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April 23, 2017
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カテゴリ: 詩とやまと歌と

岡本太郎作「誇り」

東急田園都市線の二子新地駅からほど近くの、二子神社。
この境内に、岡本太郎が母かの子のために建てたモニュメントがあります。



「誇り」(多摩川の測から)

 神社側から

築山と台座の部分は彫刻家、丹下健三の設計。
モニュメント部分が太郎の制作です。



 ふもとには、かの子の業績をたたえる亀井庄一郎の文章を、
川端康成が直筆で刻んだ碑があります。
なんとも豪華な顔ぶれです。(*_*)

 昭和37年の制作。
多摩川をこよなく愛した父、一平と母、かの子を懐かしんで
この地に建立したそうです。

これは川の生命を身にあらわし、たくましく生きぬいた人間のアカシ
として作った。かの子の文学碑であると同時に私の気持ちでは、
純粋に戦い、生きた、破れながらもついに貫く人間像を象徴した
つもりである。
かの子はたった一人ではないからである。
          引用元:岡本太郎『一平・かの子 心に生きる凄い父母』
               「女の原点」の項から  チクマ秀版社

 かの子だけのモニュメントではなかったんですね。
自分にも「破れながらも貫く」ものがあるだろうか、と少し
考えてしまいました。



モニュメントと共に歌碑もあるのですが、なんと残念 (?_?) 
緑に隠れて歌が見えないんです。

刻まれている歌は、

年々(としどし)にわが悲しみは深くして いよよ華やぐ命なりけり

小説『老妓抄』の結びの歌です。

 『老妓抄』は、老妓の園子が若い電気技術者を自邸に住まわせ、援助する話。
淡々と話が進むうち、クライマックスで老妓の思いが出てくるのですが…。
「悲しみ」は男女間の悲しみ。その思いは深くなるにつれて、
生きるバネになっていく。

 もちろん老妓は、かの子そのものではありませんが、りんとした生き方、
そこに内包された純粋さは、かの子のものかもしれません。




二子神社から溝の口へ続く、大山街道です。
木のあたりが、かの子の実家でしょうか。
 本名、大貫カノは大和屋大貫家の生まれ。名家です。
一平は二子の渡しを渡って東京からかの子に会いに来たのですが、
川を泳いできたこともあったそうです。


一平は『かの子の記』で、「年々に わが悲しみは深くして…」
の歌を想いつつ、眠りに入ったかの子が目覚めるのを待っている、
と記します。


普通に言うところの、よき母、よき妻ではなかったかもしれませんが、
一平にも太郎にも、それ以上の存在であったんですね。


「誇り」


   参照元:『神奈川の文学碑をあるく』石川一成ほか著 有斐閣新書
       『かの子の記』岡本一平 チクマ秀版社

『一平・かの子 心に生きる凄い父母』岡本太郎 チクマ秀版社






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Last updated  April 27, 2017 08:58:25 AM
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