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例によって、うきうきさんの福袋で購入した中の1本。正月に購入した「赤白10本1.5万円セット」の中の1本だと思われる。調べてみると、2021VTが2Kぐらいで売られている。あまり期待もせず開けたのだが、このボトル、思いのほか良くて驚いた。まずなにより状態がいい。02VTということで、秋口にでも輸入されたばかりなのだろう、ミネラリーでツヤツヤとしたテクスチャーがあり、口に含むととてもアロマチックで心地よい。中程度のイエローで少し緑がかった色合い。香りは黄桃やグレープフルーツ、キンモクセイ、シナモン、それに強めのミネラル。味わいは果実味がリッチで、酸ははつらつとしていながら、エッジは丸い。新鮮さとコンディションの良さでかなり底上げされた結果、安価ながらも非常に満足度の高い一本だった。それにしても、最近、驚くほどアルコールに弱くなった。このボトルは口当たりがよかったことから、いつになく杯が進んだが、それでも結局、ボトル半分未満で撃沈、翌朝は起きるのがつらくて仕方なかった。昔は、自宅飲みでボトル半分程度、外飲みで興が乗れば、ボトル1本はいけたものだが、今はせいぜいボトル1/3がよいところだ。飲みすぎると、夜中に頭痛がひどくなったり、翌朝耐え難い倦怠感と憂鬱感(これが最近特にひどい)に見舞われたりするので、あまり積極的に飲もうという気も起きない。会社を辞めて、心身とも余裕のある生活になれば、少しは酒量も戻るのだろうか。いや、そうなると懐事情が今よりさらに厳しくなって、結局飲酒の頻度自体、減りそうな気もする。追記:このワイン、初日はすごくよかったが、翌日の香味は思いのほか減衰していた。まだ若いワインなので、2日目はさらに向上するかもと期待したが、初日がピークだったようだ。
2024年02月15日
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うきうきさん福袋3万円×10本福袋の1本。うきうきさんで通常売価が2948円ですから、福袋の中ではちょうど標準価格のボトルとなりますが、悪くない内容でした。色調はかなり麦わらがかったイエロー。香りは最初寡黙で、だんだんと黄桃やパイナップル、クリームブリュレなどがほんのり立ち昇ってきます。味わいはふくよかな果実となめらかな酸とにより、エレガントに仕上げられおり、ほんのりと果実由来の甘みも感じられます。福袋でなければあまり買おうとまでは思わない銘柄ですが、このAOCの水準を越えた品格があり、3k以下なら悪くないと思います。うきうきさんのこの福袋、まだ半分程度しか飲んでいませんが、粒がそろっていてあまりハズレのボトルがないのがよいですね。また次回も購入したいと思います。★★★★
2022年11月17日
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ヴェリタスさん赤白泡6本セットの1本。安価なセットの一本ですし、作り手も知らないところなので、大して期待せずに開けましたが、そのささやかな期待をも裏切られる、悲しい一本でした。2019年というわりに、麦わら色がかった色調。柑橘やグラスハーブなどの安普請な香りに加えて、やや酸化したニュアンスも感じます。味わいは、凝縮度にかけるのはともかくとして、甘ったく締まりがないのがよろしくない。率直に言って、名前だけのシャブリ。ブラインドで飲んだら、「安価なソアーヴェ」とか答えそうです。コンディション的にもあまり良好でない印象を受けましたので、その影響かもしれません。こういうボトルを飲まねばならないのであれば、もう少しカネをかけて、2k前半で買えるネゴスもののウイリアム・フェーブルのシャブリなどを選びたくなります。セット物のボトルって、これまで、大当たりとはいわないまでもそこそこのボトルを楽しめましたが、こういうボトルにあたってしまうと、CPが大幅にスポイルされて興ざめしますね。
2022年08月23日
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シャブリの7つのグランクリュのうちのひとつ。シニアエキスパートの受験のときには、それぞれの畑の位置関係とか覚えたものです。ロン・デパキ(アルベール・ビショー)の単独所有の畑です。正確にはこの畑、ムトンヌという畑としてグランクリュに認定されているわけではなく、レ・プリューズとヴォーデジールの一部として認められているとのこと。ややこしいですが、実質的に「7つの特級畑の1つ」ということで問題ないかと思います。このボトルは何年か前のうきうきさんの福袋の1本でした。豪勢な福袋ではなくて、実質的にこのボトルが目玉で他は安価な銘柄という構成だったと思います。こういうきっかけでもないと、なかなか自分から進んで買うこともないので、興味深く飲ませていただきました。コルクはしっかりした作りで、染み出しも少なくきれいです。グラスに注ぐと、結構酸化が進んでいるのでないかと思わせるような、麦わら色がかったイエローの色調です。とはいえ、香りからは酸化傾向は感じられず、白桃のネクターやマロングラッセ、ヘーゼルナッツ、カマンベールなどの熟成した白ワインらしい芳香が立ち上ります。飲んでみると、味わいはコッテリとしており、厚みのある果実味がすばらしい。酸はエッジが丸く、総じてグラマラスに仕上がっています。鉱物やミネラル、火打ち石といった、ことさらシャブリらしさを感じる要素は(私には)あまり感じられず、ブラインドだと、まんま「ムルソー」とか答えそうです。とはいえ、もちろんすばらしいシャルドネであることに疑いはなく、祝日(GW)に飲むのにふさわしい一本でした。なにより、近年、我が家のセラーのボトルで悩まされ続けたPMO(Pre Mature Oxidation)の傾向がなかったのがよかったと思います。★★★★
2022年05月14日
