全36件 (36件中 1-36件目)
1
シャロン・ケンドリックのハーレクイン・ロマンス本です。星のきらめく夜に ジャンルカはヘッドハンティングを任せている会社社長アシュリンに心惹かれるものを感じていたが、彼女の生真面目なスーツと、きっちりと結ってある髪は気にいらなかった。だから、彼女がイギリスに帰る前に自分のワイナリーのパーティに誘う。その夜パーティに現れたのは、ローライズのジーンズに薄手のブラウス、そしてウエストまで達するつややかな黒髪・・・唇と手で探りたくなるような女性に変身したアシュレイで・・・驚くほどの欲望が湧きあがる・・・・男性に依存しては捨てられる母を見て育ったせいで、自立し、成功することを何よりも望んでいる仕事熱心なヘッドハンティング会社社長アシュレイと、彼女に仕事を依頼している会社の社長ジャンルカのお話。ずっと密かに彼に惹かれていながらも、彼の前に身を投げ出すような無謀な事はしないと心に決めていたアシュレイだが、ワイナリーのロマンティックな星空の下、抱きしめられた時・・・・・愛することを恐れる・・・というより、愛した人に捨てられて貧しい生活を送ることを極端に恐れる女性と、素直に心を打ち明けられない男性のロマンスは、意地の張り合いで・・読んでてやきもきしっぱなし・・・どっちでもいいからさっさと好きだって言いなさいよ!ダウンロードはこれも無い・・・・なんで・・?
2009年01月31日
コメント(1)
シャロン・サラのサスペンス・ロマンス。孤独な夜の向こうに 続編があります・・・・キャットはバウンティ・ハンター。その仕事は、保釈保証業者の保証によって保釈された被告人が逃走した場合、彼らを捕らえ、連れ戻す事。そんな仕事の最中に巻き込まれた火災現場で出合った同業者ウィルソンは、偶然キャットの落し物を拾う・・・・オレに目もくれずに立ち去って癪にさわるが、もう一度会うきっかけができた・・・ 次の日、キャットは親友で、唯一の家族でもあるマーシャ(ミミ)に、不倫の挙句に妊娠、おまけに中絶を断ったせいで相手に脅されていると打ち明けられた。さらに翌日、ミミは仕事を解雇されたと泣きながら電話をしてきたが、その後病院に行くと言ったきり、行方不明に!幼い頃に母を亡くし、その後、父が目の前で殺され、自らも大怪我を負ったキャサリンは、アート保釈保証会社のバウンティ・ハンターをしながら、いまだ捕まっていない犯人を捜していたが、或る日親友が行方不明に。警察に行ったが動いてくれそうに無く、自ら探し出す事にしたキャットは、落し物の事で連絡してきたウィルソンの協力を得る事に・・・・二人はミミを探し出すために、彼女の不倫相手の行動を洗う・・・・バウンティ・ハンターとは耳慣れない言葉ですが、いわゆる「賞金稼ぎ」です。映画『ミッドナイト・ラン』のジャック・ウォルシュ(ロバート・デニーロ)や、『ドミノ』のドミノ・ハーヴェイ(キーラ・ナイトレイ)あたりが有名かと・・・。危険な仕事をする女性、それも誰にも頼ろうとしないキャットに思いを寄せるウィルソン君は、とにかくひやひやしっぱなし。それでも、彼女の窮地を何とかすべく夜の高速をとばすのさ・・・兄さん、頑張れ!続編があります(・無いとこまる・・・)本国ではすでに二作出ているそうですが、英語の理解力がとっても乏しい私は翻訳を待つしかありません・・・ダウンロードはこちら
2009年01月30日
コメント(0)
ジェニファー・セント・ジャイルズのヒストリカルな竜ひそむ入り江の秘密 ゴシック・ロマンス「キルダレン」シリーズ第2弾!アレクサンダー大王の時代にアフロディーテという名の女性のものだったという竜の指輪を両親から贈られたアンドロメダは、そのときの会話をきっかけに思いついたことがあった・・・ショーンとその双子の兄アレクサンダーの不和の原因「ドラゴンの呪い」に心痛める姉キャシーのためと、将来自立するための手段として、古美術品の仕事をするための推薦状を手に入れるために、ドラゴンの入り江城で放置されている古美術品の目録作りをアレクサンダーに申し出た。彼の側にいたいという思いもあって・・・・早速翌日から分類を始めるが・・・・「ドラゴンの呪い」に囚われ、身辺で不穏な殺人事件が続いているブラックムア子爵アレクサンダーと、彼の双子の弟ショーンと結婚したキャシーの妹アンドロメダのロマンス。触れた人の考えがわかる不思議な力を持つ彼女だが、何故か子爵の心はわからず、たまに見えるのは彼女自身と子爵のあまりにも親密で官能的な映像で・・・・・互いに惹かれ合いながらも、子爵は呪いとショーンへの自責の念から、アンドロメダは変な能力のせいで結婚しないと決め付けているために、その思いを抑えようとはしますが・・・・そんな時、新たな事実がわかる・・8年前のレディ・ヘレンの事件とメアリーの事件に関連があることが判明、おまけに伯爵が何らかの関与をしていることも・・・・?ついに事件の真相がわかります!そして、スチュアートとブリジットの関係や、彼女の姉の行方も・・・プルーデンスと伯爵の関係にも変化が・・・アンドロメダちゃんを妊娠させないように避妊具買いに行ったアレクサンダー君・・・とりあえず一か月分として彼が買ったのは・・・・300こ・・・・・店の在庫全部・・・1日10個?・・・いいや、出来ない日が4、5日あるから1日12個の計算に・・・・二人が試したカーマ・スートラの姿勢は考えただけで首がつりそうなのでやーめたっ!第1弾はこれ 1月18日に書いています。第3弾は今回秘密を明かした三女ジェミナイがヒロイン。どうやら今回出てきた男性とのロマンスのようですが・・・・
2009年01月29日
コメント(1)
今日は水曜日!大阪はレディース・ディ!ということで、一番上の子と一緒に見てまいりました!「007 慰めの報酬」!前作の「カジノ・ロワイヤル」の続編となります。愛した女性ヴェスパーの裏切りと死に傷付いたボンドが、裏切りの原因となった組織へと迫る!ダニエル・クレイグ君のかっこいいこと!幸せな一時でした・・・・クレイグ君とは「ミュンヘン」で共演していたマチュー・アマルリック君が悪役で出ております。ホームページはこちらhttp://flash.sonypictures.com/intl/jp/movies/quantumofsolace/site/ 帰りがけ、5月上映の「天使と悪魔」の前売り券を買いました・・・「啓示の時計」と銘打った砂時計付き。4つそろうと究極のアンビグラムがあらわれるという物で、<土><空気><火><水>があり、私のは<空気>でした。(でも、これ原作読んでないのよな・・・・とりあえず予約を入れないといけないわ・・・)「天使と悪魔」のページはこっち http://angel-demon.jp/
2009年01月28日
コメント(0)
キャロル・モーティマーのハーレクイン・ロマンス本です。復讐は大胆に3ヶ月前の妹を死に追いやった事故は、対向車のサイモン(死亡)にすべての責任があると結論をだし、彼の家族に復讐の思いを擁いてきたチェーザレは、サイモンに美しい妹ロビンがいることを知り、急遽計画を変更する。彼女と結婚して、事故のせいで母親を失ったマルコの母とし、あの魅力的な身体を一生かけて探索しよう・・・・切り札は、こちらの手にあるのだから・・・・・離婚経験のある出版社役員のロビンと、大富豪のシチリア人チェーザレのお話。三ヶ月前の事故で、それぞれ兄、妹を失ったが、チェーザレは事故はサイモンに原因があり、妹は巻き添えを食ったと主張、母親を亡くした甥の世話をするためにも結婚するようロビンを脅しますが・・・・一目で恋に落ちたチェーザレ君。その恋心を認めず、「復讐」という鎧で固めてロビンに結婚を強要しますが、あっという間に強く大きくなっていく思いに鎧はすぐにほころびてきます・・・だって、どこの世界で大富豪との結婚が復讐になるのさ・・・おまけにハンサムで、なおかつ浮気はしないと言い切る男性との結婚なのに・・・ダウンロードが見つからない・・・(先月もこんな事があったような・・・)
2009年01月28日
コメント(0)
