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勘を大切にする 第一線を退いた(?)プロゴルファーの村口史子さんが興味深いことを仰っている。テレビ観戦をするときは、ゴルファーのリズムやタイミングを注視するという。例えば「もう少しプレーに時間をかけたらよいのに」、とか「時間をかけ過ぎでは?」などと思われるそうだ。ことほど左様にゴルフには「流れ」が大切なそうだ。 さすがに一流の方は、われわれ凡人には真似のできない発想があるのだと感じ入った。経験に裏打ちされた達人の勘づかみ、というところだ。 勘といえば朝青龍という人はつくづく勘の鈍い人だと思う。日本人が相撲にもつ熱い思い入れを理解せず、気ままに振舞っている。今回のサッカー問題だけでなくこれまでにもトラブルを起こし続けている。物理的な腕力が強いだけでは人は尊敬はされない。 勘が鈍い大将は安倍晋三さんだ。参院選で最大の争点となった年金記録漏れ問題でも、当初は大騒ぎすることではないとタカをくくっていた感がある。松岡さんや赤城さんの事務所経費の不祥事でも庇うような姿勢が窺える。自分の判断に周りの人がどう感じているか、という勘働きが希薄な人だ。アンテナまで鈍感になっているのかもしれない。周りで誰かサポートできる人がいないのだろうか。 きのうの株式市場は、日米ともとりあえずは落ち着いた反応を見せた。しかし、サブプライム問題に端を発した、リスクマネー収縮の動きが見え始めた。日本はそれほでではないが、過剰流動性が世界の資産価格を押上げている背景があるのだから軽視はできない。結論的には短期で低落整整は避けられないと思うが。■17文字の小宇宙┗■ きょうの花: 八重向日葵(やえひまわり) └──────────────────────────── ┗■ 豊饒に 八重ひまわりの 花祭り ほうじょうの やえひまわりは はなまつり └──────────────────────────── ┗■ 能書き 近所の家庭花園で1本だけ咲いていました。よく見るヒマワリと 小さな花びらが密集していて種も小さい、少し離れてみると何か に似ています。ふっくらとフワフワしている。そうです、子犬の プードルです。 真夏の太陽の下で、黄色の花祭りをしているように見えました。 └────────────────────────────
2007.07.31
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今週の経済の動き 日本人はリスクを取ろうとしない国民性をもつとこれまで思い込んできた。選挙でも政権党が負けることはあっても、それはお灸をすえるという範囲であり、基本的には政治の安定を望む、というのが日本人の大局観だとこれまで思ってきた。 しかしきのうの参院選の自民党大敗は、とうとう地獄の釜の蓋を開けてしまったという気がしてならない。衆院と参院で与野党の力関係がねじれたことで、重要なことは何も決まらない、といった最悪の状況に陥る可能性が出てきた。 株式相場を含めた経済にも、内外で「日本売り」という悪夢が再び蘇るかもしれない。ここまで自民党が負けるとは誰も想定していなかったからだ。 このさきは衆院の解散による総選挙に追い込まれていかざるを得ない気がする。むしろその方が望ましいと考えている。ガラガラポンで改めて21世紀のニッポンを設計する格好の機会となるからだ。 明らかに現在の日本人は冷静さを欠いているようだ。年金や政治とカネの問題は重要だが、本質的な問題ではない。ポピュリズムを煽ったマスコミも悪いが、重要性の優先順位をもたずに感情的に投票行動をしてしまった私たちも悪い。今回はワルノリが過ぎたようだ。●市場動向(先週7/23~27の市場動向) 国内の材料に乏しく海外とくに米国株式市場の動向に大きく振られた。結局 日経平均は信用リスク懸念で下がったNY市場を超す下げで1週間を終えた。好 決算を発表した銘柄のみ買われるものの、他に買いが広がることはなかった。新 興市場にはまだ自立反転の兆しは見えない。 米国市場は、サブプライム・ローン問題が意識され下げた。これまでも時々、 蒸し返されて相場は反応してきたが、先週は大きく材料にされたようだ。気にな るのは先週末発表のGDPが良かったにもかかわらず相場が続落したこと。 過剰流動性が巻き返す流れのなかで金先物も下落した。不気味なのは高騰を 続けるWTI原油先物だ。独歩高を示現した。 NYダウ 13265.47(▲585.61 ▲4.2%) ドル円 118.58-64(121.24-30) WTI原油先物 777.02(+1.45) 金先物 660.1(▲24.6) 日経平均 17283.81(▲874.12 ▲4.8%) TOPIX 1699.71(▲76.46 ▲4.3%) 日経ジャスダック 2036.91(▲42.1 ▲2.0%) マザーズ指数 839.27(▲16.69 ▲1.9%) ヘラクレス指数 1355.15(▲47.5 ▲3.4%)(今週の市場予測) 日本は4-6決算が出始めたが、総じて良好なようだ。但し、反応は個別に止ま 相場全体を押上げる力に乏しい。参院選の結果で政局が不安定化する可能性 を意識し始めている。 米国の株価がどう推移するかが懸念。良い経済指標にも反応しない市場心理 の弱さが続くのか、また下げ止まって反転に向かうのが焦点。また原油価格だけ が高止まりしていることが不可解。過剰マネーがここにも入っているはずだが。 利下げが議論されている。しかし昨年央に米国の利上げ停止から今回の世界株 高が始まったはず。ここで利下げをすればますますバブルが膨らむ。 いずれにせよ、日米ともにイライラする相場が今週は続きそうだ。すべて悪い 方向に向かっている気がする。まあ川と同じで落ちるところまで落ちれば流れは そこで止まる。そういう相場状況といえる ●指標発表と予想値 今週も米国の経済指標から目を離せない。果たして米国のマクロ経済は今後ど うなるのか。指標はないが、日本の経済・社会のムードが気になる。 7/30(月) (日)6月鉱工業生産・速報(前年比) +0.9% 31(火) (日)6月全世帯家計調査・消費支出(前年比) +0.7% (米)6月個人支出(前月比) +0.2% (米)6月個人消費支出コア・デフレーター(前月比) +0.2% (米)7月消費者信頼感指数 105.0 8/1(水) (米)7月ISM製造業景況感指数 55.5 8/2(木) (ユ)欧州中銀金融政策発表 (米)6月製造業受注指数(前月比) +1.0% 8/3(金) (ユ)6月小売業売上高(前月比) +0.8% (米)7月非農業部門雇用者数 +12.7万件 (米)7月ISM非製造業景況指数 59.0■17文字の小宇宙┗■ きょうの花: 鳳仙花(ほうせんか) └──────────────────────────── ┗■ 幼児の ふっくり脛や 鳳仙花 おさなごの ふっくりはぎや ほうせんか └──────────────────────────── ┗■ 能書き 2歳ぐらいか、まだ3歳にはなっていないでしょうか。母親と 一緒に歩く小さな女の子の後姿を見かけました。こどもは目に入 るものすべてが皆珍しいようで、あっちこっちと寄り道して、ま っすぐ歩いてくれません。 ママの方もこどもの好きなようにさせて、急がせたりしません。 幼女の目の上に、真っ赤な鳳仙花が咲いていました。ありふれた 光景だけど、どこか幸せな気分になりました。 「季節の花300 」から写真をいただきました。 いつもお世話になっています。 http://www.hana300.com/hosenk.html └────────────────────────────
2007.07.30
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きのうの日韓戦の印象&つぶやき いやあ昨日のサッカーの日韓戦は、すさまじい試合だった。延長戦でも決着つかず最後にPK戦でケリがついた。テレビ中継が終わったのが午前1時にならんとする時間。興奮余韻冷めやらず、折からの蒸し暑さもあって眠れず。本を読み出したら目はますます冴え、結局は昨夜は、仮眠程度の睡眠時間が2~3時間となってしまった。きょうが日曜日でよかった。 韓国選手のファイティングスピリットには感服した。ワールドカップ日韓大会での戦いぶりを彷彿とさせた。本来の力以上の何かが日本戦だと出てくるようだ。まず気合負けの日本チームだった。 それにしても日本の闘い方は、中盤で横パスを繋ぐばかりで、ワンパターンだった。疲れもあるのだろうが、積極的にドリブルで仕掛けて、敵陣の乱れを誘おうという戦術が乏しかった。実力の劣る相手であれば、中盤で数的優位をつくって局面を支配するやり方「新撰組方式」が可能だろうけれど、きのうの韓国のような実力伯仲且つ中盤の圧力が強いチームだと通用しない。横パスをインターセプトされて速攻をされる、といういつもの展開を迫られる。 組織での闘い方はわかるけれど、もっと個人がリスクをとって1対1で局面を打開していく形を取らないと、世界では戦えないという印象をもった。 サッカーが面白いのは、日本人というものがそこから見えるからだ。 図書館で借りた「検証バブル 犯意なき過ち」を今、読んでいるが、これが面白い。バブルが形成され崩壊した後の長い低迷のプロセスをトレースしているが、自分なりに要因・背景を分析すると、「先送り発想」、「行動哲学の欠如」、「横並び意識」だと思う。頭文字の語呂合わせで「SKY」だ。これが「空白の○○年」といわれる歴史の真犯人ではないかと感じる。端的にはアタマではわかっていても、カラダがついていかなかったというパターンである。 日本サッカーのきのうの戦い方も、横パスを回している間にいつか局面が変わるだろう、自分だけが突出して失敗するのは嫌だ、というような気分があったのではないか。これではいくら優秀な監督に来てもらっても駄目だ。■17文字の小宇宙┗■ きょうの花: はまぼう └──────────────────────────── ┗■ どこまでも 青い海と空 夏はまぼう どこまでも あおいうみとそら なつはまぼう └──────────────────────────── ┗■ 能書き 沖縄を旅行したときのことです。季節はずれの2月だったため 海辺には人っ子一人いません。白い砂浜と青い海と空が、まある く広がっています。潮騒のほか物音はしません。そのときが夏で はまぼうが咲いていれば、こんな心境になったことでしょう。 「季節の花300 」から写真をいただきました。 いつもお世話になっています。 http://www.hana300.com/hamabo.html └────────────────────────────
2007.07.29
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このままでは日本売りが加速する 米国のGDP値はとりあえず一安心という内容であった。NYダウの大幅反落を受けきのうの株式市場は世界中で下げた。これで米国の経済に悪い材料が出ると、負の連鎖で、好調な世界の実体経済へのダメージが心配されていたからである。 とは言っても、米国の経済は輸出が支えており、住宅や消費などの内需は弱い。まだ目は離せない。サブプライムリスクも心理的な不安要因となっている。しかし米国の場合は、バブル期の日銀とは異なり、政策金利政策ではこれまでうまくやってきている。大きな破綻は起きないとみるべきだ(できれば利上げをした方が良いが)。 問題は実体経済とは別に、膨らんでしまっているマネーの動きだ。心理が動揺しているので落ち着くまで時間がかかるかもしれない。8月いっぱいは相場は波乱が続くかもしれない。 さて、明日は選挙であるが、個人的に危機感をもっていることがある。それは選挙の争点が年金問題の一語に集約されてしまっている感じがすることだ。確かに重要な問題だが、安倍さんも、「最後まで責任をもって解決する」と言っている。これ以上、何を言えというのか。 年金選挙化してしまった背景には、政争の具として利用しようとする野党の他、メディアの責任が大きいと思う。代表格である新聞で検証しよう。朝日新聞で7月の1面の見出しをピックアップした。 ・7/1「07参院選迷走の行方-痛みと不安いつまで」 ・7/5「自民04年より逆風『年金選挙1ヶ月前』」 ・7/6「消えた年金『確からしい』なら救済 中央第三者委方針示す」 よく読めば、国による対策が示されているのだが、見出しは読者の不安を煽り立てるような表現が目に付く。煩雑になるのでこれ以上は書かないが、毎日のように年金問題が新聞の顔である1面に登場することとなる。さすがに参院選がスタートして以降はぐっと少なくなった。追記したいが、別に朝日新聞に遺恨があるわけでない。他の新聞・メディアも大同小異といったところだろう。 今、私たちが住むこの日本は大事な局面にある、というのが個人的な見方だ。バブルの熱狂とバブル崩壊後の沈滞の15年間を乗り越えて、漸く日本経済は正常化しつつある。