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とある輸入業者から一本の電話があり、「今度発売する香水の定価をどう考えれば良いのか」との相談を受けました。前々から日記で書きたかった部分の話だったので、私見も含め、本日の日記はそこから始めましょうか。(業者向けの長ったらしい話なので、飛ばしても良いでしょう)まず、定価と言う概念。むか~しむかしあるところに三井高利と言う者がおったそうな~。その男は「越後屋」と言う呉服屋を開き、いまでは当たり前になっている正札販売を世界で初めて実現したそうな~~(三越の歴史より)。江戸時代の呉服屋と言えば、お客さんによって言い値で商売していたようですが、この越後屋は商品の基準によって価格が決定する「正札=定まった価格」と言うルールを決め、その歴史が今もなお受け継がれているわけです。現在は主にメーカー小売希望価格を指しますが、香水という輸入品の場合、輸入代理店が設定した価格を「国内定価」として、デパートはこの価格を守っている訳ですね。(ここまでは分かって頂けました?要は、輸入代理店になってしまえば、国内定価もその代理店が設定できる訳です)しかしながら、こと香水市場では今現在その定価と言う概念が崩壊しつつあります。大手ブランド(シャネルやグッチ)などは直営のブティックや百貨店のブースなどできちんと定価販売しておりますが、百貨店にまで並ばない商品、所謂、ディスカウント市場向けに供給されている商品までもが、メーカー小売希望価格を設定しており、定価と言う言葉の重みを薄めてしまっている訳です。現にみなさんも香水を買うとき定価なんか気になさらなくなったのではないでしょうか?では、何故後者のような商品までもが定価を設定しなければならないのでしょうか。私が考えるに、ディスカウント市場は、元々国内定価と海外からの並行輸入時の価格差を謳い文句にここまで市場を拡大してきました。その結果、並行輸入業者がどんどん力をつけてきて、輸入代理店にまでなったと言うのが流れ。しかし、幾ら輸入業者が力をつけてきたとは言え、流通経路(販路)はディスカウント店やドラックストアばかりなので、ディスカウントを謳い文句にしなければならず、メーカー小売希望価格を設定している訳です。そしてもう一つの理由としては、宣伝の為でしょうかね。ここ最近いろいろな雑誌媒体に多くの香水が載っているかと思われます。雑誌を見ただけのエンドユーザーは、どの商品が百貨店に並んでいて、この商品はディスカウント向けだなんて分かりませんので、定価を書くことによって、商品に箔をつけたり、頭に刷り込易いわけです。(オープン価格にするとこの辺のインパクトが弱くなってしまうのですよ)「それでも定価が必要な理由」皆さんついてこれていますか?で、最初の話に戻りますが、ディスカウント向け定価の設定の考えたなのですが、考える要素としてはこんなところでしょうか?・ 商品の趣これは単純に言ってしまえば、高級志向なのか、カジュアル志向なのか。また、EDTとEDPの違いによっても考える対象となってくるでしょう。・ 海外の定価どこかの代理店みたいに、そのブランドが作成しているHPに8ユーロ(単純計算で1ユーロ140円ぐらいですから・・・)と記載されているにも関わらず、3,900円なんて言う為替変動を考慮してもありえない定価をつけてしまうようなおバカな事は止めましょう。基本的には、そのブランドの母国で幾らの定価が付いているのか(資生堂であれば日本定価・シャネルであればフランス定価etc)を調べ世界統一価格がベストと思われます。・ 店頭価格からの計算これはサイズバリエーションに関わる話ですが、ディスカウント価格を設定した時に、1サイズ大きくなる毎に¥1,000UPがベストな形。例えば、(30ml ¥2,000)→(50ml ¥3,000)→(100ml ¥4,000)/(40ml ¥2,500)→(75ml ¥3,500)→(125ml ¥4,500)と言う具合にし、値引率は統一させる事が隠し味です。また、定価を計算する上で、消費税込の場合の見栄えも考慮すべきです。エスカーダのパシフィックパラダイス等は良い例で、普通30ml 5,000円→50ml 7,500円と来たら当然100ml 10,000円としたくなるところですが、そこを敢えて税抜9,400円とし、税込9,870円と言う配慮を加えている訳ですね。こんなところでしょうか。これらは私見と言うより、大手代理店が行なっている事を分析したに過ぎないのですが、いまだに感覚で定価をつけている代理店さんが多いので、今回書き出してみました。で、私が問題視しているのは、国内代理店 直営のサイトが自分のところの商品をディスカント販売していると言う点。具体的な例を挙げるとフレグランスガーデン夢工房 (ルズ)国内参考価格5,400円 価格4,500円 (税込4,725円)フレグランスポイント(フィッツコーポレーション)メーカー希望小売価格5,775円 のところFP価格4,000円 (税込)ホッパードリーム (ホッパードリーム)定価5,000円 のところをHD価格2,780円 (税込2,919円)fragrance-cosme (サンシャインインターナショナル)何でもありの社会情勢かもしれませんが、その分、自社の倫理観が問われる時代に突入しているのにも関わらず、あまりにもお粗末ではありませんか?先行販売などは許されると思いますが、メーカー小売希望価格のメーカーとは何処なのか?一日も早く是正していただきたいものですね。親しき中にも礼儀ありと言うことで、本日の香水をご紹介いたしましょうか?本日は「セリーヌディオン ノーツ」です。セリーヌ ディオン ノーツトップ:ネクタリン・ウォーターリリー・ミモザミドル:アマゾンオーキッド・ヘリオトロープ・キューカンバーフラワーラスト:ホワイトムスク・ベチバー・サンダルウッド・ガイアックウッド解説:「セリーヌデュオン」ではなく「セリーヌディオン」だったのですね。失礼いたしました。セリーヌディオンと聞いて、「タイタニック」を思い浮かべた方は、それだけで歳がばれてしまいます。何せ映画公開が今から8年ぐらい前ですから、当時いくつだったの?って言う話です。それはさて置き、セリーヌの2作目にあたる今作が、初めて国内代理店発売になり、実物を大阪出張時に試したわけですが、未だに判断が分かれております。確かに、国内限定のスリーブは付きますが、般ピーは「ちょっと年喰ったきれいな外人さん」が写っているくらいしか思わないでしょうし、ボトルにしても、普通と言っちゃ~普通ですしね。マイナス要因ばかり見えて仕方ないのですが、香りの方を嗅いだ時にちょっと引っかかったわけです。つけ始まりは、瑞々しくも甘い桃の香りにウォーターリリー等が合わさり抑え目ながらも広がりを見せます。やがてフローラルのスウィートな女性らしい部分と花々が開花する時の躍動感を併せ持ち、ラストのホワイトムスクを中心とした石鹸のような香りへと導かれていきます。香りのポイントとしてラストに重点を置いている為、香り持ちは長く続くと感じる方が多いのではないでしょうか。個人的な見解としては、フェラガモのプールフェムを真っ先に思い浮かべ、香りの印象なども共通する部分があり、価格的にも似たような設定にする事ができうるので、悩みますね。正直。メーカー曰く「宣伝している最中は売れると思う」との事ですし、外国人客が多い店は雰囲気で良いかもしれません。どちらにしても、気になった小売店さんは早めにやるやらないのジャッジをした方が宜しいと思います。本日はここまで。
