要なんですね…。環境に配慮、若者に負けずに自転車を漕いで、クリスマスツリーの電飾を付けてるわたくしどす。あー付いた!って言うのはもちろん嘘です。こちらはチボリ公園の写真。コペンハーゲンで1泊。翌日、そこから電車に乗ってデンマークの東端、海沿いの町ヘルシンオア(Helsingor)へ。そこからフェリーに乗って約20分で対岸の町、ヘルシンボリ(Helsingborg)に到着。ここはもうデンマークじゃなくてスウェーデン。えっ、どこどこ?という方はこちらをどうぞ。いずれもすっかり目出度いクリスマスのムードに包まれたところで、いやー来て本当に良かった。思ったより寒くないし、現在あちら方面に仮住まいを構えているあさちんのご案内のおかげもあって、とても楽しい旅になりました。あさちんありがとうございました。ちなみにヘルシンオアとヘルシンボリ、何で出だしの部分、同じなのかというと、首(hals)という言葉が由来だそうで、この2都市を結ぶ狭い海峡を意味しているのだそうです。最も近い地点で7km、近代までは凍結すれば徒歩で渡ることもできたって!ほんとかいな。Wiki情報でした。写真付きで日記もUPしていきます。お楽しみに!
2009年12月09日
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旅行最終日。ヘルシンボリの街を散策です。スウェーデンと言えば…H&Mです!残念ながらいい物何も見付からず、何も買わず。本場なのに…。商店街はかわいいお店がいっぱいありました。ランチは小海老のカクテルサンドみたいなのにしました。これはありきたりの味でイマイチでしたが、付け合わせのジャガイモ(あさちんのを盗んだ)はやっぱりおいしかったです。あさちんが「サウナ入って帰ろ」って言うのが、地元民っぽくって(そうなんだけど…)かっこよかった。サウナに入る時間がなかったので、次回は試してみたいです。またフェリーに乗ってデンマークのヘルシンオアに行って、鉄道のヘルシンオア駅から空港駅まで電車に乗りました。そういえば、あさちんやあさちんダーリンは、スウェーデン人は英語が堪能で、とにかくこちらがスウェーデン語を多少できたとしてもとことん英語で話してくる、とおっしゃっていましたが、電車内でわたしは2人にデンマーク語で話しかけられてしまいました。デンマークではこうなのかな?一人は「切符拝見」と言ってきた(らしい)若き女車掌さん。「ありがとう」ですら多分デンマーク語。あとはホームレスみたいな男の人。電話番号をしきりに見せて、「ここに掛けたいんだけど携帯貸して」って多分言っていました。しばらくしてから英語で「僕の言ってること分からないの?」と言ってきたので「携帯持ッテナイ」って返したらすごすごと違う車両に移動してしまいました。ホームレスも英語しゃべれるんだなー。電車はヘルシンオアから約1時間でコペンハーゲンのカストラップ空港駅に到着。降りたらすぐチェックインカウンターなのですが、どこも混雑していないんです。というのは全ての航空会社とつながっている自動チェックイン機が置いてあり、これで手早く簡単にチェックインが可能なのです。道理でカウンターに誰も並んでいないはずです。素晴らしいシステム!わたしは預け荷物がないので、そのまま入ります。スウェーデンよ、デンマークよ、さようなら。クインシー・ジョーンズの『Stockholm Sweetnin’』が聴きたくなりました。ストックホルムには行ってないけど…。
2009年12月08日
