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そうこうしている間にも、八ちゃんはトイレへ数回向かいました。ふらふらしながら・・・目の前の友人達は、食べる食べる。まるで、「貧乏学生が故郷から出てきたおじさんにご馳走になってる図」のように。それもそのはず、なれない土地で慣れない仕事をしながら、毎日がんばってるんだもん。きっと、Bさんに声をかけたのも、私達を魚に美味しいものを食べよう、ということだったのかな、と納得。だとすれば、まずは「モンゴルへの陣中見舞い」の役割もいつの間にか達成、していたことになるそんなことをぼぉ~っと考えながら、肉を数切れ食べていると、また「波」が・・・それからは、八ちゃんと交代で、小部屋へ。さすが、モンゴルのデラックスホテル!(初めてここで感動)トイレがきれいでなんだかすごくありがたかった。これまでの恵まれないトイレ事情があったから余計に。しばらくバトンが交わされ、さすがにBさんも心配してきたようで、「大丈夫ですか?ウォッカもっと飲んだほうがいいですよ」と。もちろん、飲みましたけど・・・。当然ながら、治る気配はなく、私はまたバファリンが切れてきた。「やばいなぁ」と悪寒を感じていると、話はなんだか次の店をどこにするか、ってことに。えっまさかっしかも、次の店はどうやらクラブ(ディスコ?)のようで、すごくアクティブで、何でもありのお店らしい。なのに、八ちゃんまでが「面白そうですねぇ」と。わけもわからぬまま話は進んでいき、体調だけでなく、焦りでだんだん気が萎えてきた。ご馳走になっておきながら「じゃ、帰ります!」とはとても言えない雰囲気。でも行っても全く楽しめないのは間違いない。トイレ事情もわからない・・・。大抵、若者が多く集うナイトクラブ(!)のトイレは荒廃しているはず。ちょっとの時間にいろんなことが浮かんでくる。店を出て、まずは八ちゃんと二人でトイレへ。この時には、バファリンなんてすっかり切れて、もう一度飲みなおし。そこで意を決して頼み込んだ。「八ちゃん、お願い。私行けない。今が最低な状態なの。」と。洗面台に両手をついて、鏡越しに泣きそうな表情だったなぁ、あれは。どうやら、八ちゃんはその直前に行ったトイレで、これまでの数十年で初めて!というくらいのリリースをしたらしい。(「ドバーッと。すごかったですよぉ。」と嬉しそうに話してたくらい)それで、かなりすっきりして、この時は次の店も行く気満々。だから、私をホテルに置いて行ってもいいくらいだったけど、「私はどっちでもいいですよ」と、ロビーで待つ友人達に「ウラシマさん、やっぱり具合がよくないみたいだから帰ります」って言ってくれた。八ちゃん・・・天使に見えたよ、ほんと。ということで、Bさんと別れ、友人の車でホテルへ送ってもらうことに。かなりほっとして、車の中では笑顔がこぼれるほど。ホテルへ戻って、1時間後には間違いなくベットに横になり、平和に朝を迎える、はずだったんだけど・・・モンゴルの夜はまだ続くのでした。
2007年01月25日
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お迎えの車に乗って、ウランバートル市内のホテル「ハーンホテル」へ。このホテル、たしかまだOPENして1年もたっておらず、地図によっては載ってないこともあるくらい。でもグレードが高く、要人が来たときは必ずといってもいいほどこのホテルに宿泊するらしい。当然、私達が会った(すっかり会った気)小泉首相も宿泊。7月に訪問した森元首相とかも。だけど、そのグレードの高さはあくまでもモンゴル内での話だと思う。ロビーはそれなり、な感じ。で、友人はそのホテルのラウンジで知り合いのモンゴル人のBさん(実はモンゴルでおっきい会社の社長らしい)とビールを飲んでた。一緒に食事を、という話のよう。いつもなら、Welcome!なんだけど、今回ばかりは気が重い。