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次男が溜め込んだゴミの回収と清掃をする為、今週再び長男と共にアパートにやって来る。部屋に入ると、先週は気がつかなかったのが不思議な程、壁の汚れが目についた。・・・壁の色を見た途端に顔色も変わった。「コレって壁紙張替えの請求されるのかなぁ? 部分的に張り替えなんてしないよね~」「いつもあいつ(次男)パソコンつけっ放しだったからなぁ、 壁からもっと離しておけばよかったんだよ、コレ電気焼けってヤツだ」ネット検索して<電気焼けは消しゴムでこすると落ちる>なんて情報を得て、同じ様な固形物<激落ちくん>でコシコシしてみる。多少は白っぽくなったように見えるが黒ずみは目だったままだ。 電気焼け(テレビ兼パソコンモニターを置いていたせいかと思われる)で、天井を見上げれば壁程酷くはないけれど(画像では分かり難いが)シーリングライト(天井に直接付けるライト)を外した後に、引掛シーリングを中心に円形状に残った電気焼けと思われるアトが出現!これも電気焼けなのだろうか? 引き渡し日にどう判断されるのか、おそらく熱割れや電気焼け以外にも色々出てくるかもしれないと思いつつ・・・ 当初、アパートの貸主との賃貸契約が結ばれると賃貸借契約書が渡されたのだがその中に【退去時の原状回復に関するオーナー(貸主)・入居者(借主)の負担区分一覧表】なるものが存在した。 渡された時点でよ~~~く目を通して記憶しておくべきであったと、退去の準備を始めてから後悔した。これまでの引越しだと<自分の持つ物件を借金の形に渡す為>の引越しで、原状回復なんて行為は全く必要が無かった。会社名義で借りていた家やアパートの賃貸は、主人が処理していたので関知することも殆んど無くて、主人の手助け無しのアパート賃貸契約は初めてだった。その【退去時の原状回復に関するオーナー(貸主)・入居者(借主)の負担区分一覧表】の中にちゃんと網入り板ガラスの熱割れや電気焼けの責任区分が書かれていた。電気焼けとはテレビ、冷蔵庫等の後部壁面にできる黒ずみを言うのだが、家電が発生する熱や静電気が原因で家電に煤煙やホコリ・油煙、花粉などが吸い寄せられ壁に付着するらしい。《テレビ、冷蔵庫等の後部壁面の黒ずみ(いわゆる電気ヤケ)はオーナー(貸主)負担》と、あったちょいと胸を撫で下ろす。入居前のこの部屋は濃紺の壁紙で、以前の住人の残した理解できない臭いが残っていた。「壁紙は張り替えますから臭いも無くなります」と、不動産屋さんは言っていた。入居が決まって訪れた時は白い壁紙に張り替えられ、臭いも無くなっていたが「ココを張り替えるお金は誰が出したものだろう?」なんてちょいと疑問に思ったワケで・・・契約するに当っては礼金・敷金という名目の料金が無く、敷金と思われる<クリーニング代>なるものを3万円払っただけなので尚更、もしかしたらとんでもない額を請求されるんじゃないかと内心ビクビクしてしまうのだ。9月に入ると引渡しになる・・・どうなるか?!こうなるか?!【アパート退去は!!・・・エェェェ?!ホントに?】に続く
2015年08月20日
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引越しで厄介なのは荷物の移動や処分だ。私は主人との駆け落ち中の引越しから始まって、この歳になるまで7~8回程引越しをしているけれど、引越業者にお世話になった事が殆んどない。主人の両親が会社経営をしていた時は社員引き連れ、大型免許を持つ主人がレンタカーのトラックを運転してとか、家族総出で何往復か荷物運びしてとかの倹約引越しだった。そんな中で最悪だったのは、姑が生きていた頃の7SLDKの自宅から5LDK借家への引越しだった。どう考えたって全部のモノを移動できる訳ないので、持ち主の姑に処分することを嘆願するも家族の意見なんてコレッパカシも聞く耳を持たず、「私はあなた達と違って、物(もの)が無いと生きていけないの!!」