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ヘルシンボリでわたしが泊まったお宿はホテル・マリアといって、駅からもほど近く、聖マリア教会の向かいにある3つ星ホテルです。友人あさちんが住んでいるこの街はそれほど大きくなくほとんどの観光宿泊施設は鉄道駅兼フェリーターミナルから徒歩ですぐの所にあると思います。ホテル・マリアのおもしろいのは、タパス(スペイン料理)レストランでもあるというところです。ですからチェックインするために建物に入ると、ウエイトレスの女の子が「ハーイ」ってやって来て手続きをしてくれるのです。タパスを食べてワインを飲んでいるお客さんをかき分け、ホテルの部屋(全10室くらい?)に着くと、ちょーかわいいメルヘンなお部屋です。バスルームは新しくて、アメニティも行き届いており、とても気に入りました。前夜、レストランのお客さんが飲み食いしていた場所でブッフェの朝食です。落ち着いた感じのカップルが何組か、おのおの新聞を読みつつ大きなカップでコーヒーを飲んでいます。スウェーデンはコーヒー摂取量が世界で二番目だとか(ちなみに一位はフィンランド)。年輩の方もいますし、若い人もいます。みんなこのあたりの国の人のようです。珍しいことに朝食にミートボールがありました。スウェーデンではよく食べる料理です。聖マリア教会に入ってみました。この街は17世紀のデンマークとの戦争で完全に焼け野原になってしまい、残ったのがこの教会とヤコブ・ハンセンさん(誰?)の家だけなのだそうです。シンプルだけど木造の内装のおかげで暖かみのあるプロテスタントの素敵な教会。マルティン・ルターの肖像画も掲げてあります。見慣れている豪奢なカトリックの教会と違って、正直、なぜかホッとしたのでした。チャリンコであさちんが迎えに来てくれました。向こう岸の街、デンマークのヘルシンオアに遊びに行くのです。もちろんフェリーで渡ります。このフェリー、約20分の距離のヘルシンボリとヘルシンオアを20~30分毎に行き来しているのですが、なんと24時間営業なのだそうです。驚きです。埼京線の最終が23時41分なのに比べれば、ローマの深夜バスはなんて便利なんだ、と思っていましたが、上には上がいるんですね。しかも異国間なのに…。ちなみに岸に着けたり、車の出入りなどに手間が掛かると思いきや、それは慣れたものですから、そういった時間も全部含めて20分なのです。20分だけどもしかしたら来なかったり渋滞とかで1時間は余裕を見ようよっていうローマのバスに比べたら何て素晴らしいの。そしておもしろいのが、フェリーに乗った瞬間、乗客の大勢がフェリーの中の免税店で買い物したり、レストランで食事をはじめることです。なぜなんだ?ちなみに、フェリー上でのレストラン利用専用のチケットというのもあって、これは移動目的ではなく、フェリーのレストランで飲み食いする用。だからこの人たちは今日、スウェーデンとデンマークを何十往復もしているのでしょう。ここのレストランはそんなにおいしいんでしょうか…。さて、そんな観察をしているうちにヘルシンオアに到着です。駅前ではクリスマスマーケットが開かれています。ホットワインやソーセージ、セーターや植木が売られています。わたしたちの目的はクロンボー城です。この城は、シェイクスピアの『ハムレット』の舞台となったと言われている城なのです。歩いて20分くらいの所にありますが、ずっと見えていますので道に迷うことはありません。16世紀(豊臣秀吉の頃)、フレデリクス2世という王様が造ったお城です。ダンスホールや寝室、食事の部屋などが公開されており、圧巻なのはあさちんがどうしても見たいと言ってきかなかった地下です。地下ですからもちろん真っ暗で、入口では親切にも懐中電灯の自動販売機があります。(勝手に)地下連盟のわたしたちは2人とも懐中電灯を常時携帯しているため(実話)、もちろんこんなところでデンマーク・クローネを無駄にはしません。はじめ牢屋かと思っていましたが、どうやら兵士が立てこもっていた所らしいです。