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ネットの記事で「AERA 2023年2月27日号」に掲載されるジャーナリスト池上彰氏(1950-)とフランスの歴史人口学者エマニュエル・トッド氏(1951-)の対談の一部が紹介されていました。
トッド氏をウィキペディアで見てみると、まず「ソ連の崩壊、英国のEU離脱やアメリカのトランプ政権の誕生を予想していた」とあり、世界的なベストセラーとなった2002年(アメリカ同時多発テロの翌年)発行の著書「帝国以降」の説明もありました。
著書の内容を調べてみると「ゲームの終わり」の章にアメリカの覇権が2050年までに解体するが、それはアメリカが通常の大国になる事を意味しヨーロッパ、ロシア、日本のいずれも覇権を握る事はないと予想しています(この時点では中国については明記していないのかと思います)
そして対談の記事でトッド氏は「ロシアのウクライナ侵攻が継続する中、ロシア国内(ロシア人の亡命も含めて)の危機的状況がメディアでも大きく取り上げられているが、実は大変なのは国民の間で分断が進むアメリカの方だ」と指摘し、ロシアが今回の侵攻前から「世界でアメリカだけが唯一の大国であってはならない。多様な世界でなければならない」と主張をしていたことを挙げています。
ロシアの主張は的を得たものだと思いますが、それでも原始的な方法と言わざるを得ない武力で侵攻し罪の無い人達を殺害している暴挙は決して許されるものではありません。
ところで「アメリカの覇権が2050年までに~」の箇所で何故2050年と思ったのですが、今読んでいる的場昭弘著「20歳の自分に教えたい資本論」の中にある「2045年までに人工知能(AI)は人類の何億倍もの知能を持つ技術的特異点に達する」とアメリカのコンピュータ―科学者の予想の記述を思い出しました。確かにAIの発達によって人間が出来る事の多くがAIに取って変わられるとすると、これは資本主義を根本から覆すことになり世界の勢力地図にも大きな変化が起こるのかもしれません。
対談の記事に戻って、トッド氏はロシアがこの戦争の勝者になり得る(勝敗の付け方が私には分かりませんが)こと、長いスパンで見ればロシアの世界戦略が実は成功しつつあるのかもしれない・・と示唆しています。そしてこの侵攻(戦争)が5年は続くのではと予想するトッド氏に池上氏が「早期終結の希望はあるのか?」と質問すると「ジョーカーだ」と少し笑って答えたそうです。ジョーカー(切り札)・・。中国からの「対話と停戦の提案」がと昨日は期待しましたが、これはジョーカーにはならないようです。
2045年も2050年もそんなに先の話ではないんだなと実感します。改めてメディアで流される情報(日本はどうしてもアメリカ寄りになってしまうので)だけでなく読書等を通して世界の流れや情勢を知る事の大切さを感じています。
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