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クリアな色調に、青リンゴや柑橘などのフレッシュな香り。味わいはギュッと濃縮された感じでこそないものの、この季節にはこれぐらいでちょうど良いかなという濃さ。ウイリアム・フェーブルのドメーヌでなくメゾンものの村名シャブリ。2年前にうきうきさんのセールで2K以下で購入した銘柄ですが、ちょうど酒質も落ち着いた頃合いだったのだと思います。晩酌のワインってこれぐらいで十分だよな〜とつくづく思ってしまうような、期待を上回る1本でした。ただし、小瓶に残した翌日は香味が顕著に衰えて砂糖水みたいになってしまいましたが。★★★★
2020年08月28日
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購入したこと自体忘れていました。調べてみたら、昨年みちのくさんで買ったものでした。購入価格は4590円。全般にオレンジ色がかった中程度のガーネット。赤と黒の中間ぐらいの果実、紅茶、スパイス、それに粘土っぽいニュアンスがあります。口に含むと、ほどよくこなれているのですが、なんというか、熟成による向上よりも、むしろ減衰を感じてしまう味わいです。あと、ブショネとは違うのですが、なんとなく全般に粘土っぽいニュアンスを感じるのもマイナス。この辺はやはりコート・シャロネーズの地勢の限界なんですかねぇ。ヴィレーヌの赤でも素晴らしい熟成を遂げたものには滅多に巡り会えないし。・・と書いたのですが、小瓶に残した翌日、大した期待もせずに開けてみると、香りに皮革系のニュアンスがまざって複雑になり、味わいもグリップが増したように感じました。二日目の印象なら間違いなく4K以上の価値はあるものでした。結果論になりますが、初日の時点でデキャンティングしてみたらよかったのかもしれません。★★☆→★★★☆
2020年02月22日
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黄緑がかった色調。香りはむせかるような柑橘系のアロマ、ミネラル、黄色い花にナッツやバニラがほんのり。味わいはキリリとした酸が豊かな果実味をバランスよく受け止めて、いい感じの仕上がりです。コートシャロネーズの白というと、直感的にヴィレーヌのあのボッテリとしたリュリーを想起してしまうのですが、こちらの方がずっと引き締まった味わいです。自ら進んで購入しようとまではなかなか思わない銘柄ですが、こういうボトルが思いのほか美味しかったりすると、嬉しいですよね。うきうきさんの福袋も最近めっきり買わなくなってしまいましたが、また年始あたり買ってみますかね。★★★☆
2019年10月04日
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ウメムラさんの16アルマンルソー・セット同じくウメムラさんよりジェラール・ラフェの12クロ・ド・ヴージョが15k体調など諸般の事情で飲酒を週末だけにとどめている昨今、週に一度のワインがこのランクだと、読者的にもちょっと拍子抜け感があるかもしれませんが、年初に購入したうきうきさんの福袋銘柄の中に「温故知新プロジェクト」としても使える懐かしい銘柄があったので…。この銘柄、ソムリエ試験の対策勉強をしていた頃にときどき飲みました。当時、三宿に「ヴェールブティーユ」という評判のよいワインレストランがあって、そちらのグラスワインで飲んだのもよい思い出です。飲んでみると2kのワインとしてはなかなか侮れない仕上がりです。健康的な果実味と伸びのある酸、コクもあって厚みも十分。以前の記憶から、柑橘系中心のシャバシャバな味わいを想像していましたが、思いのほかバランスのよい仕上がりで、通常の晩酌用としては必要十分だなぁと改めて思いました。ただ、結構「バタくさい」仕上がりなので、純粋和食というよりは、クリーミーだったりオイリーな魚や鶏料理などのほうが合うと思います。総じて、2kのワインとしてはたしかに悪くないのですが、では、2k前後のレンジで積極的にチョイスするかというと微妙かもしれません。そんなところが福袋銘柄になる所以なのでしょう。★★★
2019年04月16日
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初17VTです。このウイリアム・フェーブル、うきうきさんのセールでなんと一本千円台で購入しました(ハーフでなくレギュラーボトルです)。黄緑がかった中程度のレモンイエロー。香りはグレープフルーツ、青リンゴ、柑橘類、白桃、ミネラル、アカシアなどの清々としたもの。口に含むと、蜜っぽい甘みの乗った果実味のアタックに驚きます。酸は豊かですが、丸くなめらかで攻撃性はありません。12.5%の控えめなアルコール度とあいまって、今の時点でもクイクイと飲めてしまいます。温度が高いとやや酒質の緩さが目立つので、冷やし気味で飲んだほうがよいですね。生産者のバックはアンリオ、インポーターはサントリーということで、スーパーやコンビニでも購入できるメジャーな銘柄ですが、悪くないかと。機会があれば、ドメーヌものも飲んでみたいところです。★★★楽天でウイリアム・フェーブルを検索する
2018年10月04日
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黄緑がかった中程度のイエロー。グレープフルーツや白桃、ミネラル、ヘーゼルナッツなどに加えて、よい意味で少しヒネたニュアンスがあり、なかなか好ましい香りです。味わいは果実味豊かでクリーミー。なめらかな酸とのバランスも良好です。とはいえ、温度が高めだと少しシャバシャバ感が出るので、低めの温度のほうがよいでしょうね。年初に購入したエスカルゴさんの裾物セット(白)の最後の一本で、大して期待せずに開けましたが、2K前半の市場価格を考えれば十分な内容でした。★★★☆楽天でオリヴィエ・メールランを検索する
2018年09月29日
