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買ったものはデニムが2本なのに捨てたものは無しこのままでは衣装箱がカオスになってしまう。どうしよう。GW中に捨てるもの捜し?
2025.04.30
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黄金伝説と絵文字解読。今回は暗号ミステリーの趣きが面白かった。だけど何だか犯人の描きこみが、またしても足りないような。それより今のところ最大の謎の人物はアストリッドのイマジナリーフレンドらしき男......なのかな?
2025.04.29
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江戸森田座の当代随一の人気役者と噂される今村扇五郎。扇五郎の女房お栄、饅頭売り、衣装仕立て師、木戸芸者、鬘師ら、彼の舞台に魅せられた者たちは運命を狂わせてゆく。若手役者門田市之助の水死体が上がり、下手人として扇五郎に疑惑の目が向けられた矢先、扇五郎自身が殺害される事件が起きた。その遺体の首は犬に食いちぎられ、何処にも見当たらなかった。お栄はひとり、扇五郎の死の真相に迫ろうとするが......誰よりも芝居の魔に魅せられ、芸に憑りつかれていたのは扇五郎自身だったのではないか。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー江戸の芝居小屋風俗を背景に、芸と狂気、天才と凡人の通底するテーマを活写した本編の出だしから胸躍る心地で読み始めた。けれど次第に調子をつけ過ぎた文体に付き合うのに胃もたれを覚える。江戸前の語り口を気取ってのいるのかは知らないが、喋り過ぎは粋じゃない。時代小説としてなら物語の着想と展開は興趣に富み、人物の書き分けも巧みな筆使いで面白いのだが、ミステリとしては事件と謎の描き方が筆足らずと感じた。事件と謎を精緻に描けば、登場人物たちの人間性の謎も更に深く抉れたのではないか。ちなみに、扇五郎殺しの真相もあらかた想定の範囲内に収まるオチでこれも物足りない。役者に一世一代の芝居をさせて幕を閉じたなら、もっとアイディアを捻って驚かせてほしかった。惜しい。
2025.04.28
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化学同人は学術研究書以外の娯楽性の高い本も出版するのか。検死のプロ、解剖病理技師が法科学の視点からクリスティのミステリーを考察する。訳文は素人にも親しみやすいが、毒物、血痕、筆蹟、病理学、弾道学、その他諸々、法医学や犯罪学の専門的な知識の網羅と、散漫にクリスティー作品の引用がされるので、集中して読むのはちょっと苦痛。だからネタバレなしなので、クリスティーの原作未読の人におすすめできるかといえば微妙。作品ごとに論じる構成だったら、読みやすく、クリスティファンにはより楽しめたのでは。私はクリスティファンではないけど。
2025.04.27
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そろそろ連休モード
2025.04.26
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何だかデニムが衣装箱の底で増殖しているような。微妙色のグレーデニムが気になって買ってしまった。サイズ22 でかなりユルめでストレートに近いライン。
2025.04.25
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先月のゲーム 3月30日村人 ★霊能 ☆霊能 ★村人 ★村人 ☆ (オープンルール) オープンルールでも議論が深く出来ることを発見今月のゲーム 4月19日村人 ☆占師 ☆村人 ★ (狐勝ち)狼 ★二人狂人 ★とにかく狼が勝てないってゲームバランスに問題あるんじゃない?来月は?
