爆発的なホラー・ブームを巻き起こした80年代に運良く(?)10代まるまる青春時代を過ごしてしまったせいか、当時はホラー映画をよく観に行った。デートでももっぱらホラー映画だったような気がする 13日の金曜日(FRIDAY THE 13th)」(80)をはじめ、スタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)監督の「シャイニング(THE SHINING)」(80)、助監督やヒロインまでもが実際にゲ○ったという「食人族(CANIBAL HOLOCAUST)」(81)、今やすっかり「スパイダーマン(Spider-Man)」シリーズの監督として知られるサム・ライミ(Sam Raimi)監督のデビュー作にしてスプラッター映画の傑作「死霊のはらわた(EVIL DEAD)」(81)、出演者が次々と急死して話題になった「ポルターガイスト(POLTERGEIST)」(82)、人気者・フレディを生み出した「エルム街の悪夢(A NIGHTMARE ON ELM STREET)」(84)、そして人形が殺人という意表を衝いた「チャイルド・プレイ(CHILD'S PLAY)」(88)等々…実に多彩だ。
しかし、何といってもホラー映画の傑作の多くは70年代に生まれた。 エクソシスト(THE EXORCIST)」(73)、本書においてモダンホラーの最高傑作とされる「悪魔のいけにえ(THE TEXAS CHAINSAW MASSACRE)」(74)、スティーヴン・キング(Stephen King)原作の「キャリー(CARRIE)(76)、666は悪魔のナンバー「オーメン(THE OMEN)」(76)、イタリアならではの色彩が印象深い、“ 決して、ひとりでは見ないで下さい
サスペリア(SUSPERIA)」(77)、ゾンビ映画の傑作「ゾンビ(DAWN OF THE DEAD)」(78)などなど。