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私が持参したのがこちらのボトル。上の子どものビンテージで購入したドーヴィサも残り2本ほどになりました。前回からだいぶ間を開けてどうかと思いましたが、期待したほどではありませんでした。香りにモカっぽい熟成香が出てきていますが、飲んでみると張りや厚みに乏しく全般緩めで、焦点があまり定まっていないような印象を受けます。もっととことん寝かせたほうが美味しくなるんですかねぇ。★★★このあと日本酒もいただいて、へべれけで帰宅。そのままコテンと寝たら、深夜に目が冴えてしまってマイりました。今はゆっくり時間をかけて飲んでも酒量的に1本以内が限界のようです。
2018年06月03日
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リリース後しばらくは美味しいものの、セラーで寝かせてもなかなか期待したような熟成をしてくれないディゴワーヌ。最近は価格の高騰もあって買うのをやめてしまいました。このボトルは先日寺田倉庫から引き取ってきたもの。7年経過してどんな具合になっているでしょうか。インポーターはラック、購入先は東急百貨店。4200円の値札が付いたままですが、2割引のセール時に購入したものだと思われます。抜栓すると、液漏れこそしていませんが、コルクがかなり上の方まで染み込んでいます。ザルトのブルゴーニュグラスに注ぐと、濃いめのルビーでエッジを中心にオレンジがかかった色合い。香りは赤系果実のコンポート、紅茶、枯葉、スパイス類、それにブランデーや毛皮っぽいモワッとしたニュアンスがあります。味わいもかなり熟成が進んでいる印象で後半にザラッとしたタンニンが強めに感じられます。ひとつ間違うと「クサイ」ワインになりそうな、あまりエレガントな味筋ではありませんが、最近飲んだディゴワーヌの中ではもっとも熟成感を感じるボトルで、食中酒として肉料理と一緒に飲む分には悪くない感じです。ひょっとしたらコルクを通じて酸素が多めに侵入したことによる怪我の功名的な結果かもしれません。前後の年のボトルも引き取ってきたので、遠からず開けてみようと思います。★★★★楽天でヴィレーヌのワインを検索する
2018年05月06日
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かわばたさんよりシャルロパン・パリゾの14ブルゴーニュ・キュヴェ・プレスティージュウメムラさんよりフィリップ・コランの13ピュリニー・モンラッシェ 1er ・ドゥモワゼルこれは残念ながら、世評とは裏腹に全く好みに合わないワイン。ベタッとした赤と黒の中間系果実や黒胡椒、丁子、ナツメグなどのスパイス類の香り。味わいはスパイシーで、じんわりとした酸がやや突出気味。ジャミーな果実とあいまって、どうにも杯が進みません。私の体調が悪かったせいがあるのかもしれません。小瓶に残した翌日は全般にマイルドな味わいになり、飲みやすくはなりましたが、初日の印象を覆すほどではありませんでした。・・と思ったら、三日目になって香水のような芳香が出てきたのには驚きました。味わいは相変わらず過度にスパイシーでしたが。とても真面目な作りであるのは確かなので、異なる村のボトルならまた印象が違ってくるかもしれません。★★☆
2017年05月17日
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大晦日は午前中リハビリを兼ねて高尾山にお札を返しにいき、夜は地元の氏神に二年参り。元旦は私の実家への挨拶と墓参りで、晩飯をご馳走になってクルマで帰宅。二日は西新井大師への初詣とカミサンの実家への挨拶。三日はといえば、翌日会社で朝が早く、夜は夜で新年パーティがあることから、新たなボトルは開けずらい(開ければ二日に亘って飲むことになるため)。ということで、この間、セラーのワインを開ける機会がなかったので、せめて外食した日のナイトキャップ代わりにと、たまたまメルマガで目に留まった表記のボトルを購入してみました。ブルゴーニュやアルザス、シャンパーニュなどで作られる蒸留酒といえば、マールとフィーヌですが、マールはもっぱら醸造したブドウの搾りかすから作られ、フィーヌは選り分けられたりしたブドウや折引き後に残ったワインから作られるとのことです。日ごろ自宅で蒸留酒を飲む機会はなく、コニャック用のグラスなども持っていないので、今回はロブマイヤーのバレリーナVグラスで飲んでみました(ちなみに昔はバルーン型の大型グラスが用いられましたが、現在では、細長くくびれのある小ぶりのグラスが主流にになっているそうです)。濃い目のアンバーの色調。ドライフルーツ類やプルーン、キャラメル、タルトなどの華やかで凝縮された香り。ワインと同じ感覚でスワリングすると、アルコールの揮発臭が凄いです。一口含むと、高いアルコールによる熱い感覚が口の中に広がり、じわじわっとした酸とともに鼻から抜けていきます。飲んでみると、グラスに軽く一杯でも相当酔いが回ります。ボトル半分ワインを飲んだあとに飲むと、それこそ酩酊してしまいそうだし、ではワインを開けられない晩にと思うも、ワインを飲む機会がないときぐらいは休肝日にしたほうがよいのでは、という思いもあり、悩ましいところです。オードヴィーはあまり我が家のライフスタイルには合わないかもしれません。追記:今も飲み足らないときにチビチビ飲んでるんですが、グラスをロブマイヤーのバレリーナ・シャンパーニュBグラスに替えてみたら、香りがずっとタイトな感じになりました。こうなるとリーデルのコニャックグラスも買ってみたくなりますね。リーデル コニャック ヴィノム シリーズ 6416/71≪ペアグラス≫ ブランデーにピッタリ♪RIEDEL ワイングラス価格:4890円(税込、送料別) (2017/1/12時点)ちなみに二日にカミサンの実家で出していただいたワインがこちらの14カオール。濃厚な香味を想像していましたが、思いのほかフルーティで飲みやすい一本でした。
2017年01月08日