2025.04.24
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2話つまり1話の後編は期待外れで好編とは思えなかった。とか、オヤジギャグ以下。スパイスリラーもどきなストーリー展開で、ご都合主義。犯人はあっさり射殺。ついでに、ラファエルのお腹の中の子供まで天国ゆきってどうだか。事件解決めでたしなんてどこにもありません。第三話で調子を取り戻す。不可能犯罪とチベット仏教と輪廻転生のテーマに謎解きはマンダラの解読にあり、ときて面白かった。だけど、もっと謎と謎解きをつっこんで欲しかったんだけど、それには尺が不足。このストーリーこそ前後編で撮るべきだなあ。
2025.04.23
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天才科学者浅井由希子は、いじめにあって自殺したわが子和己の復讐のため、世界規模のバイオテロを企て致死性ウイルスをばらまいたと告白する。息子を死に追いやったクラスメート全員を残忍な方法で殺害するのと引き換えに、致死性ウイルスのワクチンの製造法を教えるというのだ。日本中がパニックに陥ったさなか、和巳と同学だった奥村弘人は友人の野々村奈緒を救うべく奔走するが......---------------------ばらのまち福山ミステリー新人賞。複数人の視点が目まぐるしく入れ替わり、バイオハザード、バイオレンス、アクションシーンありの一気読みで引っ張るリーダビリティあふれる筆致。ミステリーとしては特に意外性のあるフーダニットやトリックがあるわけではなくてもSF設定ゆえの無理筋や、登場人物の描き方がアニメキャラ的で共感できないとか諸々あってもエンタメとしての面白さで、一気に終章近くまで読み進んだ。ところがホワイダニットが、想像もつかない、荒唐無稽というか、聖書のヨブ記にならった思想という高踏的なお題目。で、これが最後に明かされる。うーーんん、問題提起のためのエンディングなのかしらんが、せっかく手に汗握る緊迫感の演出がら急速に興が醒めた。オチで失墜した感じ。文字通り語るに落ちるとはこのことか。
2025.04.22
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先週月曜、レッスンへ行こうとしたら階段の上り下りがつらいほどの痛みが右膝に出現。どうにか、90分のレッスンに堪えた。それからはまた、安静と湿布と固定の日々。今日はどうなることやら。
2025.04.21
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休業中休業中Ich bin auf Sabbatical.
2025.04.20
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いつもの場所で、いつもの面子で。感想戦は後程。
2025.04.19
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まさかレッドカードにジャージー素材のデニムがあるとは知らなんだ。アウトレットで見つけて早速購入。似たような素材でヤヌークのデニットがあるけど、レッドカードのほうが生地柔らか目でよりゆったりなサイズ感。ユルユルなくらいなので自己流で腰回りをお直しして、急襲してきた暑さの中で快適な履き心地。
2025.04.18
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まだ盛りの病院近くの桜今日は鷹の街の病院へ。これで2クール目の治療は終わり。3クール目はどうなる、どうする?
2025.04.17
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ときは唐代、ところは帝都長安で、犠牲者の死体の腹を十文字に裂き、臓腑を抜き取る4件の猟奇殺人事件が起きた。科挙の試験に5回落ち、無聊を囲っていた裴景(ハイケイ)は、不審な行動のすえに失踪した友人崔静(サイセイ)の捜索を催家に仕える崑崙奴(南海諸国より唐に献じられた外国人奴隷の呼称)・磨勒(マロク)の依頼を受け不審な行動のすえに失踪した友人崔静の捜索を行ううちに、この奇怪な事件に巻き込まれる。都を跳梁する道士徐朧(ジョロウ)なる人物が犯人なのか。