なんて半泣き・半ギレで何ひとつ捨てる事を嫌がり、荷物を置くだけの為に、2DKのアパートと大型コンテナを借りてその賃貸料に月6~7万円も出していたことがある。で、そんな物への執着が捨てられなかった姑が亡くなった後、その5LDKの借家から4SDKの自宅への引越しの時は運良くどこからともなく廃品回収業者が現れて壊れたシャープの電子レンジ付の冷蔵庫とか巨大ブラウン管テレビ含めて要らなくなったテレビ3~4台家具・仏壇・山の様な不燃ゴミに至るまでトラック山盛り一杯分の不用品を2万円で引き取ってくれた。こんなありがたい商売をやってくれている人が世の中に居るんだとこの時思ったものだった。 そして今回、息子達が居た1DK。大した量ではないし、洗濯機や電子レンジ等まだまだ使えるのに勿体ないのでレンタカーで軽トラックを借り、山の自宅まで持って帰る気だった。しかし、考えてみると置く場所に困るし、力自慢の次男と休日が合わないので足の不自由な長男と、万年手根管症候群状態の私だけだと荷物の運搬が不安で悩んでいたこの日・・・「廃品回収が来てるよ!!」と、次男が叫んだもので耳を傾ければ「どんな~ものでもお引取りいたしますぅ~」なんて声が町内に響いている。これは好都合な事と次男に命令する。「ダッシュで呼んで来て!!」引越しの最中に1度ならず2度までも廃品回収業者がむこうの方からやって来てくれるなんて、ラッキーとしか言い様がない。追いつく様に願いつつ、暫くして次男と共にベランダ越しに顔を見せたのは、何となく一癖ありそうな中年男性。 1DKの狭い部屋の中を見回すと「ゴミと要らない物全部で2万5千円です。 洗濯機だけなら5千円で!」なんてちょいと足元見たような価格を言ってきた。軽トラック荷台一杯2万5千円が一日の目標達成額?!なんて憶測が走り、最初から1万円が限度と決めていた私は「1万円で洗濯機・パソコンテーブル・電子レンジ・椅子・テーブル2個・ 座椅子・姿見・マットレスはダメ?!」と、聞いてみた。結局、渋い顔をされつつも運ぶ世話なものは持って行って頂けたのだった。めでたし、めでたし、ありがたや、ありがたやである。しかし、最後までそのアパートに住んでいたのが我が家で一番掃除が苦手で散らかし屋の次男だったので残されたゴミの量が一苦労なのだ。次男、幼少期から親より頭が上げられない長男に「お前、俺があれだけ言ったのにゴミの分別も捨てるのも ちゃんとやらなかったんだな~!」なんて親より厳しい口調で言われたりするのである。アパートが存在する地域でのゴミ回収の日にいちいち捨てに来られないので山の我が家に持ち帰るものはゴミとそれ同様なものだけとなった。「私の愛車はゴミ収集車じゃないんだぞ~」と、心でボヤキながら残された荷物(ゴミ)をトランクに詰め込んだのだった。次回、引越しトラブル!あ~なんでこうなるの?!【電気焼けで顔色も変わる】に続く
2015年08月14日

二人の息子を就職活動や勉強の為にと横浜に引越しさせたのは一昨年前。長男も次男も既に横浜に暮らす意味が無くなり、親元で次の活動を始めている。この9月、借りているアパートの契約更新月となるので住む必要が無くなった部屋を8月中に片付けることにした。勤め先がお盆休み中の次男と東京に塾通いを決めたものの暇している長男を連れアパートにやって来てみると・・・「やだッ!!ガラスが割れてるじゃないッ!!!」カーテンを清々と開けてみれば網入りガラスにヒビが入っていた・・・ 網入りガラス割れ 「泥棒ならこんな場所割らないね、鍵の辺りだよね~ 近所の子供が来て何かぶつけちゃったとか? ぶつけた割れ方じゃないよね~ ガラス戸思いっきり閉めた? そんなことするわけないよね~」 「(次男に)この前ココに荷物取りに来た時、気がつかなかった? いつ割れたんだろう?」「とりあえず、近くに交番があるから相談しに行って来るよ」と、長男が出かけた。