森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.08.31
XML
集談会にはいろんな人がやってくる。
うつ病、心身症、躁うつ病、パーソナリティ障害(人格障害),アダルトチルドレン、不安障害、依存症、不登校、引きこもりなどである。
生活の発見会の森田理論学習は、神経症と器質的な病気が合わさっている人も一緒に学習している。
生き方や考え方の誤りを学びたい人は受け入れている。
ただし、器質的病気を持っている人はそれなりの配慮が必要である。
特に「うつ」の人に対して森田的アドバイスは禁物であるという。
我々生活の発見会の会員は「うつ」の予備知識も持っておく必要がある。
一応学習はしているが確認しておきたい。

斎藤茂太著 「躁と鬱」中公新書から対応策を紹介しておきたい。

2、 とにかく休ませること。ただ、いきなり会社を休ませると、今頃会社ではどうしているだろう。自分が休んだために、上司や同僚に迷惑をかけているのではないかと、かえって罪の意識が強くなるから、会社の上司や親しい同僚等と十分連絡をとってやすませるという「根回し」をすること。上司から、「キミ、よくなるまで安心してゆっくり休みたまえ」とひと言いってもらえれば最高である。
3、 自殺念慮がある場合には、自殺しないよう約束させること。
4、 病的な状態にあるときは、退職、離婚、退学等の人生の重大決定をさせてはいけない。うつ的なときは、往々にして辞職願等をだしがちであるが、病状が好転したあと、かならずはげしく後悔するものだ。
5、 うつ状態を元気づけてやろうと、無理に、旅行、ドライブ、観劇、運動などに連れ出してはいけない。ただ患者を疲労させるだけである。病状がよくなれば、おのずと運動、外出などしたくなるものである。
6、 統合失調症は、レクリエーション療法や作業療法が必要だが、うつ病の場合はなにより休養を優先させたほうがよい。
7、 「しっかりしろ」「頑張れ」「なにをぐずぐずしているのだ」「君も男だろ」などなど、激励の言葉は自信喪失、自己卑下など逆効果をもたらす。ああしろ、こうしろなどの指図のしすぎも同様である。
8、 本人に同情することは必要だが、本人に同調して一喜一憂、周囲のものが大騒ぎするのはよくない。過度の情緒的密着的家族は、病気の回復を遅らせ、再発を招く。
9、 ただし、やさしく、おだやかに、本人のいうことに耳を傾けることは大いに結構である。
10、 病院からもらってきた薬を、早く効かせようと思って、指示以上の多量をのませるなど勝手な行動はいけない。必ず医師と相談してからにすること。
11、 安易な見舞客はできるだけ断わる。会社の同僚等が、見舞にきて、元気づけようとしてにぎやかに騒いで行ったあと病状が悪化、それがきっかけになって自殺したというケースもある。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013.08.31 08:04:03
コメント(0) | コメントを書く
[森田療法と他の療法について] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

メダカを飼っています New! 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: