迦陵頻伽─ことだまのこゑ─

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2025.04.27
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カテゴリ: 浮世見聞記
ラジオ放送の喜多流「藤戸」を聴く。

人の成功の蔭には必ず誰かの犠牲がある真實を抉り出した秀曲にて、馬でも渡れる淺瀬を源氏方の武将佐々木三郎盛綱に教へて口封じをされた若い漁師と、のちに新領主となった佐々木盛綱に殺された息子を返せと鋭く迫る、漁師の母親──



おなじ挿話(はなし)を、前半と後半でそれぞれ別の登場人物によって語られる形式は能ならではのもので、視點の位置を變へることによって一つの話しを立体的に印象づける効果を狙ったものと考へられるが、「下郎(庶民)のことだから分別なく他人に口外するかもしれない」と案じた佐々木盛綱の“動機”も、なかなか聞き落とせないものがあると、私には思へる。





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最終更新日  2025.04.27 14:06:19
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