現在は、これから人口減少社会に入ろうとする、この国をどう設計するか、皆で考えるときである。 そのタタキ台が6月に閣議決定された「経済財政改革の基本方針2007」である。この「方針」は酷評されている。総花的、役人の予算獲得手段・・・だ。私もそう思う。しかし、成長力の強化、行財政改革、安心できる社会の再生など重要なことは盛られていると見る。 本来は、この「タタキ台」を基に、新聞などが本来の役割を活かし、この国の形を議論し、人々の意識を喚起するべきであった。しかし結局は、身近な年金問題ばかり追いかけ世論の不安を募らせてしまった。大衆迎合といわれても仕方がないだろう。 個人的にはこの先、不安を覚える。選挙の結果がどうあれ、政局は流動化し、政策も不安定化するような気がする。国民の支持率が主な関心となり、人々の嫌がるような政策は先送りされるかもしれない。 そうなると悪化している財政は改善されず、長期金利は上昇するかもしれない。このことで財政はますます悪化する。長期的に為替も安くなる。改革機運の後退によって外国人も日本人も日本株式を買うことを敬遠するかもしれない。すなわち「日本売り」である。行き着く先は恒常的な経済悪化だ。いつか来た道への逆戻りか。 悲観的な個人的な長期シナリオだが、こんなことが現実にならないことを祈るばかりである。そのためにも日本国を造り直さなければならない。大前提は政治の安定である。メディアや私たちも大局を見失ってはならない。きょうは大上段に構えたようなコンテンツでブログには馴染まないな、とも思ったが、ぜひ書いておきたかった。■17文字の小宇宙┗■ きょうの花: 木苺(きいちご) └──────────────────────────── ┗■ 木苺も 団地住まいか おお暑い きいちごも だんちずまいか おおあつい └──────────────────────────── ┗■ 能書き 民家の塀から乗り出す形で実が生っていました。春に花が咲き ますが、これから実を付けてきます。 実は赤、黒、黄いろいろあるようですが、私の見たのは赤でし た。木苺はそれぞれが果汁をもった小さな粒粒の集団です。思わ ず団地住まいで密集した生活をおくる都会人を連想し、親近感を 覚えました。あんなに寄り集まって、折からの暑さもあり、こん な表現になりました。 「季節の花300 」から写真をいただきました。 いつもお世話になっています。 http://www.hana300.com/kiichi.html └────────────────────────────
2007.07.28
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買いたい投信(3)-「トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド」 原発耐震基準を強化するという。25年ぶりというから驚いた。地震国の日本で四半世紀放って置かれてきたのである。耐震補強工事が必要となるだろうし、それも巨額になる可能性があるという。最終的には電気の料金に上乗せされる。また廃炉するにしても密封する必要があるからコストがかかる。原子力はカネのかかる代物である。もっと自然エネルギーを活用すべきなのだが、産官政で利害の一致する原子力政策の変更への可能性は今のところない。 日本サッカーのオシム監督がこんなことを言っている-「中盤の枚数を増やして打って出ることを進歩と考えたい」。これは間違っていると思う。予想される損失のリスクは最小限にすべき、というのが鉄則である。攻撃で決定力に欠ける日本サッカーはまず守備に力点を置くべきだ。 サブプライム問題で損失リスクを回避する傾向が世界中で高まりつつある。溢れるマネーを収縮する動きだ。米国と他国の不均衡を考えればこんな過剰流動相場が続くはずはない。日銀も予防的に利上げをするべきではないかと思う。今「検証バブル犯意なき過ち」という本を読んでいるが、政策金利上げのタイミングを逸したことがバブル形成の背景であったことが描かれている。 きょう取り上げる、買いたい投信は、「トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド」である。特徴は米バンガード社が設定したインデックス型の4本の米ドル建て米国籍外国投資信託受益証券(米国グロース、米国バリュー、欧州、エマージングの4つ)に投資を行うものだ。いわば世界の株式市場に投資をする性格をもつ。日本の運用会社も適宜、配分比率を変えている。 リターンは3年間で13%程度(モーニングスター)、安定性との兼ね合いを見るシャープレシオも1.56と高い(高いほうが良い)。 購入手数料はゼロいわゆるノーロードである。信託報酬は1.31%と、格別に割安とはいえないのが難点。というのも日本の運用者は、元投信の4つのファンドの組み入れ比率を上げ下げしているに過ぎないからだ。まあ総合点では合格といううところだろう。■17文字の小宇宙┗■ きょうの花: フヨウ(芙蓉) └──────────────────────────── ┗■ 月二つ 空に望月 目に芙蓉 つきふたつ そらにもちづき めにふよう └──────────────────────────── ┗■ 能書き 歩いていたら、よそのお宅の庭に芙蓉が咲いていました。花は 大振りでたまたま見たのは地の色は真っ白、ごく薄いピンクがか かっていました。真夏を思わす陽光の下でしたが、夕方、それも 満月だったら、こう見えたのではないでしょうか。 「季節の花300 」から写真をいただきました。 いつもお世話になっています。 http://www.hana300.com/fuyou0.html └────────────────────────────
2007.07.27
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買いたい投信(その2)-「日本債券ファンド:ベガ」 きのうのアジアカップのサウジ戦は、日本サッカーの弱点がもろに出た。中盤でボールを回しながら(正確には敵が敢えて回させていた)、横パスのミスから速攻に移られると、個人技に劣るディフェンスはもう対応できなかった。サウジにすれば戦略どおりのゲーム展開となった。それはともかく。 現在までのところ米国の4-6決算は、まちまちという状況だ。注目のひとつ中古住宅販売も低水準だった。ただIMFの08年世界経済見通しでは、米国経済成長を4月時点の予測を据え置いている。ここから、急激な悪化はないだろうと現時点では見る。 出始めた日本企業の4-6決算は好調のようだ。上記のIMF予測では08年の経済成長率を上方修正している。まあ順調に推移していると見る。 東京株式市場はこのところ冴えない展開だが、売買の量や金額は底堅い。反騰のきっかけを待っていると考える。ここにきて企業提携の話が、小売など内需関連にも出てきた。銀行、不動産、小売などこれまで無視されてきた銘柄にも光が当たりつつあるとみる。 さて、きょう話題にしたいのが表題のファンドだ。大和住銀投信投資顧問が運営している。私はここしばらく株式市場の推移を楽観的に見ているが、サブプライム問題をきっかけに、投資の質への転換も起きつつあり、一部は債券投資への関心も持っておきたいと思うからだ。それに債券の世界を知ることは投資全体を考えるのに役に立つ。それほど債券市場は奥が深いと考えている。 ベガ(愛称)の特長は、国債、社債、円建て外債、資産担保証券(ABS)など幅広く投資することだ。例えば国債でも10年債だけでなく30年債にも投資する他、物価連動国債にも投資する。金利の動向を予測しつつ、プロが組み入れを変更している。先物も使う。これらの機動性がこの投信の魅力だ。 投資家が負担するコストも低い。手数料はゼロ、信託報酬は0.86%である。長期保有を基本とする債券投資においてはこの安いコストは魅力だ。最近1年のリターンはモーニングスターによると2.1%、正味1.24%である。際立って良いとは言えないものの、勉強できて若干でも利益が得られるのだから可とすべきだ。それに定期預金よりも利回りは高い。■17文字の小宇宙┗■ きょうの花: ノアザミ(野薊) └──────────────────────────── ┗■ 槍を立て わが身守るか 野の薊 やりをたて わがみまもるか ののあざみ └──────────────────────────── ┗■ 能書き 自宅の傍のもと林が、今は更地になっています。この先、家が 建てられるのでしょう。そこに野薊が群生していました。紫色が とてもきれいです。なんだか槍の林をつくっているようです。近 寄ると刺すぞ、といっているみたいです(実際、葉には虫に食べ られないように棘があるようです。 花のあとは、種がタンポポのように風に乗って飛んでいくそう です。風に運ばれてここで咲いたのでしょう。 「季節の花300」より写真をいただきました。いつもお世 話になります。 http://www.hana300.com/aaooazami0.html └────────────────────────────
2007.07.26
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お勧め投信(その1)-「さわかみファンド」 NYダウが昨日、3/13以来の大幅下げをした。住宅ローン大手の悪い決算が要因のようだ。NYのこのところの上げは、企業決算の好調を期待してのことだけに今後の決算発表が気になる。また今週、発表される米の第2四半期GDP値は、日本を含めた世界経済の再浮揚の行方を占う意味でも重要だ。 余談ではあるが、米国だけでなく株価がこのところ乱高下を繰り返すのはヘッジファンドが回転売買を繰り返すためだといわれる。資金量ではそれほどでなないものの、頻繁に売買をすることで相場へ与える影響が高まるのだ。 世界のREIT相場が2月以降から低迷している。高値警戒感が出ていたところサブプライム問題が表面化して、調整に格好の材料を与えた形だ。煽りを受ける形で東証REIT指数も5月頃から調整に入っている。それまで相場をリードしてきた外国人が売りに回ったようだ。 しかし日本の地価はとくに地方都市の場合、底入れをしたばかりであり、今後も上昇が期待できる。それにREITは利回りが期待でき、長期にもつ金融商品である。日銀の利上げの状況を見極めながら、相場と相談しながら仕込みたい。 ところで投資ポートフォリオの構成要素には、株式、債券、その他があり、それぞれに国内外があるので多くの選択肢ができる。経済の先読みをして、選択することとなる。私の場合は、株式そのものより投資信託を重視している。個人的には今後、2~3年は株式は強含むと見ている。 なかで注目するのは「さわかみファンド」である。現在もってはいないがぜひポートフォリオに組み入れたいと考えている。この5年間のトータルリターンは14.5%、シグマ(標準偏差)14.35。安定成長型の投信だ。 この投信の特長はバイ&ホールドで割安なものを買い、値上がりするのを待って割安感が薄れたら売る、というわかりやすい手法である。頻繁な売買をしないので売買比率は0.72ときわめて低い。このことは投信会社が払う売買手数料を低くし、私たちが負担するコストを安くしてくれる。事実、このファンドの売買手数料は元本1万円当たり8円とごく低い。 銀行などの代理店に販売を委託しないから購入手数料もゼロである。運用報告書をみる限り、銘柄の選定に気を使っていることが窺えるものの信託報酬も1.05%と低い部類に入る。そのため純資産残高も順調に伸びている。 私の投信選択基準にすべての点で合格しており、自分も買いたいが、他の人にもお勧めできる投信である。なお私はさわかみファンドとは何の関係ももっていないことを強調したい。■17文字の小宇宙┗■ きょうの花: 錦紫蘇(にしきじそ) └──────────────────────────── ┗■ 誰決めた 丹青の妙 錦紫蘇 だれきめた たんせいのみょう にしきじそ └──────────────────────────── ┗■ 能書き 街を歩いていると油絵の具を撒いたような色鮮やかな観葉植物 を見つけることがあります。秋になると花も咲くのですが、専ら 葉の色合いを楽しむことが一般のようです。 葉は卵型、全体にギザギザしています。圧巻はその配色です。 私が見たのは外側は緑、内側が丹色、そして丹色の周りに茶色が 配されていました。どうしたらこんなカラーコーディネーション が考えられるのでしょうか。プロのデザイナーでも考えつかない のでは、と感じました。 *「季節の花300」から写真をいただきました。 http://www.hana300.com/korius.html └────────────────────────────
2007.07.25
