星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2026.03.23
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カテゴリ: 読書 原田マハ


 登録された理由は(1)「人類の創造的才能を表現する傑作」(2)「ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの」だそうです。

 個人宅が世界遺産となる例は数少なく他にはスペインの「ガウディの作品群」やフランスの「ル・コルブイジェの建築作品」があるようです。



 どんな邸宅なのか気になって検索してみるとまずピンクの外壁にしだれかかる樹木の画像が出て来て、バラガンが「光りの魔術師」とも呼ばれる建築家であった事に納得です。ネット上で何枚かの写真も公開されていてどれを見ても確かに優れた内部空間の使い方や伝統とモダニズムの融合で見る人の心に響きそして和ませる力があります。



 そして短編のタイトルに使われている「孤独の皿」もネットの画像で見る事が出来ました。生涯独身で1人で食事をするダイニングルームの壁に掛けられたこのシンプルなデザインの皿を見てこの邸宅を訪れた物語の主人公「サキコ」はガイド役を引き受けてくれたメキシコ人の友人の「アマンダ」に「孤独な一生だったんですね」とつぶやきます。バラガンの研究者でもあるアマンダはそれに対して「さぁ、そうとも限らないわ」と答えます。

 バラガンの名言「人は孤独になれる空間を必要としている」をアマンダから教えられた後、サキコは「この家の空間は、どこを切り取っても、やわらかく包み込むような孤独の匂いがしている」ことを感じ取ります。

 建築物に込められた思想や哲学を考えると小さな宇宙を体現したものなのかなぁと想像します。実際にメキシコシテイーまで見に行く事は難しいとしても邸宅の写真集を購入して世界遺産紀行の気分を味わい「小宇宙」を体験してみたいと思っています。








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最終更新日  2026.03.23 11:42:25
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