ホルガー・ダンスクという、デンマークの危機に助けに来てくれるという伝説の英雄の像も見ました。ライトアップされており、しかもそのライトも数種類のパターンで照らしてくれるので、あさちんが「何だか表情が変わるぅ~」とか言ってわたしを脅かします。それはそれはおそろしかったです。観光客が極端に少ないので、2人だけになったところで、わたしは隠れてあさちんを一人だけにし、脅かしてやりました。そうこうしているうちに後ろからイタリア人(しかもローマ人)の親子3人連れが来たのでちょっとホッとしました。娘さんは生物学者で、コペンハーゲンに住んでいるのだそうです。さてさて、お腹も空いてきたので、わたしたちはお城の敷地内にあるCAFE KRONENで昼食を取ることにしました。わたしはハンバーガー、あさちんはニシンとか入ってるランチセットみたいなの(もう忘れちゃった)を頼みました。ハンバーガーは具がたくさんで、おいしいです。何より、付け合わせのジャガイモがおいしいのなんのって。蒸しじゃなくて茹でたみたいです。暖かいので外に出たくなくなってしまいます。意を決してドアを開け、外に出ましょう。歩いて街の中心地を通り、鉄道駅兼フェリー乗り場方面に戻ります。日曜だったので残念ながら大抵の店は閉まっていました。4時くらいだったと思いますがもう暗いです。ヘルシンオアよ、素敵な時間をありがとう。フェリーに乗り込んでスウェーデンのヘルシンボリに戻ります。聖マリア教会で、夕方6時から無料の合唱のコンサートがあったので、それを聴きに行きました。コーラスは何だか眠くなっちゃうよ、もう帰りたいよ、って感じでしたが、パイプオルガンが聴けたのでよかったです。あさちんによれば、昔ここの教会出身の有名なパイプオルガン奏者がいたということで、誰だか知りませんがその人も弾いたであろう、心に響くあたたかい音色のパイプオルガンの演奏を聴いてきました。ヘルシンボリのお城シェールナンは14~15世紀に建てられましたが、デンマークとの戦争で破壊されてしまって塔しか残っていません。高台に上ってヘルシンボリの街を眺めました。海辺の街、綺麗です!その後、市のコンサートホールで行われるクリスマス・コンサートをモグリで聴かせてもらえることになりました。やったー。市レベルでやっているにしてはとっても手の込んだコンサートでした。立派な合唱団と小楽団の素晴らしい演奏を聴き、子供達の出し物や、観客をも巻き込んだ全員参加型のコンサート。スウェーデン語は全然分かりませんけど、MCも観客を飽きさせない内容だったようで、観客たちが楽しんでいるのが分かりました。っていうかわたしも楽しんだよ!めちゃくちゃクリスマス気分を味わえました。スウェーデンの冬の夜は長いです。これからあさちんちでご飯をご馳走になります。mixiに動画を載せたのでご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、驚いたのはアパート(もちろん日本で言うマンション)一戸一戸が各自で行うイルミネーションの美しいこと。これは実際に見た人でないと分かりません。度肝を抜かれました。「皆さんディズニーランドのエレクトリカル・パレードに参加してるんですか?」って感じです。みーんなやってるんですよ、ここんちのお父さんも、あそこんちのおばあちゃんも、そして友人あさちん夫妻も。近くのコペンハーゲンで環境会議やってるんだから「省エネ!」って叫びたいところではありますが、人口は東京都より少ない国だし、どうせこのイルミネーションも既にエコ電球とか使ってるんでしょう。深夜0時少し過ぎのバス(もちろん24時間あります)でホテルに帰ります。運転手さん、アレ?女性…!!!この時間のバスの運転手が女って、イタリアや日本じゃ考えられませんが、ここはこういった意味でも性差別のない国なんだそうです。ちなみに治安は両国に比べてはるかにいいです。とにかくヘルシンボリ、色々なことで驚かせてくれます。外国のことってやっぱり実際に暮らしてみたり、じっくり旅行してみたりしなければ分からないです。百聞は一見に如かずとはよく言ったものです。