トリッシュ・モーリのハーレクイン・ロマンス本で砂漠にひそむ罠 「ボスと愛人契約」のティーガンの姉モーガンがヒロインで、なおかつ宝石の名前をもつ三姉妹の一人サファイアがヒロインの「宮殿に囚われて 」の関連本でもあります。(サファイアも認めてますが、パターンがよく似ています・・・)自国で従兄のカジムがよからぬ動きをし、自分の14歳の娘と国王の婚約を議会に働きかけていると知ったジャマルバード国王のシーク・タージルは、それを阻止すると共に、議会を納得させる妙案を思いつく。答えは目の前にあった。プールサイドで母の話相手をしているミス・フィールディング。彼女と結婚すればいい・・・・事故で負った怪我のため、現在は派遣社員として働いているモーガンと、一目見て彼女を妻にすると決めたジャマルバード国王タージルのお話。母の話相手として雇われたモーガンを、急遽帰国するから一緒に来ないかと誘ったタージルは、自家用機で早速彼女を誘惑します。そして、宮殿に着いた途端に婚約を宣言、なんと翌日には結婚式?! シーク物です。傲岸不遜で人の話など一切聞かないシークが、他の仕事を名目に国につれてきた女性に結婚を強要・・・あれ・・・どっかで読んだような・・・と思うほどよくあるパターンですが、そこが、それ、シーク物お約束の「さらわれる異国の美女」パターンですので・・・これはこれで楽しいし・・・・ま、いっか・・・ダウンロードはこちら 前作です。 2008/12月26日に書いてます。こっちも関連本
2009年01月27日
コメント(2)
久方ぶりにミグ・パリさんのホームページ http://migparis.com/ に行ったらば、こないだのっけたブローチが二点とも売れてしまっていて・・・画像さえない・・・・見るだけでも楽しかったのに・・・・「きよみのアンティーク」http://www.rakuten.co.jp/kiyomi-antique/ の「ジュリアナ」のブローチも売れていた・・・もしかして、ブログ見てくれた人が買ったのかしらん・・・とか思いつつ・・・・先日買った「箱」に手持ちのヴィンテージ・ジュエリーを並べてみる・・・・いかんせん、この類はデザインが派手なもんで、まるで海賊の宝箱!一人悦にいっています・・・・買った箱 こっちは自分用 こっちはプレゼントボックスとして 実はこのお店の箱、物によったら他所のほぼ半額・・・送料かけてもお徳かも・・・こんなのもあった・・・・ 箱ばっかりあってもしかたないので、買うのやめたけど、実は地図柄も欲しかったの・・・・
2009年01月26日
コメント(0)
デビー・マッコーマーのロマンスで心に愛がともる場所 バッファロー・バレーを舞台にした「Happy Valley」シリーズ第2弾!主役は前回のヒロインリンジーの親友マディ!そして、サラとデニスの関係にも変化が?親友リンジーの結婚式に来た事をきっかけに、食品雑貨店を買い取り、バッファロー・バレーに越してきたマディは、早速店内を改装し、宅配サービスも始める事に。姉サラの策略で、町に来ざるおえなくなったバイソン牧場のジェブとも顔見知りとなり、宅配サービスの契約を結ぶ。マディの人柄の良さも手伝い店は繁盛し、宅配サービスも順調。おまけに独身女性の少ない地域とあって、デートのお誘いもいくつか・・・・でも、気になるジェブは相変わらず無愛想で・・・・一年前、リンジーが来た頃から活気を取り戻し始めたバッファロー・バレーの新しい住民で、食品雑貨店経営のマディと、怪我で片足を失ってからはほとんど町に出てこないバイソン牧場経営者ジェブのロマンス。互いに惹かれあう二人ですが、人生の喜びすべてを諦めているようなジェブはなかなか心を開いてくれません。しかし配達途中のマディが、ブリザードのせいで雪に閉じ込められたとき、ジェブが彼女を救出し、自宅に連れ帰った事から二人の関係は変わり・・・・・・・ロマンスですが、町全体のお話でもあり、あの人とあの人はどうなったの?え、あの二人はそんな状態に?えー・・・なんてこったい・・・などとお節介なおばちゃんの噂話のようなセリフをはきながら読んでおりました・・・今回特にお気に入りなのはマーガレット!恋する彼女はなんて可愛らしいんでしょう・・そして、モチロン双子のラリーとバートのルーミス兄弟も!町がどんどん活気を帯びていく様も読んでて嬉しいし・・・・・次のクリスマスには、彼女にも帰ってきて欲しい・・・・ダウンロードはこちら第1弾はこれ 2008/7月27日に書いています。
2009年01月26日
コメント(1)
ミランダ・リーのハーレクイン・ロマンス本で禁じられた恋人 お薦めマークつき!恩人であり、元上司でもあるレイに、娘サラの後見人になって欲しいと頼まれたニックは、まだ少女の彼女に密かに欲望を感じていることを隠していた。しかし直後にレイが亡くなり16歳のサラの後見人になった彼は、自分の欲望を封じ込める事を決意する・・そして七年後・・・・・もうすぐ25歳になり莫大な財産を受け継ぐ彼女は、新しい恋人をつれて帰ってくると連絡してきた・・・・・不良少年だったが更生して実業家となったニックと、8歳の時からずっとデレクに憧れつづけてきた富豪の娘サラのお話。嫉妬を隠し、財産目当ての男の排除を名目に、彼女の恋人達をことごとく追っ払いつづけたニックだが、自分自身は女性をとっかえひっかえしているプレイボーイ。そんな彼の気持ちを知らないサラは、友人デレクにクリスマスランチに恋人としてきてもらうことに・・・ニックを嫉妬させ、彼女を一人の女性として見てもらうための作戦だったが・・・・ずっと想いを寄せているのに、愛を信じようとせず、自分の生い立ちから、彼女には相応しくないと思い込んでいるニック君の嫉妬と競争心は読んでて思わず笑ってしまう・・・・ダウンロードはこちら
2009年01月25日
コメント(0)
先日発表されたアカデミー賞のノミネーション。愛するヒース・レジャー君の名前も助演男優賞のところにしっかりと!!去年の1月22日に彼が亡くなってから、一ファンとして寂しい思いをしてきた私にとって、このニュースは嬉しい限り! ダークナイトは他にも「録音」「メイクアップ」「音響編集」「視覚効果」など、多数にノミネートされています。
2009年01月24日
コメント(0)
ケイト・ウォーカーのハーレクイン・ロマンス本です。憎めども恋しくて兄クリスの死と、その死にまつわる話をラウルにしなければならない・・・アラナは病院の待合室で彼が来るのを待っていた・・・二年ぶりに会う彼は、青年から大人の男性に変わっていた・・・なんとか兄が死んだ事は伝えたものの、肝心な事を言わないままアラナは泣き崩れてしまう・・・スペインの侯爵で、妹ロレーナのことでイギリスに来たラウルと、二年前に彼との婚約を破棄したアラナのお話。兄の事故にまつわる残酷な話をラウルにしなければと思いながらも、なかなか言い出せずにいたアラナは、家まで送ってくれた彼を部屋へと誘い、話そうとするが、彼への思いや、どうしようもなく引き寄せられる肉体の誘惑に惑わされ・・・・兄の名誉のためとか言いながら、ラウルへの欲望にさっさと屈し、慰めを求めた挙句、ありとあらゆる言い訳を自分自身に言い聞かせ、威勢のいい事を言い放つくせに、引き止めてくれないと駄々をこねる、あまりにも自己中心的なアラナちゃんにうんざり・・・まぁ、それでも最後まで読んだけどもさ・・・ダウンロードはこちら
2009年01月24日
コメント(0)
ロビン・ドナルドのハーレクイン・ロマンス本で、優雅な略奪者 三部作<古城の恋人達>と「買われた恋人」のスピンオフ。<古城の・・>「買われ・・」のカップル達もチョコッと出てきます。名付け親モーラの計らいで、熱帯の島ファライシにやって来たジゼルは、ひとりヨットでたどり着いた小島で、読書に没頭していた。そこに親しげなカップルの声が・・・彼らが立ち去るのを待っていた彼女が何気なく停泊したクルーザーの写真をとっていると、背後から冷たく命令する声がして、カメラを奪われ・・・尋問するような言い方でこの島が立ち入り禁止だと知らされ、おまけに横暴な態度でホテルに連れ戻された!その不愉快な男性は殿下と呼ばれるプリンス・ローマンで、彼はその夜、彼女に誘いをかけてくる。彼にひどく惹かれはするものの、一旦はその誘いを断ったジゼルだったが・・・・代々伝わる農場を経営しているジゼルと、イリュリア公国の島々の統治者で実業家のプリンス・ローマン・マニャーティのお話。亡くなった父の負債のせいで農場を手放さざるおえなくなったジゼルは、これから待ち受ける不安定な生活の前に、命の炎を燃やそうとと考え、ローマンの誘いを承諾する・・・・そして、彼に打ち明けた・・・まだバージンだということを・・・・恋愛に不器用な女性の切ない恋物語は、嫉妬がらみの悪意ある言葉や、沈んだ双子の妹レオラの態度のせいでスムーズには行きませんが、ロマンス物はハッピーエンドはお約束!ところでレオラちゃんの話もあるんでしょうか?ダウンロードはこちら<古城の・・>は、2007/12月24日、2008/1月27日、3月2日に、「買われ・・」は2008/10月4日にそれぞれ書いています。
