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2025.06.26
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カテゴリ: 浮世見聞記
藤澤浮世繪館の「東海道中膝栗毛 江戸のコメディアン弥次さん喜多さん」展を觀る。



十返舎一九が享和二年(1802年)に發表した滑稽本「東海道中膝栗毛」の大當りは數多の續編や派生作、亜流作を生み出し、それまで“上流階級”出身者が担ってゐた文學が庶民階級へと下り、大衆文藝──戯作化したひとつの象徴となる。


(※展示室内フラッシュ無しで撮影可)

挿繪や浮世繪も多く摺られ、展示の中心である落合芳幾の「東海道中栗毛彌次馬」の連作は濃く鮮やかな色彩に稚氣な笑ひと旅情が上手く融合されて、江戸庶民の旅への羨望をも感じられる。

人氣は明治となってからも續き、十返舎一九を敬愛する假名垣魯文が明治三年から六年にわたって發表した「西洋道中膝栗毛」は、彌次喜多の孫が祖父の名そのままに英國ロンドンの萬博を目指して珍道中を繰り廣げる時世作、



明治新政府が猿マネしやうとした西洋文物を庶民階級がどう視てゐたのか、興味をそそられる。



(十返舎一九 作・画 「東海道中膝栗毛」より)


(假名垣魯文 作 落合芳幾 画 「東海道中彌次馬」 三島)


(歌舞伎「東海道中膝栗毛」三島宿宿屋の場 左 八代目松本幸四郎の彌次郎兵衞 右 十七代目中村勘三郎の喜多八 昭和二十七年八月 新橋演舞場)







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最終更新日  2025.06.27 10:58:53
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