その者は被害者の臓腑を啖っているのかもしれず........それは不老不死への希求と妄念がなせる業なのか。博識な磨勒の推理に導かれ、トルコ人の警吏兜(トウ)の助力を得て、捜査の果てに行き着いた道教思想の深潭とは。そして、何より崑崙奴の童子・磨勒の正体は――--------------------「火蛾」でメフィスト賞を受賞した幻の作家が、24年の沈黙を破り再度降臨。まさかこの作者の2作目を読めるとは。前作は通底する主題にイスラム神秘主義、今回は道教の神秘思想が取り上げられる。中国という国に興味皆無の私だが、中国の時代ミステリはなぜか好き。本作は幻想小説として読めば、文句なしに面白い一級品。老荘思想の神秘主義の世界観がなければ成立しえない謎は魅力的であり、物語の展開は長尺ながらスピーディーでサスペンスに満ちていながら、虚無感を漂わせ興趣に満ちた仕上がりを見せて(魅せて)くれた。何よりホワイダニットの独創性には作者の東洋思想への広汎な知識が伺われ、感心させられた。怪事件の裏に怪しげな妖術使いを操る黒幕がいるのは当然として、事件の解決(謎の解明)そのものをお膳立てした、影の仕掛け人がいる重層的なフーダニットの構造も巧妙。もっとも、本格ミステリとしては間然するところ無しとは言えず怪しいやつがやっぱりとか、マロクとは如何なる存在なのかなどは想像がついてしまうだの、謎解きの整合性が描き足りないとか老荘思想に興味がない読み手だったら、重厚長大な蘊蓄の披歴に付き合いきれないだろうとか結構の唐突さに本格物ファンは違和感があってついていかれないだろうなど瑕疵を探せば種々あるけれど私には瑕のある宝石なればこそ、このミステリーがより愛おしく感じられた。いとおしいと言えば、マロクのキャラは可愛いし、トウはカッコ良くて、ハイケイのボケが面白い。キャラ設定のバランスが良いので、この三者が登場する連作集シリーズを読みたいとも思った。帝都に起こる不可能犯罪の数々を、マロクが安楽椅子探偵として快刀乱麻断つごとく解決するってどうよ。あっ、時と場所を超えて唐代以外にマロクはワープして各時代特有の難事件を解決し、いずことも知れず去ってゆくのも幻想譚風でいいか。するとハイケイとトウの出番がないのがーーーーーーなんて。はい、いつもの妄想です。
2025.04.16
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一ヶ月ぶりで鍼治療へ行く予定ついでに図書館に寄ってそれからお気に入りのベーカリーのパンをこれも一ヶ月ぶりで買いたいそんな午後の過ごし方残念鍼灸院が満員御礼で今日の予約がとれなかった代わりに整形外科へ変更したが此処も激混み
2025.04.15
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化粧下地を新しくした。これまでずーと日焼け止めをメークのとき下地代わりに使ってきた私にとっては、アレルギーの心配があるのだけれど、清水の舞台十段から飛び降りる心地で。手に塗って試したところ、問題はなさそう。スックは色出しのセンスが好みなので、気になって買う気になってしまう。
2025.04.14
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4月が始まったのに、あまりの寒さに季が違った買い物をしてしまった・・・・のではなく、兼ねてより冬からずっと気になっていたものを購入した。ベロアのオフショルトップスとカシミアのロンググローブ。トップスは着脱に手間いらずなので、スポーツクラブや診察時の着替えのさい便利。ロンググローブはノースリーブを着ることが多い私には、冷房対策に使えるので。ネービーとパープルのうちパープルを選んだ。紺は似合わないけど、紫はそれなりに私には映える。さすが季節外れだけあっ、信じられないくらい値下げ。でなければ買わなかったけど。4月の異称の乏月は穀物が底をつく月って意味らしいけど米の不足の今どき、文字通りの感がある。
2025.04.13
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4月6日NHKのやってる数少ない「いいこと」のひとつ、待ちかねていた「アストリッドとラファエルseason5」の放映。タイトルだけでワクワクした。「毒ヘビ」 ってそれじゃ毒殺事件?!残念、私の早とちりでした。ハンドルネーム毒ヘビという殺し屋が犯人らしい。あっ、毒蛇(蛇毒)を使って暗殺するとか、必殺ナントカみたいな殺しのテクニックではなくてーーーー(これも期待したけど、妄想だった)なーんか本格ミステリならぬスパイアクションドラマの匂い.....と思ったところで後編へ続くとなった。取り合えず事件の顛末を見届けよう。