2006.02.27
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情報は色褪せないうちに流すと大衆からの大きな反響を得られるものですが、逆にタイミングを間違えるととんでもないしっぺ返しを喰らうと言う正に諸刃の刃なのです。今日の日記はそんな具体的な例が、たまたま時事ネタとしてあったので、まずはそこから話を進めましょうか。まずは良い方の例から。トリノ五輪のフィギアスケート女子。日本の荒川選手が見事に金メダルを獲得し、すばらしいの一言に尽きますね。私もテレビで応援しておりました。しかし、着目したのはその部分ではなく、その番組をスポンサーしていたロッテ。荒川選手が金メダルを取ったと分かった後、間髪入れずに一人でロッテのチョコレートのCMに出るのですよ。これほどの宣伝効果は無いでしょうというくらいのタイミングの良さ。もちろん、日本で既に収録されていて、どの選手がメダルを取ることになっても良いように、たぶん3人分のCMは作っていたと思いますが、それにしても見事です。金メダルを取ったと言うビッグウェーブにうまく乗れた、正に宣伝とはかくあるべきと思い知らされた瞬間でした。一方悪い例としては、やはり、民主党の永田議員。情報に翻弄されてしまった感が否めませんが、例の4点セットでせっかく民主党押せ押せムードが、一気に翻された格好になってしまい、党首交代なんていう致命的なダメージにならなければ良いのですが・・・。結果論としては、情報の真偽はもちろんですが、このタイミングであえて危険な橋を渡るような事をすべきではなかったように思います。私もこのようにブログという形で情報を流しておりますが、できるだけ、前者のようになれるようタイミングを測っており、丁度良い潮時になってきたと思われる商品を本日はご紹介いたしましょう。本日は「サルヴァトーレ フェラガモ インカント チャーム」です。サルヴァトーレ フェラガモ インカント チャーム EDT30mlトップ:ハニーサックル・パッションフルーツミドル:ジャスミン・オスマンローズラスト:アミリスウッド・ムスク解説:1月14日の日記で商品の云々に関しては、後日の日記にて。何て書いていたので、待ち焦がれていた方ももういないと思われますが、何故このタイミングなのか。この事については後からするとして(党首討論会より前○代表)、前作ドリームは幻想的な雰囲気の中にも楽しさを表現する商品でしたが、今期のインカントチャームはパッションを前面に出し好奇心旺盛な明るいイメージ。ターコイズブルーの鮮やかなブルーを背に描かれた模様は万華鏡。見ているだけでも楽しく、その世界に吸い込まれていきます。続いて香りの方ですが、付け始めから、程よい甘さに抑えられた軽やかな香りに満たされ、明るい未来への箱舟に乗った気分。やがてその小船は、穏やかなジャスミンの花畑にさしかかり、深い愛情で育まれたローズのアーチを越えると、そこには清潔感漂う生まれ変わった自分が見えてくるでしょう。抽象的に商品案内風に書き上げてみましたが、如何でしょうか?要は昨年のシークレットウイッシュ辺りからお目見えしてきている透明感があり、甘く、瑞々しく、爽やかなフルーティフローラルの集大成と言った感覚を覚えました。(一緒に試したインカントドリームですら、刺々しくに思えたのは、この商品がより万人受けしやすい使い易さからかもしれませんね)では、何故このタイミングでご紹介したのかと申し上げますと、とうとうディスカウント流通の出荷日が決まったとの情報が入った為。その日付は2月28日。早ければ、3月始めにネットショップで見かけられるかもしれません。(ちなみに、当初の予定は3月16日~だったのですが、海外での発売が前倒しになった為、ディスカウント流通も前倒しになったとか・・・)ドリームの後継として、ちょっと劣るかなとも思っておりましTが、百貨店流通だけ見ると、同等のペースとの事。わからない物ですね。補足として、相場としては30ml 2,780円を挟んで、前後300円ぐらいかなと読んでおります。また、ミニサイズの発売は今のところ未定。情報の出元は確かな人物です。皆さんは果たして信じていただけるでしょうか?本日はここまで。
2006.02.24
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10万アクセスと言う一つの区切りが見えてきたので、水面下に潜り込む決心が中々つかない今日この頃皆様いかがお過ごしでしょうか?寒々しかったので、春らしくトップページの趣も変え、よりシュールな内容で書きたいと思います。さて、説明文と言うのが苦手な私にとって、携帯用のサイトを立ち上げようと只今悪戦苦闘している真っ只中です。PC用の時と比べるとかなり歯がゆい想いをしておりますが、何せドが付くくらい素人ですし、頭も固くなってきているので、ショックアブソーバーがきちんと作動してくれないのですね。スポーツなんかも同様ですが、歯車をかみ合わせるまでがたいへんな訳で、一旦かみ合ってしまえば、そこからが「面白さ」が生まれ好奇心・探究心へと発展していく訳です。と言うことで、香水の新作を探すという探究心を元に海外で発売してあるちょっと気になる商品を本日はまず紹介いたしましょう。ヒューゴボス ヒューゴ ピュアピープル コメント:ヒューゴの最新作はピュアピープル。ボトル形状は何処となく、ランコムのイプノーズなどと被っているような気はしますが、果たして日本発売するのかどうか?国内代理店の動向が気にかかります。アレッサンドロ デラクア ウーマン イン ローズ コメント:どうやらこの商品、4月にはお目見えするかもしれません。