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【中古】 人形が死んだ夜 光文社文庫/土屋隆夫【著】 【中古】afb土屋隆夫光文社文庫☆☆☆☆☆ ネタバレあり。 絵に天才的な才能を表していた小学生の男の子がひき逃げされる事件が発端。叔母はその子を看取ってくれた男の言葉に疑問を持ち、この男が犯人であることを確信する。しかし、この男も殺されてしまい、子供のひき逃げも男の殺人もお宮入りしてしまう。 始めた読んだ著者。この本は著者最後の本で、88歳頃着手、90歳の時に出版されている。そして物語の時間も15年以上流れる。最初は子供の出生の複雑さがあり、続いて、この子が死んだ石仏の道や、男の死んだ祭りの風景があり、そして、捜査が迷宮いりするところまで語られる。最初は子供の出生の複雑さから、犯人にあらぬ想像をしていたのだが、それはみごとに外れた。少々残念だったのは、二人いるはずの犯人の一人が最後まで仄めかされもしなかったことか。しかし、長い歳月ののち、事件の真相が明らかになったときには、美女だと描写があったのに、犯人は、病のため独身を貫いただけでなく、若くして死期を悟ってその手紙をしたため、担当の警部は出世して引退、そして認知症となっていた。老いと死の無常を感じるが、不思議と読後感は悪くなかった。
January 22, 2018
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お坊さんとお茶を 孤月寺茶寮はじめての客/真堂樹【1000円以上送料無料】真堂樹集英社オレンジ文庫 ☆☆☆☆ シリーズ一作目。かなり人生で要領の悪い主人公が、ニューオープンした貧乏寺の茶寮の前で行き倒れることから話が始まる。そして、この寺の檀家が関係している事件(小さな事件で血なまぐささはゼロ)に巻き込まれ、それを住職が解決するという日常の謎パターン。シリーズの一回目のせいか、全体的にあっさりしている。また、百猫山という山号のあるお寺なのに、猫の描写がまだ少ない。二作目ではもう少し増えているだろうか。
January 22, 2018
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貧相ですが、何か?【電子書籍】[ 土屋賢二 ]土屋賢二文春文庫☆☆☆☆☆ 電車で中で読むのは危険。自宅で大笑いしながら読んだ。相変わらず、教授は大変だ。そして、周囲の人々が増えて、さらにパワーアップしている。助手や奥さん、学生だけでなく、学長や他の大学の先生たちもすごい。特に学長は偉大だ。そして、ジャズピアノが趣味の教授、音楽仲間には、プロのプレーヤーもおられるので、当然のことながら、みなさん個性が強く、普通の電話のはずなのに、借金の取り立てに聞こえるバリサク吹きのおじさまとか、有名トランペッターのバンドの人々とか、とても楽しい。この本で、教授の授業風景がちょっと出てきたが、先生、結構厳しくていじわるな先生っぽい。
January 22, 2018
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砂の城〜鬼貫警部事件簿〜【電子書籍】[ 鮎川哲也 ]鮎川哲也光文社文庫☆☆☆☆☆ 最初に出版されたのは、1963年。まだ新幹線も通っていない時代。電車の乗継トリックも今はもう存在していない。そして、高度経済成長前の色々な土地の描写が興味深い。また、女性の描写が悪い意味で古臭いが、それも時代色に思える。が、不思議なことに、この人の小説は時が経って読んでもミステリの枠から出ることはない。特にこの本はトリックや乗継の描写にも疑問があるのだが。松本清張の小説が、もうミステリというよりは、風俗小説のように思えるのに不思議だ。 そして、この本では鬼貫は最後の最後に出てくるだけだ。それもちょっと不満。鬼貫警部は、昔のサスペンスドラマの俳優さんのイメージが強く、楽しみにしていたのに。
January 22, 2018
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【中古】 独房の修道女 / ポール・L. ムーアクラフト / 扶桑社 [文庫]【ネコポス発送】ポール・L・ムーアクラフト扶桑社ミステリー(文庫)☆☆☆☆☆ 冷戦まっただ中の1969年に起きた事件が発端。地域に馴染めない聖職者デュヴァルは、中世の隠修女として、18歳で独房に閉じこもってしまったクリスティーンという女性のことを小説にしようとしていたが、そのモデルにふさわしい女性を見つけ、言葉巧みに同じように教会の地下室に監禁してしまう。 まだサイコ犯罪者が認知されてない時代、最初、監禁された女性マーダが東側の陰謀を疑うあたりに世相が出ていて面白い。この設定がないと、彼女が簡単にデュヴァルに監禁されてしまったことに説得力が薄くなってしまう。作中は監禁されたマーダとデュヴァルが創作するクリスティーンの中世の物語が並行して描かれるが、監禁の描写は隣に他の被害者の遺体があったりして、鬼気迫るし、中世の方もその時代お約束ともいえる、残酷な拷問や処刑の場面が多くて、陰惨で殺伐とした場面が多かった。が、唯一なごめたのが、デュヴァルの愛犬ボーダーコリーの描写。内容に不似合なほどかわいい。 だが、結末はデュヴァルが逃亡に成功してしまい、結局本当に修道女になってしまい、死期の迫ったクリスティーンが30年後にしたためた、遺書という設定になっているが、結構怖い。このての題材はかなり好みで、読み応えがあったのだが、どうもノンフィクションのような淡々とした現実味がありすぎて、もう少し、イマジネーションを掻き立てられるようなところがあったら、もっと好みだったと思う。