2025.04.12
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明治末期から大正にかけて。豪商檜垣澤家当主要蔵の妾の子として生を享けた高木かな子は、母と死別し本家に引き取られる。しかし病に倒れ寝たきりだった父要蔵は亡くなり、婿養子が火災に遭って不審死する。要蔵の本妻スエやその娘たち、使用人らとの軋轢の中、懸命に自分の居場所を捜すかな子だったが、やがて檜垣澤一族の恐るべき秘密を知ることになる。そして関東大震災に見舞われた、かな子と檜垣澤家の人びとの運命は・・・・・・・ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー『細雪』×『華麗なる一族』とを持ち出して褒めちぎるキャッチコピー付きだがそれほどでも。あるいは「レベッカ」とか「ジェイン・エア」とかの作風になぞらえる感想も散見するけどそちらもどうだか。むしろ、「女系もの」を描かせたら、如何に山崎豊子が面白く読ませる技術に優れていたか再確認した次第。かな子以下、登場人物の女性に感情移入や共感が出来ないのは描かれている時代背景のせいだけとは思えなかった。かな子の性格や言動が小賢しいばかりでレベッカやジェイン・エアのヒロインのような、知性や品性が感じられないのは何でだろう。かな子の出自がアレだからーーーという言い訳はいりません。作者のキャラ造型の意図は、品性や知性ではないと返されてしまえばそれまでだが。ミステリとしては一族の中に犯人がいるのはわかりきっているので、フーダニットはすぐ割れてしまうのがつまらない。ホワイダニットにしても、やっつけ仕事のような動機付けで謎の回答編は駆け足でカタを付けてしまった感あって不完全燃焼。炎上はしても燃焼はしないではしゃれにもならない。膨大な年月を費やして重厚長大な物語を創作した作者の狙いが何だったのか。こじつければ、そちらののほうがよっぽど謎だわ。
2025.04.11
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どこと名指しはできないけど(ディスることになるので)激マズではないまでも、値段に見合ってないと感じるスイーツを買うことが去年から多くなったと思う。買ってはいけないリストでも非表示日記に作成しておくとするか。
2025.04.10
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個人のPCは遂に頓死、ポンコツアンドロイドは瀕死の状態で身動き取れなくなったので3月6日、日曜日楽天モバイルで機種変更と回線乗り換え手続きを行った。居住区の駅そばの店舗へGO。受付に立っている日本語がヘンな店員が、多言語で他の客と喋り捲っているのが気になったが対応してくれた担当者はまともだった。さくさく手続きが進むと思いきや、日曜日の混雑で私以外の客もテンパッているらしく中々ネットが繋がらなかったり、カスタマーにつながらなかったりで、2時間近く時間がかかった。それでも取り合えず、当日からアンドロイドが使用できるようになった。一番安価な機種に変更して、総額20000ポイントの期間限定ポイントが順次もらえることになったのでめでたし、めでたしということにしよう。
2025.04.09
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昨日から井戸の底に書き込めない事象が続いていて、upしたはずの記事も空ぶりで消えた?やっとキャッシュを削除して正常化。って、事務所のPCだけど。ただいま井戸の底のPCは無期限休業中。はい壊れました。あー買い替えがメンドイ。
2025.04.08
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午後から会議だった
2025.04.07
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休業中Ich bin auf Sabbatical.
