星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2023.02.25
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 ブルゴーニュの赤であればやっぱりチーズはウオッシュタイプ(ワインを造った葡萄の搾りかすで造ったお酒で表面を洗う)の「Epoisses(エポワス)」と思って、店内の仕切られた一画にあるチーズ・ルームに入ると、初めて見る箱入りではなく小分けにしたエポワスをじっと見ているとスタッフにも「最後の一切れですよ。人気ですぐ売り切れてしまうので(通常毎週木曜か金曜にヨーロッパから入荷)」と言われ、即購入しました。


Xavier David(グザヴィエ・ダヴィット)産。 ​    本家本元の「Berthaut(ベルト―)産。​

 白カビタイプのブリー・ドー・モーに纏わるエピソードのように何か物語があるかなと調べてみるとやっぱりありました。「村の数だけチーズがある」と言われるフランスチーズは物語も村の数だけあるようです。

 16世紀にブルゴーニュ地方のエポワス村にあった修道会が作ったのが始まりで、それから200年後にエポワス村を去ることになった彼らが地元の農家に作り方を伝授したそうです。

 そして1815年にフランス革命やナポレオン戦争終結後のヨーロッパの秩序、再建と領土分割を話し合う「ウィーン会議」が開催された時にチーズコンクールも行われれ、その際49種類から第2位の座を獲得したのがエポワスでした(因みに第一位は権力者達も愛したブリー・ド・モーです)

 その後順調に生産を伸ばしていたエポワスは第一次/第二次世界大戦で造り手達が戦場に駆り出され、第二次世界大戦中には姿を消してしまったようです。

 そして戦後立ち上がったのがエポワス村の「Berthaut(ベルト―)」夫妻で、製造法を知っている人達から情報を集め昔のエポワスを蘇らせることに成功、現在エポワスと言えばベルト―と称される存在になったようです。

 箱入りのベルト―は最近は特に値上がりしていて3千円ほど(250g)だとなかなか手が出ないですが、以前にもう少し安かった時に買った箱の蓋は大切に取ってあって、表面にラッカーを縫って裏にゴム製品を貼れば素敵なコースターとして使えます。実はベルト―社のは私にはちょっと塩味が強過ぎる感じがあって、今回はまず試食にとトーストした食パンに載せましたが、こちらも一流ブランドである「グザヴィエ~」の方が抑え気味の塩味といい常温での溶け具合といい私には絶品という感じでした。早くワインを探しに行かなければ・・。


本店のチーズ・ルーム

 ショー・ケース越しではなく直に手に取ってもチーズが確かめられるのは利点ですが、中はマイナス5度なので長くいたい場合は冬服が必要です⛄スタッフも「すぐ売り切れてしまうわよ~」の後「ここには寒くていられないわ~」と・・すぐチーズ・ルームから退散です。外の気温は約30度、美味しい物を探すのも結構大変です。​​​





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最終更新日  2023.02.25 11:36:48
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