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2026.02.18
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カテゴリ: 鐵路






昭和二年(1927年)十二月三十日に日本初の地下鐵道が上野~淺草間に開業した當時の運賃は十錢均一で、改札口脇の箱に十錢銅貨を投入すると腰の高さのバーが動いてホームに入れる、初めから“自動改札機”が導入されてゐた斬新ぶりは脱帽もの、


(※地下鐵博物館に復元されてゐる、開業當時の“自動改札”)

切符制となったのは昭和六年(1931年)五月に東武伊勢崎線が淺草まで開業して(當時は「淺草雷門驛」)、地下鐵道との連絡輸送を開始してから云々。

初めこそ物珍しさから順調だった地下鐵道の經營も、月日が經つにつれて競合する乗合自動車の運賃五錢の前には劣勢となり、創業者の早川德次は經營難打破のために上野や神田にストアーや食堂を展開、



また百貨店や興行會社、觀光事業とも提携して割引特典付きの優待乗車券を次々に企画するなど、經營の安定化を図る。


(※神田驛改札外に展開してゐた「神田驛地下ストア」跡の通路。かつて十錢均一の店も存在した、現在の“百キン”のはしりの地でもある。)

鐵道愛好家が長年蒐集したそれら切符の數々から、地下鐵道草創期を担った早川德次の涙ぐましい企業努力ぶりが痛いほどに傳はり、それは感動的ですらある。



私のやうな鐵道を使ふ徘徊者にとって、かうした“お得な切符”はなくてはならぬ物なだけに、紙の特別切符を廢止しやうとする鐵道會社の近年の傾向には、強い不満を感じてゐる。



ネット上で販賣されてゐる“お得な切符”の種類を眺めても、紙の切符ほど利便性と云ふ魅力ある内容ではなかったりする。



一度は廢止にむかったJRの「みどりの窓口」が結局復活し、利用者はけっこう多い現實に見る如く、自分たちの都合ばかりで合理化を図った結果、利便性と云ふ鐵道企業としての品質までも下げてしまったのが、いまの鐵道である。

現在はICカードで自動改札を通る時代かもしれないが、切符のやうなちゃんと目に見える形で、利用者に誠意を見せてほしい。

……もっとも、その必要もない人種が多い現實もわからなくはないが。





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最終更新日  2026.02.18 22:26:37
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