森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.08.27
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カテゴリ: 生の欲望の発揮
クリントン元アメリカ大統領はアダルトチルドレンであると告白した。タレントの東ちづるさんもそうだという。ニクソン元アメリカ大統領は強迫神経症だという。アインシュタインやエジソンは発達障害で協調性がなく、恐ろしく自分勝手なアスペルガー症候群だという。日本では坂本竜馬や織田信長もそうだったのではないかといわれている。

今から取り上げる夏目漱石は、かなり重症の精神疾患を抱えていた。
3回危機に見舞われている。
第一回は27歳ごろ。抑鬱気分、厭世的、神経過敏、癇癪、他人の行動に対する曲解、他人が自分に注目しているという感じ、自分を探っているスパイがいるという妄想的解釈などが襲った。
第2回目は36歳ころ。ロンドン留学から帰国にかけてである。英国人が自分をバカにしている。つけ狙っているという被害妄想が中心症状で、下宿では、暗い部屋に閉じこもって泣いていたりした。
第3回は「吾輩は猫である」が発表されて7年後ぐらいであった。

漱石は生後間もなく里子に出されたり、父に過酷な扱いを受けていた。
養父母の離婚、実母と13歳で死別するなど幼児期から不安定な状況にあった。
猜疑心や警戒心などは、あまり幸福でなかった幼児体験からきているものと思われる。

つまり神経症を患っている我々と同じ性格特徴を有し、我々以上に過酷な境遇にもてあそばれたと推測される。

現在、漱石が残したすぐれた文学作品には多くの人が注目するが、うつや神経症、統合失調症に注目する人はいない。
しかし現実にはつらい厳しい人生であった。しかし創作意欲をずっと持ちえたというのが素晴らしい。

多くの人は心や体の問題を抱えて、それでもなんとか日々生を紡いでいるのではなかろうか。それが普通の状態ではなかろうか。
森田に「不安常住」という言葉があるが、不安を持ちながら、できる限り前進していく生活態度が大事なのではなかろうか。

ここにあげた歴史に名を残した人でさえ、苦しみや葛藤を抱えていたのである。
森田先生は境遇に柔順に、運命を切り開くという生き方を説かれました。
私たちは神経症に陥り、つまずいたことを嘆くのではなく、むしろ自分を成長させるための課題を与えられたと受け取ることはできないでしょうか。
つまずくことがなければ、森田に出会うこともなく、神経症を克服して、成長するチャンスはなかったわけです。
克服すれば雨降って地固まるように、味わい深い人生を歩んでいくことができます。是非とも森田理論学習を継続していただきたいと思っております。森田理論の学習は大きな可能性を秘めていると思います。






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Last updated  2013.08.28 05:49:44
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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