2009年12月07日
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朝、コペンハーゲン中央駅前を通って目抜き通りストロイエに向かいます。自転車がびゅんびゅん走っています。子供を乗せても飛ばしています。雨が降っても同様だそうです。残念ながら走っている写真は撮れませんでしたが、ものすごい自転車が停まっているところを撮りました。ええとですね、前籠がやたらとでかくなっていて、そこにお子さんを1人や2人、ぽいっと入れてガンガン飛ばすのです。ひえーっ。ストロイエにはかわいいお店がたくさん。Søstrene Greneというお店には何時間居たことでしょう。立ち並ぶお店のショーウィンドウもめちゃめちゃかわいいっす。クリスマスっぽいですね。ロイヤルコペンハーゲンにも入ってみました。外は摂氏約3度。でもあまり寒く感じません。わたしは風の子。海岸地区ニューハウンへ足を運ぶと、数々のクリスマスの露店が立ち並んで賑わっています。道端で演奏している楽団や、レストランのメニューを眺めるのが楽しいです。こっちってばランチメニューが超充実していて、割とお得な料金で(日本に比べれば高い)食べられます。イタリアでレストランなんかに行くよりは安いです。わたしはストロイエにあるEUROPAという洒落た喫茶店兼軽食レストランみたいなところでシーフードのランチセットを食べましたよ。少なそうに見えますが、ボリュームたっぷりで食べ切れません。パンがおいしい。お母さんに食べてもらいたい…。こんなかわいいお店もあります。すみません、イタリアには何ゆえないんですかあああああ。夜はいよいよお待ちかねのチボリ公園です。チボリ公園は19世紀にできた歴史あるアミューズメントパークで、夏季とクリスマスシーズンのみ開館しています。クリスマスはイルミネーションが綺麗なのです。並び始めたのは3時半頃。でも既に暗くなり始めていて、入場口もいい具合にキラキラしてきました。入るのに30分くらい並びました!中にはクリスマス期間特設のお店がいろいろ。基本的に遊園地らしいので、空飛ぶカーペット(?)やらジェットコースターやらいろいろあって、寒いのにギャーギャー叫んでいる人たちが飛んでいるのを見るのも楽しかったりします。みんなうろうろ歩いてイルミネーションを楽しんでいます。 とっても綺麗ですよ。それから食べるところもいっぱいです。もし飲めるならホットワインもおいしいんだろうな。わたしは匂いにつられてチュロスを食べてしまいました。揚げ立てほっかほかでおいしいんです。揚げ物禁止令発令(by母)中なのに…。砂糖たっぷりかけてしまいました…。チュロスってディズニーランドのイメージ。遊園地つながりだなあ。それからわたしたちは公園の外の大きな観覧車に乗って夜のコペンハーゲンを上から堪能してきました。さてさてスウェーデン入国に向けて電車に乗ります。まずはコペンハーゲンから東へ、同じデンマークのヘルシンオアという街へは約50分で着きます。ヘルシンオアにはフェリーの船着場があります。鉄道駅とフェリー乗り場はコンコースでつながっています。ここから約20分フェリーに乗った対岸が、あさちんの住むスウェーデンのヘルシンボリなんです。もちろんパスポートチェックも何もありません。だから外国に来たって気がしません。でも通貨も言葉も違います。似てるけどね。IKEAとH&Mの国にとうとうたどり着きました!