2009年01月23日
コメント(0)
リン・グレアムのハーレクイン・ロマンス本であの朝の別れから 三部作「非常な恋人」第2弾!お薦めマークつき!マリベルは、モデルだった従姉のイモージェンの追悼式にこっそり参加した。伯母は1年半前にシングルマザーになった彼女の出席を望まないと電話をしてきたが、従姉に最後の敬意を払うためにも参加したかった彼女は、教会でギリシアの大富豪レオニダスの姿を目にする。一時イモージェンの恋人だった彼に、密かに想いを寄せていたマルベルは、高ぶった感情を抑え、息子の待つ友人宅へと向かった・・・・・しかし、自宅へ帰った彼女を待っていたのは、思いもかけないレオニダスの訪問だった・・・・二年以上前のイモージェンの葬儀の夜の記憶がよみがえる・・・・ギリシヤの大富豪で、家族愛に恵まれなかったたレオニダスと、七年前から彼に想いを寄せていたシングルマザーで大学の非常勤講師のマリベルのお話。イモージェンの葬儀の晩に彼と関係を持ったが、その直後の出来事により互いに誤解しあっている二人が、追悼式をきっかけに再会。子供ができていた事を知ったレオニダスは、彼女と息子エリーアスを手に入れるためにいろいろと画策しますが・・・・前回、傲慢で鼻持ちならない金持ち男のイメージがあったレオニダス君ですが、彼は彼なりにちょっとは成長したようで、それはティルダちゃんも認めるほど。そして、今回レオニダスを苦境に陥らせたセルジョ君が次回のヒーロー!ダウンロードはこっち前作はこちら 2008/12月26日に書いています。第三弾はこれ つい先日出たところです。 12月20日発売のハーレクイン・ロマンス8冊が来ました。これは後ろに7人待っているのでさっさと読まないといけません・・・ハーレクイン・ロマンスは2月から発売日が変更になります。今まで20日に8冊出ていたものが、5日に4冊、20日に4冊となります。他にも発売日が変更になるものが多数あるようですので、気になる方はチェックを・・・ハーレクインのホームページはこちら http://www.harlequin.co.jp/index.html 現在30周年記念本のモニター募集もしています。
2009年01月22日
コメント(0)
ステファニー・メイヤーのヴァンパイア・ロマンス第4期第1巻です。前期のベラの態度は、読んでてあんまり楽しいものではなかったので、今回こそは・・・と期待しているのですが・・・・ベンツの<S600ガーディアン>。ベラはこの車のせいで世間の注目を浴びる羽目に陥っていた。転生前(ビフォア)の彼女のために、エドワードが選んだ車は対ミサイルの強化ガラスに、1.8トンの装甲鋼板でできている。まぁ、これに乗るのは、結婚式まで・・・結婚式がすんだら・・・・「アフター」の人生が待っている・・・エドワードとの永遠の人生・・・でも、その前に、本物のハネムーンを体験したい・・・・両親への婚約の報告を何とか無事済まし、秋からの大学の手続きさえ済ませたベラとエドワードは、数日後に結婚式を控えていた。ジェイコブは(一応)行方不明だし、チャーリー(パパ)は機嫌が良いとはいえないけど、アリスの努力のかいあって最後の衣装あわせも無事すみ、後は式を待つだけとなったが・・・式前夜、ベラは<不滅の子供>たちの夢を見る・・・・相変わらず、ジェイコブを追いつめ、言いたくない事まで言わせた挙句に怒らせるベラちゃんです・・・結婚式も、乗り気じゃなかったし(アリスが張り切っていろいろしたことにも不平ばっかりだし・・・)。ま、初夜が不安な花嫁さんだから、おおめに見てあげましょう・・いかんせん相手がヴァンパイヤだと、どうなるかわかんないし・・・おまけにそのことに関しては、エドワード君は乗り気じゃないしな・・・・ 続きです・・ 手元には、まだ来ていません・・・12,13巻は、三月に同時発売予定。前期3冊分は、2008/3月の14、15、17日に書いています。なんと映画化されました。4月4日から全国ロードショー!タイトルは、「トワイライト―初恋―」 第一期の1~3巻ぐらいまでの話かな―と思っています・・・ 公式ホームページはこちら http://twilight.kadokawa-ent.jp/top.html 映画のエドワードの髪が黒っぽい・・・・なんで?
2009年01月21日
コメント(0)
今日は、私と旦那の誕生日!日付が変わったとき、まだ起きていたので、互いに「おめでとう」は言いあいましたが、お祝い自体は旦那の仕事の都合で明日する事に・・・・「これで43歳か・・・」 「・・・44だけど?・・・今年は2009年だし・・・」「この歳になると、あんまりめでたくないな・・・」 「・・・誕生日はいくつになってもめでたいと思うが?」 「・・・・・」どうも我が家では、私より旦那のほうが歳をとることに抵抗があるようです・・・若く見られたいっていうのは解らなくは無いですが、自分の年齢に自信を持つってのも大事だと思うんですがね・・・(時々いるよな・・・歳を聞かれた時「いくつに見える?」て聞く奴・・・どう考えても実年齢よりも、低い年齢を期待しきっている顔でそんな質問されたら、礼儀上、思った以上に若い歳を答えるしかないってことがわかんないんだろうか・・・40に見えたって、35ぐらい?って言うに決まってるじゃん・・・社交辞令とお世辞だって、わかってよ・・・・)
2009年01月20日
コメント(2)
篠田 真由美さんのYAで、学園ミステリー闇の聖杯、光の剣 「北斗学園七不思議」シリーズの第2弾!デブ猫クラウスが大活躍?オレ、清家 彬(アキ)とハル(桂 春樹)、タモツ(青木 保)は北斗学園中等部二年で、新聞部。文化祭の新聞製作コンクールの参加申し込書の提出期限まで後三日しかないってのに、申込書に書く「柱になる記事」がまだ決まってない。なのに、淵野先生からは「記念博物館に隠された秘密を探り出して解明せよ」なんて宿題は出てるわ、理事長から呼び出しを受けるわ、挙句に隣のクラスの井坂に七不思議の事で相談があるなんていわれて時間はつぶされっぱなし。しかしその晩、井坂が行方不明になった。それも旧ブロックで!二年C組新聞部トリオが、またまた学園の七不思議がらみの事件に巻きこまれます。肝心な事は何も教えてくれない大人達にイラつきながらも、伊坂の友人靖原と共に、赤毛の魔女古宮に誘われるまま、夜の記念博物館に忍び込む。彼らがそこで見たものは・・・・・・ナチ、未来予知、魔女、化け猫、ミイラに狼男まで?オカルト色満載の学園ミステリーは、少年兵の憧れを込めた忠誠心の物語でもあります・・・・前作です。 2008/2月19日に書いています。
2009年01月20日
コメント(0)