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盆略さんのコメントにつられて購入してみたボトルです。ギョームを飲むのは久しぶり。なん度か飲んでいるはずですが、記録を紐解いてみると、最後に飲んだのは、2009年に出口屋さんの試飲で出会った07VTのようです。そのときには特に強いインパクトは感じませんでしたが今回はどうでしょうか。濃厚なルビーの色調ですが、エッジはかなり和らいでいます。香りがすばらしい。黒系果実のコンポートやスパイス類、紅茶、それにクリーミーなオークや下草系の心地よいニュアンスが出始めています。口に含むと、目鼻立ちのクッキリした味わいで、エキス分の乗った充実した果実味を伸びやかな酸と緻密なタンニンとがバランスよく支えます。果実の張り具合などはパリゾなどに似ていますが、味筋はよりナチュラルで、まさに大物のオーラを纏っています。これは旨いですよ。ブラインドだとコートドニュイの1級クラス以上とマジで答えそうです。宣伝文句のとおり、3kで購入できるフランスのピノノワールとしては最上の部類ではないでしょうか。さっそく5本ほど買い足しました。★★★★☆楽天でヴィニョーブル・ギョームを検索する
2016年05月26日
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一時ずいぶんと話題になったパスカル・ラショーのキュベ・ダニエルショパン。私も05年あたりは何本か飲みましたが、ダニエルショパンがどうこう以前に状態が怪しげなボトルが多いような気がして、いつのまにか追いかけなくなってしまいました。この銘柄自体、08年以降見かけませんが、もう作っていないのでしょうね。というわけで、私の記憶からはすっかり欠落していたのですが、ドラジェさんで04年が税込み2.5kとやたら安く売られていたので、試しに3本買ってみました。【5月末まで値下げ】コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ・ルージュ キュヴェ・ダニエル・ショパ...価格:2,570円(税込、送料別)まあこれだけ安くなっているのにはそれなりの理由もあろうかと、当たれば儲け物ぐらいの気持ちで購入したわぇです。で、とりあえずどんなものか確認しようと一本開けてみたのですが・・・。キャップシールをはがすと、残念ながらかなりはっきりと噴いた跡があります。噴いた後にカビがびっしりとついて見るからに不健全なコルクの状態。この時点でほとんど諦めかけていたのですが、グラスに注いでみると、香りは素晴らしいです。黒系果実にスパイス、下草、麦わら、皮革などの入り混じった熟成香。ところが飲んでみると、どうもよろしくないですね。味わいがギスギスした感じでバランスが悪く、後半には苦味やエグミが感じられます。飲み進むうちに、ブショネにも似たコルキーなニュアンスや雑菌または腐敗酵母系と思しき不健全なニュアンスが感じられるようになりました。結局初日はボトル半分なんとか飲んだものの、小瓶に残した翌日分はどうにも杯が進まずギブアップ。とんだ不良債権を抱えてしまったなあと暗くなっていたのですが、同じ銘柄を飲まれたマグカップばおたさんのブログを拝見すると、噴いていないボトルであれば結構美味しく飲めそうな様子。少し希望が湧いてきました。★☆追記:その後、気になったので自宅のセラーの2本のキャップシールをはがしてみたところ、どちらも噴いておらず、なおかつあまりワインが染みあがった形跡もありませんでした。今回のものはおそらくコルク不良が原因で染み出したのではないかと思われます。
2014年05月21日
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たまたまドメーヌ・ルロワの10年のグランオルディネールが赤白セットで出ているのを見つけて買ってみました。庶民には嬉しいドメーヌルロワの安価なラインですが、千本ちょっとといかんせん生産本数が少ない。ちなみにこのボトルは1180本生産されたうちの906番目のものです。キャップシールを剥がすと、ワインがコルクの外に盛大に染み出しています。信頼できるショップから買って、しばらく自宅のセラーに置いておいたボトルです。コルクがゆるいのかなと疑いましたが、抜栓には結構力がいりましたし、コルク自体も長くて結構しっかりしていたものでしたので、それもないのかなと。色調は中程度のイエロー。香りは、う~ん強烈な消し炭香が支配的です。スワリングしても鉱物的なニュアンスが感じられるのみで、フルーツが感じられないのが残念。しかし、口に含んでみると味わいはクラスを超えた果実の豊かさとキレのある酸があってすばらしいものです。翌日になっても消し炭香は飛ぶことは無く、残念ながら本領発揮とはいきませんでした。これは赤も早めに飲んだほうがよさそうですね。★★なお、グランオルディネールは、11ビンテージより「コトー・ブルギニョン」のAOC名に変ったそうです。ブランの方は結構在庫あるようですね。★楽天でコトー・ブルギニョンを検索★
2014年03月04日
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毎年買っているヴィレーヌ。実はこの11メルキュレは東急の試飲コーナーでグラスで飲んだことがありまして、そのときにはよい印象が受けませんでした。とはいえ、そこはかのヴィレーヌ氏のワイン、少し寝かせておけば状態も落ち着き、香味も向上するのではと思って開けてみましたが…。う~ん、これはいただけませんね。赤系果実や乾いたスパイス、紅茶などのオーソドックスな香りはいいのですが、味わいはピリリとした神経質な酸があり、タニックです。皮膜のような乾いたタンニンが支配的で、果実味に瑞々しさや旨みが感じられません。フィニッシュもストンと落ちてしまう印象。抽出が強すぎたのでしょうか。正直、今の段階では「美味しくない」ワインです。タンニンがなじむまである程度時間が必要なのでしょうか。ディゴワーヌを数本買い込んだのですが、あちらはもう少しバランスがとれていることを祈りたいです。★★
2013年11月13日