友人だけならそんなに気も遣わずに「あんまり食べない」「具合よくないから、お腹に優しいものが食べたい」とか言えるけど・・・。でも断るわけにもいかず、ご一緒することに。「とりあえず、食事前に一杯」なんて話になってしまい、一番軽いのはビールだろうとジョッキを注文。グラスはなく、二人にひとつずつ大ジョッキが出てきて、しかも、キンキンに冷えている・・・なんでよ~!!!今日まで何杯かビール頼んだけど、どれも生ぬるかったじゃん!なんで今に限ってこんなキンキンなのよ~八ちゃんも同じことを感じたらしく、二人で互いのジョッキをしばし見つめ合ってしまった。もちろん、飲まないのは失礼だし、決して嫌いではないから口はつけたけど、その後が怖くてグビグビとはいけず。友人には事前に具合がよくないことは言ってたけど、そんなにひどいとは思っていなかったようで、私達のビールが進まないことと力ない笑顔とで、症状の重さにちょっと気づいてくれたらしく、Bさんにはフォローを入れてくれた。するとBさんは「あぁ、そう。それは大変ですね。でも大丈夫です。ウォッカで消毒できますから」と力強く言ってくれた。結局ビールはほとんど飲まないまま、ホテルの上層階の焼肉店へ。このお店は、Bさんが日本の焼肉の味をモンゴルで味わいたいと、渋谷の焼肉店へスタッフを数ヶ月修行に行かせてOPENさせた店らしい。すっかりトイレと食に関してはホームシックにかかっていたから日本食は恋しい。しかも肉!でも・・・食欲がない。なんと残念なそんな間にも、テーブルにはどんどん皿が並ぶ。友人2名はパクパクと美味しそうに、私達の分まで食べてくれた。私は、出かける前に飲んだバファリンが効いてきて、悪寒や熱っぽさが少し復活!この時!とばかりに白ご飯とわかめスープを食す。やっぱ、こんな時は白ご飯でしょう~。が、八ちゃんはこの時が最悪な状態だったらしく、米粒ひとつにも手を出そうとしない。よしっ!八ちゃんの分まで私が食べるぞ!八ちゃんがBさんに気を遣わなくてもすみようにさ!バファリン効果、恐るべし!
2007年01月20日
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食事を終え、ホテルに戻ると・・・八ちゃんと私は交代でトイレへ。私たちの部屋は少し変わっていてあれも所謂「コネクティングルーム」なのかな。ルームナンバー201の扉を開けると、中に更に3つの扉があった。1つはバス・トイレ。そして残りの2つの扉はそれぞれ部屋へ通じる。つまり自分達の部屋へ行くには2回鍵を開けなくちゃいけない。これが家族だったり、大人数グループだったりすれば、鍵なんて開けっ放しで自由に行き来ができるんだろうな。でも、私達は八ちゃんと2人。隣の部屋は・・・、ウランバートル到着日の仮眠の時は、一人参加の青年と、そして今回は別の女の子2人組。ま、それぞれ全く面識がないわけではないからいいし、ここはモンゴルだから、さもありなん。が、今回は少し勝手が違う。だって、私も八ちゃんもお腹に爆弾を抱えてる。いつ何時「波」が押し寄せてくるかわからない。常にドアの外の音に耳をすませ、バスルームが開いた瞬間を待つ。不便極まりない。2人に一度に「波」が来た時なんて、1人は外のロビーのトイレまで行くことに。だんだん、お尻も痛くなってくる。モンゴルのトイレットペーパーは硬くて痛い。利用回数が多ければその分辛くなり、最後は日本から持参したポケットティッシュを使ったり。日本の充実したトイレ事情が懐かしい・・・当然ながら、ここまできたら市販のビオフェルミンなんて効かない。八ちゃんは、正露丸派だけど、これも効かない。頼るものは何もなく、流れに任せるしかない。夕食は、ツアーと離れて現地にいる友人に会う予定だったので、それまでにはなんとか回復させようと気持ちが焦るばかり。ベットに横になり、引き続き順番にトイレへ・・・。そのうち、いよいよ「ゾクッ」とやな気配が。「寒い・・・」節々の痛みを感じ、頭はぼぉ~っと。目に力が入らないのが自分でもわかる。ついにきたか。