藤咲 あゆなさんの「マテマテ」と呼ばれる魔天使マテリアル(3) 「魔天使マテリアル」第3弾!今回は表紙を見てもわかるように、氷のマテリアルを持った高校生のイケメン兄ちゃんが登場します!「マテリアル」と呼ばれる不思議な力を持つ小学五年生の少女紗彩(サーヤ)は、魂だけとなり、ペンダントに宿っている双子の弟レイヤや、「怪奇探偵団」の志穂、稲城と共に神舞(こうま)町に現れる悪魔を退治していた。或る日、学校行事で高校生のマテリアル凍堂 雪成(とうどう ゆきなり)と知り合うが、彼はどうやら他のマテリアルを嫌っているようで、サーヤ達に冷たい態度をとる。しかし、力が弱まってきている雪成が悪魔に襲われるという事件が起きたために、護衛をかねてサーヤが居候している伊吹の喫茶店で一緒に住むことに!大人になったら消えてしまう不思議な力「マテリアル」。その中でも悪魔が最も嫌う「破魔」のマテリアルを持つサーヤと、「光」のマテリアルを持つレイヤは、実は元マテリアルの女性と魔王の間にできた子供で、二人は今、魔界からの刺客に狙われる立場に・・・。そんな二人と共に悪魔を退治しているのが、風のマテリアル志穂と、大地のマテリアル稲城。中学生で人気ユニット「アクセル」の翼と翔は炎のマテリアルだ。ただし、氷のマテリアル雪成は、皆と仲良くする気は毛頭無いようで・・・しかし、翼たちから、昔はそうではなかったと聞いたサーヤは、その原因を「怪奇探偵団」の顧問で元マテリアルの雫沢 圭吾先生に聞きに行く・・・・作者自ら「マテマテ」とネーミングした特殊能力系ファンタジー。前回の中学生アイドル・ユニットに引き続き、イケメン兄ちゃんの登場です。おまけにこの兄ちゃん二重人格で、相手によって態度が180度変わってくれます。ま、そんな態度をとる原因がちゃんとあるんですけどね・・・・魔法や超能力、不思議アイテムが大好きな子供たちにはぴったりのお話。1~2です それぞれ2007/10月24日と2008/4月2日に書いています。先日第4巻が出ました。表紙を見て<え?、レイヤ元にもどれたの?>と思いましたがどうやらそうではなさそうです。短編集で、四つのお話がのっています。
2009年01月19日
コメント(0)
ジェニファー・セント・ジャイルズのヒストリカルな禁じられた城の秘密 ゴシック・ロマンスです。いとこで双子のように親しかったメアリーの夢を見たキャシーは、彼女の身に何かあったことを知る。伯母からの電報で、メラニ―が溺死したらしいと聞き、疑問に思ったキャシーはその真相を調べるために、現地へと向かう。そこで憲兵がちゃんと調べそうにないと感じた彼女は、メラニ―が勤めていたキルダレン城でメイドを募集していることを知り、チャンスに飛びついた。メイドとして城に潜り込んだキャシーは、同じメイドのブリジットと親しくなると同時に、城主のショーンについてのまことしやかな噂を耳にするが・・・・身近な人の死を予知夢としてみるキャシー(カシオペア)とブラックムア子爵の双子の弟でヴァンパイアと噂されるショーンのロマンス。メラニーの事件意外にも過去に起きた殺人事件や、キルダレン家の双子にかけられた呪いなど、ゴシック要素満載で、おまけにキルダレン家の図書室の本は怪しい内容の物ばかり。そして城主ショーンは昼間寝ていて夜中活動するという生活をしている。偶然彼と遭ったキャシーは暗い影を背負った彼に強く惹かれるが・・・・・・・そして、彼もまた、彼女に惹かれているようで・・・・一人称で語られているので、他の人たちの考えは一切わからない中で突き進んでいくお話は、ともすれば読んでいる方が不安に陥ってしまいそうですが、そこはキャシーのポジティブな物の考え方と、正しい事をしようとする姿勢と優しい性格でのりっきっていけるので問題なしだし、作中に出て来る「ヴァンパイアとその愛人達」も結構ドキドキします。(キャシーとブリジットも興味しんしんで読んでる)いろいろとわからない謎を残したままお話は終わりますが、シリーズのようで、続編があります。キャシーの妹で、触れた人の考えがわかるアンドロメアと、ブラックムア子爵のロマンスで、今回謎のままになっていたことも、いくつか解決するようです。(シリーズなんだから、二話で終わりってことはないよな・・・てぇことは、スチュアートとブリジットの話もあるかな・・・・ブリジットの姉ちゃんの事も気になるしな・・・)
2009年01月18日
コメント(1)
あぁ・・・買ってしまった! まさかの衝動買い・・・・実は私、ヴィンテージとか、コスチュームと呼ばれるチョッと古いアクセサリー(アンティークとして扱っているところも在ります)が大好きで、特にクリアのマーキースカットやペアシェイプのラインストーンを使った大ぶりのブローチに弱くって・・・普段は自制を働かせてるんですが・・・おまけに今年はずっと欲しかったスコティッシュ・ブローチを買うためによけいな物は買わずにお金を貯めようと決意をしたばかりなのにもかかわらずの衝動買い・・・・なんてこった・・・思わず買ってしまったもの・・ 12月に楽天にオープンした「きよみのアンティーク」というお店で見つけました。これも欲しかったけど、値段が自制につながったもの・・ このふたつは「ミグ・パリ」というお店の商品で、ホームページはこちら http://migparis.com/
2009年01月18日
コメント(0)
「ブリジャートン子爵家」シリーズでおなじみのミランダの秘密の日記 ジュリア・クインのヒストリカル・ロマンスで2007年RITA賞最優秀歴史ロマンス賞受賞作!!どうやら続編もあるもよう・・・ 1810年三月二日 今日、あたしは恋に落ちた・・・・10歳の時、親友オリヴィアの9歳上の兄ターナー子爵に恋したミランダは、彼の進めるままに日記を書き始める・・・9年後、それは13冊目になっていた。そしてターナーの妻レティシアのお葬式のあった晩、オリヴィアの家に泊まっていたミランダは日記を書こうと図書室に向かうが、ふと覗いた書斎でターナーがだらしなく酔っ払っているのをみつける。彼はミランダにも酒を勧め、立ち去ろうとする彼女にキスしてきた・・・ターナーとのキス・・・それは、ミランダがずっと夢にみていた事だったが・・・10歳の時の初恋の人をずっと想いつづけてきたミランダと、不幸な結婚のせいで、昔の快活さを失ってしまったターナーのロマンス。彼を裏切りつづけた妻の死に安堵さえ感じた彼は、葬式の晩、何故か妹の親友で、ずっと自分に憧れを抱いているらしいミランダを誘惑し、キスしてしまう。そのときは、彼女の事を好きでさえ無いと思っていたが、オリヴィアが双子の兄ウィストンとミランダの縁結びを企んでると知った時に湧きあがったのは嫉妬と独占欲だった・・・・純粋に、ロマンティックなロマンスを望まれるすべての女性にお薦め!ちょっと責任回避の癖があるターナー君も、まぁ、するべき事はするし、ミランダちゃんも体調さえまともなら、ヒステリックなヒロイン状態にはならないので、まったく問題ないし・・・ミランダの親友オリヴィアのお話がこの夏本国で出されるらしい・・・翻訳されて出るのはいつだろう・・・・・・・・とあるサイトで「男脳」と診断結果が出た私が、控える更年期のためにもこのままではいけないと思いロマンス小説を多量に読み始めてはや4年・・・・未だにオットコマエなお姉さんが主人公の話のほうが好きだし、うっかりすると、男性側に感情移入して読むから、実はあんまり意味が無いのかもしれないと思う今日この頃・・・・
2009年01月17日
コメント(0)
ロレッタ・チェイスのヒストリカル・ロマンスで悪の華にくちづけを 1996年のRITA賞ベスト・ショート・ヒストリカルロマンス賞受賞作!!幼い頃から容姿にコンプレックスを持ち、愛に恵まれない家庭で育ったデイン侯爵セバスチャンは、成長するにしたがって、自分に危害を加えたり馬鹿にした者達をすべて後悔させて来た。今はパリで贅沢で放蕩三昧の日々を過しているが、そんな彼の取り巻きの一人バートラムの姉がイギリスから乗り込んできた。弟を連れ戻すために・・・・彼女を見た瞬間・・・・脳天からつま先まで凄まじい熱が一気に駆け抜けた・・・・彼女の全身を舐めまわしたいという淫らな想像に捕らえられた時、ガラスに映る自分の姿が見えた・・・悪の首領ベルゼブブのような姿が・・・不恰好な巨体、がさつな身のこなし、浅黒い肌・・・弟や男のいとこ達の世話をしながら大きくなったために、男勝りで、活動的、おまけに祖母譲りの美貌を誇るくせに結婚願望がまったく無い27歳のジェシカは、弟がパリで悪名高いデイン侯爵と自堕落な放蕩生活を送っている事を知り、連れ帰るためにフランスへと向かう。バートラムの話から、侯爵はゴリラのような男性だと思っていたのに、実際の彼は、メディッチ家の御曹司のような顔に、ローマ神のような身体で・・・私の求めるヒストリカル・ロマンスのヒロインの条件をすべて備えているジェシカちゃんは何故か、ハンサムとはいえないデインを理想の男性のごとく考えています。それに関するデイン君の考察は以下のとおり・・・a)目が悪く、耳も良く聞こえていない、b)知性はおおむね正常だが一部に欠陥がある、c)風変わりなトレント家の気質を受け継いでいる、d)神の恵。少なくとも25年間、神からは思いやり一つ示してもらっていないので、そろそろ何かしてもらってもいい頃・・・・・本人にさえそう思うほど変わったカップルのロマンスは、勘違い、すれ違い、思い込み等ありますが、ちっともイライラしないのはひとえにヒロインの人柄!なんてオットコマエなんでしょう・・・おまけに恋するデインのいじらしいこと・・・作者のほかの作品 2007/12月31日に書いています。
