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June 28, 2020
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​​​​​ ​ 6月28日は、林芙美子の忌日です。舞台化もされた『放浪記』は当時のベストセラーになりました。



 山口県の下関で生まれた私は、母と養父と共に木賃宿を転転として生活していました。
 独り立ちしてからも私は、女中・事務員・女給・行商と、職を変え、転居を繰り返していました。
 同棲した恋人は、別に女性ができたり、DV男だったりしますが、私は真面目な人とは長くやっていけないだろうと思うのです。
常に貧乏で 淋しく候。くだらなく候。金が欲しく候。

という生活の中、いっそ女郎にでもなろうかと思う時さえありますが、文学への志だけは捨てられず前を向いて生きています。

 内容は「金がない。お腹いっぱい食べたい。惹かれるのはダメンズだけだし。でも、文学をしたい。」に要約されてしまいます。
 諦めと、這い上がろうとする心のせめぎ合いが続くのですが、不思議に明るく、まっすぐな人生です。

​食べたいときは食べたいと書き、惚れている時は、惚れましたと書く。それでよいではございませんか。​

 気取りのない素直な貧乏物語は、出版当時、今より貧しかった一般庶民の間で、大いに受け入れられたことでしょう。今読んでも、小気味いいツイッターを読んだ気分になります。

 ショールを買う意お金を貯めるより割引の映画を見てしまう「私」では、お金が貯まらないわけです。人にも親切で、なけなしのお金も惜しまず使う人ですし。冒頭の「私は宿命的に放浪者である。」の一文の通り、現実がいよいよ嫌になってくると、「私」は、旅に出てしまいます。



 「私」は林芙美子に重なります。芙美子も貧乏の末、人気作家になりました。
 終生、家族を養い、貧乏を恐れて過重な仕事を負ったため、心臓を患い47歳で亡くなったとも言われます。同棲と破局も繰り返しました。

 ですが、内縁の夫になった手塚緑敏が、実直な人柄で、芙美子の執筆を支えたことに、救われる思いがします。

 芙美子がなくなったとき、(富裕層の家に育った人たちが多い)文壇は冷たかったのに、一般のファンの人たちが次から次に駆けつけたそうです。
​小説とはつまらないものかも知れない。人々は活々として歩き、話し、暮らしている。街を歩いている方が、小説よりも面白い。​
『放浪記』は、「活々として歩き、話し、暮らす」「私」の記録です。

​           引用および参照元:林芙美子『新版 放浪記』新潮文庫​​

​​​​
星  候…コウ、そうろう




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Last updated  June 28, 2020 12:00:20 AM
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