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綺麗な桜の花をみていると
そのひとすじの気持ちにうたれる
思わず口をついて出た言葉がそのまま詩になった感じです。何の衒いもない。ですが「ひとすじの気持ち」という言葉に惹かれます。

岡本かの子は、桜の花が「命いっぱい咲くからに」私も「命を懸けて」見るのだ、と詠みました。どちらも、桜の花を咲かせる純粋な生命力に打たれて、具象化した詩歌です。
桜の内部にに切り込んで、「私も生きるのだ」という強い意思を感じさせる、かの子の歌に対して、桜の傍らで静かにみつめているのが八木重吉の詩です。
重吉には自らの命の限界も見えていたのでしょう。
華やかに咲き、華やかに散る桜は、死を孕んだ生命の象徴といえます。
引用および参照元:八木重吉『貧しき信徒』
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