2009年01月16日
コメント(1)
リズ・カーライルのヒストリカル・ロマンスで今宵、心をきみにゆだねて 「黒髪のセイレーン」の関連本です。「黒髪の・・」のヒロインジョネットの弟デイヴィッドがヒーロー!知人にそそのかされ、厩に待たせる娼婦を代わりに可愛がりに来たデイヴィッドは、そこにいる豊満で魅力的な娘に心惹かれ、早速物にしようとしたが、なんとそれは没落したとはいえ貴族の娘セシリアで、おまけに彼女にのし掛かっている所を彼女の兄ハリーに見られてしまった。デイヴィッドはセシリアの名誉のためと、彼女に心惹かれていたために求婚するが、見事なまでに撥ね付けられる。それから6年後・・・・・ 未亡人となったセシリアは、コール・アマーストの伝道所の後援者として、寄付を集めたり事務仕事をしたりしていたが、コールが妻の出産の為に3ヶ月間の留守の間をデイヴィッドに賭けを利用して押し付けたことから、彼と再会することに・・・・・コールの妻ジョネットの異母弟で、ドラコート子爵のデイヴィッドと、倍ほども歳の離れた男性と結婚し、未亡人となったセシリアのロマンス。伝道所で世話をしている元娼婦が殺害される事件が起き、そのために休戦状態となった二人は、互いに惹かれている気持を抑える事がだんだん出来なくなってゆき・・・ちょっとご都合主義なところもあるけど(セシリアと亡き夫の関係とか)、謎や、あぶない冒険たっぷりで、楽しく読めました。特に娼館に二人で客の振りして聞き込みに行くとこなんか・・・セシリアちゃん・・・娼館のエロチックな置物がそんなに気に入ったんですか?・・・でも、だからって、速攻実践しなくっても・・・・関連本です <英国陸軍の大尉コール・アマーストは、叔父から奇妙な頼み事をされた。親戚に当たるマーサー侯爵夫人ジョネットの息子たちの家庭教師をしてほしいというのだ。マーサー侯爵は先ごろ不審な死をとげ、ジョネットに殺されたという噂がロンドンの社交界に流れていた。叔父の真の目的は彼女の行状を探ることだった。彼の依頼を承諾したコールは、妖艶なジョネットに心ならずも強く惹れていく。だが、滞在することになったマーサー邸では恐るべき事件が待ち受けていた...> 今回の話では、これに出てく子供達、スチュワートとロビンも大きくなり、いっぱしの放蕩者を気取っています。彼等のお話もあるのでしょうか?・・どうやら、ベンサム君のお話はあるようですが・・・いったい、いつ翻訳されるやら・・・
2009年01月15日
コメント(2)
斎樹 真琴さんの小説で、地獄番鬼蜘蛛日誌 第三回小説現代長編新人賞受賞作です。地獄、蜘蛛とくれば思い出すのが芥川龍之介の「蜘蛛の糸」。表紙もそれを髣髴とさせる物がありますが、これは地獄の鬼蜘蛛の糸。おまけに蜘蛛は元女郎。善行ひとつで垂れるほど、そんなに甘くはございません・・・・ 蜘蛛を喰いつづけた女郎は、死んで地獄の鬼蜘蛛に・・・・そうしたのは閻魔様。だからこうして日記を書く・・・鬼たちの様子を・・・生前の罪で地獄に落ちた亡者達を、恨みを手放さず鬼となった亡者達が、飽きることなく報復する様を・・・美しいものを切り刻む、醜かったもののなれの果て・・救おうとした愚かな民によって裏切られ、失望したものが選んだ報復・・虐げられた生前に、手に入らなかったものを取りもどすかのように貪るもの・・・そして・・憎く、恋しい相手を己の中に閉じ込めて、内から傷つけらようが手放そうとしない情念を・・・ねェ、閻魔様・・・こうなる前に救うことは出来なかったのですか・・・あなたたち神仏は、いったい何をしていたのですか・・・・・あなたへの恨みつらみも書きながら・・・いつかあなたを地獄に引きずり落としてやろう・・・ だが或る日、地獄の天上に穴があき・・・岩と血と炎で彩られる地獄の天上にぽっかりとあいた穴から見える静謐なまでに青い空・・・一種の地獄観、宗教観に基づいたお話は、あまりに凄惨で、あまりに切ない・・・救うとか、救われるとかでは無く、すべては自分しだいでしかないのでしょうか・・・
2009年01月14日
コメント(0)
アンドレア・ケインのロマンティック・サスペンスです。白い吐息のむこうに母が男性と泊りがけで出かけた!しかも場所は家族の思い出あふれるルサーン湖。父モンティと母サリーの復縁を密かに願っているデヴォンが心配していると、翌朝警察から電話が・・・母たちが泊まっていたキャビンで火災が発生し、遺体が発見されたという・・・彼女は震える手で父へ電話をかけた・・・ 発見された遺体は男性のもので、母と一緒だったフレデリック・ピアソンと判明、サリーは行方不明のまま。そしてフレデリックは火事になったときにすでに死亡していた事がわかった。誰かが彼を殺し、母は犯人から逃げている?それとも・・・?三人兄妹の真ん中で、獣医のデヴォンと、フレデリックの甥で、ピアソン&カンパニーの幹部のブレイクが巻き込まれる殺人事件。 私立探偵をしている父モンティと組み、真相を探るデヴォンに近づくピアソン家の二人の男性ブレイクとジェームズ。互いに相手の腹のうちを探りあいながらも、そこには誘惑も・・・・おまけに彼女の周りで不審な動きが・・・・そして、新たな死者が出た!怪しい人がいっぱいで、最後までなかなか真実が明らかにならなず(まぁ、一部予想がつくものもありますが・・・)、ドキドキしながら読みました。おまけに出て来るわんこチョンパー君が、可愛いの! デヴォンには兄ちゃんと妹がいますが、二人の話も追々出て来るんでしょうか?・・・・(兄ちゃん、本出すっていってたし・・・それが売れてベストセラー作家になって、綺麗な姉ちゃんにかかわる事件に巻きもまれるとか・・・あぁ・・パターンだわ・・・)
2009年01月13日
コメント(0)
後藤みわこさんのYAで、美少年エイリアンとボーイズ・イン・ブラック(4) 地球人少年の、BL色たっぷりなのに、笑うくらいに健全(?)な友情物語。これがラストストーリー? ータケル? 今夜、きみのベッドに行きますーほとんど雨の降らない小夢野市が何故か雨つづき。そんな或る日、タケルの携帯に亀おじさんから電話が・・・「しのぶくんをファミリー外堀に近づけないでほしいんだ・・・彼が周辺をうろついている間は・・」 彼って?もしかしてエージェント?小夢野市にある地球の「空き地マーク」を消すために「宇宙生命倫理委員会」略して「宙倫」から地球にきているしのぶは美少年エイリアン。しかし、彼は雨が苦手だ・・・もしかして、これはしのぶを狙ったエージェントの仕業?心配になったタケルは、しのぶを泊めていいか母に聞くが・・・「今夜、しのぶを泊めていい?」 「・・するのね?」 何を? 「いくらヤル気まんまんでも朝までぶっ通しでしちゃダメよ。」 ・・・うー・・・・愛する弟で、幼稚園年中さんの梅ちゃんは、「しのぶお兄さん、おとまりするの?」「梅ノ介君、オトマリとは、なあに?」「このおうちで、兄上とねることだよ」 ちょっとちがうと兄上は思うぞ・・・・母ちゃんが再婚したために松永 長(タケル)となった中学二年の<おれ>と、地球の空き地マークを消しに来たエイリアンしのぶの友情(?)物語。怪しい黒づくめでサングラスの男がしのぶの周辺をうろつくし、黒い蝶がやたらと舞っているし、雨続きだけど、良い事も。後一息でマークが消えるという。・・え!?ってことは、しのぶは宇宙にかえっちゃう?「ぼくを・・・・どうするの・・・・?」 「運ぶんだ、おれのベッドへ」なんて、勘違いを生むよな発言がある割にはとっても健全(?)な物語は、とりあえずこれで終わりのようですが、私としては続編が欲しい・・・できれば高校生ぐらいになった二人を見たいわ・・・腐女子スターズのお嬢さんがたもきっとバージョンが上がっている事でしょうし・・・他にもまだ、わからないことがいくつか残っているし・・・1~3です 3の「となりのミステリーサークル」は2008/6月8日に書いています。
