森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.08.08
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カテゴリ: 行動のポイント
最近は指示待ち人間が増えているという。
学校では先生が、「さあ教科書を開いて」と指示してはじめて開く。
会社では上司が新入社員に、「お前はなぜボケッとしているんだ」と聞くと、「仕事の指示を待っているんです」と答える人がいるという。

その人たちは言われた事はきちんとやる。仕事の手際も見事だが何か物足りない。
自分が進んで仕事にチャレンジしなくても、決められたことをきちんとやれば文句を言われる筋合いはない。それで給料をもらっているのであって、それ以上にサービスしろというのは酷であるという。

話を聞いているとなるほど筋が通っている。でもはたしてそれでいいのだろうか。
森田ではこういうのを「お使い根性」の仕事であるという。
つまり指示された事だけを、完璧に、これ見よがしにすることを言う。
「お使い根性」の仕事は、「生きがい」と結びつくことはない。

行動、実践は自主的、自立的、創造的、奉仕的である時に意味があるという。

「生きがい」を感じる行動はどうすれば可能になるのか。それは2つのポイントがある。
一つは、生々しい現実に向かいあって、問題点をよくよく観察することである。すぐに逃げたりしないで、問題の本質、事実関係をよく掴むことである。
二つ目に、自分自らその問題点をどうしたらよいかよく考えてみることである。そうすると、こうしたいという感じがでてくる。

この二つの段階を経て、行動、実践に移っていくと、自主的、自立的、創造的、奉仕的な行動となる。「お使い根性」というのは、そうしたプロセスがないから真面目に取り組んでいるように見えても、「生きがい」に結びつかないのである。
ふとした瞬間に、自分は何のために生きているのだろう、ということが脳裏に浮かんでくるとすれば、あなたの行動パターンは指示待ち人間になっていないかどうか、点検してみる必要があるだろう。

また指示や教育をする人は、生々しい問題点を提示してあげて、相手に感じが湧いてくる環境づくりをしてあげるという姿勢が重要になる。
間違っても、直接的な指示、命令、強制で相手を意のままに動かそうとしてはならない。






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Last updated  2013.08.08 06:30:27
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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