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古くからの取引先の友人が転勤で東京に戻ってきました。戻ってきたというのは語弊があるかもしれません。もともと彼の自宅は大阪で今回が2度目の転勤ですから。赴任後落ち着いた頃合いをみはからって、ピアット・デル・ベオーネさんでささやかな歓迎会を催しました。ワインはすべて私の持ち込みです。ブーズロン2011(A・P・ヴィレーヌ)飲んでみてビックリ。「甘い!」。残糖によるデザートワイン的な甘さではなくて、健康なフルーツ由来の甘さですが、ここまで甘いとややヒイてしまいます。酒躯はアリゴテとは思えないほどリッチで、本来特徴的であるべき酸も相対的に目立ちません。09などならともかく、11年はもっとスリムな味わいだと勝手に思っていたので、飲んでみてやや意外なヴィレーヌでした。美味しかったですけどね。★★☆
2013年10月04日
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毎年この時期になるとヴィレーヌの白のストックがたまります。どこもかしこも抱き合わせ販売なので、ディゴワーヌを買おうとすると、どうしてもリュリーやACブル(レ・クル)も一緒に買うことになってしまうんですよね。個人的な好みからすれば、アリゴテならいくら抱き合わせにしてもらってもかまわない(というか、単体でも買いたいぐらい)ですが、ACブルはやや微妙、リュリーになると正直勘弁してほしいなぁと思ってしまいます(笑)。というわけで、そのリュリーから早速あけてみることにしました。レモンや柑橘、パイナップル、キンモクセイ、ミネラル感もあってイイ香りです。飲んでみると果実感が強く、例によってファットな味わい。酸もしっかりとありますが、果実のリッチさと引き換えに総じて寸胴気味になってしまうのがこの銘柄のある意味特徴というか限界なのかもしれません。といってもアルコール度は12.5%なのでコテコテな感じはなく、ナチュラルな感じを保っています。個人的にはストライクゾーンではありませんけど、この辺のまとめ方はさすがだなと思います。あと、これ1本では判断しようもありませんが、11の白は結構イイかもしれませんね。翌日:バランスさらによくなりました。二日に亘って楽しめたので、星も増やしておきました。★★★☆
2013年06月22日
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梅雨明けですか。赤ワイン愛好家にとっては、オフシーズン到来ですね。ということで、この日は頂き物のシャブリをあけてみたのですが、これはイマイチだな~。 メゾン・シャンピーというのでしょうか。初めて飲むネゴシアンです。09年ということもあるんでしょうか。酸が緩めで締りがありません。かといって、果実味が充実しているわけでもなく、全般に水っぽい味わい。後半に甘ったるさが残ります。ミネラル感はまああるのですが。ブラインドで出されたら、ソアーヴェとか答えそう。正直、これで1級はキツイですね。まあ、いただきものにあまり目くじらを立てるのも大人気ないので、この辺にしておきましょう。翌日:冷蔵庫でキンキンに冷やしてみたら、柑橘っぽさが出てきて飲みやすくなりました。トータルの印象はあまり変わりませんでしたけど。
2012年07月19日
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ここまで購入した10ヴィレーヌは、結局ディゴワーヌ4本、フォルチューヌ1本、リュリー1本、レ・クル1本。とりあえずリュリー・サンジャックを開けてみることにしました。グラスの底には酒石がたっぷり。キャップシールを剥がすと、盛大に噴いた跡があります。最近では珍しいような酷い状態ですが、一体何があったんでしょうね。。まあ10VTを夏前に飲むわけなので、致命的な事態にはなっていないでしょう。グラスに注ぐと、グリーンがかった中程度からやや淡めののイエローの色調。香りは南国系ですね。パッションフルーツやパイナップル、黄桃、キンモクセイ、シナモン、ミネラル。口に含むと甘く蜜のような果実味の第一印象。果実味の奥に隠れがちですが、酸はかなり強靭です。総じて南の地方らしいカジュアルなシャルドネですが、張りのある豊かな酸と果実のバランスはなかなか秀逸だと思います。ディゴワーヌの抱きあわせでなければ買わないですけどね。。
2012年06月14日
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AetPヴィレーヌの09年。ディゴワーヌ(とアリゴテ)ばかりが話題になるヴィレーヌですが、このメルキュレはどんなものかと思いまして‥。閉じていますね~。3杯目ぐらいでようやくカシスやラズベリー、スミレ、紅茶、赤身肉、スパイスなどの香りが出てきました。果実味は外向的ですが、ややキャンディチックなニュアンスもあり、タンニンは乾いていて後半に目立ちます。翌日になると、香りは華やかになりましたが、味わいはイマイチ惹かれないままでした。まあ飲むのが早すぎたということもあるのかと思います。市場にタマはありませんが、たっぷり熟成させたヴィレーヌも飲んでみたいものです。
2012年05月15日
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どうもフォルチュヌやディゴワーヌがイマイチで、あまり良い印象のない08ヴィレーヌ。このメルキュレも期待もせずに開けてみましたが‥。ラズベリーやイチゴ、紅茶、枯葉、スミレなどのクリーンな香り。アーシーなニュアンスは皆無です。飲んでみると、しっかりした果実味があって、酸もクッキリとしており、甘酸っぱくわかりやすい味わいです。果実味にややキャンディっぽさがありますが、安っぽいというほどではなく、適度なカジュアル感とあいまって、飲みやすい仕上がりです。これはなかなかいいですね。ワイン会などに持参するようなものではありませんが、自宅でのんびり飲む分には満足度高いです。ただ、ブラインドで飲むとブルとは答えないかもしれません。↑と思いましたが、翌日になると無国籍感やキャンディっぽさも後退して、中庸を得た味わいになり、二日に亘って充分に愉しませてくれました。08年については(それぞれ1本ずつしか飲んでませんが)ディゴワーヌよりこちらのほうが好印象でした。‥ということで、さっそく09年買ってしまいました。(^^;★楽天でヴィレーヌを検索する。★