2009年01月12日
コメント(5)
ジュディス・マクノートのヒストリカル・ロマンスでとまどう緑のまなざし(下) 昨日のつづきです。彼女の意向を無視して決められた婚約に腹を立て、ポールとの結婚を諦めきれなかったホイットニーだったが、駆け落ちさえ覚悟していた彼女と違い、お金や自分の家族のことしか考えないポールの態度に愕然とした。そしてポールに結婚できないことを伝えた後、彼女はクレイトンとの結婚を決意し、ロンドンにいる彼の元へと向かうが、なんと入れ違いに!おまけにそこで耳にした噂に腹を立てたクレイトンは、急ぎロンドンへと戻り、彼女を自分の屋敷へと無理やり連れて行って・・・・・ようやくクレイトンとの結婚を決意したホイットニーと、噂に惑わされるクレイトンのすれ違い、勘違いロマンス。これでもかと言うほど次から次へと勘違いしてくれる二人は、もう、あきれて笑うしかないほど・・・それでも、まぁ、周りの協力と、本人達の相手に対する愛情が最後は実を結びますが・・・・・ しかし、気に入らないのが、クレイトン君の怒り方!うちの旦那の怒り方にそっくり!踏んづけてやりたくなるわ!話聞きなさいよ!バッカじゃないの!と叫びそうになりながらの読破です・・・・(ねぇ、頼むから、怒るのは愛情の裏返しだなんて間の抜けたことは言わないで・・・絶対そんな事はないから・・・・・)上巻です この作品は作者にとって、思い入れの強い作品で、本の最初に亡き旦那様への言葉がかかれており、おまけに彼女の子供達は主人公たちと同じ名前! 作中に出て来る初代クレイモア公爵の話や、ラスト近くで恋に落ちたスティーブン君のお話の他、コンテンポラリーでも、彼等の子孫らしき人物が出てくるなどシリーズ化されていますので、今後いろんなスピンオフが翻訳されるかと・・・・気長に待ちましょう・・・・
2009年01月11日
コメント(0)
ジュディス・マクノートのヒストリカル・ロマンスで、とまどう緑のまなざし(上) 作者の処女作でもあります。11年ぶりに姪のホイットニーに会うため、フランスから帰国したアンとエドワードのギルバート夫妻が見たものは・・・・ズボンをはき、裸足で馬の背に立つ彼女の姿!そのじゃじゃ馬振りと、同じ村の青年ポールを見境なく追いかけているおかげで不面目な噂の立っているホイットニーは、そのことを苦々しく思っている父親の意向によって、アン達とともにフランスへ渡る事に。アンの思いやりと、将来イギリスに戻ってポールと結婚するという決意によって変身を遂げた彼女は、フランスの社交界で成功を収め、人気者となるが・・・ある仮装舞踏会で出合ったサタンに扮した背の高い男性は、あまりにも威圧的で・・・・・幼い頃に母を亡くし、お転婆娘となった地方貴族の娘ホイットニーと、彼女を手に入れるために大金と策を弄す公爵クレイモアのお話。なんとしても彼女が欲しい彼は、身分を隠してホイットニーの隣人となり、彼女の帰国後すぐに接触してくるが、その出会いは友好的とはいえないもので・・・最初はヒロインにイライラする所もあります・・・今で言うストーカーなお嬢さんなので・・・・まぁ、少女が初恋にのぼせ上がり、思い込んだら一直線、わき目も振らず突き進む性格の結果でしょうが・・・この性格は、後半良いように働くみたいだし・・・おまけにクレイトン君もこれでもかというほど傲慢で独善的だから、まぁ、いいか・・・・下巻です 多分、明日書くかと・・・・
2009年01月10日
コメント(0)
「十代のための新名作」と銘打ったシリーズのきみが見つける物語(スクール編) 中の一冊です。あさのさんや、はやみねさん等、好きな作家さんが載っているのでついつい借りてしまいました・・・「タンポポのわたげみたいだね」(豊島ミホ・「檸檬のころ」収録)・・・一年生の最初の日から仲の良かったサト・・・保健室登校になってしまった彼女を、私は生物の授業の前に必ず誘いに行くが・・・高校三年生の少女達の友情物語。「心霊写真」(はやみねかおる・「虹北恭介の冒険」収録)・・・「きゃー!」叫び声をあげて教室を飛び出した由香。その原因は一枚の写真。Vサインをしている友人のバックの校舎の窓の一枚に人の顔のような物が・・心霊写真!?・・・少年名探偵恭介が乙女の悩みと心霊写真騒動をずばり解決!「三月の兎」(加納朋子・ガラスの麒麟」収録)・・・勤める女子高に新たな問題が?受け持ちの少女が殺された事件だけでも大変な思いをしている小幡先生を、そっと助けてくれるのは保健室の神野先生・・・女子高を舞台としたミステリー。「このグラウンドで」(あさのあつこ・「晩夏のプレイボール」収録)・・・時勢の流れで廃校となる高校で、野球部だった少年三人の春休み・・・世間は春の選抜で盛り上がるが・・・高三の野球少年春物語「大きな引き出し」(恩田陸・「光の帝国」収録)・・・あらゆる記憶を「しまう」特殊能力を持つ常野一族の少年光紀。小学4年生の彼は、その能力に疑問を持ち、秘密にしなければならない意味を考えていた・・・そんな時、偶然、知り合いのお爺さんの記憶を「しまう」事に・・・光紀の「しまった」記憶が「響く」瞬間のお話。「空飛ぶ馬」(北村薫・「空飛ぶ馬}収録)・・・幼稚園に贈られた木馬が一晩だけ消えた?話を聞いた私が相談に行ったのは、噺家の円紫さん。・・・クリスマスに起きた、愛し合う男女のほのぼのミステリー。「沈黙」(村上春樹・レキシントンの幽霊」収録)・・・温厚な大沢さんは、中学のときからボクシングをやってをり、31歳の今でも週に一度はジムに通っている。そんな彼が高校の時に起きた事件を語る・・・「喧嘩をして誰かを殴ったことはありますか」という質問に答えるために・・・イジメや嫌がらせにかかわる集団心理の怖さを乗りこえた男性の話。これをきっかけに、そのシリーズや、作家の本を読んでみたいと思わせるアンソロジーです。私的には「ガラスの麒麟」が気になったので・・・借りるかな・・・きっと・・(又読む本が増えるケド・・・・)シリーズは他に「恋愛編」「放課後編」「休日編」「友情編」があります(すべて未読・・・)
2009年01月09日
コメント(1)
アン・グレイシーのヒストリカル・ロマンスでラストワルツはあなたと メリデュー5姉妹を主人公とした四部作<麗しのメリデュー姉妹>第二弾!双子の片割れホープが主役!そして、フェイスにも想い人が?少女の頃、同時に同じような夢を見たホープとフェイス。夢には男性が出てきて、ホープはダンスを、フェイスは音楽を奏でるという物。彼女達はその夢の男性に将来の夢や希望を託し、辛い日々を乗りこえてきた。そして、厳しく横暴な祖父の元を逃げ出して二年・・・・ホープは一人の男性に出会う。彼はラストワルツを申し込むが、そのダンスはまるで手押し車のような扱いで・・・辛い目にあった妹達の為に、理想の花嫁を得ようと調査員に花嫁リストを作らせ、そこから花嫁をレディ・エリノアに決め、求婚するためにロンドンに来たセバスチャンと、社交界の花で、楽しむことを謳歌しているホープのロマンス。一目でホープに魅せられながらも、妹達の事を考えたらエリノアと結婚する事が望ましいと自分に言い聞かせ、必死で思いを抑えようとするセバスチャンですが、親友ジャイルスのお節介のおかげで彼女とワルツを踊る事に・・・彼の全身が彼女を抱きしめ、キスしろと要求してくる・・・そんな事など出来はしないのに・・・・しかし翌朝は思いを抑える事が出来ず・・・・ そんな或る日、妹達を連れて出かけた先で偶然彼女達姉妹と出会た事から、事態は意外な方へと進んでいく・・・・おめでたいこといっぱいでラストを迎えるお話です。大叔父さんとレディ・オーガスタの関係にも進展が!でも、とにかくホープに一目ぼれしたセバスチャンのうろたえぶりが読んでて楽しい。そして、妹達の事を考え、必死に耐える様も男・女・女、歴史・現代・歴史の違いはあるけれど、三連チャンで双子の片割れ恋物語・・・おまけに全部シリーズ二作目・・・これも一種のシンクロニティ?・・・前作です2008/10月22日に書いています。次作も出ています ホープの双子の片割れフェイスが主人公です。夢に見た男性は?
