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2007/07/11
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カテゴリ: カテゴリ未分類
前回紹介しました 中津動物病院 夕陽丘動物病院 救急時の看護 (PDFです)を見ていて、間違ったことを色々やってきた事が分かりました。

事態にも依る(痛み・外傷・おびえはタオル・毛布などで頭を覆い、抱き上げて運ぶ、とあります)と思いますけれど、病院への運び方としまして、

・毛布等に包まない
・抱きしめない
・手で持たない
・硬い床のケージに収容して、自由な体位をとれることが重要


とあります。



・飼い主はこうしたイヌをタオルで包んで、抱きかかえたりして来院することが多い
・直ちに抱きかかえることをやめさせる。平らな安定したケージに収容。
ケージの床は排水のために傾斜している。イヌは姿勢を維持するために常に前肢を踏み替えなければならない⇒酸素不足の助長。

とあり、犬の姿勢としましては、

犬座姿勢 : 胸郭が最大に拡張して、換気量が最大になっている。伏せ/横臥では換気量が減って、一層の酸素不足となる。

ということです。


確かに、これまで何度か危篤状態にあり、ぐったりしている状態の犬や猫を運んだことがありましたけれど、何れの場合も、腕に抱きかかえていました。
しかも、顔(お腹)が上を向く状態だった様な気がします。
呼吸という観点からは、瀕死の状態では負担が大きい姿勢だったかも知れません。




また、これは通常の飼い主さんとは無縁の行為と思いますけれど、僧房弁閉鎖不全の治療としまして、

・過剰な血液量が心拍出能力を上回っている。

・治療(降圧剤と強心剤)

とありますけれど、緊急の手段としまして、写血が挙げられていました。

・循環血量を減少させる : 写血
・写血はHt値45%以上で適応。低いときはしない。
・頚静脈から全血量の最大20%を採取する。


・教科書にはないが極めて即効性のある有力な方法。



マイクル・パーマーの「沈黙の病棟」の中に、マンハッタン医療センター(という設定)で、心悸亢進からの肺浮腫のエマージェンシーの時、同様の方法で急激に回復させた描写があることを思い出しました。




ところで、人工呼吸に関してですけれど、Googleの 『犬 人工呼吸』の検索結果 を見ますと、多くのサイトでは人工呼吸若しくは人工心肺蘇生法、或いは両者を組み合わせた方法等を紹介しています。

人間の場合は、 病院前救護 救急医療勉強会「興部進歩の会 OPS」 070501消える人工呼吸 を見ますと、人工呼吸の必要性が疑問視されている様です。

『マウスツーマウスを取り巻く状況は8つにまとめることができる。

1.マウスツーマウスを要求することはバイスタンダーの効果を大きく減らす(注:やる人がいなくなる、ということです)。院外心停止にバイスタンダーは重要なのに。
2.バイスタンダーが心マさえやってくれれば、救急隊が駆けつけてからおもむろにCPRを始めるより生存率が高い
3.CPR一人法では人工呼吸にとても時間がかかってその間心マしてくれない
4.人工呼吸による胸腔圧上昇は冠状動脈血流と脳血流を減らす
5.突然の卒倒では患者の体に酸素がいっぱいある
6.突然の卒倒では患者の多くが引きつけたような呼吸(注:しゃっくりみたいな。gaspといいます)をしている。心マさえ続けていればこの呼吸は長く続き患者は自分で呼吸し続ける。この呼吸は引きつけなので胸腔内圧を下げて冠状動脈血流と脳血流を増やす
7.心マのみを長く続けると冠状動脈圧が上がり蘇生に有利に働く
8. 呼吸を麻痺させていない動物による実験では心マのみの蘇生の方が心マ+人工呼吸より蘇生率が圧倒的にいい


上記googleの検索結果から参照したサイトの中には、人工呼吸と人工心肺蘇生法を一人で同時にやるような方法を記載しているところもありますけれど、これは多分一人では出来ないと思います。
交互にやる、としているサイトもありますけれど、原因別にどちらかに絞る方がいい様な気はします(根拠はありません)。