ぼ~っとしてても仕方ないので次男と一緒に荷物をまとめることにした。「私じゃ届かないから天袋に入った衣装ケース、下におろしてくれる~」などと次男に頼んだ数秒後・・・ガシャン!驚愕するガラスが割れる音と共に床に飛び散る破片。「ゴメン!・・・衣装ケースの上にあったガラスが1枚押さえ切れなかった」割れなかった残された1枚のガラスを見ると見覚えのあるモノ。アパートの台所に備え付けてある食器棚のガラス戸だ。入居時、あまりにも小さな食器棚で皿が入りきらず、戸が閉まらないものだから割らない様に外してどこかに置いておくように指示したのは私だった記憶がある。しかし、目の届かない天袋の上の衣装ケースの上にタオルや新聞に包まないまま無防備に置くなんてありえない・・・誰がそんな場所に置いたのかは覚えていないが割らないように気遣ったくせに割るなんて、何てこったい一瞬、長男の怒りの形相が目に浮かんだ。アパートの借主名義は長男になっているし、弁償問題でもあるし、何につけてもガラス割れ繋がりなんてタイミングも悪い。「あ~~ッナンでこうなるの?!」木っ端微塵になって散らばったガラス片を慌てて片付けた直後、外から話し声が聞こえてきた。長男が驚く事に警察官を連れ戻って来たのだ。「相談に行ったら留守でさ、ガッカリして帰ろうとしたら 後ろから追いかけてきてくれたんだ。 事情話したら見るだけ見て貰えるっていうからお願いしたんだ」と、いうことでガラスト戸を見て頂いたトコロ・・・「見る限りでは窃盗ではなさそうですし、何故割れたかはまでは分かりませんが・・・」だいたい予測した様なお話をされ、おそらく今後何か本当に事が起きた場合の関連性を考えての訪問だった気もしなくもない。それでも警察官が来てくれたという事実は強い見方になりそうに思えたり。 その後、網入りガラスについて色々調べてみた。そもそもこの金属の網入りガラスは構造上熱割れと呼ばれる現象が生じやすいらしい。【網入板ガラス】と呼ばれるこの特殊なガラスは一般の板ガラスと比較すると、ガラスが割れたときの飛散防止に優れ主に防火地域の窓や天窓に多く使用される。 しかし難を言えば、金網が封入されているガラスの為、切断時にガラスの切り口にキズが生じやすく、均一な切断面になりにくいので、一般の板ガラスに比べてガラス周辺部の強度がおよそ半分しかない。網入板ガラスの熱割れ現象は必然性のあるものとは言い切れないが例えば以下温度や熱の影響を受け易い環境では起こり易い。◎ガラスに熱反射フィルム・紙(ポスターなど)を貼ったり、塗料などを塗っている。 ◎冷暖房の空気が直接ガラス面に当たり、室内に熱だまりが発生している。 ◎カーテンやブラインドがガラス面に密着している。 ◎長時間、樹木・建物等、ガラス面に不均一な部分的影を作る。 (ガラス面に温度差が発生) 錆(サビ)割れというのもある。通常、網入板ガラスの金網に錆が発生しないよう、ガラスの切断面に防錆処理を施しているが、経年劣化によりその効果が衰え、ガラスの周囲にある合成樹脂製パッキングの経年劣化で内部に雨水が浸入しやすくなった場合などが重なり金網の切断面に錆が発生し、それがガラス内部に進行すると、金網が錆で膨らんでガラスにひびが生じる現象。(株式会社LIXIL<リクシル>HPより抜粋)いずれにせよ自然現象、不可抗力に思われた。賃貸者契約の書類内容を確認すると熱割れによる網入板ガラスの負担は貸主負担と明記されていて、不動産会社にも確認が取れた。退去時は誰しも余分な出費はしたくないもので、こんなお高いガラスを割った覚えもないのに支払いさせられたら泣くになけない。なのに、泣く泣く弁償が決定してしまった食器棚のガラス戸長男に話したら案の定、「人が退去費用を少しでも減らそうとしている時に何やってるの」と、お小言を言われたけれどさてはて・・・ガラス屋を探して同じものを作って貰うしかないだろうなぁトホホ・・・ しかし、この日驚愕の事実を発見した。「ホラ!アレ見てみなよ!!」