老師の言葉 0
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『そうだ、イルカみたいに生きてみよう!』は、ぼくが感じていることを書かせてもらった。もっと流れに身を任せて生きればどんなに楽になるか。ぼくはイルカと泳いで、そう感じた。「がんばれ、がんばれ。がんばれば何でもできる」そんなふうに尻を叩かれて生きてきた人はたくさんいると思う。ずっと言われていると、がんばれば何とかなると思い込んでしまう。でも、現実はがんばってもうまくいかないことはいくらでもある。うまくいかないと、がんばりが足りないからだと、もっとがんばろうとする。その結果が、心の病ということになるのではないか。イルカにあって、泳げないぼくは、海が怖くてたまらなかった。泳ごう浮こうとするほど沈んでいく。泳げないのに泳ごうとすること自体がばかな話。海に入ってイルカを見ているとき、がんばって泳ごうとするのをやめてみようと思った。海に身を任せてみよう。それで溺れたらだれかが助けてくれる。全身の力を抜いた。そしたら、体が楽に浮いた。これだ! と思った。力を抜く。がんばるのをやめる。そしたら、海にも浮けるし、ひょっとしたら、もっと楽に生きられるのではないか。人生という海をすいすいと泳いでいける人はいいと思う。努力に努力を重ねて荒波を乗り越えていける人もいいだろう。でも、それができない人もいっぱいいる。ぼくもその一人だ。才能とか努力ではない、何かに頼るしかない。大きな力に助けてもらう。そのためには、力を抜いて生きること。あきらめることではない。うまくいかないのは、思い込みやこだわりがあったりするから。自分の力を超えて、大きな力に、「お願いします」と手を合わせる。そんなことから始めてみてはどうだろうか。ぼくは、ただそれだけのことで、何かとても重要な変化が起こってくることを、何度か体験した。人に助けられ、思わぬ出来事に救われてきた。ひょっとして、これってすごいことかもしれない。イルカから学んだことだ。。
2021年08月01日
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小笠原写真展を表参道で開催している。初めて小笠原へ行ったのは10数年前。沖縄のほうに大きな台風があって、そのうねりで船が大揺れに揺れた。父島でも波が高くて、イルカと泳ぐ余裕などない。そんな初体験。あのときに一緒に行った人は二度と行くとは言わない。次に娘と2人で行って、2011年には再度、ツアーを組んだ。2014年からは毎年行っている。毎年毎年、ドラマがある。仲間が心臓発作で亡くなるという悲しい出来事もあった。小笠原が縁で結婚した人もいる。末期がんから生還したツワモノもいた。人生観が変わったと喜んでくれる人は何人もいる。写真展に出ているのは、最近のものばかりだが、それを入り口に、たくさんの思い出がよみがえってくる。行き当たりばったりで始めて、楽しいからと続けていたら、我が人生の大事なトピックスのひとつになった。(写真)2011年の小笠原(左端がこのとき末期がんで余命宣告の日を過ぎていたおーちゃん。9年後の現在、ものすごく元気で農業をやっている)去年は台風の影響で一度も外洋に出られなかった。従って、イルカとも会えなかった。それでも、みんなで食事を作ったり、室内でゲームやワークショップをして、今までで一番楽しかったんじゃないのというくらい、すてきなツアーになった。晴れていればすばらしい、台風は嫌だという、常識を覆してくれた。今年は8月4日から13日までを予定している。どんなドラマがあるか。参加を希望する方は、早めにご連絡ください。お問合せ・お申し込みは、こちらまで。
2020年03月21日
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明後日は、小笠原へ行ったメンバーが集まっての懇親会。簡単にランチをしながら、長女の氣子がまとめてくれたDVDを観賞する。小笠原の11日間が30分ほどにまとめられている。なかなかうまくできていて、みなさん、喜んでくださるはずだ。この夏の小笠原は台風が停滞していたため、からっと晴れた日は一日もなかった。海は大荒れ。メインイベントのドルフィンスイムもできずに終わった。不満ばかりが残っても不思議のない旅だったが、それでもみなさん、満足してくれた。今でも顔を合わせると、思い出で盛り上がる。明後日も大いに笑ってしゃべって、いい会になりそうだ。ランチのあとは、竹芝桟橋の近くの芝商業高校で小笠原の盆踊り大会。島の人たち、小笠原ファンの人たちが集まる。この夏は島での盆踊りを楽しみにしていたが、台風で中止になった。その分、明後日、楽しもうと思う。いい場を作るというのはとても大切なことだけど、決して簡単なものではない。主催者のエネルギーが場の状態を決める。主催者に応じた面々が集まってくるから。ぼくは場作りにはけっこう自信をもっている。と言うのは、小笠原のツアーにはいい人たちばかりが集まるからだ。御蔵島に行っていたときからそうだった。どんな状況であってもプラスに受け止めて、その状況を楽しめる人たちばかり。こういう人が集まってくるというのは、主催者であるぼくであり家内のエネルギーによるものだろうと自負している。今年で最後にするつもりだったが、ドルフィンスイムもできないまま終わるわけにはいかない。それに、いい宿も見つけたし、仲良しの島民も増えた。遊び方も多彩になった。ここまでが準備段階で、これからが本番だという気もする。ということで来年もやることにした。
2019年09月27日
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10月から小原田泰久・弘美の本格的なセミナー「いるかの学校」を開催します。(小原田弘美からのメッセージ)見えない世界とかかわって28年になりました。たくさんの方々とのセッションで感じるのは、岐路に立ったときにどの道を選択するか、その感覚の大切さです。人はだれもが、自分のやるべきことを「プログラム」して生まれてきています。しかし、まわりからの雑音に惑わされたり、こうあるべきだという価値観に縛られて、そのプログラムから逸脱してしまうことが多々あります。進むべき方向に修正しようとする力が働くのですが、気づかずに間違った道を突き進んでしまうことも少なくありません。「何かうまくいかないなあ」そう感じるときは、違った道に迷い込んだと疑ってみたほうがいいでしょう。「いるかの学校」では、自分の作ったプログラムを読み解くべく、催眠療法やエネルギー療法を駆使しながら、プログラムを作った「本質」にアクセスし、「今、やるべきこと」「今、選ぶべき道」を探ります。このメッセージを見て「ぴぴっ」ときた方にぜひ参加していただきたいと思っています。「ぴぴっ」とくる感覚こそ、「本質」からのメッセージだからです。開校日 第一回 10月12日(土)満席/ 第二回10月27日(日)*いずれか希望の日をお選びください。二回とも同じ内容での開催予定です。時間 10時半受付、11時開校、18時閉校 *昼食休憩あり。希望者は放課後懇親会。場所 ドルフィン・ヒーリング・タイム(練馬区石神井町3-27-6 辻川ビル2F201) 参加費 3万円+税(事前振り込み) *昼食代、懇親会代は含みません。講師 小原田泰久・小原田弘美 主催 株式会社Office Oharadaお問合せ・お申込み dolphinoha@yahoo.co.jpお申込みいただいた方には詳細をご連絡します。1限目 いるかの学校校長(小原田泰久)のお話「陸いるかになるには?~いるかみたいに生きてみよう!」2限目 自分の本質を見る(エネルギー誘導)ピュアな自分に出あう(気功体験)3限目 魂に響く言葉を探し出す(シェアリングなどで自分の変化を体験)
2019年09月26日
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この夏の小笠原は着いた日から帰る日まで台風だった。とんでもなくひどい天気になったわけではなかったが、海はうねりがあってドルフィンスイムには行けず仕舞いだった。宿は、父島の中心部から車で15分ほど離れたところにある山の中のバンガロー。食事は自炊。レンタカーと釣具屋さんが好意で貸してくれた軽四で買い出しに行く。買うばかりではなく、島タケノコが旬だということで、山でたくさんとってきて、毎日、食べた。釣った魚を唐揚げにしたり煮つけたり、バターソテーにしたり。なかなか豪華な食事になった。島の人にバンガローまで出張してもらって、工芸を習ったり、お話を聞いたり。これも楽しかった。この10日間で学んだのは、イルカにあえなくてもこんなにも楽しめるんだということ。気の合う仲間と一緒にいることが、楽しくてうれしくて仕方がない。大家族のような温かさがあった。21人の参加者があったが、みなさん満足してくれたはず。小笠原という特別な場所も大切だけれども、場所やイルカではなく、主役になるのは人だなと痛感した。10月でOfficeOharadaも創業8周年。これまで泰久、弘美が培ってきたものを駆使して、「いるかの学校」を開催する。みんなで学び合って、自分の進むべき道に勇気をもって一歩を踏み出す。そんな場にしたい。もちろん「ほのぼの」としていて、そこに身を置くだけで元気が出る場にする。終わったあと、みんなでビールを飲むのもいいな。
2019年09月07日
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10年以上前になるが、「イルカの学校」というのをやっていた。「イルカみたいに生きる」にはどうしたらいいか、それをみんなで学ぼうというセミナーをやったり、一泊で天河神社へ行って、正式な参拝をしたり、宮司さんのお話を聞いたりもした。その後、年に一度、御蔵島へイルカと泳ぎに行くようになり、2011年からは小笠原は出かけている。「イルカの学校」という名前は前面に出さなかったが、これもその活動の一環だった。10月から、「イルカの学校」を「いるかの学校」と改名して、セミナーを開こうと思っている。今度は、家内と一緒に、夫婦イルカのセミナーだ。ぼくも60代となり、家内も50代後半を迎えた。それなりに、いろいろな経験を積んできた。40代のころのイルカと、今のいるかとは中身が違っている。「イルカ」を「いるか」としたのは、カタカナの固さではなく、ひらがなのやわらかさを意識してのもの。小笠原をはじめ、家内とたくさんのイベントをやってきたが、われわれがやる集まりで多くの人が感じてくれるのは、「ほのぼの」とした雰囲気だ。その場にいるだけで緊張感がとれて心が緩んでくる。カタカナよりもひらがなのほうがふさわしいかなと思う。そんな雰囲気を大事にしながら、みんなで「いるかみたいに生きる」ことを学んで行こうということで、テーマは「選択」。ぼくたちは、瞬間瞬間、道を選びながら前へ進んでいる。無意識のうちに選んでいるのだけれども、選び方の癖があったりして、同じ失敗を何度も繰り返したり、目標になかなか近づけなかったりする。ぼくたちは、深い意識の中で、進むべき道を知っているはず。それをどうやったら知ることができるか。楽しいこともつらいことも、自分で選んだ必然の道。そのことを知った上で、より良い道を選ぶ。選択は無限にあるが、今はこれがベスト。そんな選択ができると、もっと楽しく生きられるはずだ。催眠療法やエネルギ・ヒーリングによって、深い意識にアクセスする。そんなワークも準備している。詳細は後日。テキストも準備中。
2019年09月06日
