のんびり幸兵衛夢日記

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

サイド自由欄

2006.05.11
XML
カテゴリ: 読書
村山由佳の『天使の卵』を読みました。
このような純然たる恋愛小説というのは、あまり読む機会がありません。
なんだか、手に取るのがこっぱずかしいというか。
これもいつものように、家にあったので読むことにしたのですが、堂々とオーソドックスな、素直で切ない恋愛小説、なかなかよかったです。

あらすじを書くと、あまりにありきたりな話に聞こえてしまいそうなので、やめておきます。
奇をてらった設定などは一切ないし、思いもつかないような大どんでん返しが起こったりもしません。

ありきたりといえば、ありきたり。
でも、だからこそ読む側にも現実味があって、文章のひとつひとつに、重みを感じます。

その言葉は、どれも真っ直ぐ素直で、のびやか。


言葉のひとつひとつに実感がともなっているので、リクツっぽい説明は不要で、おおらかで、力強ささえ感じられるのです。

読む側としても、作者とまったく同じ体験をしているわけではないにしても、何かしら自分の体験との共通項を見つけて、言葉が単に頭の上をかすめるのでなく、じっくり心に沁みわたるように共感することが出来ます。

単純な言葉で、単純なストーリーが綴られているだけなのだけど、この人の作品には、そういうギュッと人の心を捉える力がある、と感じました。

第6回「小説すばる」新人賞受賞作品。デビュー作。
秋には、映画化され公開される予定。

天使の卵(エンジェルス・エッグ) 天使の卵(エンジェルス・エッグ)




昨日の晩ごはん

・舌平目の煮付け

・里芋とするめいかの煮物

・酢の物(たこ、きゅうり)







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006.05.12 09:31:19
コメント(0) | コメントを書く
[読書] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: