森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.06.26
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カテゴリ: 感情の法則
幼児はかけっこをしていてよく転びます。
擦り傷をつくりすぐに泣きます。

そんな時親が子供に向かって、「あんたが走ってたからよ。そんなことで泣くんじゃないの。我慢するのよ。」あるいは「痛くない。痛くない。こんなことでワンワン泣かないの。男の子は泣かないの」ということがあります。

子供はその言葉を聞くと、どう思うでしょうか。「痛くても、それをストレートに表現するとお母さんに叱られるんだ。どんなに痛くても泣いたりするのはいけない事なんだ。我慢しなければいけないんだ」と感じるようになるもしれません。

何かにつけて、こうした対応を受け続けていると、感情を自由に人前で出してはいけないんだという事が自然に頭にインプットされないでしょうか。もし子供がそう感じたとすれば、大変悲しいことです。

というのは、そんなふうに育てられた子供は、「感じたことをストレートに表現するのはよくない。自分の感情は押し殺して、意志の力でコントロールしなければいけない。」という「かくあるべし」人間になってしまいます。
そして感じを押しころそうとやりくりを始める子は、イヤな感情を避けるようにもなります。

そんな子供が大人になると、泣きたいときに泣けず、うれしいときに喜べず、笑いたいときに笑えず、怒りたいときに怒れない人間になってしまいます。いわゆる無気力、無関心、無感動の人間になってしまいます。

森田理論ではどんな嫌な感情でも意思の力で押さえつけないこと、そのイヤな感情を持ちこたえること、味わってみるという態度を養成するように勧めています。

腹が立つときは人を殺したいぐらいにいくら恨んでもよいのです。





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Last updated  2013.06.26 07:18:07
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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