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小笠原へ来たのが7日。ついに最終日。おがさわら丸が東京を出るのも一日遅くなって、一日長い滞在となった。ところが、いまだにドルフィンスイムに出られない。台風10号が居座っているからだ。最悪の旅のはずだった。ところが、みんながえらく楽しんでいるのは驚きだ。宿が町から離れているのも良かった。独特の雰囲気の中での共同生活。そんな環境が好きな人がそろっているみたいでいい感じで毎日を過ごしている。ミニ共同生活を体験した。別にだれかが指導するわけでもなく、料理をする人、マッサージをする人、力仕事をする人、買い出しに行く人、遊びをコーディネイトする人、それぞれ得意なことをやってくれて、きちんと成り立っていく。これからこういう世界もありだなと思う。その予行演習かな。イルカと会えなくても楽しめる小笠原を体験した。
2019年08月14日
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朝からいきなりの停電。1時間ほど電気なしの生活。台風の影響ではなさそうだが、これから暴風雨になると、本格的な停電も覚悟しないといけない。宿はオール電化だし、クーラーは使えないし、自炊のために買い込んである食材も大丈夫か?山に囲まれた静かな環境だけど、それだけに、夜の停電はちょっと怖いかも。暗闇体験。台風は小笠原近海から動かないし、これまでにない小笠原の旅が続いている。予定では今日がドルフィンスイムだった。もちろん中止。帰るまでにイルカと会えるといいけどな。
2019年08月09日
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台風だ。10号がゆっくりと小笠原に近づいている。明日あたりから暴風雨か。ずいぶんと風が吹いてきたけれどお、今日はまだ何とか海にも入れるようだ。天候ばかりはどうしようもない。小笠原のツアーを主催してから、ずいぶんとお任せの気持ちになれるようになった。台風で船が出なければ、どれほど努力したところで、何ともしようがない。どうせなら、時間をもらえたと思って、もらった時間をどう使うか、考えたほうがいい。今年も、帰りはどうなるか、まったく予測がつかない。ひょっとしたら3日ほど延びるかも。それもそれで良しだ。いい仲間との楽しく過ごせる小笠原。大切にしたいと思う。
2019年08月08日
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今年で節目にしようと思っている。小笠原ツアー。おかげさまで、21人も集まった。6日8時半に竹芝桟橋に集合。11時出航。台風の影響で揺れるかもしれない。でも、まずは小笠原にたどり着くのが先決。そこはクリアできた。揺れは。まああったかな。これなら大丈夫。いつも波乱含みの小笠原ツアー。滞在中の一週間とか10日間も、いろいろドラマがある。うれしいこともあったし、かなしいこともあった。だけど、全部がいい思い出だ。海は思ったより静かだった。スノーケルの練習。宿は、町中から離れた山に囲まれた静かなところ。バーベキューを楽しみ、近くの浜まで歩いた。「今日、着いたんだよ」そう言うと、みんなが、「えっ」とびっくする。何日も立っているような感じだ。これが小笠原時間。明日から、もっといろんな感動的な体験をするはず。楽しみ、楽しみ。
2019年08月07日
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家内と「イルカの時間」という声のブログを始めて何年になるだろうか。今日が1679回だった。今年に入って77回やっている。1カ月16回ほど。だいたい年に200回。8年もやっていることになる。最初のころは毎日だったから、7年くらいかも。(出かけたらこんなふうにツーショットの写真を撮り、それを「イルカの時間」で使います)とにかく、よく続いている。朝、10分ほど、「今日は何をしゃべろうか?」と30秒ほど打ち合わせをして、レコーダーのスイッチを入れる。台本もなくぶっつけ本番の言いっ放し。この6月から、ムービーメーカーというソフトを使うことを覚えて、Youtubeの画面に写真を乗せることができるようになった。それだけで見栄えが違うと自己満足している。たくさんの人に聴いてもらおうということはあまり念頭になくて、夫婦のコミュニケーションの手段として、10分を使わせてもらっている。聴いてくれる人がいればありがたいというくらいのことだ。夫婦けんかでちょっと険悪な雰囲気であっても、レコーダーをオンにすると、お互いにチャンネルが切り替わる。険悪さも軽くなるというのは何度もあった。助けられている。ずいんぶと前だが、打ち合わせで会った人が、「いつも聴いていますよ。今日の小原田さんの声、何か変でしたよ。何かありました」と言う。敏感に感じ取ったようだ。確かに、原因は忘れたがお互い口も聞かないほどの大喧嘩をして、その翌朝の録音を、その人は聴いたみたいなのだ。家内も同席していたので、そこで「実は」と大笑いになり、火花が消えたということがあった。ムービーメーカーを使うと、ずいぶんとスムーズにアップできる。ツーショットの写真も用意しないといけないので、ますます夫婦間の緩衝剤になってくれそうだ。「イルカの時間」はこちらから聴けるので、夫婦のつたない話に耳を傾けていただければと思う。
2019年06月06日
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小笠原ドルフィンツアー、募集を始めた時点から面白い動きが起こる。主催者としてはいろいろ大変だけど、これも含めての楽しみだと思う。いつも思うのは、「今年は20人も集まらないだろう」ということ。でも、募集が20人だから宿の手配をしないといけない。これが年々難しくなっている。宿の経営者も高齢化してきて、20人もの大人数は受けられないと断られるようになってきた。だから、今回は苦肉の策で、前半と後半で宿を変える。手間はかかるけれども、町から離れた宿と町中の宿と、きっといい変化になると思う。宿が決まり、募集となると、すんなりと集まるものではない。と言っても、大げさな告知はしない。一緒に小笠原へ行くというのはすごいご縁だ。細々とPRして、その情報が届き、さらにはぴぴっときてくれる人だけが行く。それが一番楽しい。告知はフェイスブックとブログ程度。参加したことのある人がまわりに宣伝してくれるのもありがたい。何とか20人の申し込みがあっても、そこからキャンセルが出たりする。しかし、不思議とキャンセルを待っていたかのように連絡をくれる人もいる。今年も20人集まってから2人のキャンセルがあった。そしたら、今日、1人が決まり、あと2人、前向きに考えているという人がいる。結局、欠けたり満ちたりしながら、20人になるのだろうと思う。そして、また参加者の方々とは、長く付き合いが続く。おかげさまで楽しませてもらっている。詳細はこちら。(写真)小笠原の絶景ポイント「南島の扇池」
2019年05月26日
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小笠原ドルフィンツアー2019年8月6日から15日6日11時 竹芝桟橋出発7日11時 父島着 ウエルカムランチ 午後シュノーケル練習8日フリータイム9日ドルフィンスイム10日以降は自由に小笠原を満喫してください。オブションで母島にも行けます。ドルフィンスイムに行くのもいいし、のんびり過ごすのもOKです。14日15時半 父島発 15日15時半竹芝桟橋着今回は、前半は自然の中での自炊生活。後半はにぎやかな父島中心部で料理がおいしいと評判の宿です。父島の花火大会、盆踊りも楽しめます。今年のツアーは、父島での朝食・夕食付です。参加費 19万8000円(中学生以上) 小学生16万3000円 未就学児はご相談ください。*参加費に含まれるもの 往復船運賃、宿泊費、ウエルカムランチ、バーベキュー、食費(朝夕二食)、スノーケルレッスン、ドルフィンスイム(一日)、小原田泰久・弘美のワークショップ(希望者のみ)*船内での食事、昼食、食事の際のアルコール・ジュース、スノーケルレンタル費用、オプショナルツアーなどは含まれません。宿泊場所 前半 シャンティバンガロー 後半 民宿ささもと今年は船がとりにくいので、5月19日までに旅行会社に名簿を出さないといけません。18日までにお申し込みください。お申込みはinfo@dolphin-ht.comこのツアーも、今年で最後になるかもしれません。どうぞ、迷っている方はご決断ください。
2019年05月14日
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月に一度開いているカフェ。月一カフェ「ドルフィン・ヒーリング・タイム」。ぼくか家内の知り合いが多いのだが、昨日は、驚きの参加者がいた。カフェは小さなビルの2階にある。わかりにくいので、コピー用紙に簡単な案内を書いて、1階の入り口(と言っても裏口のようなところ)に貼っておく。何と、その案内を見て、「初めてですけど、ここはどういうことやっているのですか?」と訪ねて来た若い男性がいたのだ。やさしそうでなかなか好感のもてる男性。外国人かな。でも、日本語は流ちょうだぞ。とにかく、月一カフェはどんな人も大歓迎。この不思議な出会いにみんな興奮して、彼に質問攻め。どこの出身なの?アメリカです。何歳?26歳です。日本にどれくらいいるの?もう11年になります。まあ、盛り上がった。彼が面白い話をしてくれた。「昔、ほしかったジャケットがあって、それを買いそびれたことを、なぜか突然、昨日思い出しました。そのジャケットにはイルカがデザインされていました。ぼくは、イルカが好きで、そのジャケットがほしかったのですが、買おうかどうか迷っているうちに売れてしまいました。それがネットで販売されていないか、検索していました。そしたら、今日、銭湯へ行こうと思ってぶらぶらしていたら、あの案内を見て、イルカの絵が描いてあったし、迷っているとイルカは逃げていくと思っていたので、月に一度ということで、思い切って訪ねました」これもイルカがとりもってくれた縁だと思う。2時間ほどだったが、きっと楽しんでくれたと思う。また会えるのが楽しみだ。
2019年01月20日
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ぼくが小笠原へ初めて行ったのは2007年だった。それまでは御蔵島へ何度か行ったけど、どうしても人数が限られてくるし、いつもお世話になっていた宿は人気があって、なかなか予約ができなかった。それで思い切って「そうだ! 小笠原へ行こう!」ということになったのだ。2007年は船が大揺れでしばらく行く勇気がなかった。2010年、氣子と2人で行った。このときは、こんなに静かでいいのと思えるような海だった。ベタ凪。2011年、10人ほどの旅。氣歩が初参加。このときもいい海。以来、ずっと海には恵まれている。2014年からは弘美と氣恵が参加。氣子は大学で奈良へ行っていて不参加。2015年16年は氣子と氣歩が不参加かな。氣歩は地獄の夏合宿(ラグビー部)。2017年は氣歩が不参加。2018年家族5人で参加できた。続けるっていいね。オフィスオハラダの小笠原ツアーも歴史になりつつある。2007年2011年
2018年08月15日