2009年01月08日
コメント(0)
スーザン・マレリーのロマンスで、マルチェッリ・ワイナリーシークレット・ロマンティック の4姉妹+αを主人公としたマルチェッリ・シリーズ第二弾!双子の片割れフランチェスカが主人公!前作でちょっとほのめかされていたマルチェッリ家の秘密がついに明らかに!世にも醜いマタニティドレスに身を包み、眼鏡をかけた妊婦となったフランチェスカは、「困り果てて途方にくれる妊婦に対する世間の態度」を調べる実験をしていた。そんな彼女に救いの手を差し伸べたのは、ハンサムな男性サム。彼のあまりの親切さに罪悪感を感じ、同時に、惹かれる気持ちもあったフランチェスカは、自分が実験のために変装していたことを白状した。するとサムは、彼女に怒るどころかディナーに誘ってきて・・・互いに惹かれあい、ベッドを共にした二人は過去の結婚の経験から、気楽な関係でいようと約束するが・・・なんとサムが存在さえ知らなかった娘ケリーが突然現れて・・・姉ケイティと双子の片割れブレナに<次にであったまともな独身男性とワイルドなお楽しみにふける>という約束をしていた、心理学の勉強をしている大学院生フランチェスカと、セキュリティー会社社長サムのロマンス。別れた妻が子供を産んでいたことをまったくしらなかったサムは、お金だけを与えられてきた孤独で我が儘な12歳の少女との生活をしかたなく始める事に・・・相変わらずの頑固じいちゃんと、賑やかなばあちゃんたちは、今回ケイティの結婚式で盛り上がっていますし、思いも寄らぬカップルも誕生?します。そして、ケリーの可愛いこと!たくさんの人に囲まれ、キスされ抱きしめられる事によってどんどん変化していく彼女の今後の成長も気になるし、おまけに今回は、一家の秘密も明らかになり、ワイナリーの将来も気になるし・・・・だもんで、次のブレアのお話が楽しみ!もちろんお相手はニコラス!表紙を見て、思いっきり見覚えたあったので、思ったのが・・・読んだ本の二度借り・・・ でも、どう考えてもフランチェスカの話は読んでない・・・ってェことは、この類の本に多い写真の使い回しってやつ?・・・で、とりあえず見つけたのはMIRA文庫のこれ・・・ただでさえ、いいかげんな記憶の中で、表紙って結構読んだ、読んでないの判別に大きな影響を与えてるのに・・・・毎月何十冊も出すハーレクインはともかく(おかげで記憶にさえ残らない・・)、他所はもうちょっと考えて欲しい・・・・・・・前作です 長女ケイティが主人公。2008/7月4日に書いています
2009年01月07日
コメント(1)
キャロライン・リンデンのヒストリカル・ロマンスでためらいの誓いを公爵と 「子爵が結婚する条件」の続編らしいのですが・・・・?ハンナは半年前に牧師の夫を亡くし、後数週間で新しい牧師に牧師館をを明渡さなければならない状況に。そんな時、近所で起きた事故で大怪我をした貴族デイヴィッドの世話をする事になった彼女は、献身的で誠実な介護をする間に、彼とのあいだに友情のような物が芽生える。そして、放蕩生活を続けてきたデイヴィッドも、ハンナ達との静かな生活が気に入り、彼女の苦境を救うためにと結婚を申し込んできた。しかし結婚式が近づくにつれ、だんだん責任の重さに及び腰になったデイヴィッドは友人とある企てをする・・・・そして彼は結婚式後、ハンナとその娘モリーをロンドンにつれてきた後、出かけたっきり戻らず・・・換わりに現れたのは彼の双子の兄で公爵のマーカス。硬い表情で彼が突きつけたのは・・ケイトと彼の名前が書いてある結婚証明書!牧師の未亡人で娘モリーを抱えて、デイヴィッドと結婚したはずのハンナと、デイヴィッドの兄で、生真面目な公爵のマーカスは、デイヴィッドのたくらみで結婚した事に!おまけに新聞に結婚の報告は載るし、妹シーリアと義母ロザリンドは喜び勇んで現れるしで、しかたなく当分夫婦のふりをする事で、お互い合意するが・・・・偽札事件の調査を抱えている公爵は、いきなり屋敷に女性が増えた事での環境の変化に途惑いながらも、次第にハンナに惹かれていく・・・ウェア公爵の話かと期待してみれば・・・まったく別の公爵のお話(まぁ、前作よりはずっと面白かったけど・・デイヴィッドはこっち置いといて・・)・・・・おまけに前作とのつながりがまったく読めない・・・このパターンは次の作品で前二作を結びつける場合が多いけど・・・次作はお騒がせ迷惑男のデヴィッドがヒーロー・・「子爵・・」の適齢期の令嬢といえば・・・あのオバカさんのスーザン・・・えっ・・・・まさかあの二人が主人公なんて悲惨な話じゃぁないよな?・・・・だったらどうしよう・・・・・あ、でも、四作目のシーリアちゃんの相手がウェア公爵かもしんないし・・・・あいだ抜けると話がわかんなくなっちゃうし・・・・・うー・・・・・前作です 2008/11月10日に書いています・・・
2009年01月06日
コメント(0)
Saori&kagenの共著で、学校を舞台としたホラー。呪われた学校 実は、ちょっと前に読んだんですが、新年早々書くのはちょっと気が引けてしまい・・・・今日になりました・・・(新年一冊目がこれだと・・・私の人格疑われるし・・・今年一年が不吉だし・・・・) 私立蘭堵(ランド)高校。平穏な日常の狭間、不意に訪れる恐怖・・・・「教室~ヒトガタノシミ~」・・・夏季進学講習1日目、遅れて入ってきた男子生徒の遅刻の言い訳は・・壁に人の形の赤黒いシミのある元三年A組・・・その教室からカーン、カーンという音と共に聞こえる声・・・ジュンちゃん・・どこ?・・・・・それを聞いた担当教師は異様な反応を示す・・・「理科室~ウラガエル~」・・・言葉には出さない人の考えが気になる少年が理科室の人体模型の心臓のそばで見つけた紙に書かれていたのは・・・なんでも教えてくれる、うらがえる様・・・どうやらコックリさんみたいな物のようだが、違いは生きた蛙を使うところで・・・「旧校舎~アケテハイケナイ~」・・・うっかり携帯電話を旧校舎の中に入れてしまったカップルは、真っ白い鍵を見つけて中に入るが・・・配置が次々と変わる校舎の中に閉じ込められて・・・「体育館~タリナイモノ~」・・・あまりに暑いので友人と一緒に怪談ばなしを作り始めた少女。創ったのは友人に裏切られ殺される少女の話だったが・・・・それはどんどん残虐な物となり・・・・それでも友人は言う・・・なにかがたりない・・・「階段~ジゴクノオニワタシ~」・・・親友と面白半分にはじめた階段を使った交霊術「ジゴクノオニワタシ」・・・ほんとに鬼が現れて、追いかけられた・・捕まったら・・・殺される!「中庭~コイニオボレル~」・・・<中庭の池の前で告白すると、必ず失敗する>・・・学校に伝わるジンクスは、中庭の池の人面魚と20年前自殺した少女に深くかかわる話があった・・・そして、何故か自殺した少女に心惹かれた少年は・・・「女子トイレ~モウヒトリノワタシ~」・・・同窓会・・10年ぶりに会う同級生達・・かつて想いを寄せていた相手も来る・・・彼女は惨めな自分が嫌で偽りの自分を作る・・・華やかな仕事をするキャリアウーマンの自分を・・・ダイエットをして、服を買い、美容院へ行き・・・出来上がった自分で待ち合わせ場所へと向かうが・・・携帯ホラー小説です。普段何気なく生活している場所が、ちょっとしたきっかけで、恐怖を生み出す場所に変貌していくのは結構怖い・・・学生時代に読んでたら、遅い時間に一人で忘れものを取りに・・なんて怖くて出来なかったかも・・・ちょっとスプラッターなので、好みは分かれることかと・・・・私的には「体育館」が怖かった・・・・Saori「呪い遊び」シリーズ 「まじない」「腐指」はそれぞれ2007/9月9日・2008/4月16日に書いています。・・・・・・・・・「誓い」・・読んでない・・出てたことさえ知らなかった・・・・・・ってか、うちの図書室入ってないし・・・・・とりあえず、予約を入れなば・・・