かなりの高熱の様子。体温計がなくてよかった。「でも行かなきゃ」この不便な土地でがんばってる友人は、日本からの私達の訪問をとっても嬉しく思ってくれてるはず。大変だろうから、私達がいっぱい笑わせて、元気付けてあげるんだ!!!あぁぁぁ~!なのに・・・この状況は何????そして刻々と時間は過ぎ、待ち合わせの時間に。ホテルまで迎えに来てくれるというので、ロビーで待つことに。もちろん、待ってる間もトイレは欠かせない。一体、どんな夜になることやら。(写真:ボヤージュホテルの部屋。鉄道駅のすぐそば。部屋はいたって普通で清潔。)
2007年01月07日
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バスに揺られている間は、ただただ、体力温存。できる限り悪化しないように。行きもバスを止め、帰りも、なんてさすがにねぇ。座席でうずくまって寝ていた。八ちゃんも寝るのは好きなので二人して寝てた。が、当然ながら、他のメンバー達は元気。中でもモンゴル人ガイドの二人は、なぜか行きよりも元気。マイクで歌合戦(というか、最後はオンステージに近い)が始まり、「そこの二人はなぜ歌わない?!」と責められる始末。とはいえ、こんなところで、しかもそんなことで体力を消耗しては!!!!途中、みんなの希望もあり、モンゴルの名産品「カシミア」工場へ立ち寄り。確かに、カシミア製品を何か買って帰ろうとは思ってました。幸い、体調もなんとか小康状態を保っていたし、途中下車すればトイレも行ける。ということで、私もバスの外へ。まずはカシミア製品よりもトイレへ直行。電気が壊れてて、ドアを閉めると真っ暗になる個室だったけど、今の私にはそんなことはちっちゃいこと。トイレに自由に行けること自体がとてもありがたく、安心できる。もちろん、カシミアのセーターも購入。工場直営店だけあって数多くの商品が並んでいた。ストールやマフラーはお土産にはちょうどよかったが、あいにく私の周りにはあまりそれらをする人はいないので、その代わりに父にカシミヤの靴下をお土産として購入。寒い夜の釣りにちょうどよいかな、と。ちなみに、会計では、VISAカードが使え、現金ならドルも円もOKだった。なんとか昼過ぎにホテルに到着。モンゴル到着初日に午前中だけ仮眠をしたホテル。予定より少し到着が遅れたらしく、とりあえずバスは私たちをホテルで降ろし、午後の馬頭琴工場見学ツアーに行く方々を連れて行った。次の集合時間は14:00。それからみんなで昼食に行く予定。部屋の鍵をもらって、部屋へ入る。・・・ぐったり。すぐに横になった。集合時間まで約1時間。それまではゆっくりしよう、と。一緒にいる八ちゃんには申し訳なかったが、ぐうたら旅行タイプの私たちだから許してね、と思いつつ。本当は昼食は遠慮したかった。でも「具合が悪いのでキャンセル」することで、他の参加者に不安感を与えるような気がして、予定通り参加。昼食会場はウランバートルのホテルのレストラン。小奇麗なレストランだったけど、既に何を口にするのも怖い状態。それにしても、嘔吐と下痢と発熱・・・この食あたりの原因はなんだろう。しかも他のみんなの様子は変わらない。八ちゃんも変わらない。ということは私だけ?私だけが食べたものってなんだろう・・・。そんなことを考えながら、出てきた料理をちょっとだけ口にして時間を過ごした。但し、生野菜には一切手をつけず。コワイ、コワイ、と心でつぶやきながら。せっかくのモンゴル名物料理も、馬頭琴の生演奏やホーミーの生歌も心からは堪能できず、残念そんな時・・・中座してトイレから戻った八ちゃんが一言「私もなんだかおかしい」かくして、私たちの災難第2弾がスタートした。 (写真左:モンゴル名物ポーズ(中国の包子に由来する蒸し肉餃子)、写真右:ホーミー歌手。一度に複数の旋律を一人の声で奏でる。驚嘆!)
2007年01月04日
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