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好景気の第二ステージか きょうの新聞に、「商店街の絆、復興を支え」というタイトルで、中越沖地震で自らも被災した商店街の人々が、商店街のなかにテントをつくって、暖かい食事などを用意して、地域の人々に提供しているという。 商店街は商いをしながら地域に居住するという日本独特のもので、古くから地域の祭りや防犯活動などをボランティアで担い、地域力の原動力となってきた。しかし大資本の小売業の台頭で、このところ衰退の一途にあり、心配していたが、地域力は死んでいなかったのだ。やはり全ては一方向に進むのではなく経済と同じように循環するということか。 循環といえば、大相撲の琴光喜が大関昇進を決めた。昇進を見送られてから5年目だという。個人的にも好きで注目してきた。どんなに実力があっても時の勢いに恵まれないと栄冠を手にすることはできないというべきか。5年ぶりの時の運が琴光喜に微笑んだのだ。 ところで景気は再び拡大に向かうという見通しが盛んになりつつある。景気循環するという常識から考えると、そろそろ調整に入ってもおかしくないと見える、自身もそう感じてきた。そこでこのことを考えてみたい。 まず今週、発表されるGDPなど米国の経済指標から目を離せない。数字が良ければ、これまで減速気味であった、米経済は成長軌道に乗ったとみることができる。 これまで米経済のもたつきのなかで、アジア諸国の経済もも若干、元気がなかった。それでも比較的堅調さを保ってきたといえる。相変わらず中国も欧州も景気は堅調である。日本も踊り場的な状況ながら底堅い景気が続いている。米国抜きでも世界経済の底力が高まってきたためである。 これで気がかりのひとつであった米の立ち直りが確認できれば、世界の成長エンジンがみな稼動する新たな好景気サイクルに入ることができるかもしれない。 世界経済はきわめて居心地の好い環境にある。これまで新興国の低コストを利用して、進出企業が生産を行い、輸出することで企業は利益を上げ、自国の雇用にも効果が波及して消費を盛り上げてきた。一方、デフレ効果によってインフレも抑えられてきた。 今も、中国やインドなどの生産基地としての機能は変わっていない。また新興国は所得向上から内需が高まりつつ世界景気の好循環が生まれつつある。 このように考えると今後のシナリオとしては、世界的に株高や資産高がさらに高進することが期待できる。中国などで人件費が上がり、輸出価格にも反映されるところから緩やかにインフレが進むと思われる。そうなると株価などはさらに上昇基調を続けると思われる。 日本の株価は世界からひとり立ち遅れた動きを見せてきた。この背景には、株価水準が既に割安とはいえないこと、日本が成長イメージに欠けることなどがあげられる。但し、世界の株価がさらに切り上がっていくなかで次第に見直され、株価水準も上昇していくというシナリオが描ける。 懸念はマネーの流れの変調だ。サブプライム問題は、米国の住宅産業という局部的な問題に止まる、という見方もあるが、不明である。ヘッジファンドのレバレッジの程度や大手金融機関とのつながりなどがよくわかっていない。 また米国の利上げ、中国政府の金融面での統制能力など世界のマネーの流れを変化させうる要因もありうる。投資対象が不足しているため、貯め込まれたマネーが世界中の金融市場を駆け巡っているだけに何が起きるかわからない、というのが現状である。 しかし基本的には、これからの何年かは、世界景気の再拡大というシナリオで臨みたいと考えている。 ■17文字の小宇宙┗■ きょうの花: へくそかずら(屁糞蔓) └──────────────────────────── ┗■ 街のフェンス 負けるな伸びろ ヘクソカズラ まちのふぇんす まけるなのびろ へくそかずら └──────────────────────────── ┗■ 能書き 五弁の白い花で大きさは1センチぐらいで、つる状に上に伸び ていく性質をもちます。葉や茎を手などでこすると臭いのでこん な不名誉な名前を付けられています。別名「馬食わず」といわれ るそうです。虫も近寄らないそうです。 しかし個人的には親近感がもてます。頑張れと言いたい気分で す。小林一茶の「痩せ蛙 負けるな一茶 是にあり」に通じます。 *「季節の花300」から写真をいただきました。 http://www.hana300.com/hekuso1.html └────────────────────────────
2007.07.24
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今週の市場動向 <7月23日(月)~7月29日(金)>●市場動向(先週7/17~20の動き) 日本は4日間のみの取引であった。売買高はまずまずであったが、一部の重 厚長大銘柄に取引が集中し、相場の盛り上がり感はなかった。「大商いの10銘 柄占有比率」は20%を超える水準となり、なかでも20日は36.3%と高率となっ た。 内需株や新興市場銘柄は無視された形となった。日本市場は海外勢のシェア が高いため、年の前半は傾向的に国際優良銘柄が値上がりすることが多いと言 われるが新興市場は夜明け前だ。但し選別的に物色する動きも見られ始めた。 米国市場は、好決算期待に最高値を連日で更新する活況を見せたものの一 部の決算が悪いため下げた。こうなるとサブプライム問題が意識される。米国の 復興が日本含め世界の株価を左右することになる。発表される経済指標から目 を離せない状況が続く。 NYダウ 13851.08(-56.17) ドル円 121.24-121.30(121.91-121.97) WTI原油先物 75.57(+1.64) 金先物 684.7(+16.9) 日経平均 18157.93(-81.02) TOPIX 1776.17(-7.03) 日経ジャスダック平均 2079.01(-34.71) マザーズ指数 855.96(-32.2) ヘラクレス指数 1402.65(-77.38)(今週7/23~27の焦点) 日本は4-6月決算が出始める。上昇する展開も予想される。参院選結果も あまり相場には影響を与えないというコンセンサスが形成されつつある。相場 全体としては国際大型・優良株の中心の展開となるだろう。内需、振興株は 国内景気の回復が確認されるまで指数は低迷せざるを得ない。 米国は企業決算がどうなるか、内容で左右される展開。悪いとサブプライ ム問題が蒸し返され相場の重しとなるだろう。米国経済の動向を見るため経 済指標には要注意。景気回復の動きが出れば世界の株価上昇が期待できる。 世界経済のファンダメンタルには」問題がないが、過剰マネーが地球を駆け 巡っている。何かのキッカケが流動性を崩す心配がある。 ●指標発表と予想値 7/25 23:00(米) 6月中古住宅販売件数(前期比) - 1.8% 7/26 21:30(米) 6月耐久財受注 +1.7% 23:00(米) 6月新築住宅販売件数 90.0万件 7/27 08:30(日) 6月全国消費者物価指数(前年比)-0.2% 21:30(米) 第2四半期GDP速報値(前期比) +3.2% 7/29 (日) 参院選挙 ●ひとりごと 公的年金を運用する年金積立金管理運用独立法人が社債投資を積み増しし ないことを決定したというニュースがあった。額が巨大過ぎて価格をゆがめると 判断したためだ。ことほど左様に投資対象が乏しいのだ。たとえば素人目には 地方の活性化に投資すれば、と思うのだが、期待リターンが国債利回りより高 くなければ投資もできない道理だ。そのような美味しい投資対象はそうは転が ってはいない。社会的価値と投資リターンを両立させる方法はないものか。■17文字の小宇宙┗■ きょうの花: なでしこ(撫子) └──────────────────────────── ┗■ 撫子は 扇広げて いとあわれ なでしこは おうぎひろげて いとあわれ └──────────────────────────── ┗■ 能書き 下の写真を見てください。五弁の花びらが扇子を広げたよう な形をしています。 撫子は7世紀に入って中国から入ってきたということです。 大和撫子は古来から人々の「あはれ」を感じさせる対象となっ てきました。最近でも日本女子サッカーの愛称が「なでしこ Japan」と銘銘されるなど、日本人の好きな花です。 ところで見立てた扇子、これが日本人の発明ということご存 知でした。団扇を折りたためるように工夫したのです。昔から 小さくすることは日本人の特技だったのですね。 *「季節の花300」から写真をいただきました。 http://www.hana300.com/nadesi1.html └────────────────────────────
2007.07.23
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原発のウェイトを減らさないといけない きょうは再び、エネルギー問題を考えてみた。現代人が生きるために動力が必要であり、主要なものが電気だ。どんなものを燃やして電気を得ているかというと、現在、原子力が29%、天然ガス26%、石炭25%、水力10%、石油8%が主要なところで98%を占める。今、注目を浴びる風力、太陽光、バイオマスなどの新エネルギーはわずか0.8%に過ぎない。 国がまとめた2030年の供給見通しでは、原子力36%、天然ガス26%、石炭20%、石油6%、再生可能エネルギー10%となっている。上記の実績と比較すると原子力+7%と突出していて、他は減る見通しとなっている。なお役所用語では、水力は再生可能エネルギーに分類されている。 原子力へ頼ることはある程度やむを得ないといえるかもしれない。石炭や石油は温暖化ガスの量が多いためこれらによる発電は避けなければいけない。また水力発電所は確かに再生可能エネルギーであることは事実だが、建設費に莫大な工事費がかかったり、道路などもつくる必要がある。また集落が水没することもあり、地域の了解を得ることは難しい。 一方、風力などの新エネルギーは、ある程度、技術は確立されているものの、発電効率といった面で制約もあるのが現実だ。1億人を支えるメインエネルギーとしては力不足だ。また次世代の発電技術も模索されているが未知数なのが現実である。その代表格が核融合である。太陽で起きているのと同じ反応を利用して発電する仕組みである。20年前から国際的な枠組みでの開発計画が始まったものの、100億ドルかける実験炉ができるのが2016年となる。まだ夢の話なのだ。 こう考えてくると現実的な選択肢は原子力以外にはない、と考えざるを得ない。もっとも地震国という日本の宿命を考えると原発への不安はやはり拭えない。今回の新潟県の地震でも放射能漏れが起きた。何と発電所はそれまで確認されていなかった活断層の上に建てられていたと聞いたこともある。専門家は想定外のことだと発言する。しかし、いつ、どこで、どのぐらいの規模の地震が発生するかは誰にも分からないというのが現実だそうだ。 だとすれば原発は認めざるを得ないとしても、そのウェイトは下げるべきではないだろうか。それはやはり自然エネルギーをもっと振興するべきだろう。日本では、電力会社が一定量を再生可能エネルギーから発電された電気を利用する義務がある。ドイツなどのように固定価格で買い取る仕組みを採用する国もあるが、日本は義務量を採用している。固定価格で買い取る仕組みは米などで見られたが、結果的にあまりよい結果を生まない。この方がよいだろう。 問題はこの目標値が低すぎることだ。2014年に全体電気量の1.77%とされている。04年の発電電力量に占める0.5%から比べると35倍となるので大きな成長を見込んではいるが、まだまだ小さい。さらにウェイトを上げるべきだと思う。少なくと10%程度にまで高めるべきだ。それでも海外と比べるとまだ低い。 いずれにせよ原発は絶対安全だなどというたわごとは誰もがそのとおり受け取ってはいないし、今回のような事故が起きた以上、エネルギー政策を改めることが必要だと思った。
2007.07.22