January 22, 2018
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カナリヤは眠れない/近藤史恵【1000円以上送料無料】近藤史恵祥伝社ノンポシェット(文庫)☆☆☆☆☆ 口が悪く商売気はないが、腕のいい整体師合田の元を訪れる女性たち。このカナリヤという喩もカナリヤが、鉱山などで、人が吸える空気か試すために連れて行かれる籠の鳥ということにちなんでいて、悲しい。彼女たちを癒しながら、彼女たちを苦しめるものを取り除こうとする合田は無愛想な見かけと違っていい人だ。私もこんな整体師さんがいたら、通って怒られたい。続編もあるようなので、そちらも読もう。
January 22, 2018
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【バーゲン本】わたしの和道具帖【送料無料】【半額】【50%OFF】平野恵理子清流出版 B6並製☆☆☆☆☆ 丁寧なイラストで昭和の古めかしい和道具への愛着をつづったエッセイ。自分も使ってみたい曲げ物のお弁当箱(高くて買えないが)も当然あったし、小さな行李も使ってみたくなり、よく似た被せる蓋のついた籠を買ってしまった。丁寧な暮らしに憧れるとこういう道具にも懐かしさと愛着を感じ、自分も使ってみたくなってしまう。昔の道具への懐古に共感を感じる。
January 22, 2018
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アイヌの昔話 ひとつぶのサッチポロ萱野茂平凡社 B6変形? 並製☆☆☆☆☆ これを題材にドラマチックな音楽や舞台を創作するのはまず不可能な民話の数々だが、それだけに人々の生活に密着した話の中に、道徳的な教訓を織り交ぜ、最後は「だから今いるアイヌよ、~~してはいけない」で終わっているのが、面白く、アイヌの人々の日常が垣間見えて興味深い。殺伐とした小説の合間に読むと、本当にほっとした気分になる。
January 22, 2018
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悲素 [ 帚木蓬生 ]帚木蓬生新潮社 四六上製☆☆☆☆☆◎ 和歌山砒素カレー事件を扱った小説。だが、登場人物は、実際の事件の人物だと、それとわかる程度の仮名になっている。主人公は松本サリン事件にもかかわった医師。他にも歴史上の毒殺事件などを織り交ぜながら、事件の捜査と被害者たちの様子が描かれている。本当に関係者にこういう人がいたのかと思ったのが、数年前の日付すら克明に記憶しているサヴァン症候群の被害者。彼がいなかったらこの事件の発端は闇に埋もれたかもしれない。そして、判決でケリがついたと思っていた事件だが、裁かれたのは氷山の一角であり、被告は毒で保険金をだまし取っていた被害者が他にも存在しているのだ。さらに被害者の方たちは、今でも後遺症に苦しんでいると思われることが、恐ろしい。 しかし、献身的に被害者の診察にあたる主人公の医師と、彼が協力を依頼し、それに応える医師たち、そして、捜査官たちの姿には本当に頭が下がる。特に、捜査の中心人物で、犯人に手錠をかけた刑事が、この事件の起こった地区の交番に異動し、定年後もそこで過ごすとつづられた手紙には涙が出た。こういう人こそ、本当に公務員の鑑だと思う。この捜査官たちが、きっとすごくいい人たちなんだろうな、というのは、主人公の医師に仕事に関係なく遊びに来てくれたら、自分たちが休みを取って案内すると言っているところにも表れていると思う。 本の表紙から、毒物関係のミステリだと思って読み始め、さらにあまりノンフィクションは興味がないのだが、この本は本当に読んでよかったと思う。
January 22, 2018
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嗤う名医 (集英社文庫(日本)) [ 久坂部 羊 ]久坂部羊集英社文庫☆☆☆☆☆ しばらくこちらに書くのをサボっていて、これを読んだのは、もう半年くらいまえ。印象に残っているのは、結構ブラックだったりアイロニーにきいた結末だったこと。医師・医療の裏の一面が垣間見える。でも読後感はよかった。
January 21, 2018
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