のんびり幸兵衛夢日記

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2011.03.07
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カテゴリ: 読書
封印 」(黒川博行)を読みました。
92年に出された作品だそうで、これまで読んだ作品の中で最も初期のもののようです。

最初の頃の作品のタイトルなどを見ると、これまで読んできた作品のイメージとのズレを感じます。
この作品は、世の中の裏の部分を扱った作風へと、変化し始めた頃のもののようです。
この作品では、パチンコ業界と警察やそのOBとの関係が描かれています。

パチンコって、私は一度もやったことがないので、未知の世界の話でワクワクしました。
解説を書いている人は、作中の登場人物を、普通の人であり、誰でも同じような状況になり得るから、読者にとって身近な人が描かれている、というようなことを言っていますが、私にとっては自分から遠い存在で非日常的だからこそ、読む価値があるように思えます。
平日の開店前にドアの前で並んでいる人やパチプロやヤクザが、こんな小説読まないでしょ。


垣根の低い人たちは、とてもパチンコ屋に入りそうに見えない人も、軽いタッチで出入りしています。
でも店の近くを通るだけで、もんのすごい匂いがして(溜まりにたまったタバコのにおい)、開店前に大声でイラッシャイマセッッ!!と張り叫んでいて、独特のムードを撒き散らしています。
あの未知の世界は、こういう仕組みで動いているのかと思うと、とても面白かったです。

主人公の酒井がのちの疫病神シリーズでの二宮、伊島が桑原になっているような気がしました。





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最終更新日  2011.03.07 17:13:33コメント(0) | コメントを書く
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