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世界のデファクト・スタンダード(?):日本アニメ 世界で放送されているアニメの6割が日本でつくられたものだという。日本のアニメはそのままAnimeと訳されるようだ。あのディズニーもびっくりだ。 きょうの新聞にも「泰式カルチャー」という特集が載っていた。現在、日本でタイのマンガが人気があるそうだ。その理由として70年代に日本のマンガが輸入され、それがきっかけとなってタイでもクリエーターが輩出し、日本が逆輸入したらしい。だから日本人にとってどこか懐かしい感じがするのだという。 一事が万事で、日本はマンガを中心にポップカルチャー大国らしい。クール・ジャパンという言葉すら定着しているらしい。当の日本人にはピンと来ないのだが、国までが国策としてアニメ振興を打ち出しているのだから間違いはないのだろう。 アニメはあまり見ないが、確かに日本のマンガは面白い。子どものときは少年サンデーを欠かさず読んでいたし、最近でもないが、「北斗の拳」などは夢中で全巻読んだ。「ブラックジャック」も好きだった。 思うに惹かれる理由は、ストーリー及び絵の独自性にあるだろうと思う。まずストーリーでは自由奔放な発想がある。キリスト経の教えからの制約がある西欧圏の常識では発想することのできない自由さがある。エロ、グロ何でもありである。 何でもありのポップカルチャーは歴史を振り返っての日本の特徴だ。とくに庶民文化がが爛熟した江戸・化政期では規制する幕府と「表現」しようとする側でのイタチごっこの連続だった。もちろん売らんかなの商業主義が前提なのだが。 絵についてはどうだろう。マンガの魅力はデザインと構図の取り方に特徴がある。全く制約がなく斬新だ。歴史上の絵師のなかでデザインで、頭に真っ先に浮かぶのは伊藤若冲だ。先日、行われた「若冲展」も大盛況だったと聞く。例えば「動植綵絵老松白鳳図」をインターネットで探していただきたい。羽に赤と緑のハート型の図案が描かれていてとてもポップな雰囲気だ。なるほど現代人にも受けるはずだ。 構図面では写楽の大首絵を見て欲しい。当時の人物絵の常識を覆すような画面いっぱいに描かれた顔の構図は現代でもびっくりものだ。鼻の大きさと小さな手はデフォルメの極地である。どうしてこんな発想ができたのだろうか。 このように日本のアニメやマンガの隆盛の背景には、この国のポップ・カレチャーの歴史の厚さにあると個人的には夢想するのである。歴史の裏づけがしっかりとあるのだから、世界への発信力はそうは簡単に崩れないと見る。 もっとも構成強固な原作があっての話だ。聞くところによると「書きたい」という素朴なエネルギーが日本の作者には失われつつあるということだ。 そのときは古典に材料を求めればよい。今昔物語、日本霊異記などには不思議な話が豊富に収められていそうだ。能や謡曲なども候補だ。一度自分でも研究してみよう。■17文字の小宇宙┗■ きょうの花: 鬼百合 └──────────────────────────── ┗■ 鬼百合は リボンをかけて 盆の礼 おにゆりは りぼんをかけて ぼんのれい └──────────────────────────── ┗■ 能書き 道端の植え込みで咲いていました。斑点があって花の色が赤 いので鬼などと呼ばれていますが、華麗な花です。横から見る とリボンを結んだように見えます。 ちょうどお中元の時期なので、鬼百合もリボンをかけて子孫 繁栄を手伝ってくれる虫に感謝しているのでしょうか。それに しても花が変わった形をしていて紫の斑点があります。近寄る 虫たちの注意を惹きそうな戦略です。 http://www.hana300.com/oniyur.html └────────────────────────────
2007.07.21
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「意志の目」という第4の目 何でもそうだが、世の中を見るときには、3つの視点が必要だというのは誰もが認めるところだろう。虫の目、鳥の目、歴史の目だ。 まず虫の目は、テレビのニュースなど。その瞬間に起きたことをそのまま報道する。今回の新潟県で起きた地震の被災の状況などをリポートするのが典型だ。ああ大変だなと誰もが明日はわが身か、と身構える。 新聞ではもう少し鳥の目的になる。日本の原発地域の多くが、ひずみ集中帯のなかにあることを知らせる。というよりも日本列島全体が、4つの大陸プレートがせめぎ合う場所に位置し、地震が起こらざるを得ない宿命を負っていることを教えてくれる。 歴史の目となると既存のメディアではどこも教えてくれない。自分で考えるしかない。話の延長から、原発問題について考えてみる。以上のように日本は地震が多発するという特徴をもちながら、なぜ原発は止まらないのだろうか。なぜ「原子力立国」などと宣言せざるを得ないのだろう。多くの反対がありながらも。 原発はよく知られているようにエネルギーを得るための手段としては問題が多いはずだ。巨額の建設費、地元の反対、核テロの脅威、核の燃えカスの処理の問題などだ。常識的には風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーの方がメリットの多いことは誰にも分かる理屈だ。 それでも計画が止まらない背景はいくつもある。資源安全保障、原爆を落とされた怨念などがまず考えられる。少なくとも原発開発の初期はそういう純粋さがあったことだろう。 しかし今では動機が複合・システム化している。原発は巨大な費用を必要とし原発メーカーなどにはビジネス・チャンスとなる。行政の側も外部の組織などをつくることで、退官しても就職先を確保することができる。 受け入れる自治体にもメリットがある。迷惑施設なので多額の交付金をもらえる。例えば新潟県では「電源立地地域対策交付金」は直近で115億円を受け取る。柏崎刈羽原発がある柏崎市などでも交付金を受け取る。これらのカネは道路をつくったり、工場を誘致するためのインセンティブなどに使われる。また自治体は条例をつくって「核燃料税」なども電力会社から取りたてている。 言いたいことは、政・官・地元が共に居心地の好いシステムを形成しているのだ。こんな状況は、東洋町に見られたように、住民がNOを突きつけない限り変わるない。以上が歴史の目だ。この目線は誰も教えてくれない。 さて4つの目は、「意志の目」である。アメリカで闘う桑田真澄が好い例である。21年も在籍した巨人から事実上放り出され、40代に入ろうとする現在、メジャー定着を目指している。 はたから見ればもう引退して別なことをやれば、と言いたくなるところである。しかしご本人はくじけず、あきらめない。夢があるからだ。意志の力の成せるところだ。このような意志の目で物事を見ることが必要だとつくづく感じる。 考えてみれば、政治や経済以外の文化やスポーツ面で、意志の目を多く知ることができる。だから人間はすごい。逆に経済問題は面白くないのだ。■17文字の小宇宙┗■ きょうの花: びようやなぎ(美容柳) └──────────────────────────── ┗■ 美容柳は 千手広げて 虫を待つ びようやなぎは せんじゅひろげて むしをまつ └──────────────────────────── ┗■ 能書き 道端の植え込みでこの花を見つけました。どうして美容柳と いうのか調べたら、葉っぱが柳に似ているからだ、ということ ですが、あまり似ていなかったなあ。 5枚の鮮やかな黄色の花びらのなかから、無数の雄しべが花 の大きさとは不釣合いに、上に横に伸びています。写真をご覧 ください。 それにしても植物の生きるための智慧というのは凄いですね。 http://www.hana300.com/byoyan.html └────────────────────────────
2007.07.20
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日本サッカーの戦い方から思う アジアカップサッカーの日本・ベトナム戦をテレビ観戦した。自身も昔、学校でサッカーをしていたのでスポーツのなかでは最も興味がある方だ。 サッカーのテレビ中継には不満がある。こちらとしてはゲーム全体の構図を見たいのである。攻め入っているときに、日本のディフェンス陣がどうしているのかを知りたいのだが、中継はボール周辺の動きしか映さない。小さな画面の宿命だろうか。ところでこのゲームは日本チームの良い面、悪い面をさらけ出した感じがする。 ベトナムは、彼我の実力の違いからか、自陣内で防御を固めスキを見て、カウンター速攻をする戦術を採った。そのため日本は中盤で自由にボールを回すことができた。頻繁なパス交換で相手の陣形を崩し、空いたスペースに選手が走り、そこにボールを送ることで得点につなげた。攻撃的なパス回しでゲームを創るという日本の得意なサッカーができた。 反面、課題もあった。日本は積極的な攻めのサッカーを指向するので、全体に陣形が高く、防御が手薄となりがちだ。したがってパスをインターセプトされるとカウンター攻撃に移られ、失点のリスクを生じさせてしまう。この試合でも何度かそういう局面が起きることとなった。 結果的には、ベトナムは実力が下位のチームなので、日本選手が突っかけることで攻撃のスピードを遅らせることで失点を免れることができたものの、もっと力のあるチームが相手だったら失点を重ねていたかもしれない。事実こういう戦いをされて苦戦を余儀なくされることが多い。 サッカーは、他のスポーツとは異なり、試合中は監督がいちいち指示を出すことはできず、個々のプレーヤーが判断して組織として戦うものだ。そういう特徴から国民性が出やすいともいわれる。 私の見るところ日本サッカーと同じで、日本人も事が上手く運んでいるときには、楽観的となり防御を怠る習性があるのではないか。しかし逆境に弱い。根が明るい活動的なために必要以上に悲観的になってしまう。 自分に言い聞かせたい。そしてFPでもあるのでご提案する。上手くいかないことを常態と認識したうえで守備を万全にしたうえで、攻めの姿勢を忘れないことである。これは、すべてに共通することだ。 それにしても日本サッカーは出来、不出来の差が対戦相手によって甚だしい。まだ本当の実力が備わっていないのだろうか。しかし中村や高原の明らかにレベルが上がっている。やはり世界のなかで揉まれることの効果がいかに大きいかということだと実感した。■17文字の小宇宙┗■ きょうの花: 浜木綿(はまゆう) └──────────────────────────── ┗■ はまゆうは 白い糸だま 葉の力 はまゆうは しろいいとだま はのちから └──────────────────────────── ┗■ 能書き 関東から北に住む方にはあまり馴染みがないかもしれません。 海辺や水辺に自生したり、見栄えがするので民家の庭などにも 植えられています。 草丈は1メートルにもなります。葉が幾重にも肉厚に広げて いて夏の力強さを感じさせてくれます。対照的なのが真っ白に 群生する花です。下の写真をみてください。糸玉をほぐしてふ わっと乗せたみたいです。力を感じさせてくれる葉っぱと対照 的に柔らかさを表現しています。 青い空と青い海、そしてこの浜木綿、いかにも夏の到来を感 じさせてくれます。それにしても花は偉大です。それぞれが個 性をせい一杯発揮しています。毎日、感動しています。 http://www.hana300.com/aaoohamayu.html └────────────────────────────
2007.07.18
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投資対象としての金 金は株式や債券と異なって価値の成長をもたらすものではない。株式なら配当という果実を期待できる。また債券なら利回りというインカムゲインを期待することができる。 しかし金は希少資源として絶対的な価値をもつものの、あくまで相場の上昇への期待である。そのためか、著名な投資家はあまり金を投資対象として評価していないように思える。 しかしワールド・ゴールド・カウンシルの日韓地域代表の豊島逸夫さんの見解は異なるようだ。 需要面では、中国やインドのアジアマネー、中東、ロシアのオイルマネー、そして金ETFという新商品により新規参入してきた欧米年金マネーなどで騰勢の条件は揃っていると見るのである。保有資産のドル離れ傾向も強まる。 一方、高値にもかかわらず生産量は伸びてこない。埋蔵量はあるものの厳しい自然環境の鉱脈しか残っていないためだという。 おいしい市場なので、平均3ヶ月サイクルでファンド勢などが投機的売買を繰り返し乱高下を繰り返し、このところの相場は原油などと比べると軟調である。 ただ豊島さんによるとヘッジファンドなどの短期売買が一巡する毎に価格水準は高まるすう勢となっていると分析する。04年は400ドル、05年は500ドル、昨年は600を固めてきたということだ。 だとすれば上げ下げのタイミングを捉えて、売買を繰り返すことによって好いリターンを期待することが可能だということになる。 私の場合は、これまで純金積み立てをメインにしてきたが、今は残高を半分に減らして、相場が下がったときにスポットで購入しようと思っている。サブプライム問題の推移によってはヘッジファンドが換金のため売りに回り、さらに相場が下がるシナリオも想定しているためだ。ちなみに私の場合、純金積み立てでは手数料が2.5%かかるが、スポット買いはゼロである。もっとも消費税がかかる。 □17文字の小宇宙┗■ きょうの花: 赤熊百合(シャグマユリ) └──────────────────────────── ┗■ 短夜の 眠りを覚ます シャグマユリ みじかよの ねむりをさます しゃぐまゆり └──────────────────────────── ┗■ 能書き トリトマという別名もあるようですが、リンク先の写真を見て ください。時代ドラマなどで見る光景にどこか似ています。頭に 赤い毛がフサフサした陣笠を被り、鼓笛隊の鼓舞に合せて行 進する官軍の姿です。 調べたらこの被り物の風習は昔からあるようで戦国時代には こういう姿で戦場へ出るケースもあったようです。武士にとって 出陣は晴れ舞台であり、自分を目立たせようとしたのでしょう。 この赤熊百合が日本に入ってきたのは、明治時代に入ってか らということです。この官軍のいでたちを見た人々は、さぞ度肝 を抜かしたでしょう。きっと新しい時代がやってきたと実感したこ とでしょう。 熱帯アフリカ産らしく、いかにも夏を感じさせてくれる花です。 http://www.yasashi.info/to_00002.htm http://www.uchiyama.info/oriori/hana/hana/tori/ └────────────────────────────