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夜中に目が覚めて台所へ水を飲みに行った。そしたら、今で次女がチューハイを飲んでいた。ぼくもビールを冷蔵庫から取り出して次女の横に座った。ホロ酔いの次女が話を始めた。「パピーの言っていたこと(ぼくのことをパピーと呼ぶ)、前はきれいごとだと思っていたけど、今回の小笠原でとってもすてきなことだと感じたよ」うれしいことに、うちの娘たちは3人とも、父親のことを過大に評価してくれている。それにしても次女は何を感じたのだろうか?じっと彼女の話しを耳を傾けた。小笠原にはいつもいいメンバーが集まること。そして、だれもがとても喜んで、日に日に生き生きと輝いてくること。特別、何かをしているわけではない。ただ気の合う仲間と小笠原にいて、わいわいやっているだけ。それで人は変わっていく。みんなが喜んでいる姿を見ていると、心の底からうれしさが込み上げてくること。人の喜びを自分の喜びと感じられる幸せ。そんなことを感じたようだ。そういう場を作り上げる父親と母親は本当にすごいと、彼女は感動してくれているのだ。「月一カフェだったそうだよね」と次女は続けた。ただ人が集まってコーヒーを飲みながらしゃべっているだけ。「私がカフェをやりたいからということで始めてくれたんだけど、ただ机を置いてそこに人が集まるだけで、私がやりたいのはこんなのじゃないって思っていたのね。でも、1年以上やっているうち、これがいいんだって思えるようになったんだよね」次女はカフェがやりたいわけではない。人が集まって元気になれる場を作りたいと思っているわけだ。それも、さまざまな人が集まってくる場。いるかのはたけも同じことだ。カフェだったり畑というのは、形式であり手段。学校になったり、スポーツクラブになってもいっこうに構わない。そんなことに気づいたのだと言う。いろいろな人に出会って、さまざまな体験をして、若い感性が沸騰している感じがする。とても成長した。大きなチャンスが、彼女のもとに訪れる予感がする。
2018年08月14日
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早くも帰る日。いつもなら15時30分出航だが、台風の影響で船の到着がおくれるため、19時に父島とお別れ。台風13号は小笠原近海を通過したけれども、父島では風が少し強いくらいで雨も降らず大したことはなかった。昨日は波が高くてドルフィンスイムは中止になったが、今朝は晴天で海も静か。13人がイルカに会いに海へ出た。今年は天気に恵まれ毎日のように朝日、夕日、星空を楽しむことができた。自然の芸術に包まれていると、「ああ、幸せだな」と思えてくる。小難しい話など必要ない。ただそこに身を置くだけで心がほぐれてくる。今年は20人での旅だったが、いつもながらいいメンバーが集まってくれた。来年はどうしようかと、今は迷っている状況だが、こんな幸せを手放すのはもったいないと思い始めている。十分にエネルギーを充電した。日常に戻ってからが楽しみで仕方ない。あと1日半、ゆっくりさせてもらおう。
2018年08月13日
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小笠原から帰ってきて3日になる。有意義な旅だった。31日に竹芝桟橋集合。総勢20名。わが家の5人に加えて、小笠原常連のおーちゃん、去年に引き続き参加のすずちゃん、のりこちゃん。あとの12人は初参加。2歳と4歳の男の子もいる。小学6年生の女の子と中学1年生の男の子は一人での参加。簡単に自己紹介をして船に乗り込む。11時、予定通りの出航。東京湾を出たところでしばらく揺れたが、おおむね静かな航海だった。台風12号にはハラハラさせられたが、大した影響もない。いい天気だった。船の上からの星空が何ときれいなことか。この24時間の船旅がいい。ほとんどの人は初顔合わせだが、船で一緒に過ごすうちに親しくなれる。今回は天候に恵まれた。台風13号接近というのもあったが、小笠原では風が強かったくらいで雨もほとんど振らない。朝日に夕日、星空を堪能できた。船が着いたら初参加の人はスノーケルの練習。ドルフィンスイムでお世話になるシータックさんにお願いした。これで海への恐怖が消えて、真っ青な海を楽しめる準備ができた。2日目はシーカヤックと中山峠組に別れた。3日目はみんなでドルフィンスイム。4日目以降は、それぞれが思い思いの行動をした。母島へ行く人、再度ドルフィンスイムを楽しむ人、山歩きをする人、海岸で泳ぐ人、釣をする人。のんびりとしているのはぼくくらいで、みなさん、精力的に動いていた。だれもがのびのびとしてくるのが目に見えてわかってくる。だんだんと帰りたくなくなってくる。台風で船が欠航になるのを本気で望んでいる。このツアーは、本当に不思議だ。特別なプログラムがあるわけではないのに、小笠原という場があって、そこで気の合う、縁の深い仲間と過ごすだけで、いのちのエネルギーが高まっていく。まさに、体験を分かち合いながら、それぞれが気づきを得て、成長をしていく。こういう場を作り上げるのがぼくの望みでもあった。10日たって、家へ帰ると、家族がその変化にびっくりする。自分でも、小笠原前に比べると、はるかに楽に生きられる。立派な話などするわけではない。酒を飲んでバカ笑いをしているだけのこと。これでいいんだと思えるんじゃないかな。実際、それでいい。重たい頭を空っぽにすると、心にエネルギーを満ちてくる。風通しのいい頭の何と気持ちのいいことか。「来年も行きます!」と何人も手を挙げてくれた。うれしいではないか。連続して行くも良し、何年かに一度参加するも良し、一回で十分というのも良し。来年も企画しようと思っている。
2018年08月12日
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早くも帰る日。いつもなら15時30分出航だが、台風の影響で船の到着がおくれるため、19時に父島とお別れ。台風13号は小笠原近海を通過したけれども、父島では風が少し強いくらいで雨も降らず大したことはなかった。昨日は波が高くてドルフィンスイムは中止になったが、今朝は晴天で海も静か。13人がイルカに会いに海へ出た。今年は天気に恵まれ毎日のように朝日、夕日、星空を楽しむことができた。自然の芸術に包まれていると、「ああ、幸せだな」と思えてくる。小難しい話など必要ない。ただそこに身を置くだけで心がほぐれてくる。今年は20人での旅だったが、いつもながらいいメンバーが集まってくれた。来年はどうしようかと、今は迷っている状況だが、こんな幸せを手放すのはもったいないと思い始めている。十分にエネルギーを充電した。日常に戻ってからが楽しみで仕方ない。あと1日半、ゆっくりさせてもらおう。
2018年08月08日
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おがさわら丸は予定通りに今日の11時に東京・竹芝桟橋を出航することになった。父島へは遅れて到着する。そのため、父島を出るのが19時となった(従来は15時)。台風を追いかけるような形で船は進むことになる。果たして揺れはどうだろうか?どれくらい遅れるだろうか。そして、台風の直撃を受けるかもしれない東京は?考えればきりがないほど不安材料はある。しかし、考えても仕方のないことでもある。そういうときにはなるようになると任せてしまうこと。何年も続けている小笠原ツアーで会得したセンスだ。楽しい旅だった。イルカにも会えた。いい景色も堪能した。みんなでわいわいとお酒を飲んだ。ぼくが一番感動したのは、参加した人たちがどんどんと元気になっていくのが見れたこと。バカ騒ぎをして、大笑いをして、非日常の時間と空間からエネルギーをたくさんもらって、生きる力が高まっていく。つくづく思う。幸せだなあと。「来年も行きたい」と、何人も言ってくれる。いいなあ、小笠原。
2018年08月07日
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父島は今日もいい天気。台風13号の影響は、風が強いだけであまり感じられない朝だ。夕方から明日朝にかけて小笠原の東側を通過しそう。東京に向かって進んで行くのでおがさわら丸が来れない可能性あり。そうなると竹芝桟橋に戻るのが12日になる。まあ、それも良しだ。今日はすでに2人が散策に。マサキは木南さんのバイクに乗せてもらって島一周のツーリング。女の子たちはたこの葉細工の工房へ。午後から泳ぎに行く面々も。小笠原で飲んだり食べたり騒いだりしながら、みんなで過ごしているうちに、どんどんと気持ちがオープンになっていく。笑顔が出てくる。幸せな気分になってくる。今晩はみんなでフラダンス大会でもやろうかと考えている。大笑いできそうだ。
2018年08月06日
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台風13号が接近中。東寄りに進路をとっているので、父島にはあまり影響はないかも。ただし、関東に向かっているので、7日のおがさわら丸が竹芝を出航できるかどうか。ひょっとしたら滞在が3日、延びるかも。いろいろと予定もあるだろうに、今回のメンバーはだれも動じない。台風のあとはきっとすばらしい天気になるだろうから、ドルフィンスイムは最高だ! とはしゃいでいる。たくましい面々だ。今日は、10人くらいが青灯台に魚釣り。釣れても1匹2匹だろうと、宿でゴロゴロしていると、次々にラインが入ってくる。また釣れた。おーちゃんが釣った。正樹が釣った。今度はセイヤ。じっとしていられなくなって青灯台まで飛んでいった。釣った魚を正樹がさばき始めた。見事な腕前。なかなかこんな中一はいないぞ。ユーチューブでさばき方を覚えて、家で何度も試して腕を上げたようだ。朋子も上手にさばく。バイトで覚えたのだそうだ。海水でジャバジャバと洗って刺身で食べる。新鮮そのもの。ふわっとしておいしかった。釣具屋のおっちゃんがいろいろと指導してくれる。19匹くらい釣って5匹くらいを刺身にして、残りは、釣具屋のおっちゃんが話をつけてくれて、「まんた」というお店で料理してもらう。唐揚げやソテーになって、晩御飯に出てくる。なんてぜいたくなんだ。思わぬことが起こってくるのが小笠原の旅。あとのメンバーは、ドルフィンスイムや山歩きに出かけて行った。少し風は強いがいい天気。このあとウエザーステーションで夕日を楽しむつもり。
2018年08月05日
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7月31日に竹芝桟橋を出て8月1日に父島に着いた。今回も総勢20人。東京湾を出てからしばらく揺れがあったけれども、その後は静かな航海が続いた。夜は満天の星。それに、火星大接近。どれくらい接近しているのか、夜空に詳しくない身としてはよくわからない。テレビや新聞で騒いでいるので、きっとすごいのだろうと、明るく輝く火星をながめた。去年の小笠原行きでは天気に恵まれず、星空を楽しむことができなかった。それを取り返してくれるようなうれしい空だった。24時間の船旅。予定通りに父島二見港に到着。父島1日目は、宮野浜でスノーケルの練習。夜は、父島ペンションの庭で楽しく宴会。2日目は、シーカヤック組と中山峠組に分かれて行動。3日目は、メインイベントのドルフィンスイム。最高の海。イルカとも会えたぞ!南島にも上陸できたぞ!宿に帰ったら台風発生のニュース。後半は天気が悪くなるかも。船は出るか。心配事はいくらでもあるが、心配しても仕方ないことは考えない。そうなったときに判断すればいい。小笠原へ来ると気持ちが大らかになれる。そんなわけで今日は父島4日目。母島へ出かけたのが4名。製氷海岸へ14名が出かけ、1人は町をぶらぶら。ぼくは宿でごろごろしている。間もなく11時、おがさわら丸が入港する。
2018年08月04日
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昨日の月一カフェは狭いサロンに20人以上が集まった。何をするわけではない。集まってコーヒーを飲みながらいろんな話をする。中3の女の子が先生と一緒にやってきた。彼女の通う中学校は、中高一貫で中学校から高校に進むときに、試験のかわりに、卒業研究というのをするそうだ。生徒が興味あることを調べてそれをレポートにして提出する。彼女は大好きなイルカをテーマにした。彼女の行っている学校に子どもを通わせているお母さんが、ぼくの古い友だちで、イルカのことならこの人に聞くといいと、月一カフェに誘ったのだ。そんなこともあるし、小笠原も近いことから、イルカの話がたくさん出た。同行してきた先生も、先生らしくないすてきな人(男性)で、一緒になって盛り上がってくれた。月一はいつも楽しいけれども、いつも以上に、昨日は楽しかった。いいな。こんな感じ。(パラオのイルカ、ケイちゃん)to
2018年07月22日
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毎夏恒例の小笠原が近づいてきた。今回は「セミナー」と銘打っている。セミナーと言っても、何か勉強をしたりワークをしたりといったことはない。20人が一緒に小笠原へ行くことそのものが大きな学びだから。「「がん」をのりこえた人が気づく7つのこと」(サンマーク出版)では、「体験の分かち合い」がいかに大切かということを書いた。だれもがさまざまな体験をしている。体験に優劣はなくて、どれも貴重なもの。ただ、そこから何を学ぶかで、その人の人生の深みは変わってくる。自分の体験ばかりではなく、人の体験からもたくさんのことが学べる。特に、小笠原という非日常の場所へ行くと、日ごろの常識が取り払われて、人の体験を素直に聞けるようになる。こういう考え方もあるんだ。こういう生き方もあるんだ。あるいは、何もしない一日がどれほど大切か。そんなことも学ぶことができる。現代人は、何かをしていないと不安になる傾向がある。果たしてそうなのか。ぼーっとしているときにすばらしい発想が浮かんだりすることもある。遊んでいるときに、人生を変える出会いがあったりする。大きな流れに身を任せてしまう。それが小笠原でもっとも大切なことだ。小笠原へ行ったことで大きく変化した自分を感じる人は多い。それは、計算や計画、常識、思い込みから自分を外して、素の自分を感じることができるから。イルカと会うと、それがもっと増幅される。日ごろの自分ではない自分で生きる。それが小笠原のいいところ。旅の恥はかきすてと言うけれども、それは何をやってもいいということではなくて、自分はこうなんだという決め付けから解放されること。自分にはさまざまな側面がある。こういう自分だと思っていたのは、ほんの一部にしか過ぎない。違う自分を見るチャンス。今回のメンバーにはそんなつもりで旅をしてもらいたい。別に、偉い先生がいるわけではない。立派な話が聞けるわけではない。特別なことをするわけでもない。ただ毎日を楽しむだけ。それで人は変わっていけるということを体験してもらいたい。何かしなければいけないのではなく、何もしない方がいいときもある。運をつかむ人は、何もしないことを楽しめる人だと、ぼくは思っている。何もしないということは空っぽになるということ。空っぽなところにはたくさんの運気が流れ込んでくる。そんなセミナー。
2018年07月17日
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少しずつ片づけをしている。古い手紙が出てきて、ついつい読み入ってしまう。「イルカみたいに生きてみよう」「いつだってイルカがいる」を読んでくださった30歳の主婦。20年近く前の手紙だ。「普段、本を読まない私が、何回も読んでいる」と、うれしいことを書いてくださっている。彼女は2回流産をしているそうだ。もう赤ちゃんは無理なのかなと思いつつも、あきらめられず、イルカに会いに行った。「イルカに癒されたかった」と言っている。不思議なことがあるもので、そのとき会ったイルカが、何と妊娠していたのだから、彼女は、うれしかったと思う。勇気をもらっただろう。「あなたも大丈夫だよ」と、言ってもらったような気持ちになった。彼女は、もう一度チャレンジしようと思った。自然の流れを大切にしたいと、できるだけ体にやさしい漢方薬を処方してもらって、気長に妊娠を待つことにした。そしたらうれしいことに妊娠がわかった。「今、4ヵ月です。つわりとたたかいながら、イルカのペンダントを腹巻に入れて赤ちゃんを温めています。絶対に、この本は胎教にもいいと思います。赤ちゃんの名前も、イルカから「ルカ」としました。毎日、主人と『ルカちゃん』に話しかけています」そういえば、森修焼という特殊な陶器でペンダントを作っていたこともあったなあ。「イルカみたいに生きてみよう」は、びっくりするほどの反響があった。今でも、段ボール箱に何箱か手紙が残っている。こうやって喜んでくれる人がいたというのは、ぼくの勲章だ。ルカちゃんも20歳前後ということだ。手紙をくださったお母さん(るみさん)にもルカちゃんにも、ぜひ会ってみたいね。大阪府吹田市からの手紙でした。
2017年09月26日
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自分が何をすればいいのかというのは、どういう人と縁ができるかを観察していると見えてくる。今朝、フェイスブックを開いたら、女性の知人の久々の書き込みが目に入った。「結婚しました」といううれしい報告だった。彼女は、「イルカみたいに生きてみよう」を読んだことがきっかけでイルカに興味をもち、イルカと癒しにかかわる仕事をしている。長女が入った奈良の大学の非常勤講師でもあったので、大学を訪ねたときに、彼女と会っていろいろと話をしたこともあった。とてもすてきな女性だった。その後、彼女はパラオに移住した。パラオには、ドルフィンズパシフィックというイルカセラピーの施設があって、そこでインストラクターをしたり、セラピーのプログラムを作ったりしているのだと思う。2年前、長女がパラオに研修で行ったときには、いろいろと面倒を見てくれた。お祝いのメッセージを送ったら、すぐに返事がきた。「私はイルカで、旦那さんは音楽で、障害のある子どもたちとかかわってきました」そういう縁で結婚へとつながったようだ。ぼくは、ずっとパラオが気になってならなかった。障がいのある子たちに、「何か夢はある?」と聞いて回ったことがあった。多くの子が、「イルカと会いたい」と答えた。これは、ぼくが何とかしないといけないテーマだろう。がんばればできることでもある。小笠原へは、ヒロト君という自閉症の男の子が来てくれたことがあった。彼との一週間は楽しかった。彼もとても喜んでくれたと思う。ただ、24時間の船旅や島での生活は、障がい者には厳しいかもしれない。まして、車椅子だと、動きがとりにくい。ドルフィンスイムの船はどうだろう。それならということで、ぼくはパラオが気になったわけだ。飛行機で行けるし、ドルフィンズパシフィックはバリアフリーで、車椅子でもイルカのいる海の中に入れるそうだ。スタッフも障がい者のことを理解している人ばかり。そんなことを思いつつも、目先の仕事に追われてなかなか実現しなかった。ところが、この夏、小笠原のツアーに参加してくれた人の中に、障がい者や高齢者の旅のお手伝いをしている女性がいた。彼女も、「イルカみたいに生きてみよう」を読んで、イルカが好きになったと言う。彼女にはパラオのことも話してあって、彼女なりにいろいろと調べてくださっているようだ。役者はそろったかもしれない。もう動かないといけないなと思う。長女も来春には卒業。家業を手伝うということになっているので、パラオは、長女に動いてもらうというのもありだなと考えている。家でゴロゴロしていたい性分だけど、まだまだ「動きなさい」ということだろうな。来年はパラオ。もちろん、小笠原も。やるぞ!!
2017年09月18日
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今年は8回目の小笠原だった。御蔵島へも何回も行っている。バハマも行った。ハワイも行った。オーストラリアへも行った。みんなイルカ絡みだ。なんでもぼくはイルカとかかわっているのだろうと思うことがある。何しろ、ぼくは泳げない。もともと、海がそんなに好きでもない。小笠原へ行っても、そんなに海には入らない。イルカとは一回会えれば満足だ。真氣光の中川先生の関係で、よくわけもわからないままイルカと縁ができた。イルカと会った。癒しという視点から見ると、イルカは魅力的だった。それを本にした。売れた。そんなことからイルカとかかわるようになったのだ。だけど、すべてのことには意味がある。ぼくがイルカとかかわったことが、娘たちの人生に大きな影響を与えている。長女は、今、「イルカと癒し」というテーマで卒業論文を書いている。卒業してからも、イルカと会いにあちこち出かけていくと言っている。次女もイルカが大好きだ。小笠原へ行くのを毎年楽しみにしていて、泳ぎもとても上手になった。彼女もこれからの人生において、イルカはなくてはならないものになるはずだ。三女は、ぼくと似ていて、長女や次女ほど、イルカと泳ぎたいと思っていない。しかし、彼女自身がイルカみたいな存在で、イルカが障がいや病気のある人たちに何かを感じているのと同じように、彼女も、障がい者と独特の接し方をする。ぼく自身、イルカで大きく人生が変わった。それだけではなくて、娘たちとイルカをつなげて、ぼくにはできないことを、彼女たちがやってくれる布石を作ったのかもしれないなと思っている。来年は、パラオへ行きたいと思っている。パラオには、ドルフィンズパシフィックというイルカセラピーの施設がある。車いすでも海に入れってイルカと触れ合うことができるのだそうだ。一昨年、長女が研修で行ったことがある。三女の指談で障がいある人とお話をすると、「イルカが好き。会いたい」と言う人がたくさんいる。彼らと一緒にイルカに会いに行きたい。彼らがイルカと会うのに一番いいのは、しっかりした設備のある場所、パラオだろうと思う。娘たちがかかわってくれることで、ぼくのイルカの世界も、どんどんと広がっていく。楽しいことがいっぱい待っている。
2017年08月22日
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「人からどう評価されるなんて気にするな」と、ぼくは娘たちに言っている。だいたい、人のことを正確に評価できるような人はそうそういるわけではない。親も学校の先生も上司も、自分とかけ離れてすごいなんてことはない。ちょぼちょぼの人間が、立場上、何らかの評価をしているだけのことだ。評価できないから、その手段として、試験なんかがあるわけだ。社会常識もそうだし、学歴とか収入とか地位といったものも、本当の意味で評価ができなからこそ、評価基準として重宝されるのだ。それだけでは、その人の人間としての価値は計れない。ぼくは、自分を振り返ったとき、人にどう評価されるかということにびくびくして生きてきたと思う。文章を書くのがぼくの仕事だが、最初のころは、原稿をまとめて、それを編集者に見てもらうとき、本当に緊張した。どう評価されるかが気になって仕方がないのだ。ほめられたらうれしいし、けなされたら落ち込んでしまう。別に編集者にほめられるために書いているわけではないのにと、今なら思える。「そうじゃないだろ」と、ずっとそんな声を聞いてきた。大事なのは、自分の思いをどれだけ表現できるかだ。他者評価ではなく、自己評価を大切にすること。そうすれば、必ず、その文章を喜んで読んでくれる人が現れる。今、長女が卒業論文を書いている。テーマはイルカと癒し。この間の小笠原でも、参加者の皆さんに協力していただき、イルカと泳ぐ前と泳いだ後の気持ちの変化をアンケートに書いてもらった。これからどうまとめるのかはわからないが、論文だから、先生の評価も大切だとは言え、自分が納得できるものを書いてほしいと思う。我が家の娘たちは、うれしいことに、社会常識に当てはまらない生き方をしてくれている。ぼくにとっては、彼女たちの生き方が、すごく勇気になっている。どうしても脱しきれない常識の罠。彼女たちが、ぼくを救い出してくれるような気がしてならない。「人からどう評価されるなんて気にするな」というのは、自分自身に言い聞かせている言葉だ。もっと自由になれるはずだ。今こそ、イルカみたいに生きてみよう! だな。