長男が指指した同じアパート1階に住む住人のガラス戸を何気に見た時だ。「わ、割れてる!それも同じ様な割れ方だッ」 網入りガラス割れ ネット上で調べたら、そこいらじゅうに転がっている話の様で、【網入板ガラス】が割れやすいのは当たり前の話だった。そんな割れ易いガラスが何故使われるのか?消防法により、建物が防火地域だった場合道路中止線や隣地境界線から1階が3m、2階が5mにかかる窓には防火対策の製品の使用が義務付けられている。それは火災が発生した場合、普通のガラスは火災による熱で割れ崩れ落ちる為、火災の被害拡大になるが網入りガラスは網がガラスが崩れ落ちるのを防ぐ為、火災拡大防止に繋がるという話。いざ、火災という前に既に割れちゃうガラスなんてコレ如何に?なんて思うけれど、仕方ないのかなぁ~引越しトラブル!あ~なんでこうなるの?!【要るけど要らない荷物はどうしよう?!】に続く
2015年08月13日

横浜に用ができたので車で出かけたついでに、途中にあった回転寿司屋で食事をすることにした。我が家が行きつけの回転寿司屋はくら寿司なのだけれどさすがに毎月に2度行くと飽きてくる。なんて言いつつ、酢飯が大好きな私は先日コンビニの太巻き・稲荷寿司のパックを3日続けて食べていたなぁ・・・以前、遠出をして<かっぱ寿司>や<スシロー>に行ったけれど、なかなか遠いし混んでいることが多かったのを記憶しているが今回<スシロー>の横浜市瀬谷店にお邪魔してみた スシロー 店内 以前、スシローはワサビの有無を皿の色(オレンジor白)で分けていたけれど今年6月から全皿サビ抜きにしていた。 これはある意味良いことだと思う。従業員の手間が省けるのが一番だろうけれど、ワサビ好きの私から言わせて貰えば、ワサビが多かったり少な過ぎたりされるくらいなら入っていない方がありがたいというもので、ガッツとのせて食べられる方が良い、良い♪持ち帰り用の小袋ワサビがレーン上に寿司と共に流れているけれど面倒くさがりのワサビ好きの為に、(くら寿司みたいに)卓上に容器に入れたのを置といてくれれば、ちまちま開封する手間がなくて良いなぁ~ しっかし!マグロは素晴らしく身が厚いし、大きい~♪比べちゃ悪いけれど、行きつけの回転寿司の1・5倍はあるかもしれん。お味も美味し、美味し3~4皿は頂いた気がする。コレで一皿100円なんだから、ありがたいことだと感謝する。 8月1日(土)にTBSの番組で紹介されたという真鯛のトピッングを大葉と山わさびの醤油漬けの2種が1皿となっている。鮮度が自慢のスシローの真鯛を特製のたれに漬け込み、胡麻の風味豊かな逸品。大葉、山わさびのそれぞれの爽やかさと、漬けのひと手間が素材の美味しさを引き出しさっぱりといただけるというこのオススメ品! 店内漬け真鯛ごま風味 <1皿2貫税抜180円>数量限定販売っていうから食べないワケにいかない。鯛はあまり頂かないのだけれど、長男と共に「コレは美味いッ」って目を剥いた。 蛸の唐揚げ タコは次男の好物だ。プリプリ歯ごたえがたまらんらしい。タコをあまり食さない長男もコレなら頂く。かく言う私も海老・イカ・タコ・・・足数が多い生き物が好きだったり 生ハムコレは美味い!と長男絶賛の生ハム スシローの皿を見ながらいつも感じるのはこんなこと言ったら失礼かもしれないと思いつつ・・・「折角のネタが美味しそうに見えない皿だよなぁ、特にオレンジの方」写真撮ってもイマイチにしか写らないのは、自分の腕も悪いだろうケド寿司がのってる皿が悪いんじゃない?!って思うお方は居ないのかなぁ? 出汁入り鶏がら醤油ラーメン今や回転寿司業界はデザートの豊富さは勿論、ラーメン・うどん系が無くてはよろしくない。最近はくら寿司で酢飯カレーが食べられるなんてこともあるからファミレス化している状態に消費者はその重宝さに歓喜してしまうよね~♪それもお安い!!同じ千円手に持って外食したって回転寿司なら食べたいものが豊富にあるから、下手にファミレス行くより良い。 