わかばカウンターの中でも、低価格ゾーンを支える商品になりそうなので、定価販売のお店では売れそうですが・・・。パリスヒルトン ジャストミー パリスヒルトン ジャストミー フォーメン コメント:パリスヒルトンの最新作は、上記2品。国内発売未定ですが、前年の例を考えると、レディースはゴールデンウィーク明けぐらいでしょうか?ポリス B‐COOL コメント:お願いしていたのはこの商品です。何となく格好良いと思いません?イヴサンローラン ベビードール ラッキーゲーム コメント:ようやくおぼろながら商品が見えてきました。ベビードール2006SS限定品その名も「ラッキーゲーム」国内代理店では4月14日発売みたいです。定価等はまだハッキリしませんが、たぶん、6,300・6,500・6,800円のいづれかになると思われます。奥の方に移っているBOXだけ見ると、ベビードールライトに見えるのですが、詳しい続報は、また次の機会に。これらの商品のうち、国内発売が決定しているのは2作品のみ。その他は果たして代理店が発売するのか否か。前倒しで情報だけ抑えておくのも悪くは無いでしょう。と言うことで、本日ご紹介する商品は、昨年7月22日の日記にて海外発売としていた商品が、本年1月6日に国内発売開始になり、意外に早く代理店で扱い始めたと驚いている香水「シャネル アリュール センシュエル」をご紹介いたします。シャネル アリュール センシュエル オードゥ パルファム EDP50mlフレッシュ:シトロンスパイシー:ピンクペッパーフルーティ:マンダリンフェミニン フローラル:ローズ ドゥ メ・ジャスミンウッディ:ベチパーオリエンタル:アンバー・バニラ・パチュリ解説:「ここ最近の女性誌に広告が載ったようで、店からの問い合わせが多い」とどこかの業者で言っておりましたが、シャネルの最新作フレグランスは、ディスカウント市場ではレア物の扱いを受けているようです。昨年7月の日記では、NYシャネルコスメポーチシリーズの一角に、たまたま載っていたのがきっかけで、そこからネットを使って調べたのが始まり。どこかのサイトでは、未だ「日本未発売」や「NYシャネル限定」なんて書かれておりますが、国内の定価は、EDP50ml ¥11,550 100ml ¥16,800なので代えておきましょう。今回のアリュールセンシュエルは、既存のアリュールを更にゴージャスに、そして、魅惑的な香りに仕上げております。アリュール独特のつける人の体温や肌質によって微妙に香り立ちが変化してくると言うコンセプトは一緒で、フレッシュ・フェミニンフローラル・ウッディ・フルーティとオリジナリティーを残しつつ、これらの香りにリッチな甘さ加えるオリエンタルさを強調し、奥深くも暖かさにあふれる香りがします。また、アクセントとしてスパイシーの香りにはピンクペッパーを持ち入り、透明感のある刺激を加え、よりミステリアスな表情を浮かべることでしょう。シャネルコスメブティックの店員曰く「新しいアリュールの解釈」と言っておられましたが、アリュールのお姉さん版?アリュール豪華版?ちょい悪アリュール?丁度良いフレーズが見つからなかったですね。感覚的なことを申し上げますと、オリジナルの方が使い易いというか、着る服を選んでしまうようなアリュールセンシュアル。香りにパンチがあるので、はまればトコトン好きになるかもしれませんが、付けた自分を想像し、一歩引いた目で買うか買わないかの判断をした方が良いかもしれませんよ。早くトワレの発売もしないかなぁとも思いつつ、本日はここまで。
2006.02.22
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まずはお詫びから前回の日記の中で、4月発売予定「カルバンクライン ユーフォリアブロッサム」ですが、限定ではないようです。失礼いたしました。さて「参加するこの事に意義がある」と私も昔、校内マラソン大会などで先生から言われた記憶はありますが、皆さんはオリンピック中継をテレビ観戦してらっしゃるでしょうか?参加する事に~~~と言われても、代表者大会ですから、どうしてもメダルの1個位は取ってきて欲しいものですよね。何々が悪いとか元々の素質が云々とか言う意見もあるかと思いますが、とにかく一言伝えたいのは「ガンベレ 日本選手団」と言う言葉を残しつつ、話を進めていきましょう。それにしても、今回のテレビ中継は、選手よりレポーターのタレントさんに目が行ってしまっているような気がするのは私だけでしょうか?「誰々さんのトリノ観戦記」みたいな企画で、街の光景や市内中心部の人達のインタビュー。「そこには!!」みたいな演出に懲りすぎているのか、見ているこちらが興醒めしてしまいます。そのVTRを見ながらコメントを求められる競技を終えたばかりの選手たち。全くもって変な図式です。上記のようなテレビに限らず最近思うこと言えば、誇張ばかりが目立って仕方ありません。内容が薄いにも関わらず強調するので、どこか無理が見えてしまうのですね。この事は香水の業界にも言えており、よく雑誌で「モテ系香水特集」など組まれていると、違和感を感じてしまいます。元々外出時に香水をつける行為自体が人から好感を得たい→モテたいと香水全般の事を指すべきなのに、どうも言葉だけが一人歩きしているように見えてしまいます。本来のモテ系香水なんてヒトフェロモン入りなど明確な裏付けがあってしかるべきだと思いますが…。ここを訪れている皆さんは、そんな言葉に踊らされず、香りを楽しむと言う観点で、商品を見て頂きたいと思いつつ、上記の流れに沿ったような香水を本日はご紹介いたします。本日は「ジューシィ ジュエル」です。ジューシィジュエル ジューシィジュエル EDT30ml SPトップ:ピーチ・パイナップル・ブラックカラントミドル:ジャスミン・ダマスクローズ・ロータスフラワーラスト:ムスク・アンバー・ヘリオトロープ・アンブレットシード解説:昨年の「ベビードール ラブカラーコレクション」「マジック トゥ ラブ」などの大ヒットにより、皆さん「幸せ」に飢えていると察したメーカーが作った願掛け系香水の最新作は相合傘(愛愛傘?)をコンセプトとし、女ヂカラをUPさせるだとか。最強の攻め香水なんて、ちょっとジャロってますが、詳しい説明をしていきましょう。まずは、見た目から。円形のボトルに黒のキャップ。そして、ボトルには幸運UP?のチャームがつき、ボトル中央部に漆黒の中に浮かび上がるフラワープリントが施されております。世界初24層ダブルフェイスプリントと謳っているだけあって、表面と裏面の柄が違い、発色が奇麗で可愛いらしいとの評判です。