2017年08月20日
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ブログで小笠原報告をしようと思いつつ、島に着くと、のんびりしてしまって、パソコンを開かないまま一日が過ぎてしまう。やっと書き始めても、3行くらいでストップしてしまい、ぼーっと外をながめる。いい時間だ。今日は、みなさんが出かけている間、宿でゴロゴロしている。まる一日、トイレか台所くらいにしか行かないで、部屋にこもっているぼくを見て、宿のおかみさんが、「どこも出かけないんですか?」と尋ねる。「こうやっているのが好きなんで」と答えると、「なんか、せっかく小笠原へ来たのにもったいないなと思って」と、気の毒そうな顔でぼくを見た。横になりながらぼくは考える。果たして、ぼくはもったいない時間の使い方をしているのだろうか?そんなことはないな。何もしない一日。何もしない時間を過ごしながら、いろいろなことを考えた。別に考えるつもりはなくても、あれこれ頭に浮かんでくることがあって、けっこう自分を振り返ることができる。今日、思ったこと。「何もしない」ことにどこか罪悪感をもってしまう自分がいる。何かをしていないと不安になってしまう。日ごろ、何かをしないことへの不安を消すために、何かをしていることはあるかもしれない。もしそうだとすると、それこそ、もったいない時間を過ごしてしまっているのではないか。不安や恐怖からの行動は、あまりいい結果をうまない。何もしないことは悪いことではない。もったいない時間の使い方ではない。そう開き直って、何もしない時間を楽しんでみる。それくらいの心の余裕がほしいものだ。小笠原では、そんな余裕がもてるから不思議だ。何もしない時間、ゆっくりと楽しませていただく。
2017年08月06日
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ときどき思うことがある。28歳のときにフリーになって(それまで文章を書くような仕事はしたことないのに)、今61歳だから、33年にもなるけれども、よくこの世界で生き残ってきたなと思う。文章を書く才能があるわけではない。もともと対人恐怖症だから取材も苦手。あまり人と深くかかわりたくない。自分の意見を上手に言えるわけではない。長い物には巻かれてしまう。かと言って、人におべっかを言えるわけでもない。努力もできない、しない。忍耐力も根気もない。メンタルも強くない。いつも「まあいいか」「仕方ない」とすぐにあきらめる。基本的に仕事をするのが好きじゃない。特に高い志をもっているわけでもない。使命感だって、大したものがあるわけではない。それでも何とか生きていられるのは、ぼくには、何か独特の感性があるからだと思う。それが何なのかはうまく説明できないけれども、あるんだろうなということは、薄々感じている。そして、その感性は、これまでの時代は目立つものではなかったが、これからは、ぼくが目立つかどうかは別にして、とても大切なものだというのは、どこかで感じている。ぼくは、そういう自分を面白がって見ているところがある。だから、あれもできない、これもできないと、自分を見ているけれども、決して、自分が嫌いなわけじゃなくて、逆に、できない自分が好きだったりする。できないからって、できるように努力しようとは思わないもの。できないならできないままでいい。もうちょっと、ぼくの感性を表現することができたら、いい本が書けるなとは思う。20年も前に出してベストセラーになった、「イルカみたいに生きてみよう」に、自分の感性を読み解くヒントがあるように思っている。ちょうど小笠原へ行ってイルカに会ってくるから、何かをつかんで帰ってこれるんじゃないかな。
2017年07月25日
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小笠原の旅が近づいてきた。小笠原の良さは、いつもと違う時間の過ごし方ができることだ。だいたい、目標だ目的だ、計画だ、スケジュールだ、締め切りだと、ぼくも含めて、日常生活は、窮屈なことばかり。タイムイズマネー、時間を無駄にするなとか、どんどんと自分を忙しい世界に追い込んでしまう。それが当たり前だと思ってしまっていることが多い。でも、そうじゃない時間の過ごし方もあるはず。小笠原では日常ではできないことをやる。徹底的にだらだらと過ごしてみるのもひとつ。予定を決めない。朝起きて、こんなことがしたいなと思ったことをやる。今日は何もしたくないなと思ったら、目いっぱいゴロゴロする。家内は、スケジュールをきちんと決めて、その通りに動きたい人。だから、3日に島に着いて、その日はこれをやって、4日はこうで・・・と、小笠原での予定を紙に書き出している。ぼくはそれがダメ。行ってから考えればいいよというタイプ。「ドルフィンスイムの船がいっぱいだったらどうするの!」と、家内は言うけれども、みんなで行く船は押さえてあるわけだから、追加で行きたい人は、空いている船を探せばいいし、どの船もいっぱいだったら、ほかにもやることはいろいろあるから、違う楽しみを見つければいい。何とかなるもの。世の中で、「こうでなければならない!」ことは、そんなにあるものではない。自分が思い込んでしまっているだけだという場合も多い。こうでなければならないという思い込みが少ない人ほど、気持ち良く生きている。でも、現実社会の中では、「こうでなければならない」に縛られざるを得ない部分も大きい。年に何日かは、そこから自分を解放してあげる。小笠原は、そのチャンスだと、ぼくは思っている。夕べは、そんなことで家内と軽いジャブ程度だが、言い合いをしていた。そしたら、三女がそれを聞いていて、「みんな、好きにすればいいんだよ」と、正解を出してくれた。ぼくも、「小笠原はのんびりすべきだ」と、べき論に縛られていたわけだ。ぼくのような行き当たりばったりのやり方にストレスを感じる人もいるわけだ。そういう人は、きちんと予定を立てて、予約を入れて、計画通りに動けばいい。とにかく、ストレスにならないように生きる。それが小笠原流というところかも。
2017年07月24日
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今年の小笠原ドルフィンツアーは、8月2日から11日の10日間の旅。フェイスブックページを作ろうと思いつつ、のびのびになってしまっている。ぼくは、あまり決め事が好きじゃないので、毎年のことだが、小笠原へ行って何をするのか、あまり決めない。今回は、着いた日に、みんなでウエルカムランチを食べましょう。帰る前にバーベキューをしましょう。2日目か3日目、みんなでドルフィンスイムに行きましょう。それくらいが決め事。あとは、行き当たりばったり。毎日、おーちゃんが朝日や夕日を見に行くから、一緒に行きたい人は行けばいい。晩御飯は、スーパーで買ってきた食材を使って宿で自炊。あれこれと話をしながら飲む。そういうのが好きじゃない人は、参加しなくてOK。だけど、このとりとめもない時間に、けっこう宝物があったりするわけで、ぼくは、夜のわいわいタイムが大好きだ。昼間も自由だから、何度もイルカと泳ぎに行く人もいれば、海遊びをする人もいる。山歩きが好きな人もいるだろう。夜になると、それぞれが情報を持ち寄って、ここへ行ったらこうだっただという話で盛り上がる。そして、「そんなに面白いなら、行ってみようか」ということで、明日の予定を決めたりする。生きるってことは、スケジュールを決めて、それに合わせて動くということではなくて、そのときそのとき、思ったこと、感じたことを大事にしながら、次へ進んでいくわけで、日ごろはそれがなかなかできなくて、窮屈に暮らしている人が多い。小笠原では、自分の枠を少し取っ払ってみる。あるいは、広げてみる。そんな場になればと思っている。「人生が変わった」と、言ってくれる人が多いのは、そういう旅だからだと思う。ぼく自身も、小笠原に魅せられてしまっているし、自分も変わったと思う。そんな旅だからこそ、面白くなる。今年は、「ずっと行きたいと思っていた」という人が何人もいる。何が起こってくるのか。わくわくするなあ。
2017年03月24日
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今日から長女は小笠原へ。イルカとクジラに会いに行く。彼女は今、大学3年生。まわりは就活で忙しいが、本人は、「就職する気ないし」と、一切、就活はしない。それでも、学校へ行けば、就職、進路の話が多くなるわけで、不安がないわけではない。だいたい、人と違うことをやるときというのは、「大丈夫だろうか」という気持ちになってしまうものだ。だけど、大学を出たら就職をするというのは、多くの人がそう思い込んでいるだけのことで、違う道を進んでもまったくノープロブレム。小笠原で、いろいろと気持ちの整理をしてくるのだろう。今の小笠原は、ザトウクジラに会うことができる。イルカとも泳げる。最高の季節かもしれないな。ぼくは、毎夏、小笠原ツアーを組んでいるが、3月に小笠原へ行くのもいいかもしれない。クジラとイルカというのは最高だ。長女は、その偵察というところかな。わが家の娘3人は、結局、普通にOLになろうというのはいないわけで、さてどういう人生が待っているのか、楽しみだ。次女の氣恵と一緒に、「すてきな大人と会おう」というイベントを企画している。4月22日。家族で世界一周をしてきた山村宗太さんがゲスト。すてきな大人はいっぱいいるけど、世の若者たちは、なかなか会うチャンスがないということで、そんな機会を、娘と一緒に作っていこうと思っている。
2017年03月12日