2011年05月20日
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例年、子供の誕生日に生まれ年のワインを飲むことにしてきたのですが、子供がある程度大きくなってくると、誕生日当日は外食したりケーキを食べたりと、ゆっくりワインを飲めなくなってきました。なので、今年の上の子の誕生日は、前日からこのシャブリを開け、週末に赤を開けるという二本立てにしてみました。まずはプレ誕生日祝いにあけたシャブリ。6本まとめ買いしたうちの3本目です。1本目はリリース後すぐに飲んだはずなのですが、本館アーカイブを見てもデータがありません。記録漏れでしょう。2本目は初日こそ閉じていてスッカラカンでしたが3日目になって花開きました。http://www.asahi-net.or.jp/~mh4k-sri/0808/0808.htmということで、2年半ぶりのドーヴィサ、どんなものでしょうか。色調はかなり強めのイエロー。香りは最初閉じ気味でしたが、時間と共にグレープフルーツ、レモン、黄桃、キンモクセイ、ミネラル、バター、バニラ、シナモンなどの芳香が立ち上ってきます。まだ若いなかにも、モカっぽい熟成したニュアンスも出てきて、いい感じになってきました。味わいはクリーミーな酒質ながら、酸が相変わらず強め。初日は歯茎がヒリヒリしそうな酸に果実味が押されている印象でしたが、翌日になってようやくバランスが取れてきました。強靭な酸と甘く凝縮した果実のバランスはまるでレモネード。さらに熟成すれば、深みも出てきそうですが、一方でこの強い酸は結構難物だなあという気もします。次に飲むのは3年後、いや5年後ですかねぇちなみにドーヴィサのこのレクロ、WA誌のポイントは95点。飲み頃は2008-18年。Burghound.comは94点、2009+年となっています。正直、どちらも点数高すぎるような‥。私がつけるとしたら、せいぜい92ぐらいです。。★楽天でドーヴィサを検索する★
2011年01月17日
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パリゾのシャブリは2007年が初ビンテージ。村名のほか、プティシャブリやフルショームなどの1級もあります。あまり家で白を飲まない私ですが、今回はクリームシチューに併せて開けてみました。グラスに注ぐと濃いイエローの中にも黄緑色っぽいニュアンスもあり、いい色合いです。黄桃、パイナップル、キンモクセイ、ミネラル、メープルシロップ。ファットな中にもキレのあるしっかりした酸があります。含み香も豊かで、とにかくゴージャスなシャブリですが、強靭な酸の存在が単調な味わいに陥るのを防いでいて、なかなかにすばらしい仕上がりです。「らしくない」とする見方もあるかもしれませんが、個人的には好きですね。1級のフルショームも買いましたので、こちらは数年寝かせてみようと思います。★楽天でパリゾのワインを探す★
2010年01月14日
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ウチのカミサンは、たぶん本人が好きなのでしょう、よく晩飯におでんを作ります。今日の夜もおでんでした。このところ続いていた激務が一段落して、今日こそは帰宅したらワインを飲もうと思っていた私は、さて、何をあわせようかとセラーをあさったのですが、そもそも我が家のセラーにはそんなにセパージュのバリエーションはないんですよね。結局、安価で購入した表題のワインを開けてみることにした次第です。シャルドネにおでん。どうなんでしょう?ちくわぶやはんぺんの、フニャリとした触感や味わいがマッチするようにはとても思えなかったのですが‥。これが意外に、(よく合うとまでは言いませんが)悪くないんですよ。煮汁の複雑でちょっと甘い味わいが、カジュアルでややクリーミーなこのシャルドネとうまい具合にケンカしないで共存します。フレッシュな柑橘的な香味はスポイルされますが、オーク(あるいはオークチップ?)のニュアンスが意外に合うんですよね。飲む前は、合うとしたら甲州やアルザスあたりかなと思いましたが、シャルドネでここまでイケるとは思いませんでした。http://www.mercian.co.jp/company/news/2003/0355.htmlたまたま検索したこのページによりますと、『おでんの煮汁に含まれる甘味成分はワインの糖分と相性がよく、旨味成分(アミノ酸、イノシン酸など)はワインの持つ「酒石酸、乳酸、りんご酸」等とも合います。従って、ワインとおでんの関係は科学的にも好相性であると言えます。』だそうです。ワイン自体は、2000円前後としては大変上質な、正統派の安旨シャルドネだと思いました。2000円でこういうブルゴーニュを飲めてしまうと、正直国産シャルドネは辛いなあ、という気もします。まあ、もともと同じ土俵で比べるべきものでもないのでしょうけど。ついでに、この日食卓にあった、『茹でたとうもろこし』との相性も(ベストではありませんが)悪くなかったように思います。★私が最近お気に入りのシャンソンのワイン。★
2009年07月09日
