60ばーばの手習い帳

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October 3, 2024
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テーマ: 読書の愉しみ
カテゴリ: 詩とやまと歌と

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​​​ みよし野の山の秋風さ夜ふけてふるさと寒くころもうつなり
参議雅経 ​​​


 百人一首の歌。 ​​「吉野の山の秋風にのり、夜が更けて聞こえてくるのは、古い都に衣を打つ砧の寒々とした音なのです。」​

吉野

 この歌は「擣衣(とうい)=衣を打つ」の題詠です。奈良に都があった昔、離宮があって栄えた吉野の地も、今は里の家で庶民が砧を打つ音だけが寂しく聞こえるという叙情です。

 本歌は古今和歌集の「み吉野の山の白雪つもるらしふるさと寒くなりまさるなり(坂上是則)」。同じ旧都への思いが歌われますが、雅経は冬の寂しさを晩秋のもの悲しさに変えて詠みます。
 砧の音には、李白の有名な(遠征に伴われていった夫の無事な帰りを待ちわびながら砧を打つ妻の心を歌った)歌が、背景になっています。

 ちなみに百人一首に採られた坂上是則の歌は​

​朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪 ​​




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Last updated  October 3, 2024 12:00:24 AM
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※日記中、共通して次の文献を参照させていただきました。

漢字の成り立ち 参照元 「新明解現代漢和辞典」三省堂
熟語の意味   参照元 「新明解国語辞典」三省堂
小倉百人一首  参照元 「原色小倉百人一首」鈴木日出男・山口慎一・依田泰 
        参照元 「田辺聖子の小倉百人一首」田辺聖子
枕草子     参照元 「新版 枕草子」上下 石田穣二訳注 角川ソフィア文庫
古今和歌集   参照元 「古今和歌集」 佐伯梅友 岩波文庫
新古今和歌集  参照元 「新古今和歌集 新訂」佐々木信綱 岩波文庫
万葉集     参照元 「図解雑学楽しくわかる万葉集」中西進
        参照元 「100分de名著 万葉集」佐々木信綱 NHKテキスト
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