2009年12月06日
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金曜日に仕事を終えてから出発したのでデンマーク、コペンハーゲンの空港に着いたのは23時半頃でした。当初、知らない土地にそんな遅くに一人で着くなんて心細いなあ、と思っていたのですが、完全に英語が通じる安全な国だというのと、それから交通機関が24時間、しかも頻繁に通っている!というのを知って、安心しました。例えば夜中の2時でも電車が20~30分おきに来るというのは日本より便利です。スウェーデン国鉄のサイト(なぜかこのサイトでも情報出てくる)で調べたら空港からコペンハーゲン中央駅まで行く電車は確かに真夜中にも頻発しているんです。すごい国だと思いました。空港はとても小さくて、ゲートを出たらすぐに鉄道の駅がありました。そこでATMを探したのですが見付けられませんでした。デンマークのクローネもないし、どうしようかなーと思いました。しかしここの国なら何とかなるだろうという確信はありました。やはり自動券売機でクレジットカードが使えるのです。どうやら北欧では少額の買い物でもクレジットカードを利用することが往々にしてあるようなのです。目から鱗でした。ちなみに利用した額は400円ほどなのです。ホームに出たら少し寒かったのですが、予想していたほどではありませんでした。深夜0時過ぎの電車でも、京浜東北線のように安心して乗れます。いえ、0時過ぎの京浜東北線の方が混んでいるし酔っ払いがいるので、より危険かもしれません。ともかく空港から3駅先がコペンハーゲン中央駅です。約13分。近っ!電車を降りてコペンハーゲンの街を歩きます。閑散としていますが、おばあさんとか女の人も一人で歩いていたりして、外国人もそんなにいないようだし、何だかよさそうな国だというのが伝わってきます。お腹が空いていたのでセブンイレブンに入ってみましたが、そこにはドラッグやっていそうな人がたまっていたので何も買わずに逃げました。risoさんに借りたガイドブックのコピーを持っていたのでホテルはすぐに見付かりました。歩いて約10分のSavoy Hotel。入り口はかわいいんですけれど、部屋は狭くてあんまりよくありませんでした。まあ1泊だからいいでしょう。それにコペンハーゲンのホテルはどこも割と高くて、探すのが大変だったのです。おそらく国際会議のせいもあったでしょう。ホテルでは、今回の旅のパートナー、スウェーデン仮在住あさちんがわたしを待っていてくれました!かわいそうに、あさちんは近所の騒音のせいで一晩中眠れなかったそうです。わたしは疲れていたので寝ちゃいましたよ。ごめんね。
2009年12月05日
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ドラマミなのにもかかわらず昨日やっと『花より男子リターンズ』を見終えたわたくし。小栗旬くんはやっぱり花沢類がいいわーと最後までドキドキしつつ、更に中国語をも操る美作あきら、阿部くんもいいのよねー、と貴重な日曜日終了。来週末、初の北欧旅行が控えているので、それに備えて、以前cilieggiaちゃんに頂いたDVD、映画『かもめ食堂』を観ます。ちなみにこの映画の舞台となったヘルシンキ、何度か乗り継ぎで利用したことがあります。ちなみに今回の旅行ではフィンランドへは行きません。ただ北欧つながり、ってだけで観ただけです。この映画、最高っす。たまらなくコーヒーが飲みたくなり、たまらなくおにぎりが食べたくなる!トンカツも生姜焼きもおいしそう。そういえば海外の日本料理店って何故に寿司刺身なんでしょう。違うのにね。かもめ食堂、毎日通うぞ!って思わせてくれる素敵な映画です。主役の小林聡美さんをはじめ、キャスティングがとてもいいです。ただ気になった点が一つ。ここの街はこんなにいつもいつも青空なのかしら。それからわたしはかもめ、こわいんですけど、お隣のスウェーデンには行っても大丈夫かしら。金曜日、デンマークに飛んで、そこから海路でスウェーデンに入ります。船酔いはしないかしら。先月『重力ピエロ』をみんなで観に行った帰り道、アレが「日本の映画ってレイプとか自殺とか鬱とか癌とかばっかりだよね」と言って、それをそうかもなーと思いつつ懸命に否定するわたしと激論になったのだけど、『かもめ食堂』みたいな映画もあるじゃん、と思いました。海外に紹介される映画がそんなんばっかりなんじゃん?確かにこっちで観る日本映画はそんなんばっかじゃ。日本は海外に日本をどう紹介したいのだ?で、『アマルフィ』か?
2009年12月01日
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