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少し前、奈良にいる長女から電話があった。声が沈んでいた。大学も3年になり、入学したときには、大学院まで行って、心理学とイルカの研究をするんだと張り切っていた。しかし、実際にゼミに入って勉強してみて、気持ちが変わってきたようだ。「大学院はやめようかと思っている」と、言う。まあ、それもいいんじゃないの。「でも、私、普通に就職する気もないし」そうだよな。そういうタイプじゃないよな。ここで行き詰っているのだ。友だちは、就職活動の準備をしていて、学校でもそういう話が多くなってきている。就活をしない自分は、何かのけものになっているような、やるべきことをやっていないような、そんな気持ちになって、落ち込んでしまっているのだ。「お前はやることいっぱいあるだろ?」と、そこから、ぼくは持論を展開する。まず、自分は何が好きで、何をやりたいのか。ここが大切だ。長女の場合は明確だ。イルカが好きで、イルカにかかわる仕事がしたい。じゃあ、それを目指せばいい。「小笠原へ行ったらどうだい? パラオだっていいじゃないか」ぼくは、生きる選択肢はいくらでもあると思っている。別に、大学を出たら、就職するという道しかないと思い込む必要はない。それは、男でも女でも同じ。特別な才能があるとかないとかも関係ない。無難に人と同じ道を選ぶもよし、冒険の旅に出るもよし。「そうだよね。私はイルカだよね」少しずつ彼女の声も明るくなってきた。「バイトやってお金を稼いでいるんだから、それを使って、春休みには、小笠原とかパラオへ行ってきたら。小笠原だったら、ザトウクジラに会えるぞ」人と同じように大学へ行き、人と同じように就活をし、人と同じように就職して、人と同じように・・・。ぼくは、へそ曲がりだから、それが嫌いだ。きっと、子どもたちにも、ずっとそんな話をしてきたのだろな。そういうぼくの生き方を、彼女たちも見てきた。だから、次女も「私は就職も進学もしません」と、世界一周の旅に出かけた。三女も、人と同じではない道を模索している。人と同じ道を選ばない分、悩みや迷いも多くなるけれども、エキサイティングに生きられるのは間違いない。子どもの平穏無事、順風満帆を望むのは、ぼくも、大多数の親と同じだが、それを前面に出すと、子どもの可能性を奪うことにもなりかねない。荒波に翻弄されるのではなく、ビッグウエーブを乗りこなす。そんなたくましさを身につけることが大切だ。そのためには、やさしさは大切、強さも必要だけど、何よりも、しなやかさがないと、これからの時代は生きていけないぞ。そのしなやかさの基本が、選択肢は無限になることを知ることだ。
2016年11月26日
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長女から電話があった。落ち込んだ様子だった。「どうしたの?」と、聞くと、「学校もバイトも行っているけれども、何か、やる気が出ないんだ」と、言う。話を聞いていると、気持ちの中に、あせりと不安があるようだ。何に対するあせりと不安か。大学3年生になると、まわりは就職活動で忙しくなってくる。そんな話題での話が多くなってきている。彼女は、大学院に進むと決めていた。しかし、なんとなくその気持ちも揺らいでいるようだ。では、どうするのか。もともと会社に就職するという気持ちはないので、先が見えなくなってきた。不安が高まってきて、それが抑えきれずに、電話をしてきたようだ。「いくらでも道はあるから。まずは、イルカが好きなんだから、そこを突っ走るといいよ」小笠原や御蔵島、パラオへ行って、アルバイトをしながら、イルカと遊ぶ生活をしてもいい。小学校4年生のときから、毎年、イルカと泳ぎに行っていて、不登校で悩んでいたときも、イルカが救ってくれたでしょ。そんなことを話してあげたら、少しは気持ちが楽になったみたいで、声に元気が出てきた。好きなことがないと困るけれども、あれば、その道をとことん突き進んでいけばいい。先が、行き止まりだったとしても、それは仕方がない。ただ、そこで行き詰っても、いくらでも違う道はあるし、迂回路が見つかることもある。こうしなきゃいけないということなど、世の中には何一つない。まわりが研修だ、面接だと騒いでいても、そんなのに振り回される必要もない。みんなと一緒に動いていれば、不安は少なくなるけれども、人と合わせることばかりにエネルギーを使うのは、ぼくは、ばかばかしいと思うし、長女は、ぼく以上に、そういうことの苦手な子だ。自分の道を行くしかない。大変だけど、家族は、それを応援するし、必ず、同じような思いをもつ人たちとのつながりが出てくるはずだ。「まずは、水族館でも行って、イルカに会っておいで」そう話してあげると、「やっぱり、私にはイルカしかないか。今年はイルカと会ってないからな」と、納得した様子で、つぶやいていた。写真:内観の研修に行ったとき
2016年10月24日
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「あなたはあなたのままでいい」という言葉がはやったことがあった。ぼくが書いた「イルカみたに生きてみよう」の帯にも、その文章が書かれていた。もっと良くなりたいと、みんな思っている。それで、努力をしたりしているわけだ。でも、そんな中で、「あなたはあなたのままでいい」というメッセージ。自分自身を含めて、いろいろな人を観察してきたけど、人が、大きく変わる瞬間というのは、自分を受け入れたときだ。ありのままの自分でいいと、心の底から思えたとき、人は、大きな一歩を踏み出すことができる。このままの自分ではだめだと思っているときは、なかなか動けない。動いても、悪あがきで終わってしまうことが多い。人見知りをしてしまうライター。ぼくは、それでいいと、あるときに決めた。取材のアポととるのだって、初対面の人にインタビューするのだって、すごくぎこちなくて、それでいいんかいと思ってきたけど、それでいいと決めたら、人見知りでもやれる仕事が、向こうからやってきてくれる。泳げないドルフィンスイム主催者。それでいいのと、みんな思うけれども、ぼくはずっと泳げない。それをぼくは受け入れた。そしたら、一緒にやりましょうという泳ぎの達者な人が現れた。「私、泳げないけど、大丈夫でしょうか」という人が、毎年、何人も参加している。主催者でも泳げないのだからが、逆に売りになっているのだ。何でもできるなんて人はいない。できないことを受け入れると、できる人と組むことができる。自分の中の、へこんだ部分を見せれば、それを補ってくれる人が現れる。できないことをできるようにしようというエネルギーは、できることをもっと極めることに使った方がいい。
2016年10月23日
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最近、何人かの方から、「泳げないけど、ドルフィンスイムはできますか?」という質問を受けた。答えは簡単。「大丈夫です!」と、自信をもっていえる。なぜなら、ドルフィンスイムを主催しているぼくがかなづちだから。生まれてこのかた、プールで25メートルを泳げたのはたった2回しかない。泳げるようになろうという努力をしたこともある。でも、やめた。泳げないのにドルフィンスイムをしているということが大事なメッセージだからだ。小さい子どもでも、年配者でも、体に不自由なところがあっても、ドルフィンスイムはできるということを、ぼくは、お伝えしていかないといけない。泳げない人の気持ちは、泳げない人間にしかわからない。もちろん、泳げるに越したことはない。ドルフィンスイムをするために、プールへ通って、泳ぐ特訓をするというのもいいと思う。でも、泳げないからと言って、ドルフィンスイムができないという話ではない。それを、ぼくはお伝えしたい。ぼくの主催するツアーには、ヒトミンというドルフィンスイムのプロが一緒に行ってくれているので、主催者が泳げなくても、心配することはない。浅い海で、スノーケルに慣れる練習もする。それに、ドルフィンスイムの船には、泳ぎの達者なスタッフが何人か乗っていて、きちんとエスコートしてくれる。泳げないなら、ライフジャケットを着けて海に入れば沈むことはない。浮いているだけでも、イルカを見ることができる。海をなめてはいけないが、泳げなくてもドルフィンスイムを楽しむことはできるのだ。「泳げないから」と、ドルフィンスイムに行くのを躊躇している人がいたら、「思い切って行ってみたら」と、ぼくはアドバイスしたい。
2016年09月17日
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見ていて涙があふれてきた。星野道夫さんの写真展に行ってきた。でっかいムースが、こちらに向かってくる。この迫力。シロクマがじゃれ合っている。グリズリーもキツネもリスも、安心しきった顔。彼らは、そう遠くないところでカメラを構えた男がいることを知っているはずだ。でも、何の警戒もしていない。彼を、自然の一部として受け入れている。タテゴトアザラシの写真がたくさんあった。真っ白な毛の、かわいいゴマちゃんたち。カナダのセントローレンス湾の氷の上。実は、まさにこの写真を星野さんが撮ったとき、ぼくも、同じ場所にいた可能性がある。1994年だったか95年になってからだったか、ぼくは、この場所に取材に出かけている。タテゴトアザラシが乱獲されて、漢方薬の原料にされていた。環境保護団体が、それを世界に訴えるために、ビデオの撮影を行った。「尊い命を奪わなくても、宇宙に無限にある氣というエネルギーを使えばいいじゃないか」という趣旨で、真氣光の中川雅仁先生が出演することになっていた。ぼくは、その随行取材で一緒に行っていた。そのとき、星野さんも、同じ場所に撮影に来ていたのだ。星野さんとホテルでお話しする機会があった。どんな話をしたのかは忘れた。何しろ、そのころ、ぼくは星野さんがどれだけすごいカメラマンなのかも知らなかった。ただ、話を聞いて、人柄に触れて、瞬間的に、彼に魅了されてしまったことは覚えている。日本へ帰ったら、彼の写真集を片っ端から見ては、あんなことも質問すれば良かった、これも聞いてみたかったと、マデレーヌ島という小さな島でのひとときを振り返ったものだ。それから1年ほどたって、ぼくは、彼が旅立って行ったことを知った。たった一回、短い時間を共有しただけだが、忘れられない人として、彼は、いつもぼくのそばにいてくれる。地球の代弁者という言葉が浮かんできた。ぼくたちが知らない地球のすばらしい姿を、彼は写真にして見せてくれている。それは、地球からのメッセージだ。地球は、ぼくたちの母親。子を思う母の気持ちが、彼の写真にはあふれている。だから、一枚一枚の写真がぼくの胸に突き刺さり、涙腺を強烈に刺激するのだ。彼が亡くなって20年。彼の写真を通しての地球のメッセージがますます必要な時代になってきている。泣いてなんかいられない。ぼくも行動する。地球の声を聴いて、みんなで動かないと。ありがとう、星野道夫さん。星野道夫さん公式ホームページ
2016年08月28日
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日本列島のまわりに台風が3つもある。昨日も、天気は大荒れだった。豪雨の被害も出ているようだ。雨も困るけれども、水不足の現状を考えると、降ってもらわないと困る。雨が降っても困るし、降らなくても困る。どっちでも困る状態だ。でも、「困った、困った」と嘆いていても仕方がない。雨が降る降らないは、人間の力ではコントロールできないわけで、もう、この状況を受け入れるしかない。御蔵島や小笠原へのツアーを組んで何年になるだろうか。12年くらいになるかな。ツアーの出発日が近づくと、台風が気になって、気になって仕方なかった。ネットで天気図を見ては、台風が発生していないか、ひやひやで出発日を迎えたものだ。自分一人の旅ならいいけど、人を連れて行くとなると、できれば船が揺れるようなことは避けたいと思ってしまうわけだ。おかげさまで、御蔵島に上陸できなかったことはないし、小笠原も、最初のきつい旅をのぞいては、快適な船旅をさせてもらっている。一昨年くらいから、やっと、台風を気にしなくなった。心配してもどうしようもないことだから。自分の手に負えないことはお任せする。何年も、心配、不安、良かったという、心の揺れに振り回されてきて、やっと、一皮むけることができた。どうしようもないじゃないかと腹をくくると、気持ちが、本当に軽くなる。ぼくたちが生きている中で、自分の力で何とかできることって、どれだけあるのだろうか?ほとんどは、動かされていることばかりなんじゃないだろうかと、思ったりもする。そこに、おそれが生まれてくる。おそれというのは、恐怖ではなくて、畏敬の念だ。自分を生かしてくれている大いなる力に畏れと敬いの気持ちをもつ。だいたい、生まれてきたこと、生きていること自体が、奇跡なんだから。今年の小笠原。台風のために、竹芝からの船が欠航になり、8月8日に帰ってくるはずが3日、伸びてしまった。一瞬は、「どうしよう!」と慌てたが、慌てたところでどうしようもない。事情を話して予定をキャンセルするしかないわけで、そこで腹をくくれば、3日も余計に滞在できてありがたいじゃないかという気持ちになれる。こうやって、自分ではどうしようもないことが身のまわりに起こることで、自然とのかかわり方、自然の一員として生きる生き方を、ぼくたちは学ぶことができる。嵐がくれば嵐から学び、晴天なら、青空がいろいろなことを教えてくれる。ぼくも、もっと体験を積んで、もう一皮、ふた皮むけて、自然ともっと同化できるようになりたいと願っている。