人間の場合は、『驚くべき結果』としまして、人工呼吸+胸骨圧迫より胸骨圧迫のみのCPRのほうが優れていて、さらに呼吸停止でも胸骨圧迫のみのほうが神経学的に後遺症が少なく、同じ心室頻脈・心室細動であっても後遺症が少なかった、とあります。
更には、胸骨圧迫だけを行った全くの素人の方が高い生存率と神経学的回復率を得ている、ともあります。

見逃せないのは、『 動物実験では人工呼吸回数を増やすと死亡率が高くなるし、胸骨圧迫の中断時間を増やしても死亡率が跳ね上がる。 人工呼吸の旗色は悪くなるばかりである。』、という部分だと思います。


ちょっと古いかも知れませんけれど、WSAVA 2003 Congress に Current Concepts in Cardiopulmonary Resuscitation が掲載されていました。

まず、心臓マッサージの回数は人間の場合で1分間80回以上、犬や猫の場合は90~120回必要、とあります。

人間の場合も、 4. 心臓マッサージ には、
『2000年から大幅に簡略化され、心臓マッサージの回数は1分間に100回に統一されている。
この数字は全体に以前よりは早くなっているが、これは頻回の心マのほうが動物実験での心拍出量が上がるという観察に基づいている。』

とありますけれど、googleの検索結果から参照したサイトの多くは、この必要回数以下の回数を記載しています。


ついでに、人間の場合、4.0.3 IAC-CPRで通常の心臓マッサージに加えて、もう一人の術者が腹部を圧迫する方法が紹介されています。
ここでは(人間の場合は)複数の人間で行なう方法とされていますけれど、 Current Concepts in Cardiopulmonary Resuscitation の「Alternative CPR Technique: Interposed Abdominal Compression (IAC-CPR) 」では、一人の人間が左右の手で(小動物の)胸と腹部を押す方法とされています。

救急時の看護 (PDFです)の中では、間歇的腹部圧迫法を併用した胸郭ポンプ法として紹介されています。


人口呼吸の回数に関しましては、頻回のSVC-CPRよりは標準(犬で1分間12~15回)か、より少ない(1分間8~12回)の方が理に適った選択である様です。


更に、Order of Priority では、人間の場合も問題になっています、
気道の確保 → 人工呼吸 → 心臓マッサージ 
というプライオリティが検討されています。
ここでも、(豚の場合ですけれど)人工呼吸の有無に拘らず心臓マッサージの有効性から、この優先順位も 
心臓マッサージ → 気道の確保と人工呼吸   
といった変更が検討される必要がある、としています。


以下、薬剤等はあまり一般の飼い主さんとは無関係と思いますけれど、1点だけ、 バソプレッシン はエピネフリンよりも有効、としていることは記憶しておいてもいいかも知れません。

上記Wikiにも、 救急医療における適応 としまして、

『近年では心停止の4つの病態、心室細動、無脈性心室頻拍、心静止、無脈性電気活動に対して第一選択として用いられるようになってきた、これはバソプレシン投与による救命率、生存退院率が共にアドレナリン投与群を有意に上回ることがわかったためである。』

とありますけれど、動物の場合は未だ一般的ではない様です。



同じく、一般的ではない、ということに関しましては、殆どの獣医師は電気除細動器を持っていない、とあります。
人間の場合は、AED( 自動体外式除細動器 )がかなりニュースにもなり、医療従事者や救急隊員だけではなく、一般の人も使用できることになりました。

心房細動は(心停止中)人間の33%と比較し、犬や猫では19.8%と若干発生率が低いですけれど、それでもこれだけの率の動物がもうちょっと高い蘇生の可能性を与えられるかもしれないのに、と事情はアメリカでも同様の様です。
抗不整脈薬は電気細動除去とともに使われる時だけ、効果的であるだろうに、と結んでいます。






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最終更新日  2007/07/12 04:53:19 AMコメント(0) | コメントを書く


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