2007.07.17
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内を向いている“日本”って誰?今朝の日経新聞の「核心」に「地球時代に内を向く“日本”」との表題で論説が載っていた。結論としては、日本の国際的な地位が低下しているので、もっと国を開き、世界のなかで存在感を示せというらしい。 正直、これには違和感がある。ここで言う“日本”とはだれを指すのか。生きている個々の日本人とは別に、“日本”という人格があたかも存在するかのような言い方だ。 個々の日本人は内向きになっているのだろうか。このところの円安を、日本人による資本逃避だと言い切っている。早稲田大学の野口悠紀雄氏の発言として、「自国通貨で資産をもつことがリスクになるというのはおかしい」というコメントを紹介している。 しかし客観的に考えれば、内外でこれだけの金利差があれば、人々が海外の利回りの良い金融資産へ乗り換えるというのは当然ではないか、と思う。別に海外へ逃避するという問題ではない。本当に日本リスクがあるのなら、長期金利は暴騰しているはずだ。 そろそろ国境の内外で、物事を判断することは止めた方がよい。企業も世界のなかで自分のプレー場所を探す時代だ。個人もグローバルに資産運用を考えて当たり前の時代となっているということだ。それに国内だけで論ずるのは日本人だけだ。中国人を見るがいい。昔から世界へ飛び出してその地に根づいて活躍している。 但し、資産を分散させるということは、常にアタマのなかに置いておくべきだろう。これだけ地球上にマネーが駆け巡っていると、いつ何が起こるかわからない。リスクには常に敏感であるべきだ。 ■17文字の小宇宙┗■ きょうの花: 木槿(むくげ) └──────────────────────────── ┗■ 白むくげ すっくと伸びた 枝先に しろむくげ すっくとのびた えださきに └──────────────────────────── ┗■ 能書き 高さ4メートルほど。しっかりと上を向いて立っている木と、やは り天に向けて真っ直ぐに伸びる枝の先に花が付きます。朝3時こ ろ咲きますが、夕方にはしぼんでしまいます。ここからその潔さを 愛でて茶花にも使われます。 しかし次々と花を付け、秋へかけて長い期間、鑑賞できるので生 命力や繁栄をイメージさせます。ひたすら上に伸びようとする木や 枝の姿かたちも、どこか凛とした佇まいを感じさせてくれます。 花の色はやはり白が好いですね。形も一重、八重などいろいろあ りますが、一重の方が木槿には似合う気がします。以下のアドレス でご確認を。最後に。ここにはいつもお世話になっています。 http://www.hana300.com/mukuge.html └────────────────────────────
2007.07.16
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週刊 未来経済マガジン (07)7月16日号、vol.4___________________________________________________ ~~ 目次 ~~01: 先週の話題 <7月9日(月)~7月15日(日)>02: 特集コメント 「サブプライム問題の影響」03:今週の市場動向 <7月16日(月)~7月20日(金)> 04:コラム 「投資哲学について」◎:編集室 ━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━01: 先週の話題 <7月9日(月)~7月15日(日)>━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●再編効果と需要拡大で米通信産業がバブル期並みに復調 ITバブル時代に膨張した米通信業界はその後、再編時代に移行した。現在で は大手2社で市場の6割を占める。この集約化効果と動画配信や国内の高速携 帯電話市場の拡大で業界の利益水準は過去最高となっている。設備投資もバブ ル期並みの水準となっている。グローバル化で国際展開も活発化している。米 通信産業には死角がないようだ。●東京高裁がスティール問題で「会社は株主だけのものではない」との見解 ブルドッグソースの買収防衛策を認めたもので、先月の地裁決定と結論は同 じ。スティール・パートナーズを濫用的買収者と決め付けたことはそれなりに 根拠がある。しかし会社は株主だけのものでなく、社会の公器という見解は一 司法機関としては行き過ぎた判断ではないか。一般論としては理解できるが、 それでは株主の権限はどうなるのか。資本主義の根幹とどう両立させるのか。●家庭用電力の自由化見送り 経済産業省の諮問機関が、現時点では望ましくないとの結論を出した。予想 どおりだ。理由のひとつに先行した大口市場で新規事業者のシェアが拡大して いないことをあげている。新規参入者は大手電力会社の送電線を借りなければ ならないうえ、その使用料が高すぎる、などの構造問題へ踏み込んでいない。 国際的にも一般家庭向けの電気代はまだ高い。実態を無視した結論だ。 ━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━02: サブプライム問題の影響━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 最近のニュースではこのコトバを聞かないことがない。すっかり流行語になった感がある。悪い経済指標などが出ると必ずといってよいほど蒸し返されるテーマだ。問題は2つある。ひとつは実態経済に与える影響の可能性だ。米国発で世界経済が再び冬の季節に入ってしまうのだろうか。 第2が金融に与える影響である。1980年代に不動産関連融資などで失敗したS&L(貯蓄貸付組合)や、1997年からのアジア金融危機の引き金を引いたとされるヘッジファンドの例もある。今というときもマネーが膨張して世界中を駆け巡っている。再び悪夢が繰り返される懸念はないのだろうか。 1.実態経済に与える影響 サブプライムとは、低所得者など信用力が低い消費者層(サブプライム層) のことを指す。米国ては、約3900万世帯と全世帯の4割弱を占めているといわ れる。サブプライムローンには自動車、消費者ローンなどもあるが、今、問題 となっているのが主として住宅ローンである。 サブプライムローンは、最初は金利が安いものの一定期間を過ぎると突然金 利が高くなる仕組みだ。金利が安いときに借りたものの、最近の米景気が好調 で金利が高くなったため、借り換えができなくなり、支払いが滞り不良債権と なる比率が増えてきたのだ。 関心を呼ぶこととなったのが、サブプライムローン大手が今年に入って取引 銀行から融資の打ち切りを通告され、ニューヨーク証券取引所で上場廃止とな ったことだ。同じ頃、昨年10-12月期の住宅ローン延滞率が発表され、サブプ ライムローンの延滞率が2002年7-9月期以来となる13.3%まで上昇したこと もサブプライムに対する世間の注目度を高めた。 株価もこの問題で動揺をしている。しかし現時点ではそれほど大きな問題と なることはないだろうという見方が大勢だ。このところ米国の住宅産業は新築 も中古も堅調でありさほど悪くはなっていない。住宅ローン全体に占めるサブ プライムローンの割合は10%程度と、さほど高くはない。また、住宅(担保) 価格に対する住宅ローンの割合は8割程度ですので、仮にサブプライムローン の焦げ付きが増えたとしても、銀行など一般の金融機関の経営に大きな影響を 及ぼす可能性はあまり高くないと思われる。延滞の割合も好景気だった90年代 に比べても多いとはいえない。 株価もそう見ているようだ。先週(7/9~13)も一時は、サブプライム問題 が蒸し返されて下がったものの、一週間を通して見ると、今週から続々発表さ れる4月-6月期の決算発表への期待から300ドル近く上げて、過去最高を更 新した。決算発表が期待通りであれば米経済の力強さが確認され、サブプライ ム問題は懸念材料とはならないのではないかと思われる。 2.金融に与える影響 実は、こちらの方が問題が大きい。自動車などもそうだが住宅のサブプラ イム問題は銀行などが、信用力が劣るとして低所得者への融資を消極化させた ところに根源がある。ベンチャーとして誕生したサブプライム業者は雨後のタ ケノコのように輩出し、担保金利を高く設定したうえで、魅力的なクーポンレ ートで証券化し、投資家に売却するという手法を採った。 借金をする側では金利が騰がる一定期間前に安い金利に借り換えることで対 処しようとする。不動産価格が上昇し続けるという前提があったためである。 しかしこの前提が崩れてしまったのが昨今の状況である。不動産の相場が低迷 し担保割れとなり借り換えができない。返済が滞ることでサブプライム業者も 証券を買った投資家も損失を蒙るという構図だ。 今月9日の新聞に、「サブプライム運用失敗でファンド資金繰り続々悪化」 という記事が掲載された。複数のファンドが客からの資金の引き出しを停止、 運用継続を断念した例もあるとのことだ。もしこの動きが大きくなれば、ファ ンドは資金捻出のために他の投資からマネーを引き上げる可能性もある。サブ プライムローンの証券化市場は1.3兆円と大きくないので心配はないという人 もいる。しかし銀行や証券会社もサブプライム業者に資金を貸し付けており、 連想ゲームのようにリスクを回避しようとマネーが安全さを求めて移動するこ ともありうる。この金融の変調が顕在化するか、今後も目を離せない。━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━03: 今週の市場動向 <7月16日(月)~7月20日(金)>━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●市場動向(先週7/9~13の市場動向) NYダウ終値:13907.25ドル(+295.57)、ドル円:121.91-97(▲1.46)、 WTI原油:73.93(+1.12)、金:667.8(+1.13) 日経平均終値:18238.95円(+98.01)、TOPIX:1783.20(+3.53)、マザ ーズ指数:888.16(▲21.62)、ヘラクレス指数:1480.03(▲2.51)、日経ジ ャスダック平均:2113.72円(▲10.47)(今週の展開) 今週は国内市場は重要な経済指標の発表がない。選挙を控えている他、企業 決算の発表もない。手がかり難であるのが現状。海外、とくに米国では、企業 決算や重要な経済指標の発表が相次ぐ。海外の動きに左右される商状となろう。 但し近く発表される国内企業の好決算を期待もあり下値にも限度がある。 ●指標の予想値16日(月) (日)海の日で休場18:00 (ユ)ユーロ圏6月消費者物価指数(前月比) +0.1% 21:30 (米)7月ニューヨーク連銀製造業景気指数 17.8 17日(火)18:00 (ユ)ユーロ圏7月ZEW景況調査 19.0 21:30 (米)6月生産者物価指数(前月比) +0.1% 22:00 (米)6月鉱工業生産(前月比) +0.4% 22:15 (米)6月設備稼働率 81.5% 18日(水)20:00 (米)6月消費者物価指数(前月比) +0.2% 21:30 (米)6月住宅着工件数 145.0万件 19日(木)08:50 (日)5月全産業活動指数(前月比) +0.1% 23:00 (米)6月景気先行指数(前月比) ▲0.1% 今週は国内では重要な経済指標の発表がなく、関心は米国の動向に集中する。 サブプライム問題に揺れる米国であるが、米国の経済が堅調に推移するか否か。 ━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━04:コラム:投資哲学について━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ どんなジャンルでも、本人が直接語っている本が面白い。先週読んだのが 「新ファンドマネージャー」という本だ。ジョン・トレインという人が書い たちょっと前の本だが、ジム・ロジャーズやマゼランファンドのピーター・ リンチなど8人のファンドマネージャーを取材して、それぞれの生の投資哲 学を取材している。好評だった前著の続編という位置づけだ。 