2016年08月21日
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ぼくの財産は、これまで、たくさんの魅力的な人と出会ってきたことだ。昨日、写真展におうかがいした、高砂淳二さんもその一人だ。90年代の初めだから、25年くらい前になるか、イルカがご縁で、知り合うことができた。今では、すっかり自然写真の大御所になられた。一年の半分は、世界を回って、写真を撮っているそうだ。それも、なかなか人が入らないような秘境で、彼の写真でなければ見られないような光景を撮ってきてくれている。まさに、彼は「地球の代弁者」だと、ぼくは思う。地球は、今、人間たちに、いろいろなことを伝えたがっている。人間が、どんな乱暴狼藉を働こうが、地球は、ぼくたちの母親として、やさしく見つめてくれている。そのことが、彼の写真からは伝わってくる。仲間たちに、「高砂さんの写真展があるから行こうか」と声をかけたら、10人以上が集まってきた。高砂さんと親しげに話しているぼくを見て、「どうして知り合ったの?」と聞いてきたりする。ぼくは、得意げに、20数年前の出会いについて話しをしてあげる。こういうのも、ぼくは好きだ。ぼくが作った(作ってもらった)縁で、仲間が喜んでくれる。そのためなら、ぼくは、いっぱい人とかかわっていこうと思う。本来、ぼくは、本来、人とかかわるのが苦手だけど、なぜか、さまざまな縁が広がっていくという得な性格がある。まわりの人が、「やっさんのそばにいると、すごい人といっぱい会えてうれしいよ」と、言ってくれるのが、ぼくの最高の喜び。その喜びを得るため、ぼくは、苦手だけど、せっせといろいろな人と会おうと思っている。高砂さんの写真展は、9月5日まで。新宿のコニカミノルタ(新宿東口 高野ビル4F)
2016年08月17日
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特別、海が好きなわけではない。山が好きでもない。イルカにぞっこんということでもない。だけど、小笠原へ行くと、心がわくわくする。ずっと、宿にこもっていても、ぼくは、小笠原にいるということだけで満足してしまうはずだ。あの小笠原のエネルギーに包まれていることに、ぼくは喜びを感じている。それと、気の合う仲間と一緒に行くことも、大きな喜びだ。初対面の人が、24時間のおが丸の中で、旧知の友だちのように親しくなれる。そして、カヤックをやったり、ドルフィンスイムツアーに行ったり、一緒にご飯を食べたり、朝日や夕日を見たり、海で遊んだりしているうちに、心が開放されていく。子どものように無邪気になる。喜びがあふれ出てくる。心からの笑顔になる。その雰囲気に、ぼくは参ってしまう。自分の中のエネルギーが高まる実感を、小笠原の数日で感じることができる。竹芝へ帰ってきたときには、体からエネルギーがあふれ出ている。迎えにきてくれた知り合いが、みんなのうれしそうな笑顔を見て、自分たちもわくわくしてきたと、言っていた。一年に一度、小笠原でエネルギーをチャージする。そんな感じなのかもしれない。海や山、それにイルカ、そして、一緒に行く人たち。すべてが、ぼくの細胞の一つひとつのスイッチをONにしてくれる。帰ってきたばかりなのに、もう来年が楽しみで仕方ない。ありがたい存在だ、小笠原。
2016年08月15日
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小笠原でも、毎日、ブログを更新するつもりだったが、日常から非日常へモードが切り替わってしまって、キーボードをたたくことは、ほとんどなかった。小笠原は非日常だけど、そこから学ぶことはたくさんあった。何と言っても、台風の影響で船が欠航したことは大きかった。泣こうが叫ぼうが、どんなに大事な仕事があろうが、相手が台風ではどうしようもない。どれだけ知恵を絞っても、お金を払っても、帰ることはできない(超VIPなら、ヘリコプターだとかオスプレイとか、あるのかもしれないが)。もう開き直るしかない。くよくよしても仕方ないのだから。ここでの心の持ち方は、毎日の生き方が反映されるもので、「どうしようもないのだから、この状況を楽しもう」と、ぱちっと切り替えられる人は、日々の生活の小さな出来事でも、うまく対応していて、幸せ体質の人だと言うことができると、ぼくは、思っている。もうひとつ、これはいつものことだけど、ぼくが気づかせてもらっているのは、主催者だからと言って、力まないこと。面白いもので、20人もいると、それぞれ、自分の性格に合わせて、役割を分担して、いろいろと動いてくれる。たとえば、ぼくは、イルカのツアーをやっていながら、海は苦手だし、あまり、動き回りたくないタイプ。こまごまとしたことも得意ではない。そういうところは、海ならネイチャーガイドのヒトミンが、あちこちまめに動き回ることに関しては、いつも参加してくれているおーちゃんが、こまごまとしたことは家内がやってくれる。一人の参加者が、「やっさんは、監督でいいんだよ」と言ってくれたが、まさに、そんな感じで、すべてコーチに任せて、ぼくは、グループの雰囲気をいかに盛り上げていくかに専心していればいい。自分がやらねばと、思って、あれこれと手を出し、口を出すと、場のバランスが崩れてしまう。全体を見渡して、緊張感のあるときには、場を和ませるように仕向け、緩んでいるときには、ちょっと手綱を引く、とった微調整を、ぼくは実は意識をしていないのだけれども、やっているのかもしれない。だから、中には不満をもって帰る人もいるかもしれないが、全体としては、かなりのレベルの高い満足度が得られるツアーになるのかもしれないと、自画自賛しているわけだ。一応、スケジュール表には勉強会も入っているけれども、これも、雰囲気を見て、必要ならやるし、必要なければやらない。今回も、勝手に、それぞれの人が、いろんなことを学び合っている姿を見たので、全員が集まって、だれかがお話をするなどということはしなかった。そんな野暮なことは、このツアーの場を乱すことにもなってしまう。黙っていても、いい方向へどんどんと進んでいくのだ。そういうアバウトさを、受け入れてくれる人が集まってくれるというのもあるが、本当に快適な旅ができた。来年も、こんな旅になると思う。参加する方々が喜んでくれるようにと、あれこれ考えたりもするけれども、結局は、ぼくが一番、すてきなエネルギーをもらっている。目一杯充電ができた。今日から、日常だ。エンジンをかけて、ゴー!!!(写真)子どもたちからもいっぱい学ばせてもらえた。3度目の小笠原のコータロー(後ろがおがさわら丸)。今回は、1人での参加。5歳のシュンゴ。ぼくは、「師匠」と呼んでいる。「あそこまで競争しよう」と言うと、「ぼく、競争はきらいなの」という返事が返ってきたりする。深いぞ~。
2016年08月12日
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いよいよ明日から小笠原。これで6回目かな。初めて行ったのが10年くらい前。このときは海が荒れた。参った参った。翌々年が2回目。このときは一転して、こんな静かな海があるのかと思うくらいのべた凪。快適だった。その後、2011年、2014年、2015年と、夏の恒例行事に定着してきた。2011年は、末期がんのおーちゃんが参加して、小笠原がきっかけで、彼は見事にがんがきれいに消えて元気になった。2014年は、ヒロト君が急遽参加できることになり、ツアーは盛り上がった。ヒロト君は、自閉症で、コミュニケーションの苦手な男の子だったが、小笠原の仲間は、彼にとっても特別で、特におーちゃんとは一緒にお風呂へ入ったり、海では手をつないで泳いだり、もちろん、イルカにも会うことができた。楽しかった。来年は、一緒に行けるといいなあ。去年は、なかなか個性的なメンバーだった。まとまりがないようであって、のんちゃんの誕生日のお祝いをしようとお店へ行ったら、おーちゃんたち5人が、大声でお祝いの歌を歌い始めて、店の大将に怒鳴られそうになったり。今年は、総勢21人。さてさて、どんなドラマが待ち受けているか。
2016年08月02日
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ぼくは、物事を決めるときには、「勘」とか「ひらめき」「何となく」というのが多い。理詰めで物事を考えるのが苦手だということもあるが、きっと、最終的には、物事は感覚で決めるのが一番いいと、体験的に感じているからだと思う。だから、何かをやるとき、「どうしてそんなことをやるんですか?」と、聞かれても、困ってしまう。「何となく」と、答えるしかない。何となくやってきて、何となくうまくいっている。そんな60年。だから、これからも、何となくやっていくしかない。3日から、いよいよ小笠原のドルフィンツアー。これで6回目だ。最初のときは、大荒れの船旅だった。向こうへ着いても、海は波が高くて、ドルフィンスイムどころではなかった。ほとんどが船酔いでダウン。本当なら、ぼくもそれで懲りるはずなのだが、何となく、小笠原に魅せられてしまう。それで、翌々年くらいに行くのだが、そのときは、ベタ凪の海。こんなにすてきでいいのかと思ったくらい。2011年、2014年、2015年と、いい海で遊ばせてもらった。夏の恒例行事ともなった。小笠原が縁で仲良くなった人たちとも、ずっと親しくさせてもらっている。勘とかひらめきと、そんなことを意識したこともない。ただ、もう一回行こうと思ったから行くだけのこと。こういうスタイルで生きていると、大仕事を成し遂げるということはないだろう。でも、自分なりに楽しめるのは間違いない。自分と家族と仲間たち。これくらいが、ある期間を、楽しく生きられればいい。ひょっとしたら、小笠原をきっかけに知り合った仲間が、大仕事をやってくれるかもしれない。そして、「小原田さんのおかげです」なんて、言ってくれるかもしれない。そうなったら、ぼくが大仕事をやったのと同じことだから。今回の旅も、細かいことを決めずに、とりあえず行ってみようよというノリで出発する。どんなことが起こってくるのか。楽しんできたいと思う。
2016年08月01日