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最近は、ダニエル・エ・マルティーヌ・バロー と呼んだ方が正しいのでしょうか。かっては3K内外で買えたこの銘柄もすっかり高くなり、気軽に飲める感じではなくなってしまいましたが、セラーの取り出しやすいところに02年が1本残ってましたので、開けてみることにしました。やや麦藁色がかったイエロー。香りは黄桃、洋ナシ、ミネラル、シナモン、黄色い花など。口に含みますと、なめらかで甘い果実味のアタック。バナナやパイナップルなどの含み香とともに、柔らかくエレガントな液体が口の中に広がりますが、酸に若いころのような張りがなく、ドヨンとした印象もあります。リリース当初の溌剌とした味わいに対して、儚げな表情すら感じる現時点の味わいをどう捕らえるか、ですね。飲み頃を過ぎたとまでは言いませんが、個人的にはもう少し早く飲んだほうが幸せだったかな、という味わいに感じます。WA誌が飲み頃をどう評価しているか興味があったので、Robert Parker Onlineで検索してみました。WA誌にしては珍しく飲み頃を長めに見積もっていますね。。Loads of boisterous minerals and apples make up the nose of the 2002 Pouilly-Fuisse Les Crays Vieilles Vignes. Medium-bodied and armed with superb concentration, this exceptionally well-defined effort sports a flavor profile composed of pears, syrupy apples, flowers, and perfume. It is elegant, muscular, and possesses an extraordinarily long, suave finish. Projected maturity: now-2011.93p Drink: 2004 - 2011↑ウメムラさんが安いですね。★楽天でダニエル・バローを探す★
2009年06月08日
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先日の「オーグードゥジュール・ヌーヴェルエール」に続いて、今度はグルメな取引先の方との接待で、日本橋の「オーグードゥジュール・メルヴィユ」に行ってみました。今回も接待費節約(笑)と自分の趣味を兼ねて、ワインを自宅のセラーから持ち込ませていただきました。シャブリ2007(シャルロパン・パリゾ)私の大好きなつくり手、パリゾが初リリースするシャブリです。村名で5Kとかなりお値段高めですが、さてお味のほうは?充実したイエローの色調でほんのり黄緑がかかっています。香りは白桃やシトラス系の柑橘、白い花、ミネラル、それにバニラなど。口に含むと、肉厚のある果実味のアタック。しなやかでエッジの丸い酸がそれを支え、隙のないテクスチャーと筋肉質の酒質がすばらしい。結構マッチョなシャブリですが、イイですね。余韻の長さも村名のレベルを大きく超えていると思います。今はややオークが目立ちますが、数年エージングさせるとさらにすばらしくなりそうです。1級のリリースは1月になるようですが、こちらもまた試してみたいと思います。★シャルロパン・パリゾのワインを楽天で探すエシェゾー2002(ロベール・アルヌー)3月に飲んだときは、初日かなり還元的で二日目になって落ち着いたのですが、今回はどうでしょうか。グラスに注ぐと、毛皮や獣系のモワッとした香りが立ち上ります。正直心地よいというよりは「クサイ」と言いたくなるニュアンスなんですが、ボトル中盤にさしかかるぐらいにはそれも消えて、カシスやダークベリーのコンポート、丁子、八角系のスパイス、ヨード、下草系のいい香りに収束していきました。味わいは、当日運搬の影響もあるのか、果実味がドロンとした印象で、それはそれで淫靡な感じがしてよいのですが(笑)、いつものアルヌーに比べると、少しばかり構造に緩さを感じる気がしました。といっても、もちろん十分美味しかったですけどね。ちなみに、この銘柄、WA誌の飲み頃予想は、2007-2017とのことですが、ボトル1本飲んだ過程の変化を思うと、もう少し寝かせたほうがよかったのかなとも思いました。↑写真は05年。★楽天でアルヌーのワインを探すメルヴィユさんの料理は満足のいくものでしたが、サービスの部分では少し「?」な面もありました。食事の間にグラスが空いてしまって、注いでくれと2度ほど注文しましたし、会話のノリが、フレンドリーを通り越して少しばかり「なれなれしい」と感じてしまうときもあったような…。まあ、その辺は個人の感じ方にもよりますし、大きなマイナスポイントではありませんけどね。
2008年12月05日
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10年前にエキスパートを受験したとき、VDQSの代表格として「ソーヴィニヨン・ド・サンブリ」という名をを覚えさせられました。それが2年前にシニアを受けたときには、「サンブリ」としてAOCに昇格してまして、機会があれば飲んでみたいな、と思っていました。今回ようやく、その気になるサンブリの生産者ゴワゾのものを飲むことができたのですが…。ソーヴィニヨンにしては、濃いイエローの色調。グラスハーブや洋ナシなどの香りにまざって、蜜のような甘いニュアンスも感じます。飲んでみますと、思いのほか酒肉が厚く、ボッテリとした印象があって、酸もややダルに感じてしまいます。果実味は香りから連想されるとおり、蜜のように凝縮されているのですが、ややクドさを感じます。総じて、SBというよりは、南フランスあたりの安ヴァンドペイを思い出すような味わいで、正直、私の好みからは外れてますねぇ。まあ2Kのボトルですし、勝手にSB=清楚でさわやかな味わいを期待していた私のひとり相撲だったのかもしれませんが。
2008年12月03日