北海道ミルクレープメルバデザートもけっこう豊富♪甘党の私には涙ものデザート食べて、また寿司に戻ってと、不健康に繰り返すのが常 フローズンマンゴー パンナコッタ カボチャの天ぷら カボチャ食べるのはデザート感覚かもしれない私。「衣がこれだけついてたらカボチャの厚みは5mm以上欲しい。薄くカットして4枚にするくらいなら、厚くカットして3枚の方がカボチャの味がグッと感じられて美味いんじゃないかと思うなぁ~」なんて言いながら、注文しておいて長男と話をしていたせいか?連続して注文品が来たからか?カボチャの天ぷらが来た合図に気づきもせず、スルーして遥か彼方まで<愛するカボチャの天ぷら>がレーンにのって去って行った。「レーン一周回っちゃうのかなぁ?!せっかく揚げたてなのになぁ~」なんてぼやいていたら、従業員の女性がやって来て「カボチャの天ぷらご注文頂きましたでしょうか?」「スミマセン、取り損なったみたいで・・・」「今、新し物を揚げてお届けしますのでお待ち頂けますか」親切な事で、わざわざ揚げたてを作って頂けるなんて~恐縮デス!回転寿司店は店それぞれ個性があって、食べに参る楽しみもまた違ってくるのだな。
2015年08月05日

先月、司法書士試験を受験した長男。受験前から試験終了後の自分のやるべき行動を既に考えていた。合不合格した場合とどちらとも判断ができない場合の3パターンだ。受験後の司法書士受験生は8月に発表される法務省の択一の正解、基準点発表を待たずして自らの答案用紙で不合格を自覚してしまった者なら「これ以上無理!」と司法書士になるのを諦めるか、「こんなことをしていてはいけない」と来年への受験計画を立てるとかするらしいが、頑張った挙句に良い結果が出せなかったとなれば去年の長男もそうであった様に、心機一転とはなかなかいかず、立ち直るまでに何ヶ月かかかったりするのが殆んどらしい。自己採点で合否がハッキリできない場合この期間、蛇の生殺し状態の者もいる。9月末日の司法書士試験の合格発表を待つのだけれど合格していれば10月の口述試験を経て、合格者発表に至る。しかし、今年長男が受験後10日も経たずに取った行動は予備校が行う奨学生選抜試験を受けることだった。合格した手応えのある人であっても、万、万、万が一の事を考え受験する場合もあるというこの司法書士予備校が行う試験は、我が息子の様に金銭に余裕の無い受験生には非常にありがたいものでもある。予備校で必要になる受講料が格段にお安くなるサービスとも言える。選抜試験の結果次第では最高で100%~5%まで割引してくれるという予備校の受講料はめちゃくちゃお高いものだ。長男は今年まで都会から離れた山里で通信手段のみの予備校利用、生の人間との接触は殆んどナシで仙人の様に1日12時間前後勉強を続けてきた。人との交流や社会貢献を望む長男には本当に酷な日々である。息子が行けるものなら行きたいと、切望する場所にも行かせてやれない甲斐性が無い親なのがいけないのだと責任を感じる。30歳過ぎた息子に親が感じる事ではないとお思いになるだろうが長男の場合この夏難病指定されたばかりの病を抱え、高校生ができる低度のバイトも躊躇しなければならない、そんな身体に生んでしまった母親としても、独り立ちできるまで手助けするのは当たり前だろう。 私の様な無教養の人間は予備校どころか勉強する為の塾だって行ったことがない。せいぜい小学校に行ったそろばん塾だの習字塾だったりする。主人だって学校推薦で現役入学で大学に行ったものだから本格的受験経験は薄い。子供の頃の塾や予備校なんてろくに行ってないんじゃないだろうか。そんな両親から生まれた息子は苦労するのだ。そもそも私と主人は夫婦となる前に、婚前駆け落ち、双方の両親に無断結婚した上に、長男妊娠時に流産騒ぎで迷惑をかけた。その手前もあり息子達が生まれた当時、会社経営していた主人の両親とは同居状態にあった我ら親子。特に姑は家中でも社中でも絶対的権力を持った女性だった。