正直言って、この本を読んだからといってかれらのようなパフォーマンス を上げることはできないが、考え方は大いに勉強となった。8人に共通する のは企業価値を突き詰めるということだと思う。手法は人それぞれである。 企業訪問をする、バランスシートをチェック、時代のトレンドを読む、実際 に株を買ってみてその銘柄の感じをつかむ・・・である。実際には、すべて を実践することなのだろう。 私が心がけていることは以下の通り。第1に株価収益率(PER)と株価純資 産倍率(PBR)が低いこと。第2に総資産における借金のウェイトの低いこと。 第3に売上高営業利益率が向上しているかを見る。第4にビジネスモデルで 将来、成長する可能性があるか。大雑把にいうと以上だ。 以上のような検討をしてみても割安な銘柄が出てくる。いろいろ要因はある ものの市場から無視されている超割安であることは間違いない、と見る。 株式市場というのは必ずしも効率的ではないし、投資家も完全に合理的では ない。時間が経つにしたがい、情報を織り込んでいき、市場は効率化し、投資 家も合理的になっていくのだが、短期ではギャップがある。このギャップを利 用して闘う投資法もあるのではないかと感じる。優良株に投資するだけが投資 ではないな、と感ずる今日この頃である。 とはいっても私はFPでありプロの投資家ではないので、以上のプロセスを 楽しみながら、見込んだ銘柄の株価の推移を楽しんでいる日々だ。━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◎: 編集室:━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 自民党は受身に廻っている感があります。なかで安倍さんは言い訳に終始して いるように写ります。根がマジメなだけに余計に見苦しく見えます。私の偏見 でしょうか? 今後、”読めば経済の風向きが分かる”と言われるようなメルマガを目指していきたいと思います。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━経済・社会を斬るFP エルダープロジェクト elderproject@a5r.highway.ne.jpブログへもどうぞ http://plaza.rakuten.co/jp/40016075/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2007.07.15
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ファンドマネージャーの運用法 投資信託などの運用を行うファンドマネージャーの発想の仕方は私たちの投資にも参考になると思う。もちろん動かすお金の金額や人の資金を預かるなど、違う点も多いのだが、考え方などは私たち個人にも学ぶことができると思う。 それらは、1.運用哲学と全体戦略、2.運用プロセス(2-1運用計画、2-2実行)となる。最後に評価ということになるが、今回は割愛する。1.運用哲学と全体戦略 a.自分だけの市場観をつくる 運用には絶対はない、というのがファンドマネージャーの考え方だ。しかし 行動を方向づける指針があれば慌てなくて済む。株をやる人なら日々、値動き に一喜一憂しなくて済む。 そのためには市場がどのように機能しているのか、市場参加者がどのような 性格をもち、どのように考え、行動しているのかに自分なりの見方をもつことだ という。偉大な投資家の伝記を読んでも共通するのは他人の言うことは疑って かかるということだそうだ。自分しか信頼できないというのが成功した投資家の 世界観なのだ。 もっとも私たち一般の個人投資家にとっては、では具体的にどうしたらよいの かということになる。決定打はないと思う。いろいろな人の話やメディアを幅広く 収集して、次は自分の頭で考えるということしかないだろう。 b.運用戦略の全体像 そうは言っても手がかりが必要だ。いきなり自分の考えろといわれても経験の 少ない私たちには限界がある。そこで専門家が描いた運用戦略の構図が役に 立つ。図に表すと分かりやすいのだが、私には時間も技術もないので、お読み になる方は紙に書いて図にしていただきたい。 まず垂直の線を引く。これは投資家が合理的か非合理的かを示す。上に行く ほど投資家は合理的でキチンと物事をわきまえて行動すると見るわけだ。逆に 下に行くほど非合理的だと見る。つまり投資家はそのときの気分で動きやすい ものだと見ることになる。以上が縦軸だ。 次に水平線を引く。これが横軸だ。これは市場を効率的と見るか、それとも非 効率と見るかの違いだ。右に行くほど全ての情報は市場価格に反映されている と見る。だから相場では儲けることはできない、という見方をする。 逆に左へ行くほど市場は非効率と見る。つまり情報は全ての市場参加者が共 有することはできない、若しくは伝わるにしても時間がかかると見るわけだ。 以上から4つの運用戦略を描くことができる。右上を第1象限と名づける。投 資家は合理的で市場は効率的だとする見方である。ここでは間隙を突いて儲 けることなどは不可能だから、パッシブに長期運用する、という戦略とならざる を得ない。 右下を第2象限と名づける。市場は効率的だが投資家は不合理だとする見方 だ。ここでの投資戦略は、他の市場参加者に情報が伝わるまでの間隙をぬった アクティブ運用となる。 左下を第3象限と名づける。市場は非効率的であるうえ、投資家も非合理的 だと見る。素早く参入し素早く退出することが重要である。短期投資やデイトレ ードなどが有効な投資戦略だ。 左上を第4象限と名づける。投資家は合理的だが、市場は非合理的とみる。 ここでは株、債券などの資産を分散させ、構成比を状況に応じて変えていく戦 略を採ることとなる。 お疲れ様でした。図にすれば一発で分かるのにすみません。いずれにせよ時 が経過すればするほど市場は効率化し、投資家も合理的になるはずだから、長 期運用しかないわけだが、それぞれの局面において儲け方があることがわかる と思う。もっとも上手く運用できればの話ですが。 2.運用プロセス 2-1運用計画 まず運用目標をまず決める。例えば機関投資家が運用会社に対する場合に はリターンと許容できるリスクの範囲で示されることがあるという。例えば年金 運用の場合は将来の給付を可能にするにはどのくらいのリターンが必要なるか を参考に決めていることが多いようだ。仮に基金の元本にに対して最低3%を 支出する場合には、インフレ率を2%とすると少なくとも5%のリターンを上げな いと駄目だというように見積るようだ。 この方法は私たちFPが顧客のライフプランを作成する場合にも使う。生涯で 必要なキャッシュフローを計算して、そのために運用をいかに図っていくかとい う発想をする。読者の方も一度、ご自分のキャッシュフロー表をつくることをお 勧めします。その目で投信などを検討すると見方が違ってきますよ。 2-2実行 運用のための目標(リターンとリスク)が決まったら、どのような資産にどれ だけ、どのぐらいの期間で運用するかを決める。これをファンドの世界ではア セットアロケーションという。例えば以下のように設定する。 (年度) 国内債券 国内株式 外国債券 外国株式 合 計 政策アセット・ミックス 30 35 15 20 100% 期待リターン 4.5 2.9 7.3 11.9 5.8% リスク(標準偏差) 3.9 26.2 14.3 24.2 11.6 当然ながら政策アセット・ミックスは固定されたものではなく、運用状況や経 済情勢をにらみながら、臨機応変に変えていくこととなる。 次にアセット・ミックス毎に個別資産を設計していくこととなる。例えば株式運 用の場合だと次のようになる。 全投資銘柄→(スクリーニング)投資対象銘柄→(調査)投資候補銘柄→ポー トフォリオ→ポートフォリオ評価ー→投資候補銘柄 ファンド・マネージャーの場合は、常に顧客の評価にさらされているわけだか ら厳密になるわけだが、私たち一般の個人投資家の場合でも、少なくとも同じよ うなプロセスを踏んで投資に踏み切るべきではないだろうか。
2007.07.14
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投信を選ぶ際にはベンチマークと実績を比較する(梅雨のような世相) 各地で集中豪雨が起きています。ご用心ください。これが過ぎると夏がきます。明けそうもないのが日本の世相です。表面化した政官のお粗末。本当にこの国は大丈夫なのでしょうか。世界を見渡しても怪しい雰囲気になってきました。長く続いてきた宴はそろそろ終幕に差し掛かっているようです。こんなときに国は外貨準備や年金などの公的資金をもっと積極的に運用せんと目論んでいるようですが、5年前ならいざ知らず、二周、三周遅れの発想です。こういう発言が出だすと景気も一山越えた、という感がします。敏腕投資家ならカラ売りです。(ミニ投資知識-投資とは損をしないこと) 「卵は一つのカゴに盛るな」という言葉をご存知だろうか?これは投資をする場合の諺だ。全ての卵を1つのカゴに盛っていた場合、カゴを落とせば全ての卵が割れてしまうが、いくつかのカゴに分けて卵を盛っていれば、1つを落としても全ての卵を割ってしまうことは避けられるということだ。損失リスクを小さくする一つの方法だといえる。 損をするリスクを小さく、リターンを大きくする方法として一般には3つの原則がある。 資産の分散、長期保有、時期の分散だ。 (運用報告書で実績をベンチマークと比較しましょう) 投信の購入を検討するとき、投信のパフォーマンスなどを掲載しているサイトを訪れて調べる方が多いだろう。そのとき手間はかかるものの投信会社のホームページで運用報告書を分析することをお勧めする。できれば運用方針などが書かれている目論見書も熟読していただきたい。しっかりとした運用会社は、運用に関する哲学や運用の方法などが具体的に書かれている。これが実際にどう活かされているかを実績で示したのが運用報告書というわけだ。 その意味で運用報告書は逃げも隠れもできない運用結果が数字で表されている。運用会社の哲学が実際の運用でどれだけ実現できているか分かる。運用会社では投信を設定するとき、ベンチマーク(参考)指標を選択して、それを上回る成績を上げることを目的とする。 そこでモーニングスターの分類で、小型株グロースというカテゴリーから純資産額30億円以上の投信を選び出した。次にすう勢的に資産の減少しているものは外した。純資産額の減っている投信は投資家離れが起きていると見られるためだ。 以下に最終的に残った4投信の最近5年間の平均の騰落状況をベンチマークの騰落と比べてまとめた。実際には年毎に比較することをお奨めします。一般に優れた投信は、成績が悪いときでもベンチマークに比べてマイナスが小さく、良いときはプラス幅が大きい。エレベータ-のように上下に基準価額が大きく変動するものは避けるべきだ、というのが私の考えだ。・「Jオープン(店頭・小型株)」(三菱UFJ) 騰落率19.68%、東証一部小型株価指数騰落率19.74%・「住信中小型オープン『愛称:投資満々』」(住信) 騰落率10.54%、TOPIX2.9%・「インベスコ店頭・成長株オープン」(インベスコ) 騰落率42.98%、日経ジャスダック平均20.5%・「マネックス・日本成長株ファンド『愛称:ザ・ファンド@マネックス』」 (みずほ) 騰落率11.96%、TOPIX6.56% 以上のように成長が期待される時価総額の小さな株式を扱う投信商品のなかでも参考とする指標が違うことや、それと比べたパフォーマンスの異なることがわかる。運用報告書を開いて(もちろんインターネットでも可能)以上のような見方をされたら良いだろう。 パフォーマンスを出すためにリスクを取りすぎたり、頻繁に売買を繰り返していることも考えられるので、シャープレシオや売買比率をチェックすることもお忘れなく。前者は高いほど良く、後者は程々が良いといえます。 秘めたる楽しみ、「17文字の小宇宙」も宜しく。フリーページで。
2007.07.12