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子供の生まれ年ということでまとめ買いした、ルネ・エ・ヴァンサン・ドーヴィサの02シャブリ・レクロ。2005年の1月に1本目を飲んだときの感想をS'sWine本館から引用しますと…かなり濃い色調のイエローで、グリーン系の色合いはあまり感じられません。香りはレモンやシトラス、ミネラル、石、それにバニラなど。とにかくミネラル感が強烈です。味わいは酸が硬くて飲みにくかろうと想像していましたが、思いのほか外向的で、それなりに美味しく飲めます。むしろ今はまだオークのフレーバーがキツいのが気になるかもしれません。樽からくるものなのか、後半にやや収斂性も感じます。ボディは期待したほどリッチではありませんが、酸に縦方向の伸びやかさがあって、含み香も非常に豊かです。今はまだ感動的というほどのインパクトは感じられないものの、寝かせておくと化けそうな予感もあり、将来の楽しみな銘柄と言えましょう。家にまだ5本あるので、2年おきぐらいに飲んで定点観測してゆきたいと思います。(って先の長い話ですが‥)今回飲んだのが6本購入したうちの2本目だったわけですが、ちょっと時期が悪かったのかもしれません。香りがなかなか立ち上ってくれないんですよね~。色調はかなり濃いめのイエローで、少しグリーンのトーンがはいっています。香りが残念なことになかなか開いてくれず、寡黙なまま。味わいは、オークが心地よく溶け込んで、豊かなものです。酸がとくに力強いとか強靭だということもなく、黄色い果実や熟した柑橘類などを思わせる果実味とよくバランスがとれています。ただ、味わいはあまりシャブリという感じがしないような…。果実味など、どちらかというと南方系のニュアンスすら感じます。ミネラル感も前回飲んだときほどは感じませんし。温度が上がるとやや酒質がダルに感じられるので、冷やし気味のほうがいいかもしれません。でもそうすると、香りがますます立たなくなるし、難しいところですが。…と、ここまで書いた後、、風呂に入ったりして、寝際にグラスに残った1杯を飲もうと思ったら、黄桃やピンクグレープフルーツ、金木犀、ミネラル、シナモン、花の蜜などの芳醇な香りが出ているのに驚きました。結局のところ、もっと空気に触れさせなければならなかったんでしょうね。修行が足りませぬ。まあ、私の白ワイン評は、あまり真に受けないでください。あとの4本はいつぐらいに開ければいいんでしょうかね~。↑写真は06年。楽天では、フィッチさんが安いようですね。★ドーヴィサのシャブリを探す★↑応援よろしくです。
2008年08月30日
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ピノを飲み始めた頃、よく飲んだフェブレのメルキュレイ。最近はどんな具合かと買ってみましたが、なにより、あまり値上がりしていないプライスが嬉しいです。グラスに注ぐと、やや暗い色のルビーで、エッジは少しオレンジのニュアンスが見てとれます。香りは、リキュール状の赤い果実、紅茶、なめした革、下草など、熟成の入り始めたものです。口に含むと、赤系のクリアな果実味が心地よく、骨格もしっかりしていて、なかなかのコストパフォーマンスですが、少しばかり醤油系のニュアンスが入っているのと、後味に粗いタンニンが残るのが残念。もう少しチャーミングなベクトルを予想しておりました。それと、このボトル、、、ほとんど気にならない程度ではありますが、「ブショネ」なんですよねぇ。まあ、ほとんど気にならない程度でしたが‥。関係ありませんが、近所の酒屋で見つけたこのスナック、ワインのつまみになかなか合いますヨ。【グリコ・チーザ・カマンベールチーズ】※チェダーチーズもあるようです。
2008年03月08日
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いわずと知れた、ロマネコンティ共同経営者の作るブランドですが、私の少ない経験からすると、このメルキュレィにしてもACブル・ディゴワーヌにしても、かなりダイレクトにビンテージの影響を受ける銘柄だな、という気がします。99や02は美味しくいただいたのですが、この03年の第一印象は、「ローヌかよ‥」ですね。(^^;中心に黒みがかった濃いルビーの色調は、まだエッジに紫色を残しています。黒い果実、スパイス、紅茶、ハーブなどのややジャミーながらも心地よい香り。口に含むと、果実味は充実していて、酸もそれなりにしっかりとありますが、味わいの後半にエグミを感じるのがいまひとつ興ざめです。ちなみにこのボトル、抜栓当初は少しばかり微発泡していましたが、ボトル中盤になって落ち着きました。少し置いた方がよさそうなので、最終判断は、明日残り半分を飲んでからにしようと思います。↑こちらは2005年。プライスは高いですけど、VTの良さからして、期待できそう‥かな?。
2007年12月29日
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暑かったので、カンパリソーダでも作って飲もうと、スポーツクラブの帰り道、カンパリのボトルを買ってかえったら、冷蔵庫にあるとばかり思っていたトニックウオーターが在庫切れ。なので急遽方針変更して、セラーのブル白を開けることにしました。コーディエのジュリエット・ラ・グランドは、98年のブル白の中で、WA誌が最高点(94点)をつけたということで、一躍話題になった銘柄です。私もご多分にもれず、2本購入して、1本目を 2002年9月6日に開けましたが、このときは基本的にはすばらしいと思いました。(本館「こんなワイン飲んだ」を参照)ところが今回開けた2本目については、1本目の威容からは想像できないような変わりようで、飲んでいるこちらが戸惑いました。色調はそこそこ麦わら色がかった濃いイエロー。香りはほとんど立ちません。スワリングすると、グレープフルーツや黄桃、マロン、ミネラルなどがニュアンス程度に感じられるようになりますが、1本目を飲んだ印象からすると、全く期待はずれの香りです。味わいの基本は、熟成を感じるモカフレーバーで、酒質もトロトロ感こそありますが、なんというか、中間部がスッポリ抜けてしまったような空虚さがつきまといます。フィニッシュにやや苦みが感じられるのもマイナスポイント。これがウワサの Premature Oxidizationというヤツでしょうか?今までは幸いなことに、最も問題になっている96年の白でも該当するボトルにはあたらなかったので、よくわからないんですが‥。ちなみに、ooisotaroさんが、半年ほど前に同じ銘柄を開けて、劇賞されてますので、ボトル差の要素も大きいのかな、と思います。こちらは、02年ですが、高くなりましたね~。
2007年05月27日
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