続いて、香りの方はと言うと、「エンジェルハート」や「ラブラブドゥトワ」のようなつけ始めにインパクトをもってきているフルーティフローラル(メーカーはミステリアスフルーティと言っておりますね)。トップはピーチとパイナップルの瑞々しくも甘い香りが弾けるように広がります。香りの中にキレを感じるので、甘ったるさは抑えられており、やがて訪れるジャスミンやローズの華やかな香りとごくごく自然な流れで結び付いております。ラストはムスクなどの官能的な感じが心地よくフィットするイメージです。攻めの香水と言いつつも、香りは守りのテースト。一貫性の無いコンセプトと後付のようなイメージ戦略。それでも、小売店側の前評判が良好なのは、フルーティフローラルの絶妙なバランスの良さからなのか?商品そのものにミステリアスさを感じ始めている今日このごろですが、最後に皆さんへ。幸せはお金じゃ買えないですから(byライ○ドア(ゴメンなさい嘘です))補足事項としては、限定○万本との事。但し、評判が良ければ追加するらしいのですが、初回ロットで打ち切る可能性もあるので、興味を持った方はお早目に。本日はここまで。
2006.02.19
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香水カレンダーの配信後も次々新作の名が挙がっており、情報も鮮度が大切なので、お浚いの意味も込め、一気に放出したいと思います。バレンタインデーと言うイベント事が一つ終わり、ちょっとした安堵感が立ち込めておりますが、香水業界はこれからが新作ラッシュ。未確認情報も含めどうぞご覧下さい。2月14日ジューシージュエル 限定ジューシィジュエルEDT30ml ¥4,725コメント:次回の日記にて、詳しく書きますが、前評判は宜しいようです。2月15日エスカーダ限定即納!! エスカーダ パシフィックパラダイス EDT30ml ¥5,250 50ml ¥7,350 100ml ¥9,870コメント:早いところでは、先週末時点で入荷したみたいです。このシリーズも年々飛びつき具合が悪くなっておりますが、今年はどんなものなのでしょうか?(小売店さん教えてくださいね)ちなみに、私だったら、ロッキンリオが欠品しないように注意しますが…。2月17日エスティーローダープレジャーズ エキゾチック EDP30ml ¥6,300 ※リンク先は50mlコメント:一昨年の免税店商品が、この春いよいよ代理店で発売開始。プレジャーズの固定ファンはたくさんおりますが、代理店発売したからと言って、再び仕入し直す業者は少なそうです。2月23日クリニーク 限定ハッピー イン ブルーム 30ml ¥4,725コメント:正直haru-soraさんの日記で知りました。トラックバックさせていただきます。http://plaza.rakuten.co.jp/momo7sumiso/diary/200602100001/(各サイトをよく見てらっしゃいますね。頭が下がります。)さて、クリニーク場合、通常ディスカウント市場に現れるのは2ヵ月後ぐらい。そこまでの話題性が続いているのかと言う点とハート・トゥビーなどの過去の作品を考えると、これまた流通量はすくなさそうです。2月24日セリーヌ デュオン ノーツ EDT30ml ¥4,200 50ml ¥5,250 100ml ¥6,825コメント:この辺の商品もラインに在った方が良いかもしれませんが、今更セリーヌデュオンをと言う意見もあり、周りの反応を見てから仕入するかどうか決めたいところだと思いますが、宣伝を多めにするみたいなので、やる気があるのだったら先手必勝すべきです。2月24日ゲラン 限定ゲラン ラブリーチェリーブロッサム ゴールドスパークル EDT35ml ¥6,090コメント:並行輸入モノが一部入ってきているようですが、所詮はただのラブリーですか。値段が高ければパスしても全く問題無いと思われますけど…。2月25日ルルカスタネット ジュテーム EDT30ml ¥4,725 アンドンプテ EDT30ml ¥4,725コメント:下記のご紹介にて。3月1日ミスシックスティーン ミスシックスティーン EDT30ml ¥4,620 50ml \5,775 75ml \6,825コメント:間違えってならないのは、丸井百貨店独占先行発売。一般流通は9月とも言われておりますが、予定は未定ですから。3月1日 マサキマツシマM(エム)EDP40ml ¥8,925コメント:香りを嗅いだわけではありませんが資料を見た限りだと悪くはなさそう。但し、売れるかと言うと難しそうですね。3月10日イヴサンローラン 限定パリ ローズ ヴェルジェ EDT125ml ¥8,190コメント:情報だけは入りましたが、ディスカウント流通少なさそうです。発売日と同時にネットショップでの扱いは難しいと思われるので、ご興味ある方はYSLカウンターまで。(テスターは既にあるとのこと)3月17日エマニュエルウンガロ アパラシオンオム EDT30ml ¥5,250 50ml ¥6,930 100ml ¥10,080コメント:アパラシオンのメンズが登場。レディースと全く異なったイメージの香りで良いと元担当者は言っておりましたが、話題性としては今ひとつか。3月17日トミーヒルフィガートゥルースターゴールド EDT30ml ¥5,250 50ml ¥7,350コメント:香料だけ見るとマイルドな香りのような気もしますが、果たしてトミーがそのような香りを作ってくるのか?香りを試してみたいところです。3月31日トミーヒルフィガー 限定 トミーサマー2006 EDC100ml ¥5,775トミーガールサマー2006 EDC100ml ¥6,300コメント:なんとなくですが、昨年モノの方が良いような気がします。3月セレントファーレ セレントファーレ EDT50ml ¥5,250コメント:出張時に試作段階を見てきましたがボトルは綺麗でした。香りは…まだ出来上がってなかったみたいです。3月アランドロン 限定サムライウーマン ラブコメント:今回は「ワン」が抜けて「ラブ」だけになりました。メンズのイメージが強いサムライだけに、気合を入れるほどでもないですが、春という雰囲気も手伝い仕入れないわけには行かなさそうです。3月リリープルーンリリースウィート EDP50ml ¥3,150 リリーパステル EDP50ml ¥3,150 ラブバイリリー EDP50ml ¥3,150コメント:パステル色のイメージとして、可愛らしい、柔らかい、優しい、明るい、軽い、薄い等が挙げられます。この意味を捉えて、販促ツールを考えてください。続く
2006.02.16