2009年01月05日
コメント(0)
真藤 順丈さんのダ・ヴィンチ文学賞受賞作!地図男 助監督の俺がロケハン中に出会った、地図帳を抱えた男。その地図男の「関東地域大判地図帳」には、膨大な付箋や書き込みによっていくつもの物語が書かれていた。生まれながらに音楽の才を持つ天才少年の物語、現代の山賊となる男の話、東京23区の区章にまつわる壮大なバトル・ストーリー、そして・・・世間からはみ出た少年と少女の残酷で切ない恋の話・・・それらはそれぞれ、その物語にまつわる土地の地図上に書かれている。いつしかそれらの物語に引き込まれていった俺だったが・・・・ひとつの疑問が・・・地図男は、いったい誰に向かってこの物語を語っているのだろうかと・・・・そして、真実は意外な所にあった・・・・地図帳に書かれた膨大な量の物語によって、ひとつの<存在>が形作られる・・・地図帳の中にその存在を維持させるためのみ、彼は物語を語りつづける・・・これは壮大な空間に物語を使って描き出すラブレターだと思う・・・・昨年、主要新人賞3賞受賞した作者の他の受賞作はこちら 「RANK」は今月発売ですが、まだ画像がありません・・・
2009年01月04日
コメント(0)
ジュエリー・ガーウッドのヒストリカル・ロマンスで黄金の勇者の待つ丘で(下) ハイランド二部作の第二弾の下巻。アレックを無事に両親の元へと送り届けたジリアンとブロディックは、ジリアンの姉クリステンを捜すためにラムジーの領地へと向かう。途中、神父が駆けつけ、何やらブロディックと言い争ったうえに、ジリアンに質問をしてきた・・・答えようとするたびに会話の邪魔をするラムジーたちのおかげでわけがわからないうちに何故か儀式と祝福が・・・もしかして、婚約した?馬に乗ったまま?だが、それは婚約の儀式ではなく・・・・そして着いたシンクレア・クランの領地。ここに姉がいる!しかし、また、ラムジーの死を望む裏切り者も存在する・・・・裏切り者の顔を知るジリアンが危険にさらされないよう、事は内密に進められたが・・・裏切り者は誰か?姉はいったいどこに?そして箱の行方とアリアンナの死の真相は?お話は一気にクライマックスへ!互いに腹を立てながらも相手を思いやるジリアンとブロディック、惹かれながらもいろんな事情で一向に先に進まないラムジーとブリジット。二組のカップルのやり取りは、思わずにんまりしてしまう・・・結構つぼなんです・・ガーウッドが描く横暴ハイランダーと頑固で勇敢な女性のやり取りって・・・おまけに次作のコンテンポラリーは、今回の主役の子孫?が主人公だなんて・・・ヒストリカルは西部開拓時代物・・・これも結構つぼな時代・・・(お母さんの嫌いな時代ってあるの?)(日本の戦中物・・・だって暗いもん・・・)(特攻隊物すきジャン)(だって若くて男前の俳優いっぱい出るから・・・)(・・だけ?・・・)(・・・・うん・・・)(・・・・・)昨日書いた上巻です
2009年01月03日
コメント(0)
ジュエリー・ガーウッドのヒストリカル・ロマンスで黄金の勇者の待つ丘で(上) ハイランド二部作の第二弾。「ほほえみを戦士の指輪に」に出てきたブロディックが主役。うっとりするほどハンサムなラムジー君も準主役!14年前、父を殺され、姉ともはなればなれになったジリアンは、心優しいおじに育てられたが、或る日父を殺し領地を奪ったアルフォードに呼び出された。姉クリステンを探し出し、彼女が父から託された「アリアンナの箱」を手に入れるように言われた・・・囚われているおじの命と引きかえに・・・・しかし、姉の居場所を教えたハイランダーがさらってきた少年アレックの命が危ないことに気づいたジリアンは、アレックを連れこっそり城を抜け出し、共にスコットランドを目指す。アレックは自分の庇護者であるブロディックを頼るように言うので、ジリアンはハイランダーである彼を呼び出すために、ある嘘をつくが・・・・14年前に家族を引き裂く悲劇に見舞われながらも、強く、心優しいジリアンと、ブキャナン・クランの氏族長ブロディックのロマンス。前回、イアンの妻となったジュディスに好意を持ち、イングランドまで花嫁探しに行ったブロディックとラムジーですが、どうやらうまくいかなかったようで、これはその8年後のお話です。姉と箱を探し出すためと、アレックを両親の元に返すためにスコットランドへと向かったジリアンですが・・・一方、ラムジーは部族の統合問題を抱えたうえに、<自分で結婚相手を決めていい>との父の遺言をかさに求婚者を退けつづけている、輝くばかりに美しいブリジットに手を焼いていますが・・・下巻はこちら 明日、書こうと思っています・・・前作はこれ 2008/9月7日に書いています
2009年01月02日
コメント(0)
明けましておめでとうございます私の記憶代わりのブログに訪問してくださるすべてに方に感謝をこめて新年のご挨拶を・・・・ 今年一冊目は、はやみね かおるさんのほのぼのとしたぼくらの先生! 謎解きメモワール。定年退職してすでに10年。ようやく教師時代の話しを妻にできるようになった<わたし>が話す物語・・・「消えた靴」・・・35年くらい前、受け持っていた2年3組で起きたくつ隠し事件。読書が好きで物静かな圭子の靴が隠された。パンダの絵がついていたため、パンダ好きの徹子が疑われたが・・・「スイカ泥棒と花火」・・・新任教師時代、山の中の分校で受け持ったのは悪戯っ子のガキ大将、宗助のいるクラス。度重なる悪戯にカリカリしていたうえに夜中の花火事件が起きて・・・・「先生には見えないこと」・・・15年前の教え子二人が結婚の報告に。かつての彼らを知る<わたし>には、府に落ちない組み合わせだった・・・・なぜなら、4年生の時、和郎は美優にひどいいじめをしたことがやった事があったからだったが・・・「肝だめしの夜」・・・30年程前に起きた不思議な事件・・・開発の進む山のそばの学校で、夏休みに通学団行事として学校でキャンプをしたときに起きた幽霊騒ぎと鍵のかかった箱から消えたメダルのミステリー・・・「給食、すきですか」・・・20年前担任していた6年生のクラスにいた樹奈は天邪鬼な女の子。ずっとそう思っていたが・・・作者自身が小学校の先生だったので、そのころの経験や、反省が多分に反映されていると思われる作品です。ちょっとしたミステリー仕立てになっていて、<わたし>が出した謎を、奥さんが見事に解決してくれます。子供たちの生活は昔に較べ、あまりにも変わってしまってますが、こんなふうに子供の事を考えてくれる先生も、少なくなったような気がします・・・
2009年01月01日
コメント(0)
全36件 (36件中 1-36件目)
1