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美辞麗句に惑わされてはいけません 投信は何千とあり、選ぶとなると私自身も悩むことが多い。投信の評価サイトでは、リターン率や手数料など定量的な数値から絞り込むことができる。しかしそれは判断の一基準に過ぎない。自分で理解できるものを選ぶことが重要です。 むしろ私は、目論見書や運用報告書に書かれている運用方針ないしは運用哲学が明確に書かれているものをお奨めする。自身もそうしている。ここでは2つの例を引いて考えてみよう。共に運用哲学が明快だ。 まず「さわかみファンド」(さわかみ)だ。こう書かれている。但し私なりの表現に直している。その時点で最も割安な銘柄を選択して、その割安さが解消するまで持ち続けるという考え方だ。中長期投資のスタンスである。「割安」を何で捉えるか、という点が焦点となるが、単純にPER(株価収益率)を見ているのではないだろう。その企業が将来、生出すであろうキャッシュフロー(利益など)を現在価値に割り戻したうえで、割安か割高かを判断しているに違いない。 「さわかみファンド」は、この投資哲学がパフォーマンスにも表れている。トータルリターンはこの1年間で13.2%、3年間で15.1%、5年間で14.5%ととても安定している。設定以来の基準価額の毎年度の増減を見ても良好だ。日本経済の底であった2期(01.8.23期末)は▲8.1%、3期(02.8.23)こそ▲6.6%と芳しくなかったが他の期はいずれも2ケタでの基準価額が成長している。 次に運用方針が明確な投信の例として「トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド」が挙げられる。この投信は、米国のバンガード社が設定するインデックス型の4本の米ドル建て投信の受益証券に投資を行うものだ。この4つの投信とは、:グロース、バリュー、欧州、エマージングを指し、いずれも株式に投資している。いわば全世界の株式を投資対象としており、時々の各地域の景気動向に合わせて入れ替えをしている。トヨタ・アセットの主体性には乏しいが、運用のわかりやすさが長所だ。もっとも為替はヘッジしないので外国為替の動きは要チェックだ。 余談であるが、受動的な運用をしている割に1.31%という報酬信託は高すぎると思って調べてたら販売会社のトヨタ・ファイナンシャル・サービスが多く利益を手にしていることが分かった。1万口(元本1万円)当たりの信託報酬は160円であるが同社が60%超の配分を受けている。トヨタFSとしては笑いが止まらない商品ですね(笑)。運用も販売も同じグループだしお手盛りかな? 悪い投信の例も書こうと思ったがやめて置こう。ポイントは美辞麗句を並べてはいても運用成績がベンチマーク(参考指標)と比べて悪いところ。運用哲学に比べて運用技術のレベルが低い可能性がある。また売買比率が高い投信も要注意、要はポリシーが明確でないから組み入れ銘柄の売買を頻繁に繰り返しているのかも。 それはともかく、一般の投資家にとって、目論見書や運用報告書を見てしっかりとチェックしましょう。一億総投資時代では投信に騙されないように用心しなければならない。評価サイトコンテンツや優秀ファンドで表彰などの宣伝文句を鵜呑みにしてはいけません。 日記は更新しなくてもフリーページの「17文字の小宇宙」は毎日、アップしています。ご覧ください(ホンネはこの創作が毎朝の楽しみです!?)
2007.07.10
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週刊 未来経済マガジン (07)7月9日号、vol.3(月曜発行)___________________________________________________ ~~ 目次 ~~01: 先週の話題 <7月2日(月)~7月8日(日)>02: 特集コメント 「アジア金融危機は再び起こるか?」03:今週の市場動向 <7月9日(月)~7月13日(金)> 04:FPの視点 「投信の隠れたコスト”売買委託手数料”に気をつけよう」◎:編集室 「経済川柳5首」━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━01: 先週の話題 <7月2日(月)~7月8日(日)>━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●米国の雇用は堅調で安心感 雇用統計は予想を上回り、心配された建設業の雇用も3ヶ月ぶりに前月を上 回った。この点では心配されている米国経済が大きな落ち込みには至らない だろうと安心させるものだ。今後は、中旬から始まる企業の4-6月期の決算 がポイントとなる。なお住宅産業は引き続き注視が必要だ。●高騰する原油価格、投機マネーの流入が懸念 先週末のWTI原油先物(期近物)73ドルに迫る勢いとなった。少し前までは 60ドル内外であったから最近の急騰ぶりがわかる。背景には構造問題がある。 米国のドライブシーズン入り、ナイジェリアなどの供給不安、米製油所の能力 不足、製油所地域の悪天候など。心配はこれに目を付けて投機マネーの流入。 高騰が長引くことと、投機マネーが引いた後の反動がこわい。●世界の株式市場が上昇、国別の勢いの違いが鮮明 1-6月の株価、G7ではドイツが21.4%と断トツで高い。もともと企業の 国際展開力が高いうえにそれらが収益力を伸ばした。米国は7.6%だった。景 気動向への懸念が出た。日本はG7中、イタリアを除き最低の5.3%。内需の 弱さや政局が嫌気されている。アジアは金融引き締めをしたインドを除き堅 調。とくに中国は42.8%と高い。しかしPER40倍超とかなり過熱感あり。●日米市場 米国の株式市場が不安定だ。日本市場は材料なく小動きに終始した。市場 のボリュームも乏しかった 先週の数値 ・NYダウ 13611.68ドル(+203.06) ・ドル/円 123.30-123.36円 ・WTI原油 72.81ドル(+2.12) ・金 654.8ドル(+3.9) ・日経平均 18140.94円(+2.58) ・日経JQ平均 2124.19円(+11.54)━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━02: 特集コメント:アジア金融危機は再び起こるか?━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1997年のアジア通貨危機から7月2日で10年経った。タイ・バーツの暴落に 始まった将棋倒しの経済危機はもう繰り返されないのだろうか。経済の弱み を利益の源泉とするファンドなどの投資勢力は、基本的にカネ余りを背景とす るものであり、事態は今も同じ状況である。不均衡から生ずるマネーは米国の 株価を上昇させると共に、再びアジアを含めて世界中に還流し、資産価格を押 上げている。世界の金融資産は140兆ドルにまで高まっている。 アジア経済危機は、基本的に各国の経常赤字が原因だった。赤字分を外貨 の短期資金で帳尻を合せようとしたところに根本の原因があった。故に金利を 高く設定せざるを得ず、金利高のため不景気となり、対ドル為替は安くなり、 海外に資金が流出する結果となった。通貨下落がさらに下落を呼び、アジア通 貨危機に至ったのだ。スキに付けこんだのはヘッジファンドだとしてもそのス キを造ったのはタイなどの政府だった。 当時と異なるところはアジア各国とも黒字に転換している。投機的な取引 に対処するため中央銀行による監視体制を強化させ、ヘッジなどの金融技術も 発達した。アジア全体で金融危機を未然に防ごうという試みも進みつつある。 13カ国が保有する外貨準備の一部を集め、事が起きた場合に貸し付ける「アジ ア版IMF」構想もある。ゆくゆくは欧米への依存を減らし、アジアの資金をアジ アで運用するアジア債券市場の創設も視野に入ってきた。 このように考えてくるとアジア金融危機の再来はない、と判断するのが常識的 な見方だ。人間は同じ間違いをおかすほど愚かではない、と言いたいところだ。 ただ、現在の状況は通貨危機前と似ているという識者もいて注意が必要だ。アジ アの債券市場は経済成長に伴い膨れ上がっている。しかし二次市場はまだ未発達 だ。ヘッジ役を受け持つデリバティブもあまり用いられていないのが現状だ。と くに大きな不均衡の当事者となっている米国が引き金を引く可能性もある。米国 の経済金融政策が間違えないようにして欲しい。━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━03: 今週の市場動向 <7月9日(月)~7月13日(金)>━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●市場動向 ・日本の株式市場は月足でみると上昇波動にあるが、ここ1月ほどは足踏み状態 にある。出来高も増えない。明らかに材料不足である。7月一杯は現在のよう な状況が続くのではないか。期待は米国の4-6月決算。業績が良ければ日本 市場にポジティブ・サプライズとなるだろう。 ・為替は英国の利上げや米国の雇用統計が良かったことなどを考えると現状のレ ートが続くのではないか。今月の利上げはないとみられ、円高となる要素見当 たらない。 ●指標の予想値 9日(月) 8:50 5月機械受注統計(前月比)+2.0 6月景気ウォッチャー調査(現状判断)48.0 11日(水) 14:00 6月消費者態度指数 12日(木) 15:00 7月金融経済月報・基本的見解 *前日から日銀金融政策決定会合 ━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━04:FPの視点:投信の隠れたコスト”売買委託手数料”に気をつけよう ━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 投資信託を運用する投信会社の業績が急拡大している。投資ブームのなかで 運用残高が増えているためだ。大手10社の純利益の総計は前の期から42%も増 えた。 運用会社の主な収入は私たちが毎年払う信託報酬。基準価額が下がっても日 割りで自動的に差し引かれる。私たち投資家としては妥当な割合なのかチェッ クする必要がある。信託報酬率の高い投信が必ずしもリターンが高いとは限ら ないためだ。また米国などと比べて高止まりしていて、投信会社は儲け過ぎで はないかとの議論もある。 それより注意しなければいけないのが売買委託手数料だ。これは運用会社が 証券会社へ支払う手数料である。予め明示される信託報酬などと違って、運用 会社に期中に売買を繰り返せば、事後的に預かり資産(つまり私たちの財産) から差し引かれる。つまり私たちには制御ができないコストである。 実はこのコストが投信ごとにかなり違う。具体例を示す。売買委託手数料の 割合が大きいのが「日本株アクティブ・ファンド」(三菱UFJ投信)。元本1 万円当たり41円。対して最も低いのが「さわかみファンド」(さわかみ投信) で8円である。もし元本300万円を保有していれば、前者には約1万円も余計 にコストがかかることになる。しかも事後にである。 実は例にあげた両者のリターンを比べてみると、「日本株アクティブ・ファ ンド」が5.2%であるのに対して、「さわかみファンド」の方が13.2%と上回っ ている。前者は売買を繰り返して動き回ったものの、結果はパッとしなかった ということだ。 投信会社が運用する資金は私たちの資産だ。私たちが一時的に預けて運用さ せているだけだ。以上に書いたことは全て運用報告書に書いてあるのでしっか りとチェックしていきましょう。━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◎: 編集室:経済川柳5首━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 五七五だと俳句、川柳といいますが、三十一文字で、短歌に値しないもの は何というのでしょうか。経済三十一文字(みそひともじ):川柳を5首。 「あり余る マネー地球を 駆け巡る 行き場失い 世界を破壊」 「残高増 笑い止まらぬ 投信会社 コストに見合う 成果出ているか」 「21世紀 アジアの力で 日本も潤う 開国進めよ パワーを借りろ」 「税収増え 一服の財政難 恐ろしや 危機感薄れ まだ無駄遣い」 「仕掛け役 ヘッジファンドで バブルが破裂? 高値続ける 原油市場」 今後、”読めば経済の風向きが分かる”と言われるようなメルマガを目指していきたいと思います。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━経済・社会を斬るFP エルダープロジェクト elderproject@a5r.highway.ne.jpブログへもどうぞ http://plaza.rakuten.co/jp/40016075/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2007.07.09