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4月5日カルバンクライン ユーフォリアブロッサム EDT30ml ¥5,985 50ml¥8,190コメント:個人的にこの春の新作の中で注目作品。アジア限定と言うことは、香りにクセはなさそうですし、ユーフォリアを躊躇した方にオススメ。4月12日グッチ 限定 エンヴィミー2 EDT30ml ¥5,775 50ml ¥8,400 100ml ¥11,235コメント:グッチシマラインをイメージに作られた限定品。限定と言っても最初から飛ばして、在庫を持ちすぎないよう注意しましょう。4月18日バーバリー ロンドン EDT30ml ¥5,880 50ml ¥8,085 100ml ¥11,550コメント:発売時期を間違えているような気がします。それでも、バーバリーなので、品揃えしなければならないかもしれませんが…。4月19日ゴースト 限定ゴーストサマーフラート EDT50ml ¥5,985コメント:パシフィックパラダイス同様の感想。シアーサマーもコケているだけに、どんなものでしょうか。4月21日ジバンシィ 限定 ウルトラマリン ビーチボーイ EDT50ml ¥7,350 ウルトラマリン ビーチガール EDT50ml ¥7,350コメント:メンズに人気が集中しそうですが、きちんとカップリングで品揃えした方が良いでしょう。4月25日ニコス 限定 スカルプチャー ブルーブリーズ EDT50ml ¥5,775コメント:売れそうな匂いはします。後は在庫をどの程度積むべきか。私だったら強気な仕入をしてしまいそうですが。4月ヴェルサーチ ヴェルサーチ マン フレーシュ EDT30ml ¥5,040 50ml ¥7,140 100ml ¥9,450コメント:ヴェルサーチマンのボトルデザインですが、香りの雰囲気は全く違うとの事。商品の意気込みも感じられますし。4月はメンズのガチンコバトル月間なので、この商品にも注目を。4月ジャンヌアルティス ブンブンマンゴー EDT100ml ¥4,095コメント:トロピカルフルーツの中でも今回はマンゴーをチョイスしたようです。後味に残るクセがある果物なので、何処まで丸く治められているか興味ありありです。4月クリスチャンリースラッセン ライジングウェーブサマー EDT50ml ¥5,250 100ml ¥6,300コメント:ライジングウェーブって夏物じゃなかったの?と言うツッコミが入りそうですが、それは置いといて、初代と並べた時の違いがどうなのか?これも香りを試してみないと何とも言えないですね。4月ジャンヌアルティスセクシーボーイ ホットゲーム EDT100ml ¥4,095コメント:今年は何とかゲームと言う名前が流行っているみたいですね。J’アルティス・ダビドフ・YSL…まだまだ先の話ですが、記憶に留めて置いてください。辛口コメントと共に集めた情報は以上です。これらの情報は、業者筋でも知られていない部分もあるので、各小売店さんはきちんと見ておいたほうが良いと思われます。また定価等不明の部分もありますし、何の前触れも無く突然販売決定する商品もあるので、各サイトの情報をきちんと見ておきましょう。と言う事で、上記でも書いたように本日ご紹介する香水は、「ルルカスタネット ジュテーム&アンドンプテ」です。ジュテームトップ:ザクロ・ホワイトピーチ・ライチミドル:ローズ・フリージア・蓮の花・パッションフルーツラスト:ホワイトシダー・ムスク・バニラ・ラズベリー・アンバーアンドンプテトップ:ベルガモット・マンダリン・マンゴー・パイナップル・グアバ・カシス・メロンミドル:マグノリア・ローズ・すずらん・ジャスミン・フリージアラスト:ベチバー・アイリス・パチョリ・オークモス・ラズベリー・ピーチ・アプリコット・アンバー・バニラ・ムスク解説:両方とも香りのサンプルをいただきましたが、印象としては、春物第一弾登場と言う感じでしょうか。ルルカスタネットというあまり知られていないブランドで、ネームバリュー的にはちょっとですね。見た目のボトルも「A&A」を思い浮かべ、目を見張るような新鮮さは感じなかったです。一方香りの方はと言うと、普段使いとして結構いけそうなので、その点がこの商品のセールスポイントのような気がします。まず、ジュテームは、トップから桃の優しい香りが中心となり瑞々しく明るいイメージ。やがて、ローズやフリージアの花々が咲き乱れ、ラストは女の子らしく茶目っ気たっぷりな可愛らしい香りでまとめられております。続いて、アンドンプテは、つけ始めフレッシュフルーツの香りと透明感のある甘い香りの二重奏。複雑でありながら、変なクセも感じらず爽快感を得られます。続いて、繊細で清潔感に満ちた香りがし、ラストはほんのり甘く優しい感じで漂います。両方とも共通しているのが、明るく軽やかなイメージ。新生活を始めるフレッシャーズの皆さんには特にオンタイムの時間でオススメしたいところです。雪解け時の全てに生命の息吹を感じる春だからこそ、新しい香水を求める気持ちが芽生えてくる時期だと思いますが、このような香水は「抑え=普段使い」と言う感覚なので、売価設定が1980円を超えてしまうと初回投入すら見送られてしまいかねないので、メーカーさんには再度検討して欲しいところですね。本日はここまで。
2006.02.16
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新作香水がたくさん登場してきているので、まじめに書けば毎日更新できるはずですが、前回の日記のように、こねくり回すぎて三日間もかかっちまったぜぃみたいな文章を作ると途端にペースダウンしてしまいご迷惑をお掛けしております。自分で言うのもなんですが、時たま支離滅裂な事も書いてあり、その時の背景には、たまたま見た映画や感銘を受けたドラマなんかに感化されている場合が多いのです。前回の日記なんてのは正にその通りで、今回ハマッているものと言えば、十年ぶりぐらいに読書をしており、その影響が諸に出ております。そのタイトルと言うのは三島由紀夫著 青の時代です。とある朝のワイドショーでライブドア事件のホリエモンとその昔に起きた「光クラブ事件」の山崎晃嗣氏が似ていると紹介しており、関連する書籍として、たまたまこの本を知ったのがきっかけです。(これまたミーちゃんハーちゃんです)未だに6章目までしか到達しておりませんが、小難しい言い回しや時代のギャップを差し引いても、流石有名な作家が書いた文章と思いました。あらすじ等については、らいばあさんの日記に頼るとして(まだ半分も読んでいないので・・・)、http://tb.plaza.rakuten.co.jp/mypenlie/diary/200505280000/文章や演説などもそうですが、良いと評判が立つものには、その内容にきちんとユーモアが織り交ぜてあると私は考えております。