迦陵頻伽─ことだまのこゑ─

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2026.02.04
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カテゴリ: 浮世見聞記
淺草松屋で、今日から初の古書市を開くと云ふので覗きに行ってみる。



和本や古い書画、希少な珍本などを中心とした骨董味の強い古本市で、文庫本などがワゴンにぎっしり詰まった大衆的な“古本市”とは趣きが異なる、ちょっとお客を選ぶ雰囲氣。

しかしかういふ催しでは、美術館や博物館で恭しく展示されてゐるやうなものを、普通に手に取って吟味できる面白さがあり、さうして私は昨夏に鎌倉で目にして興味を覺えた展示物と同じ逸品を、「雑本」扱ひで積まれた山のなかから發見し、實に廉価で入手する。

興味も關心もない人からすれば、ただのキタナイ紙屑だが、その正体を知ってゐる人が見れば、アッと息を呑むおタカラ。



私は先人たちの遺してくれた歴史の価値を、もっともっと見たい、知りたい。


會計で懐の痛まぬ金額を拂ふと、店員が丁寧に包装し、紙袋にまで入れて渡してくれた。

袋ひとついちいち有料のこのご時世に!

昔からの一流百貨店とはかういふものなのかと、なにかいいものを見た氣がした。





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最終更新日  2026.02.04 20:42:13
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