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観察して常にリスクを感じることの重要性 日経新聞の「私の履歴書」で長嶋茂雄さんが連載を始めました。やはり期待 どおり素晴らしい内容です。優れた方の発想法を知ることができます。それにし ても上手い文章ですね。一芸に秀でた方は何をしても一流ということですね。 きょうの第3回目のお話のなかで、観察しながらイメージをつくるということが 具体的に書かれていました。千葉の佐倉に住む長嶋さんは高校生の時に小遣 いを貯めて、後楽園球場に行くことが楽しみだったそうです。 巨人を応援するためではありません。スター選手の一挙一動を脳裏に焼き付 けるためでした。打者のスタンスの取り方、バットの構えなどです。そして家に 帰ると、余韻冷めやらぬうちにフォームを真似たそうです。「長嶋打ちました」 などと自分で解説しながらです。今でいうところのイメージトレーニングですね。 長嶋さんの上記の手法はとても重要なことを教えてくれると思います。私は 経済や投資を通じた世の中の変化に興味があります。そこでこの関心分野に引 き直して考えてみたいと思います。 さわかみファンドを運用する沢上篤人さんは、私の尊敬する方ですが、投資家 の心構えとしてシナリオづくりの重要性を指摘しています。「(投資環境が)どちら に転がるかは『神のみぞ知る』世界だが、いろいろな可能性を読み込んで将来の 可能性が高い方に照準を合わすのが投資運用である」。 さわかみファンドは、バイ&ホールド方式の株式の長期運用を基本としていま す。しかし同じ銘柄を後生大事に抱え続けるのではなく、市場環境のトレンドを見 据え、そのときに過小評価されている割安銘柄を積極的に買っていくのです。その 結果、銘柄の入れ替えを普段からしています。 分散投資を目指すバランス型運用を目指す場合であれば、内外の株式と債券、 その他の運用商品、現金を、どう組み合わせるかというテーマになってきます。 そこで重要になるのが、今後の経済がどう動こうとしているのか、について自 分の見方をつくることです。これは投資専門家では投資哲学というそうですが、冒 頭で書いた長嶋さんの観察とイメージトレーニングということになりますね。 早速、私もイメージトレーニングをしてみました。10年とか20年を見た場合は 新興国の底上げもあって世界の経済成長が続くでしょう。日本もこれまでの停滞を 脱しつつある時点にいるうえ、アジアの成長に支えられて繁栄が続くと見ています。 そのうえ中長期的には環境、燃料電池、ロボット、生命科学などの次世代産業が花 開くと思います。いずれも日本が強みを持つ分野であるだけに、明るいのではない でしょうか。大雑把過ぎるかもしれませんが。 しかし短期的には調整を余儀なくされるという感じがします。第一に今世紀に 入ってから続く景気拡大は長すぎます。景気循環の面から見てもここらで一度、調 整してもよいのでは、と思います。そして第二にマネーが多すぎるということです。 実体経済をはるかに上回るマネーが投資先を求めて駆け巡っている感じがします。 ちょっと危険な状況ですね。最も心配なのが米経済です。不均衡を抱えているなか で、住宅業界の不安を抱えています。米国経済の動きから目を離せないという印象 をもっています。 とりあえずは株式の配分を減らし、現金、貴金属、債券の割合を高めて様子を 見るというのが現実的な方法かもしれません。資産をたくさんお持ちの方、黄色信 号が点灯しましたよ。 フリーページに「17文字の小宇宙」というページをつくりました。これは私が、 まぐまぐで毎日、配信している駄句(俳句でもなく川柳でもない)を載せています。 「きょうの花」を見ながら、感じたことを五七五で表したものです。まあ17文字の 花日記といったところです。見てください。
2007.07.03
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週刊 未来経済マガジン (07)7月2日号、vol.2(月曜発行)___________________________________________________ ~~ 目次 ~~01: 先週の話題 <6月26日(月)~7月1日(日)>02: 特集コメント 「世界経済は短期的に波乱要因を抱えている」03:今週の市場動向 <7月2日(月)~7月6日(金)> 04:コラム未来 「究極のエネルギー工場-ミトコンドリア」05:FPの視点 「FPの視点:平成19年度の税制改正のポイント -株式の譲渡税率などの軽減の延長」 06:編集室 「長嶋茂雄さん」━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━01: 先週の話題 <6月26日(月)~7月1日(日)>━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●「国の借金」が過去最大834兆円-景気回復で国債発行減でも 長期金利が景気回復のため上昇基調にあり、歳出削減・経済成長が必要と なる。増税も視野に入ってくる。●三菱UFJFGが松井証券に15%超出資へ 新興市場の低迷でネット投資家の回転売買が減ったため、ネット証券会社 の不振が鮮明になりつつある。大手金融グループ中心の再編が進む。●トヨタ・松下、株持ち合い ハイブリッド車用電池の開発・生産で連携を強化するため。今後はこのよ うな未来産業のために大企業同士が結びつく形が増えるだろう。 ●世界の公的機関リスク運用加速 資源価格高止まりによるロシアや中東、豊富な外貨準備をもつ中国などの マネーがリスク運用を加速させている。債券から株式へ動いている。結果、 金利上昇だけでなく金融の波乱要因となる危険性もある。●6月の日米市場 米国の株式市場が不安定だ。サブプライム問題が思ったよりダメージとな っている可能性がある。 6月の市場動向は以下のようになった。 ・NYダウ 13408.62ドル(▲259.49) ・ドル/円 123.08-123.14円 ・WTI原油 70.68ドル ・金 650.9ドル ・日経平均 18138.36円(+179.48) ・日経JASDAQ平均 2112.65円(+52.98)━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━02: 特集コメント:世界経済は短期的に波乱要因を抱えている。━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日本のGDP成長率(実質)は今世紀に入ってから上げ下げを繰り返しながら も上昇トレンドにある。これは世界経済が好調に推移しているためで、中長期 では成長していくだろう。 しかし現状をみると危うい段階に差し掛かっている。引き金を引くのは米国 のサブプライムローン(低信用融資)問題かもしれない。混乱で企業の資金調 達に国際的に影を落とし始めている。29日までに韓国の起亜自動車などが起債 中止に追い込まれた。一方、株式市場でも米ファンドのカーライルグループ傘 下の運用ファンドがアムステルダム市場への上場を棚上げしたとのニュースが あった。明らかにマネー経済が変調しつつあるのだ。 このところのマネー経済は実体経済をはるかに超えている。世界の金融資産 総額は140兆ドルとなり、GDPの3倍強にのぼっている。その中心が米国である。 世界のマネーが米国に集まり、世界へ分散される形になっているのだ。おかげ で米国の銀行や証券会社は空前の利益をあげている。 したがって、このところのマネーの変調には大いに気になっている。唯でさえ 国際収支の不均衡の火種が米国にあるわけだから注意が必要だ。今週は米国の経 済指標の発表が相次ぐ。また高止まりしている商品価格もしっかりとチェックし ていきたい。状況によっては米国発で短期的に世界経済が混乱する可能性もある。━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━03: 今週の市場動向 <7月2日(月)~7月6日(金)>━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●市場動向 ・株式市場は国内の材料に乏しいなか米国の動向に左右されるだろう。米国は サブプライム問題がボディブローのように効き出している。指標次第では米 国株式市場が乱高下することも。日銀短観次第では下げる可能性がある。 ・長期金利は日銀の利上げを読み込む形で一時1.9%にまで上昇した。短観は サプライズはないだろう。とすると低下傾向か。 ・為替は米国の指標次第では円安に修正余地もある。●指標の予測値 7/2(月) ・日銀短観(8:50)製造大企業の現状:23、製造大企業の先行き:22 非製造大企業の現状:22、非製造大企業の先行き:23 ・米6月ISM製造業景気指数(23:00)55.0 7/3(火) ・米5月中古住宅販売(前月比) (23:00)+0.8% ・米5月製造業受注指数(前月比)(23:00)▲0.8% 7/5(木) ・米6月ISM非製造業景況指数(前月比)(23:00)57.5 7/6(金) ・米6月失業率(21:30) 4.5% ・米6月非農業部門雇用者数(21:30)12.0万件 ━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━04:コラム未来:「究極のエネルギー工場-ミトコンドリア」 ━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 一時、生物に備わるミトコンドリアに興味をもって、いろいろ本を読んだ ことがあります。化学などの知識が全くないため、ほとんど理解できなかっ たのですが、一般向けのものも出ていて、私以外の方にも人気のあるテーマ のようです。そういえばベストセラーの小説もありましたね。 私たちが呼吸したり、運動をしたりするときは、このミトコンドリアがエ ネルギーを造っているのです。人間の細胞の数は60兆個、その細胞の1つ1 つの中に100~3000個あるそうです(筋肉などの細胞は多い)。全部でいく つになるのでしょうか。単位が足りません。 食べ物を化学的に変化させてエネルギーを造るのですが、びっくりするの はエネルギー効率で、ほぼ100%ということです。ちなみに自動車や原子力 発電所などの今のエネルギー効率はたかだか20~30%だといわれます。化学 反応を繰り返しながらエネルギーを発生させるらしいのですが、その仕組み は何度、本を読んでも私には理解できません。途中であきらめました。 原料となるのは食べ物を分解した糖と水だけです。分解して化学反応を起 こさせる酵素はDNAの指令で体内で作り出します。植物に至っては、水と太 陽だけです。コストはほとんどかかりません。 特別な設備投資なども必要ありません。何千億円もかかる原発と比べてと ても安上がりです。おまけにエネルギー効率も良いのです。 バイオマスなどがこの生体工場の発想に近いのでしょうが、それにしては 研究開発予算が少ないようです。費用対効果の関係で人間の知恵がまだまだ 不足しているためかもしれません。もっとも研究はもっと進んでいるのでし ょうか。考え出すと興味の尽きないテーマです。もう一度生まれ代わったら 化け学をやりたい、と思いました。━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━05:FPの視点:「平成19年度の税制改正のポイント-株式の譲渡税率などの軽 減の延長」 ━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 20%から10%への課税が延長されることになりました。配当は20年3月31日 まで譲渡益課税は今年の12月31日までです。投資家にとっては嬉しいことです。 しかし今後は、というと難しいかもしれません。国の財政状態から見ても増税 という方向に転換することは避けられないでしょう。 譲渡益課税率が倍になる(元に戻る)ということは、デイトレードのような 回転売買の効果が悪くなることを意味します。やはり投資の本道である長期投 資に関心が向かうことでしょう。 今後は金融一体化課税の方向に進む可能性はあります。つまり金融商品全体 で損益通算が可能となるような制度改革も本格的に議論されるでしょう。 そうなると国内外の株式や債券、その他の金融商品の分散運用が重視される でしょう。世界経済の動き、内外の金利・為替などがどう動くか見通しをもつ ことが不可可欠となるでしょう。わたしたちFPの役割が重要となってきます。 一緒に勉強していきましょう。━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◎: 編集室:「長嶋茂雄さん」━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 長嶋茂雄さんが、日経新聞の「私の履歴書」を連載されます。楽しみですね。 年代を越えて、長嶋さんは日本人を惹き付けますね。魅力は何なのでしょうか。 それを研究したいと思います。ありがとうございました。今後、”読めば経済 の風向きが分かる”と言われるようなメルマガを目指していきたいと思います。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━経済・社会を斬るFP エルダープロジェクト elderproject@a5r.highway.ne.jpブログへもどうぞ http://plaza.rakuten.co/jp/40016075/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2007.07.02
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