入学式や卒業式、朝の朝礼でもそうですが、校長先生や社長の話が何を言っていたのか記憶が無いなんて事を思い当たりませんか?それは単純に受けて側の興味をそそっていない発信者側の問題なのです。つまり、まじめに率直に伝えようとしすぎて、全く面白みが無い内容なのですね。これらは、お店作りの上でも同様なのですが、売れ筋しか品揃えしていない店って、最初の2・3回行けば飽きてしまいます。一般的なお店と言うのは、大概この事を熟知しており、きちんと売れ筋を揃えて置いて、その上にユーモアと言う「遊び」(余裕)の部分を設けてあるものなのです。服屋さんなんてのは典型的で、誰も着そうも無い色をした服が店頭にディスプレーされている時なんかあるじゃないですか。これはその服を売ろうとしているのではなく、あくまでも注目を惹きつけるために飾ってあるものなのです。所謂これが遊びの部分なのですね。で、問題なのは、この遊びの部分が面白いかどうかと言うこと。すなわち、ユーモアのセンスが、その店に抱く印象を決めてしまうのです。「センスなんて抽象的な事を言われてもどうすれば良いのか?」とおっしゃる方もいるかと思いますが、これは私にも説明できません。但し、一つだけ言えることは、多角的に見て自分が面白いと思える事は、他人にもきちんと伝わるものだと思っております。面白いと評判の高いものを見る努力は、きっと自分にプラスになって跳ね返ってくるという暗示をかけつつ、本日の香水をご紹介いたしましょう。本日は「ブリトニースピアーズ ファンタジー」です。ブリトニー スピアーズ ファンタジートップ:ライチ・ゴールデンクインズ・キウイフルーツミドル:カップケーキ・ジャスミン・ホワイトチョコレートオーキッドラスト:クリーミームスク・オリス・ウッディーアコード解説:こちらの日記でも再三に渡りご紹介してきた商品がついに日本上陸。今回の主題としては、おとぎの国の世界をイメージしております。まずこの商品を語る上で大切なのは、BOX。エミリオプッチ風の渦巻きに印象的な黄緑のリボンが添えられ、この箱の空き方も実にユニーク。まるでケーキでも入っているような期待感すら覚えてしまいます。ボトルの方は、ショッキングピンクにこれまた黄緑のガラスが埋め込まれ、ネックの部分にはリングのようなゴージャス感があります。続いて、香りの方と言うと、この商品に関しては肌にすり込んだときから、物語が始まります。トップは甘酸っぱくも瑞々しいライチやキウイなどの果実系の香りが漂い、次第にグリーン系の草原のような清々しさが感じられたかと思うと、ここから一気にグルメンタリーなあま~くセクシーな香りへと変貌を遂げます。ラストは甘さを残しながらもムスクやウッドのナチュラルっぽいパウダリーな感覚が終焉の時を知らせるという感じです。ネットで香料のみ先に見ていたときの感覚としては、これもシュガー系の甘さなのかと思っておりましたし、ムエットで試して見たときも「甘い」と言う印象しか残りませんでした。しかし、実際にテスターを肌に吹き付けてみると、意外にアクセントのグリーン系の香りがしっかりとしており、思って以上に甘さ控えめで、抱いていたイメージを覆す結果となりました。但し、香りのゾーンが違う為、前作のキュリアスを良いと判定している方には、あまりおすすめできません。また、商品を見た瞬間こんなイメージを持った方にも難しいかもです。シャリエールコットンキャンディ(100mlは同じぐらいの迫力はあります)本来この手の香りは、冬入り直後発売でないと、シーズン的にむずかしくなってくるはずなのですが、2月発売と言う強気なメーカーです。正直50ml以上の容量は、使い切れずに残してしまう可能性が高いので、皆さんも30mlからコツコツ買い足して行ったほうが宜しいと思われます。本日はここまで。
2006.02.11
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モノの見方には、裏と表・縦と横・斜め45度など焦点のあて方次第によって、様々な側面を見ることができ、加えて、自分で想った見解等も含めたら何通りもの伝わり方をするものであります。具体的に言えば、真っ白な物体が光の当て方次第で、白みがかった黒と言う表現まで変化すると言うことです。と言うことで、本日の前文はちょっとクドイ話をしましょうか。「経験に勝る勉学は無し」とどこかの誰かが言っておりましたが、全くもってその通りと思います。多くの経験を積み重ねる事により、より正確な答えを導き出せたり、失敗から遠ざかる事もできうるのです。しかし、モノを見る上では、この「経験」が「固定概念」となり、多くの邪魔をする事が多々あるものなので気をつけなければなりませぬ。「歳を取るにつれ、頭のスポンジが固くなった」なんて言うのは典型的な症例であり、私も半身侵されているような気もしますが・・・。香水をお求めになるお客様の中で「メンズ」「レディース」や「年配者」「若者向け」・「ブランド名」と言うだけで購入をためらってしまう方がおります。私が思ふに判断基準と言う部分では良いと思いますが、これらは全て視覚から受ける「情報」にしか過ぎないのです。本来「香水」と言うものは、香りがする液体な訳で、これだけでは「商品」として差別化が難しく、いろいろと目で見て分かり易いように具体化していったのが、やがて上記の項目のようになったと思われます。しかし、根幹にあるのは香りを嗅ぐと言う行為であり、この嗅覚で感じた感覚がどう作用するかが香水を楽しむ醍醐味であるはずです。従ってそれらには、我々が勝手に決めたルール(例えばメンズ・レディース)なんてものは存在しないので、何も固執する必要が無い訳です。そんな前置きをしながらも、やっぱり香水選びには躊躇してしまう。特にバレンタインデーとも重なり、男性に対してどんな香水を贈ったら良いか悩んでしまっている乙女達も多い頃ではないでしょうか?と言う事で、本日はメンズと言う概念の最新作2月10日発売「パコラバンヌ ブラックエクセス」をご紹介いたします。パコラバンヌ ブラックエクセストップ:レモン・カラマンジ・タゲット・セージミドル:プラリネ・シナモン・トルーバルサム・ブラックカルダモン ラスト:パリッサンダーウッド・ブラックアンバー・パチョリ・エボニー解説:何の前触れもなく、国内発売を知ったのは先月末の事。丁度大阪に出張した時にこの商品が発売する事を知り、ちょっとだけ喜びました。何せ以前の日記でも書いたように気になっていた商品でありましたから、商品企画書を手に実物テスターで試す事もでき、これだけでも忙しい時間を割いてまで香水業者巡りをした価値はありました。