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2007/05/11
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カテゴリ: カテゴリ未分類
RAW FOOD

現在は、BiologicallyAppropriateRawFood と定義付けしている様ですけれど、元々は Bones And Raw Food ということで、「GIVE YOUR DOG A BONE」や「GROW YOUR PUPS WITH BONES」等の書名を目にされた方も多いと思います。


Holistic Nutrition ; The BARF Diet (PDFです)は、商業的ペットフードの有害性や食事(栄養素)の重要性等の点に関しては同意する、というJohn Burns が、2002年のAmerican Holistic Vet Conference で質疑応答した結果、自身の経験からの批評を纏めたものです。
そのさわりは Holistic Nutrition - The BARF Raw Food Diet A critique by John Burns BVMS MRCVS です。
基本的な、『家庭犬』としての適切なフードに対する考え方や、炭水化物問題等、主要観点に言及していますけれど、オリジナルのPDF(7ページあります)では、更にフリーラジカルや、生野菜と栄養素等、詳細に検討されていますので、一読の価値はあると思います。


そして、質疑がよほど頭にきたのでしょうか、『私が最もBARF哲学を批判するのは、その独りよがりな点にあります』と書いていますけれど、最近の、例えば イアン・ビリングハースト博士の生食セミナー体験 等を見ますと、

『犬本来の食事に似せるため、生野菜は完全にすりつぶし、ヨーグルト、必須脂肪酸、ビタミン・ミネラルなど多彩な食材を加えることが、単純な骨と生肉の食事とは一線を画した、臨床栄養学的にも正しいとも言える食事となります。


とありますので、多少は批判にも耳を傾けているようです。



上記 Holistic Nutrition ; The BARF Diet (PDFです)に比べますと、例えばWorking Dogs の Should Your Dog Eat BARF? 等の様なものは如何にも表面的な批評に終わっていて、栄養学等の専門家には受けが良くない、ということはよくわかる、という程度と思います。

尤も、この中にあります、『生ですり砕いてあっても、骨は消化管を穿孔しうる。 そして、腹膜炎、重症感染症から緊急オペ、死亡といったことが毎年起こる』、という事実は、臨床家としての実体験と思いますので充分注意が必要と思います。
そういえば、グリニーズでさえ事故が起こっています( 今更、グリニーズ )。
例え粉末にしたところで、骨の様な消化の悪いものを多量に摂取させるということは決して勧められるべきことではないと思います。

肉食の大型野生獣では ハイエナ のみが骨を食べるようで、 オオカミ も食料が不足している時等は骨も食べるようです。

(確かに先代のハスキーは骨を好みましたので、犬種的な差異は大きいのかも知れません)



BARFに関して、ほぼ全ての人が認めると思われます点は、衛生面を別にしますと、生肉は(犬の)嗜好に合っていて、消化吸収がいい、という点だと思います。
(少なくとも2002年までの)BARFは、生肉は勿論腐肉や、野菜屑等、調理された炭水化物以外のものを摂取して来たのが犬だ、とその食事を規定しています。
これは、高い免疫力があるので寄生虫や細菌等に対抗出来る、ということだと思いますけれど、野生動物の寿命が短いこともまた周知の事実だと思います。

動物たちの寿命 には、

とあります。

つまり、ちょっとでも活力が落ちると、肉食獣では獲物を狩ることが出来ず、草食動物では逃げる速度・スタミナが落ち狩られる、勿論細菌等にもやられるでしょうから、老化する前に死亡してしまう、という現実です。

(有性)生物の常として、子孫を作るまでは高い活力を維持しているけれど、子孫が出来てしまえば自らの役割はそこで終わる、というライフ・サイクルに適しているのが自然の食事、ということでもある、と思います。

犬の場合は、BARFに切り替えると確かに一時的には活性が上がり、疾病等が少なくなると思います。
BARFの問題点の一つは、この活力が落ちた段階を、人間と共存する環境下ではどこまで維持出来るか、ということにもあると思います。

BARFにすると、何時までも高い活力が維持される、ということは絶対ありえないと思います。
それは自然界に於いて、活力が落ちた時点で直ぐ、外部(若しくは内部)からの(飢餓を含む)攻撃に耐えられず死亡してしまう、そしてその時点というのはそんなに長い間のことではない、という現実があるからです。


ちょっと抽象的な書き方になりますけれど、こういう考え方は成立するでしょうか。
『自然界では、高い活性状態に達した後も常に内外から攻撃に晒され続けていて、終に活性が剥ぎ取られてしまう。こういった攻撃の少ない人間との共存状態では高い活性が落ちない。』

BARFの考え方によりますと、これも不自然な状態になってしまうと思います。
自然界では高い活性が必要となる故に、それに見合った食事を取るのであり、それが不要な状態(人間との共存状態)では、必要も無いのに、無駄に高いエネルギーを供給し続けている、ということになるのではないでしょうか。

尤も、この問題は後何年か経って、BARFで育った犬が数多く老齢期に差し掛かりますので、その時の判断、ということになると思います。



人間の場合は、高齢になってきますと、肉や油は駄目、という人が非常に多くなってくると思います。
犬の場合は、高齢になっても肉が最適な食物でしょうか?

私は、自然界にはこれに対処する仕組みは存在しなかったと思います。
高齢になる前に、子孫を残した時点で自らは使命を終えますので、老後のことを考える必要がない。
これは例えば、群れを作る野生動物を考えて見ますと、明らかだと思います。
群れや個体として、幼児を守る仕組みや意識は存在するのに、高齢の個体は守らず、淘汰されるのが自然の仕組みだからです。
消化・吸収に関しても、とりあえず子孫を残すまで体内器官が持てば良い、という仕組みになっているような気がします。

つまり、犬も高齢になったら、人間界で長期間生存していくためには、自然を見習うのではなく、人間が試行錯誤して老齢期の犬に最適な食事を見つけてあげる必要があるのではないか、と思います。



この間接的な証拠としましては、私は最近人間に付いてよく言われます、肉食は癌を誘発する、ということが挙げられると思います。

ちょっと直接のレポートは見つけられませんでしたので又聞きになりますけれど、 発癌物質を農薬としてはならないのか。 には

『牛肉が発癌物質であることは誰でも知っている。米国人は日本人に比較して大腸癌になりやすいが,その原因は,牛肉を食べすぎるためであることが疫学的に確かめられている。普通の食品だからたとえ食べて癌になっても発癌性物質などではないなどという御仁もいるかもしれないが,食べて癌になるから発癌性物質なのである。
最近の詳しい研究の結果,牛肉を多量に食べると消化酵素であるリパーゼが腸内に放出され,腸が高濃度のリパーゼに長い時間曝されて腸の内側が傷むことがその直接の原因であることが明らかにされている。消化酵素は多少とも自分の腸をも消化し傷めるのである。』

とあります。


リパーゼといいますと、この消化酵素による自己消化疾患 急性膵炎 を連想しますけれど、犬の場合も当然あります( 犬の膵炎(すいえん) )。


そして、上記 Holistic Nutrition ; The BARF Diet (PDFです)の中にも、太った犬は急性膵炎を起こしやすく、膵炎の犬はBARFを始めるには不適だ、と認めている、とあります。

更には、彼はBARFdietを通して、この症状に何度か遭遇したのではないか、との推測も記載してあります。


他にも色々検討する必要のある項目はありますけれど、私にとって一番気になりますのはこの点です。


(中途半端な終わり方は、例によって朝御飯を催促されているからです。その内続きを書きます。)






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最終更新日  2007/05/11 05:17:02 AM コメントを書く


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