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何かしないといけないと変われないという強迫観念があるのではないか。セミナーを受ける。瞑想をする。本を読む。カウンセリングを受ける。こうしたことも、変化の手段としては大事だけど、逆に、何もしないことも、変化のいいきっかけになる。だいたい、現代人は、何もしないと落ち着かなくなる。だから、あえて、何もしないでボーっとしている日を作る。でも、ただ何もしないというのではちょっと芸がない。だから、ぼくは、小笠原へ行くことにしている。動と静。小笠原というのは、船で24時間。「行くぞ!」と決めないと、なかなか動けない。船が苦手だ。何かあってもすぐには帰ってこれない。仕事がある。お金がない。知らない人と会うのが苦手だ。泳げない。「行かない」「行けない」理由はいくらでも見つかる。それでも、「行く」と決めるのは、大きなエネルギーチェンジになる。エネルギーが変わると現実も変化する。行くと決めたら、いろいろとまわりに変化が起こってきたという人もいる。そして、行ったら、もう何もしない。何もしないというのは、ただぼーっとしているということだけではなく、しなければならないことはないと決めて、無邪気になるということ。やりたことをやる。子どもみたいにはしゃげばいい。ぼくの組むドルフィンスイムツアーには、いつも小学生がいる。最年少は3歳。大人が小学生をお手本にする。楽しいことは楽しい。つまらないことはつまらない。食べたいものは食べたい。起きたければ起きる。寝たければ寝る。小学生は、ぼくたちの先生だね。小笠原の数日は、大人の理屈を持ち込まないようにする。それだけで、心が開放されていく。去年なんて、あるお店でメンバーの誕生会をしたら、数人が、大声で合唱を始めた。前日から準備していたらしい。ほかに、お客さんがいるんだよ。お店の人、怒ったよ。もう、みんな子どもになっている。主催者のぼくは、ハラハラしたし、お店のご主人に頭を下げたよ。迷惑かけたのは悪かったけど、ああいうことができると、違うスイッチが入る。今年もあの店に行くんだ。「去年は、悪かったね」と、店主とも握手してくるよ。きっと、もっと仲良しになれると思うよ。一年のうちの数日。そんなふうに過すのは、無駄じゃないぞ~~! と思う。何度か小笠原へ行っているけど、満足できる時間を提供できる自信はある。小笠原ドルフィンツアー、いつも、集まるんだろうかと思いながらスタートするのだけど、今年も10人を超えてきた。また、楽しい旅になりそうだ。小笠原ドルフィンツアーの詳細はこちら
2016年05月29日
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今年から、メルマガもしっかりと出すことにした。発信する機会を、もっともっと増やしていく。昨日は、こんな文章を送らせてもらった。「イルカみたいに生きてみよう」ということで、さてさて、どう生きればいいのだろうかと、20年も模索している。ぼくがイルカみたいに生きてみようというのは、何も、海で暮らそうというのではない。そんなことは、あらためて言う必要はないが、あくまでも、精神性として、イルカに象徴されるような、自然ととても調和のとれた生き方かな。ずいぶんと前のことだが、ある宗教家が、「人間とイルカの一番大きな違いってわかりますか?」と、ぼくに質問をした。精神的な話をするのかと思ったから、彼はこう言った。「手があるかないかです。それも、人間はとても指先が器用で、何でも作ってしまう」こんなにも手先を起用に使えるのは人間だけだ。イルカは、ひょっとしたら知能は人間並みか、ひょっとしたら人間よりも高いかもしれない。でも、彼らは、それを形にできないのだ。いやいや、なかなかすてきな話だ。人間というのは、知能や知恵を形にできる力がある。それも、平気でとても精巧なものを作ってしまう。そして、人間が作ったものが、地球を平和で幸せな惑星にもするし、たくさんの命を奪い、森や海を破壊することにもなる。もし、イルカが人間みたいに器用な手と指をもっていたらどうだろうか?そんなことを想像するのも面白い。ひょっとしたら、イルカの中にも、水爆を作って、まわりの連中を威嚇してやろうというのもいるかもしれない。そんなイルカに対して、ほかのイルカは、どう対応するのだろうか?人間は、せっかく、優秀な頭脳と器用な手先をもらったのだから、みんなの幸せのために、それを使ってほしいものだ。今度、面白い若者と会う。オリヒメというロボットを作った吉藤さんだ。自分が不登校で孤独な時期を過ごしたことから、病気や障がいがあって、家からあまり出られない人でも、孤独を感じないでいられるにはどうしたいいか、あれこれ考えて、このロボットを開発した。一人がそのロボットを外へ持ち出す。そうすると、寝たきりの人でも、タブレットを通して、そのロボットが見ている世界を見ることができる。タブレットを操作すれば、頸も動くし、手も動く。言葉を伝えることもできる。ぼくは、このロボットを小笠原へもっていこうと思う。そして、あまり外へ出られない人に、あのすてきな島を体験させてあげたい。きれいな海を見せてあげたい。せっかくの知恵や知識、器用な手は、そんなことのために使ってほしいものだ。オリヒメhttp://orihime.orylab.com/小原田泰久のメルマガ(無料)は、こちらから登録できます。
2016年01月11日
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ビューリホー!!小笠原の海は、言葉にできないほど美しかった。嫁島までドルフィンスイムに行ったとき、海に入って目の前に広がったあの青さ、何て表現すればいいのだろうか。そして、そこにイルカたちの群れがいた。あの青さがバックにあるからこそ、彼らの姿は、さらに、強烈に目に焼き付く。だけど・・・。ぼくは、今、思っている。たぶん、いや、きっと、いやいや、ぜったい。江戸時代とか明治時代の日本の海は、東京湾も、江の島だって、ぼくの故郷の伊勢湾も、小笠原同じようなきれいな海だったはずだ。小笠原の海は、特別な海ではなく、あれが本来の海の姿なのだ。日本のまわりがあんな海に囲まれていたら、どんなにすてきだろうか。平気で、あんなにもすばらしい海を手放した人間の狂った感覚を、ぼくたちは、素直に認めて、もう一度、日本を、あの宝石以上に美しい海を取りもどさないと。ぼくが小学校のころ、四日市港へ遠足に行ったことがあった。あのときの、汚れた海と、鼻が曲がるようなにおい。忘れられない。それでも、先生から受けた説明は、コンビナートのすごさだけで、海の汚れについては、何もなかった。ぼくも、四日市という身近なところが、世界一のコンビナートと言われ、誇らしく思ったものだ。高度成長に浮かれたいた時代の、愚かな一コマだ。小笠原の満天の星も、かつての日本は、どこでも見ることができた。それが、当たり前の空なんだから。当たり前がなくなった世の中で、ぼくたちは生きている。次に小笠原へ行ったら、小笠原はすごいだろ! という話ではなく、これが、本来の海の姿なんだと、自分の心に、もっと強烈に焼き付け、みなさんに伝えていかないといけないなと思っている。写真:人見道夫さん(ヒトミン)
2015年08月11日
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できなくて何が悪い!それでいいと思う。「できない」イコール「悪い」と考えがちだが、できなくて何が悪い!ぼくは、泳げない。「えっ、イルカの本書いてて、ツアーもやってて泳げないの」と、あきれられることは多々ある。そりゃ、イルカと泳ぐのはすばらしいよと書いているのだから、普通は、上手に泳げると思われるだろう。だけど、ぼくは、泳げないし、いっときは、それではいけないと水泳教室に通ったけれども、すぐに挫折して、それからは、泳ぐための努力は、一切していない。こんなのは自慢にならない話だけど、泳げないからこそ、泳げなくても、イルカを楽しむ方法を知っているし、泳げないからこそわかる恐怖を、どうやったら克服できるかも、ぼくは知っている。こんなの自慢にならないんだよ。でも、イルカの本を出していて、泳げないというのは、ぼくくらいじゃないかというのも、これは、希少価値でいい。今回の小笠原ツアーには15人も集まった。去年は18人。来年もいっぱい集まると思う。みんな、上手に泳げるぼくには、期待していないということだ。泳げないのに、ドルフィンスイムツアーをやっているぼくに興味があるんじゃないだろうか。とにかく楽しい。これが一番だ。そして、人を喜ばせたい、イルカとの体験をさせてあげたいと、純粋な気持ちでやっていれば、助けてくれる人がきちんと出てくるということ。去年の小笠原から、ヒトミンが一緒に行ってくれている。ちょっとした縁から親しくなったのだが、とにかく、ノリが良くて。ぼくのツアーにはぴったりの人だ。彼は、ドルフィンスイムのプロだ。それでいて、偉そうにしない。泳げないぼくをバカにしたりしない。いい写真を撮ってくれる。それを、無料でみなさんに提供してくれる。ぼくは、みんなを盛り上げることをやればいい。一緒になって盛り上げてくれる人もいる。海に出るときはヒトミンに任せ、お金の勘定は家内に任せる。人に頼れば、何だってできちゃうわけだ。それを、自分が全部やらないといけないと抱えてしまうと、まったく動けなくなってしまう。まずは、こんなことやりたい! と発信する。自分ができることを一生懸命にやる。すると、あちこちから助けが入ってくる。何人かの力を合わせると、すべてがそろってしまう。そんなことじゃないかな。できなくて何が悪い!そう言って胸を張っていればいいのさ。写真は人見道夫さん(ヒトミン)です。
2015年08月08日
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いや~~~、すんごい満足!こういうのを夏休みって言うのだろうかなあ。ぼくの場合、休みと仕事の境目があんまりはっきりしていない。小笠原へ行ってきたと言うと、みなさん、「お仕事ですか?」って聞いてくるけれども、仕事でもあるし、遊びでもあるし、はっきりしないというのが正直なところだ。仕事という面で言うなら、参加してくださった方が、みなさん、本当に喜んでくれたし、感動してくれたこと。これがあって、ぼくの場合は、仕事として成立すると思っている。遊びという面で言うなら、ぼくも、十分に楽しませてもらったり、喜べたし、感動した。これが、ぼくの最高の遊びだ。一緒に行った次女がこんな質問を投げかけてきた。「お父さん、泳げないのに、どうしてこんなツアーを企画するの?」ぼくは、泳げないから、小笠原へ行っても、あまり海にも入らない。泳ぎも潜りもどんどんと上達している次女にとっては、浜辺や船の上で、ぼーっとしているお父さんは、何しに来ているのだろうと、疑問に感じるのかもしれない。↓この写真は次女の氣恵です。こんなに上手に泳げるようになりました。ぼくは、何が幸せかと言うと、海に入っていることでもなければ、イルカと会えることでもなく、一緒に行った人が喜んでくれているのを見ることなんだよね。人の嬉しそうな顔を見ていると、何とも言えない満足感に満たされる。小笠原でのみんなの喜びは、まさに魂からあふれ出てくるものだ。だから、余計に嬉しい。子どもたちがお小遣いをもらって喜ぶとか、ディズニーランドで楽しむとか、そんな表面的なものとはまったくレベルの違うものが、あそこへ行くと得られる。それを見ているぼくの中にも、魂の喜びがあふれ出てくるのだ。今回の15人も、それぞれが大きなお土産をもって帰ったはずだ。そして、それが、現実世界の中で、何らかの形となって、現れてくる。やっぱり小笠原へ行って良かった! と、みんなが思ってくれる。そう思ってくれる人たちがいるからこそ、ぼくは、幸せになれるし、また、来年も行こうというエネルギーにつながっていく。昨年の18名のメンバーのうち、8名が2年連続の参加となった。このメンバーがコアになって、そこに新しい人たちが加わって、違うエネルギーのグループになる。そんな楽しみもある。さてさて、来年は、どんなメンバーで行けるのか?どんなドラマが起こるのか?今から楽しみだ。1年なんて、すぐにたっちゃうからね。
2015年08月03日
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