パコラバンヌの今回の新作は、黒を基調とし、白い抜きされたバラの紋章やロゴにインパクトがあります。加えて、ボトルキャプが横向きに半回転し、ライターの先のようにスプレーが現れ、男心をくすぐるような構造。香りの方はと言うと、つけたては瞬間的に香る爽やかさが衝撃のように走り、その奥へ奥へと誘われます。やがて、ほんのり甘めの香りが立ち込め、ボトルから見られる印象を覆すようなおしとやかな感覚と乾ききったクール感で包み込まれます。ラストはほんのりスパイシーでウッディーな大人びた香りとセクシーで魅惑的な香りが波のように押し寄せてくる感覚に陥ります。香りの感覚としては、前作のエクセスはどちらかと言うと都会的。一方こちらはと言うと、クールでありながら、底知れぬ優しさに満ち溢れ、まるでソウルミュージックみたいな感じに思いました。大胆ではないにしても、ありふれた香りでもなく、なんとも表現のしづらい商品で、そういった意味では、新しいスタイルなのかもしれません。しかし、この香水にも今ひとつな部分もありまして、それはボトルキャップの部分。プラスティックのチープさと言うか軽ぽっさが見え、その点はバツです。更に付け加えれば、30mlがラインに無いので、価格自体も高めな印象を受けてしまうかもしれません。良い面といただけない部分両方書き出してみましたが、皆さんどのようにこの商品を捕らえるのでしょうか?特にバレンタインデーに香水を贈ろうと考えている女性陣は、贈ろうとしている異性を格好良く看たてる気持ちで香水選びをしてあげてください。決して結果を先に考えるのではなく、自分のセンスを生かすことが大切です。贈られた方も最初は怪訝そうな顔をしていも、周りの評判がよければ、愛用品なんて簡単に変わりますので。本日はここまで。
2006.02.09
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寒い日が続き、空気が乾燥するとインフルエンザなんてモノが流行っているようですが、皆さんは大丈夫ですか?私の方はというと、数日前、頭がひどく痛み、顔のみが熱く、食べ物を胃が受け入れてくれない状態でしたが、寝たら治りました。どうやら寝不足だったみたいです。規則正しい生活を心がけましょうか。さて、すっかり日記の書くペースが落ちておりますが、出張時の話に戻すと、業者から「この先どうするの?」みたいな事も聞かれましたね。所謂生涯設計というか今後どうするかと言う話です。もちろん、今の会社に留まっているつもりは無いですし、チャンスさえあれば独立なんて視野に入れてはおりますが、なかなかねぇ。プランとノウハウ、それに人脈は作っておいたつもりですが、何せ先立つモノが無いと話にならない訳で、難しい物理的問題があるわけですよ。「一つの成功の影にたくさんの失敗がある」と昔の人はよく言ったものですが、私の周りにも、サラリーマン社会を飛び出し独立して、今のところ成功している人や、夢半ばにして挫折した人もおり、飲みに行った席では様々な経験談を聞かされるものであります。失敗した人の多くは、経験測に基づく需要の見込み違いや本来の仕事よりも資金繰りに難をしたと言っており、結局のところ、将来の展望が見えなくなったために廃業したとの事。その後、培った人脈によって再度サラリーマン社会に戻っているので、会社こそ潰してしまったかもしれませんが「何とかなるんだ」みたいにも思ってしまいます。しかし、裸一貫から始めるにはリスクが大きすぎると判断しておりますし、経営と営業は異質のもので、営業畑のみ歩いてきた私にとっては、経営をするにはまだまだ勉強しなければならない事がたくさんあるとも感じています。「集客できる香水売場」と「勝てる香水ネットショップ」みたいなサービス業をやってみればなんて言われた事があります。財源が無くても自分自身の知識だけでできるので、「新規事業で香水屋さんをOPENさせたいので教えて頂けませんか」等のコンサルタントみたいな仕事が舞い込めば話は別ですが、そんな余計な費用を掛けなくても何とかなってしまう業種だけにこれも無理な話でしょうね。たぶん。ホストに何百万と貢ぐお金があるくらいなら、こちらにも少しで良いから回して欲しいと訴えながら(TVを見ながら・・・)本日の香水をご紹介しましょう。本日は「ジャンヌアルティス ローズボンボン」です。ジャンヌアルテス ローズボンボントップ:ストロベリー・オレンジ・ゼラニウム・ペッパーミドル:ローズ・アイリス・サンダルウッドラスト:ブラックベリー・バニラ・ホワイトムスク解説:ジャンヌアルティスの最新作は、苺キャンディをシンボルに恋が叶うと言うおまじない系香水。ボトル自体もキャンディが入った状態の包み紙をそのままモチーフに全体から春らしいピンクでコーディネイト。ラブリーでキッチュなキャンディーからは、旬のイチゴとローズのあま~くとろけるような香りがします。トップはストロベリーの香りをより強調させようとオレンジなどの酸味を加え新鮮な印象を与え、やがて、ローズの芳香剤のような広がりがベースの甘さと交わり、ソツ無くまとめられていると言う感覚。ラストは落ち着きのあるベリー系の甘さが心地よく漂います。個人的な感想からすると今一つですね。正直。安っぽい見た目もそうですし、容量も中途半端ですし、ありきたりの香りももうお腹一杯って言う感覚ですし、後で取って付けたような宣伝文句も好きにはなれません。香りがどうのこうのでは無く、いろんなモノを浅く広く取りいれた結果みたいな感覚がどうも好きになれない理由(ワケ)です。若年層(特に高校生以下ぐらい)がターゲットと思われますが、新鮮味があるうちは、まだ良いかもしれませんけれども(例えばクラスでまだ誰も知らない状態などの時に…)。香水と言うのはある種の自慢になり得るアイテムの一つな訳です。可愛らしさを優先するあまり、幼さが抜けていない商品に果してあこがれを感じるかどうか。よ~く考えてみましょう。本日はここまで。
2006.02.04
