森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.08.31
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私たちの人間関係の築き方は特徴がある。
温かい濃厚な少人数の人間関係を築いて、それにのめりこんでしまうのである。
それは偏っていると思う。

もともと人間関係には自分で選択できないものがある。
家族、近所、学校、職場など生まれてくれば必然的に所属する集団があり、人間関係がある。
そこで形成される人間関係を、唯一無比と考えて成長発展させようとする事は正しいのだろうか。
私の経験では、そのような人間関係に固執することは、自分を追い詰めていった。
悩みをなんでも相談できて、仲間内ですべての問題が解決するように、理屈では考えられるが、現実はその人間関係を維持することに神経を集中させてむなしくなってきたのである。

こうした人間関係に偏ってしまうと大変生きづらくなってしまう。

学校では勉強するのも、休憩時間も家に帰ってからも、四六時中一緒に繋がっているという関係である。
緊密な関係だか、その関係が問題なくいつまでも続くことは難しい。お互いがお互いに気を使っており、息が詰まる。
いったんその関係が崩れてしまうと、お互いに非難しあい元に戻すことはほぼ不可能となる。
この関係は森田理論でいう不即不離の反対である。

不即不離の人間関係とは、時と場合に応じて、付き合う人を替えていくという考えである。
濃厚な人間関係ではない。薄い人間関係なのである。
コップ一杯の人間関係ではない。コップに少しだけの人間関係である。
特定のグループに過度に傾斜するのではない。数多くのグループに分散して身を置いておくことである。

もともと人間関係は生活したり仕事をしていく上で、必要があってひっついたり離れたりしているものである。仕事や学校だけでなく、趣味や地域活動、あるいはボランティア活動など様々なグループに身を置くことが大切だと思う。集談会に参加することもそのひとつである。





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Last updated  2013.08.31 09:54:20
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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