姑には、衣食住に関する主導権まで握られた挙句に子供の教育面でも掌握されていた。しかし姑は、けして教育熱心とは言えなかった。子供達に習い事を始めさせても長続きさせられない。(子供が「やめたい」、「やりたくない」言えば即、やめさせる)(娯楽を共にさせたい為、定期的な塾は行かせられない)(「欲しい」と言えばナンでも買い与えてしまう)所詮、祖父母は孫には甘いものなのだ。普通なら自分の息子達なのだから「お義母さん、しつけは厳しくしたいので 息子の教育は私達に任せて下さい」なんて、今なら言えるかもしれないけれど当時、駆け落ちする思い切りのよさはあっても姑に盾突く度胸というか勇気というか・・・<子供の教育とは如何なるものか>の考えも無く親になっていた。 日々新たに そんなこんなで子供に学費が必要になった時が最悪だった。経営する会社が傾き始めていたのだ。息子達の為に掛けていた学資保険だってとっくに解約されていた。長男が私立高校卒業時、とうとう授業料が払えなくなった。会社に負担する資金はあっても子供に負担するお金が無い。補助金が時期的に間に合わなくて「学費を払わなければ卒業式に参加できない」なんて学校側。「無いものは出せるわけないから補助金を頼っているんだ」って~主人。「別に卒業させてくれルンなら式になんて出なくても構わない」っつ~長男(結局、学校側が折れたけれど長男の金銭面の苦労はこの辺から始まっている。)そんな最中にも長男は都内の有名大学進学を考えていた。レベルの低い高校でそんな大学に進学した生徒などいないから普通なら予備校にどうしたって行かなきゃならないのに我が家には進学塾に行かせる費用なんて無かった。「ナン十万円も出せないけれど、数万円なら」と父親から渡される気持ち程度の学費。アルバイトにも挑戦して市販の参考書を買い漁った長男。他人よりも参考書にまでめちゃくちゃ詳しくなるくらい勉強した。そんな受験前に父親から告げられたのは「もし大学合格できても学費が払えるかわからない」だった。しかし、運良く大金が手に入って大学進学が可能になった。心雑な中勉強を重ね、二浪した挙句に赤本さえ買ってない希望した大学ではない都内有名大学に合格してしまい、入学することした。楽しい学生生活が始まりそうだ!と、思いきや父親から言われたのは「学費は奨学金借りて払え、都内にアパートなんて借りるなんて無理! 家から通うなら電車賃は出す」だった。結局、3年程頑張り続けたが本人思うトコロあって司法の道に目覚め金銭面も加わって諸々の理由で中退を決意した。長男、やっとの思いで夜勤バイトで120万貯め、旧司法試験受験をする為の塾費を稼いだ。苦労した挙句に始まった司法試験受験に向けての山中引き篭もり勉強生活の始まりだった。しかし、その後の法改正で新司法試験に代わり、長男の目標は金銭面でまたまた滞ってしまった。 明日への希望 親に稼ぎや貯蓄が無いばかりに、遠回りしてばかりの長男。最後まで大事に抱えていた会社は結局大きな借金を残したまま倒産にすらできない宙ぶらりんの状態。父親は現在、給料差し押さえにビビリながらパート勤務で薄給生活。全く頼りにならないものだから、この先離婚にだってなりかねないのを分かっているのかいないのか?一番親として甲斐性がない母親の私としては、これまで力になれなかった分夜勤パートで稼いで長男に念願の予備校通いをさせたくて1日12時間以上働いてもみる。この度、長男の奨学生選抜試験の結果が思いのほかよろしく、全国での上位に位置できて50%引きとなった。自力で勉強するには限界があることを感じ、その総仕上げとして都会の予備校に通いつつ憧れの講師の生授業を受講することになった。長男がかつて行きたくても行くことのできなかった小・中・高校進学の塾、大学進学予備校、司法試験予備校。三十路を過ぎて念願叶う予備校通いを今から楽しみにしている様だ。
2015年08月03日
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