本読み日記
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一穂 ミチさんの小説で、三浦しをんさんがきょうの日はさようなら 新聞のコラムか何かで紹介していたので、借りてみた本です。 終業式の日、高校二年の今日子は明日からの夏休みの思いをはせながら、眠りについた。そして・・・「きょうの日はさようなら」・・・終業式の日、大事な話があるから、夜は家にいtるようにという父からのメッセージを受けた明日子(あすこ)と日々人(ひびと)は、仕方なくその夜、自宅にいた。帰宅した父が放った言葉は・・・「おまえたちにはいとこがいる」だった。 「は?」 しかも、明日からこの家で暮らすという!「意味わかんねーし」 おまけに、彼女については、秘密保持の同意書にデゾタル拇印を押さないといけないという、めんどくさいもの。結局、逆らうと携帯没収だと脅され、仕方なく同意した二人だが、そこからさらにとんでもないことを聞かされることに・・・「彼女の名前は今日子で、1978年生まれ。そして今から三十年前、彼女が17歳のときに、に自宅が火事で全焼し、今日子だけが生き残ったという。しかも、二十八年間低体温治療を受けつつけていたために、見た目は高校生のままだというのだ・・・自宅では言葉を発しない日々人、家によりつかない父、という機能不全な明日子の家族に突如、混ざりこんだ今日子。彼女は三十年間、冬眠状態で眠り続けていた元女子高生なのだが、おさげで色白でかわいい!そんな今日子との、ちょっと変わった家族ごっこのような生活をおくるうちに、明日子や日々人の生活も、徐々に変わっていくことに・・・「堂上今日子について、 そして さよならプレイガールちゃん」・・・ 沖津は、仕事場で感じた視線に振り向いたときに見えた女子高生の後姿には、なぜか見覚えが・・・ そして、沖津は今日子のことを思い出した。彼女と始めてしゃべったときのことを・・・ あのころの自分と、彼女について、そして、彼女の家族が起こした事件も・・・どっちかってぇと、BL書いてる人というイメージが強い一穂さんですが、これは男女間の、しかもあの年齢だからこその、<淡いけれど、その後の人生の核となる想い>をからませた、切なくも未来に想いをはせることのできる物語となっています。年齢的には今日子の生年月日に近い私は、彼女の感じる<時代>のギャップは共感できるものも多く、あぁ、そういえばそうだったねぇ、けっこう変わったねぇ・・・などと思いながら読むシーンも多々。そして、ロマンス好きのおばさんとしては、将来、今日子が再び日々人達と会える日が来ることを願ってやまないわ。だって一番の歌詞に 「明日の日を夢見て 希望の道を」 って、あるんだもん。
2016年12月19日
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