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住宅取得すると生命保険が必要に?

メール顧問会員のKさん(30代)
(相談:ライフプランニング)
Kさんのライフプランニング(生活設計) 進行状況
1 ヒアリング
家族状況・家計収支・資産・職歴ほか
2 家計の現状診断
診断資料(小冊子) 問題点把握
3 生活設計 シミュレーション
設計資料(キャッシュフロー表ほか)
4 実行支援
商品選択や処理(金融商品・保険・ローンほか)
住宅・不動産・相続等の段取り・手続き
5 事後チェック
計画の実行・・進行状況、必要に応じた修正
依頼を受けていた・・
「マイホーム取得をした場合のシミュレーション」
が完成、先日メール添付で送りました。
〇シミュレーション作成の際のリクエスト
・来年、第2子が誕生する。
・再来年、土地を購入してマイホームを建築する。
〇マイホーム予算・資金
・土地:120坪で3,600万円
・建築工事費:60坪で3,600万円
・自己資金:7,000万円 ・・というリクエストでした。
このケースでは、当事務所の試算から、
諸費用は約280万円になるので、資金繰りは・・
・自己資金:6,980万円
・住宅ローン:500万円
・合計 : 7,480万円 ・・ということになります。
〇シミュレーションで作成した資料
・マイホーム資金計画書 ・キャッシュフロー表
・キャッシュフローグラフ ・公的年金:受給のかたち
・公的年金計算書(夫) ・公的年金計算書(妻)
・遺族年金計算書 ・死亡保障必要額の計算書(夫)
・死亡保障必要額の計算書(妻)
キャッシュフローグラフは以下のようになりました。
上が「現状診断」時点、下が「住宅取得」を乗せたグラフ。
資料を読んだ後、メールをいただきました。
武田様
こんにちは。〇〇県のKです。
シミュレーションどうもありがとうございました。
2人目ができても今のマイホームの予算で
何とかなりそうなのが分かって安心しました。
マイホーム取得後は死亡保障が必要になるのですね。
今の団体保険は早いところ解約しておいて、
マイホームを取得したら、
必要額だけ三角形の生命保険に入ろうと思います。
・・A:マイホーム取得と生命保険
住宅取得のアドバイスもどうもありがとうございます。
顧問会員の方のように武田様に直接お会いして
サポートしてもらえると安心なのですが、
そうはいかないので、
いろいろとメールで質問させてください。
まず土地探しについて、
今はチラシなどでチェックしているぐらいですが、
いい土地があったら確保しておきたい!
と考えてしまいそうです。
先に土地だけ買ってしばらく更地にしておくのと
土地を買ってすぐに住宅を建てるのとでは、
税負担にどれくらいの違いがでてくるのでしょうか?
・・B:土地取得・保有と税金
次に住宅建築について、
住宅会社で設計から施工までしてもらうのと
設計は設計事務所(建築士)で、施工は住宅会社で、
と分けた場合、
それぞれどんなメリット、デメリットがあるのでしょうか?
・・C:マイホーム建築と設計事務所
よろしくお願いします。
それでは・・3つのテーマについてコメントします。
・・と行きたいところですが、
ボリュームが大きくなりすぎるので、
今日は・・ひとつについてだけコメントします。
( 残りは、明日・・書きます )
A:マイホーム取得と生命保険
生命保険の必要額の検証は、
単純に・・以下のような算数を行ないます。
( 夫、妻、それぞれについて計算します )
必要資金 - 手当て可能資金 = 必要額
「現状診断」時点での、Kさん夫婦の
「死亡保障必要額」の計算結果は・・?
( マイホーム取得の想定はありません )
現在 10年後
夫 -6,688万円 -9,315万円
妻 -1億1,420万円 -1億2,269万円
・・でした。
「手当て可能資金」の方が圧倒的に多い!・・ということです。
夫婦とも死亡保障は不要!・・だということです。
そのK家の生命保険加入状況は・・?
夫 : 死亡保障:3,040万円 入院保障:2,000円/日
妻 : 加入なし
子 : 加入なし
保険料 : 7,680円/月 92,160円/年
払込み保険料総額 : 350万円
内・・保障コスト(たれ流すお金) : 259万円
日本人には珍しく・・たれ流しが少なめの家計です。
(大部分の日本人は、もっともっと・・たれ流しています)
それでも・・検証の結果からは、
K家には生命保険は一切・・不要!・・です。
不要なのに、お金をたれ流していた・・ということです。
生命保険料分を貯蓄に廻していい・・ということです。
※「30代で子どもがいるなら、
3~5千万円は確保しておきましょう。」 ・・?
こんなドンブリ勘定の・・保険屋さんの
アホバカ・トークを真に受けてはいけません。
さあ!・・それでは、マイホーム取得をすると、
生命保険の必要額はどうなるでしょうか?
普通は・・住宅ローンを借りる際に
団体信用生命保険に加入するので、
「必要額」は減る・・のが一般的です。
元々生命保険が不要なKさんの場合は・・?
検証結果は以下です。
マイホーム取得直後の時点・・です。
夫 : 3,028万円
妻 : -4,721万円
必要額が発生・・しました。 ( 珍しい・・ )
初めてのケースです。
妻も億単位で不要だったのが、千万円単位に・・。
なぜ・・このようなことになるか?
「貯蓄」の大きさが原因のようです。
「手当て可能資金」の項目に、「預貯金」があります。
K家には、30代にしては大きすぎる「預貯金」があります。
住宅取得をしなければ、このお金がまるまるありますから、
もし・・夫に万が一のことがあっても、
遺族の不安はありません。
住宅取得をする場合は、このお金の大部分を
その資金に充当するため・・ほとんど無くなります。
「手当て可能資金」が大きく減ります。
だから・・だったんですね。
・・で、実際・・マイホーム取得の際、
Kさん(夫)は生命保険をどうすればいいか?
必要資金 - 手当て可能資金 = 必要額
・・の「必要資金」の中には、「住居費」も含まれます。
一生の「住居費」・・を計上します。
・賃貸住宅住まいの場合は、一生の賃貸料総額。
( 一般的には・・妻の死亡時点まで )
・マイホームの場合は、これからの・・ローン返済総額、
固定資産税等総額、将来の補修費・建替え資金・・等々。
マイホームを取得して、
住宅ローン借入れの際に団信に加入する場合は、
「ローン返済総額」をケアする必要はありません。
なので・・Kさんの場合は、そのまま
生命保険では3,000万円分を確保すればいい、
・・ということになります。
マイホーム取得後・・の時点ではなく、
マイホーム取得前に(自己資金を払ってしまう前に)、
三角形の生命保険で3,000万円分を確保しましょう。
三角形の生命保険であれば・・、
保険料はリーズナブルに・・2千円程度で済みます。
年間・・24,000円。
払込み保険料総額は・・10年程度でOKなので、
24万円も払えば(捨てれば)OK・・です。
( 現在の1/10以下で済みます )
本来・・保険とは、そういうものです。
少ない資金で大きな保障を確保する・・。
生命保険は、保険屋さんやマスコミが言うような
「住宅に次ぐ出費」・・なんかでは決してありません。
明日に続く・・。
B:土地取得・保有と税金
C:マイホーム建築と設計事務所
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