のんびり幸兵衛夢日記

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2006.04.08
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カテゴリ: 読書
村山由佳の 『翼 cry for the moon』 を読みました。
本棚にあったから手にとってみただけで、あまり期待せずに読み始めたのですが、この人、こんなに面白いもの書くのか、知らなかった!と驚きました。

村山由佳といえば、雑誌でもよく目にしていました。
なんだか笑顔がさわやかでキレイな人で、確か埼玉の鴨川のあたりで自然豊かな暮らしをしていて、そのライフスタイルがよく紹介されています。
少し前の、雑誌『ナナムイびと』(3号)にも、その暮らしぶりが紹介されていて、私は本屋でそれを見かけ、よっぽど買おうかと思ったのだけどもやめてしまったことを、今回この本を読んで、激しく後悔しています。
なんたって、家のリビングに、おっきな馬がいたもんなぁ~。。

人は、生きていけば誰でも、多かれ少なかれ心に傷を負うものですが、それらは、他人の力によって、取り払うことが出来るものなんだろうか。
たとえ精神心理学の専門家によるカウンセリングやケアであっても、それらをおこなう人自身もひとりの人間で、自分の人生経験には限度があるのだし、助力も最終的には、限界があるのではないか。


この小説には、虐待をはじめとした現代社会の歪み、人種、差別、民族、宗教、などいろんな要素が含まれていて、そのことが、奥行きを深いものにしています。
これらの要素を、婉曲にではなく正面から真摯に取り上げて書いていること、また、登場人物それぞれの心情の描写も丁寧なことから、この村山由佳という人は、とてもまじめな人物だなと感じました。

読み終わっても、まだ、余韻を引きずるくらいに入り込んで読むことが出来た小説はとても久しぶりです。
じつは、一昨日の夜は、読み出すと止まらず、午前3時ごろまでかかって一気に読んでしまったほど。
この人の本を、ほかにもいろいろ読んでみたくなりました。

翼





昨日の晩ごはん

・自家製ウオゼの干物

・若ごぼうの軸(つまりごぼうの柔らかいもの)と揚げの炊き込みご飯

・ほうれん草のおひたし

・冷や奴





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最終更新日  2006.04.10 00:37:53コメント(0) | コメントを書く
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