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毎度です。皆さん元気しとりましたか?大阪出張ゆうても、何もありゃしません。案の定会社の連中と全国区の居酒屋で飲んで帰ってきましたわ。ということで、この後の展開が非常に難儀しそうなので、インチキ関西弁を終了し、標準語に戻します。出張と言うのは、行っている最中よりも、その後の処理など余計に仕事が増える訳で、加えて月末の忙しさも重なり日記が遅れてしまったことを心よりお詫び申し上げます。さて、以前の日記でも触れたように、香水の業者巡りを2社だけしてきました。今現在の仕事よりも、この業界にいた期間が長かったものですから、売場サイドの意見として、いろいろ聞かれる事は多かったです。内容としては、止め処も無い話から、最近の市場、新商品のアドバイスまで、多岐に渡って意見交換しました。詳しい中味は、一部の地域を除き、後日ゆっくりと公表するとして、個人的な印象としては、どうも明るさと言うか、皆さん疲れきっている感が否めないです。イコール、アイデアが行き詰まっているように見えていたのは気のせいでしょうか?今日の日記はその辺の話を軸に展開したいと思います。この日記でも度々書きますが、私がバイヤーをしていた頃は、自分個人の好き嫌いだけで仕入しておりました。良いように書けば「ポリシーの仕入」なんて事も言われたことがありますが、要は偏屈なんですね。しかも頑固。何故このようなスタイルを取るのかと言うと売買の基本は自分の気に入って買ったものしか相手におすすめできないと言うのを未だに信じているからであり、顧客ニーズが多種多様している現在でも、この考え方は一貫し変えなかったものです。(頑固でしょう)そんな私によく「今度この商品の代理店になりまして、感想はいかがですか?」みたいな質問をされる時があります。所謂PB(プライベートブランド)と呼ばれる商品ですね。今回の出張の時にも同じような質問をされましたが、どうも開発陣の独りよがりを感じてしまいました。もちろん分かりますよ「一発当てたい」と言う気合と「発売してみないと分からない」みたいなノリは。何がどうでドウなんだという社内的な流れもよく分かります。しかし、ちょっと冷静に考えてみると、買うのはお客様であり、そのお客様は常にいろいろなモノと比較検討する訳で、「この商品でなければならない」と言う大義名分が今一つ見えなかったのですね残念ながら。相手の手前そこまで厳しい意見はしなかったですが、私が商品を仕入れる時のポイントを書き出してみますので、この項目と今度発売する商品とを比べながら見てみると言いたいことが分かってくると思います。・ブランド(生産メーカーのブランド力・キャラクター・知名度など)・見た目(高級感・格好良さ)・香り(個性的なのか万人受けなのか)・価格(設定する際の価格)この辺までは分かると思いますが、この後に・同価格帯の対抗馬(同じ価格帯の売れ筋と対抗できるのかどうか)・商品の背景(商品に対するイメージ)・商品のバリュー感(容量と価格のバランス)・万人受けするセンス(一目惚れできるかどうか)・ターゲット年齢(ターゲットとしている年代と価格のバランス)・商品のプレミア感(少量生産など)・ブーム(セレブ系→モテ系→おまじない香水などのブームの変化)等を考えて仕入する訳です。で、各メーカーさんが商品を開発する上で勘違いしてならないのは、PBで平均点を高く設定すると言うのはどだい無理な話で、どれか3つ4つの項目を特化させて商品を開発すると言うことが大切です。この事が他の商品の差別化を生み、競争力となる訳ですね。但し、この中の「香り」と言う項目でポイントを高くすると言うのは非常に難しく、万人が良いとする香りの方向性はどの時代も常に一極化しているものなので、PBではあえて挑戦すべき課題ではないです。最近の香水屋さんの利益構造としては、NB(ナショナルブランド)を何処にも負けない価格で設定し、利益を削る分、PBを多く品揃えし利益を稼ぐと言うパターン化しており、今後もこれらの商品に対するお店の期待感は益々増えてくるでしょう。しかし、「売れる」と言うことが大前提であり、これだけ商品が次々出てくるのだから、お客様の目は益々シビアになっていくと言うこともお忘れなく。例えば同じ1,980円を払うのだったらエンヴィやライトブルーと比べて買っていただける優位性があるのかどうか。最初に戻りますが「この商品でなければならない」セールスポイントをもう一回考えましょう。と言うことで、本日ご紹介する香水はこの春先(1月~3月)発売する新作の中で一位二位を争うくらい個人的に評価が高い「ポールスミス フローラル」です。【ポール スミス】フローラル 30ml EDP・SPトップ:オレンジ・ピンクグレープフルーツ・フレッシュジンジャーミドル:マグノリア・オーキッド・キンモクセイラスト:アンバー・ムスク・トンカビーン解説:ポールスミスが今期投入してきたの商品は、「生きる喜び」をテーマに、香りをつけた瞬間から心に溜まった不安を取り除くような愉快なフレグランスを表現。シンプルな白をベースにしたボトルデザインは、春の訪れに相応しく、見ているだけでも心躍ります。香りの方はと言うと、つけた瞬間から、優しい花々のブーケの香りがさらっと立ち込めると同時に、トップの瑞々しくも陽気な香りが顔を見せます。やがて、花々の穏やかで、可憐な繊細さにほんのり甘味が加わり、清潔な印象ながらも、とげの無い感覚。ラストも全体のイメージを壊さないよう淡くエレガントに漂います。各業者から小売店へ商品の案内がかかると同時に、その店からの反応みたいなものも聞こえてくるのですが、前評判は非常に悪いようでした。まぁポールスミスはハズレるみたいな風潮が出来上がっていますし、ボトルはロンドンの金型を使い回しておりますし、香りもそれ程…と言う感想が聞こえてきたものです。一方私の見方としては、直感的にアリだと思いました。その理由として、まず2作目と言うこと。一般的にハズレた商品と同じボトルを使って2作目を作る場合、必ずと言って良いほど、万人受けする香りに仕上げてくるハズだと思っておりました。加えて、見た目が白を基調にしていたのも○。個人的に真っ白と真っ黒のボトル色に注目していたので、それだけでプラス評価。また、定価も30ml 4,500円と結構低めの設定。ディスカウント価格に直しても二千円中盤前後とそれ程高くならずに済みそうだったので、条件は揃ったと思いました。実際の香りを試すと予想以上に香りのデキが良かったので、高評価した訳ですが、この感覚をわかり易い表現するとエリザベスアーデンとかが造りそうなクセの無く、すっきりしたフローラルの香りとでも言いますか、今までのポールスミスのフレグランスには無い一面を感じたのです。相対的な売れる・売れないの話をするとインパクトと言う部分でたぶん後者のような気がしますし、ニョッキリ生えたスプレーが押し辛いという点や携帯に不便なんて声もあるかもしれません。それでも、食わず嫌いせずに皆さんには試していただきたい、そんな想いを込めて今回の香水をご紹介いたしました。本日はここまで。
2006.02.02
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