2025.04.06
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ずっと使っているディーンアンドデルーカのエコバッグが年代物になってきたので新調。楽市にもショップがあるけど、内ポケット付きの期間限定商品が欲しかったのでフリマを探した。大きさと布の丈夫なこと、だけど軽いこと、エコバッグはこれが使いやすさ一番。はい、猫の手のように使い勝手が良いです。
2025.04.05
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ライン川の畔、エールシュレーゲル城、通称・双月城。そこに住む美しい双子の姉妹カレンとマリアのうち一人が、密室で頭部と手首を切断された死体となって発見される。のちほど、遺体は妹マリアのものであることが判明しかしカレンの姿は何処へか消えていた。では姉は何処へ行ったのか。パリの予審判事ベルトランとドイツ警察のストロハイム男爵の鎬を削る推理合戦のさなか、次々と惨劇が起こる..........二階堂黎人推輓の、今は亡き加賀美雅之のデビュー作。「不可能犯罪、密室、連続殺人、殺人鬼、伝説、亡霊、名探偵、双子の美女、遺産相続、謎、秘密、古城、一族の確執、呪い――といった、本格推理小説ならではの燦然と輝く宝物の数々が、溢れんばかりの状態で詰まっている」 本作、二階堂黎人氏 解説文より--------------------今や入手困難となったらしく、図書館で初版本を探して読む。確かに、本格ミステリオタ垂涎のガジェット満載で、ストーリーの面白さには満足した。あえて長編デビュー作に、カーのアンリ・バンコラン作品の本歌取りと思われるネタを仕込んできた作者の大胆さと自分の書きたいものを思い切って書いたというが潔くて良き哉。しかし、トリックレとトリックはどうかといえば......文章は練れていて読みやすく読み手の興趣を誘うが、ベルトランの甥パットを視点人物に据える必要性があったかどうか。パットのキャラ設定と余計なおしゃべりが推理の邪魔に感じた。双子殺人事件は双子トリックならアレという定石を逆手にとって巧妙な騙しの手筋を見せているが、続く連続殺人の物理トリックは偶発性に頼り過ぎで、荒唐無稽というよりバカトリックの滑稽感があった。「真犯人」が話の展開上、途中で透けてしまう。解決編にしても、謎が解明されたカタルシスは乏しく、作者は何の意図あってこの結構を用意したのか伝わってこなかった。もっとも、これらはカーへのオマージュ作品ゆえ、瑕疵と見做されても良しとして故意に描いたものなのだろうか。あれこれ気になったことや、疑義を並べたてようと、作者が他界している今は虚しい。それでも、作風が好みのミステリーなので、遅ればせながら他の加賀美氏の遺作を読んでいきたい。
2025.04.04
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衣類は3月中に断捨離したものも、購入したものもなし。不要な冬物を棄てる.......なんて、あまりの寒さに出来なかった。古着でも重ね着して寒さをしのいでいた。代わりにリアルムートンのラグを棄てた。井戸の底というハコそのものの古い物を処分する頃になっている。10年以上椅子にかけて使っていたらボロボロ。裏面から裂けて、抜け毛がするようになった。代替品を買うかどうかは微妙。リアルファーだとまめに洗濯できないので、衛生面で問題が。フェイクムートンに買い替えならありかな。
2025.04.03
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臨床法医学者の真壁天は、自身が小学生のとき友人ハルが何者かによって殺害されたトラウマを抱えていた。医師となり児童虐待の鑑定を行っていた天が、虐待を指摘した親が次々と首吊り死体となって殺されていく。かつてのハルの遺体のように。女性刑事美姫、妹の医学生マユとともに天は一連の首吊り事件の謎を解こうとするがー。第19回「このミステリーがすごい大賞」最終選考作品。--------------------ネタバレあり。医療サスペンスドラマ風なストーリー展開は面白いが、ミステリーとしての叙述トリックはアンフェア感が拭えない。○○人物は地の文で嘘を語らないことを前提で読んでしまうと、最後のネタばらしで足元をすくわ読み手は足元をすくわれていたことに気付く仕掛けだった。とある登場人物の描写に違和感を覚えながらも、レトリックの不自然さをロジカルに詰められなかった此方の読みが甘いのだろうけれど。無理筋でも、類似点を上げれば夢野久作のあの奇書がこんな叙述を持ちいていたかも。しかしこの手は安易に使えば、どんな推理や考察も大詰めで破綻させてしまう悪手でもあるかと。物語の途中で、ネタに気付く読者が今どきは多いだろうから、斬新かつ意表を突いた着想とも言えない。まあ、ネタは判っても事件の「真犯人」はかなり上手く隠せているとは思った。解説は北原尚彦氏で、応募作の時点で「アンフェアかもしれない」と指摘があったことに言及し、改稿でその瑕疵を修正したのおが刊行作品であると述べている。それにしてはすっきりしない読後感であった。この作者の次作には期待しない方がいいのかもしれない。
2025.04.02
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エイプリルフールに白紙の日記帳を拡げる空白の空こそいずれ訪れる灰色の予兆を告げている
2025.04.01
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