迦陵頻伽─ことだまのこゑ─

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2026.02.02
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カテゴリ: 浮世見聞記
ラジオ放送の長唄「春興鏡獅子」を聴く。

唄は昨年十一月に死去した東音會の宮田哲男氏、三味線は先代の杵屋五三郎師の一挺一枚に囃子が入った構成で、五三郎師のしなやかで艶っぽい音色に聴き入る。


師は淺草に住んでゐて、二昔以上前に地下鐵銀座線の車内で席に座ってゐる着物姿の五三郎師を見かけたことがあり、冩眞や映像で觀る印象そのままであったことを覺えてゐる。

東音會の顔のやうな存在だった宮田哲男氏とはよく組んで活動しており、今回放送の音源は二人による長唄演奏を百曲録音したうちの一つとのことだった。


唄については、五線譜で唄わうとするとかうなるのかな、といったダラダラなツマラナイしろもので、明治時代に九代目市川團十郎が「枕獅子」の改作で初演したところ不評だった、と云ふ當時の雰囲氣を想像できたところが手柄か。



いつであったか、長唄演奏家の會合で、忘流の女流家元がなにか發言したところ、女性だからゆゑに「オマエは黙ってろ!」と怒號を浴びせたと云ふ氏の姿を仄聞したことがある。


“藝は人なり”。





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最終更新日  2026.02.02 23:49:01
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