森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.04.05
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蟹江敬三さんという役者がなくなった。蟹江さんの紹介記事が面白い。

しかも、そのほとんどは『Gメン75』に何度も登場した殺人鬼・望月源治のような、容赦ない凶悪犯である。
当時の彼の目からは狂気ともいえる冷たさが宿っており、お茶の間の視聴者を震撼させていた。

蟹江さん曰く。「役者にとって、悪は魅力的ですよ。普段の自分にはできない非日常なことをしているわけですから。もしかしたら、悪っていうのは自分にありえたかもしれない人生だと考えると、役に入りやすい。どんな人でも、そういう悪の芽をいっぱい持っているんじゃないでしょうか。」

どんな人でも悪の芽をいっぱい持っているというのに同感だ。
殺人事件を起こした人は、その人格、人間性は許せないという人がいる。
でもそういうのなら、別の人格、人間性も持ち合わせているということを見逃してはならない。
両面観で見る必要がある。


それは毒蛇が道端をはい回っているようなもので、危険極まりない。
だから隔離する必要はある。釈放してはならない。再犯率が高いからである。

でもその人は別の人格、人間性を持っていると考えると、簡単に罪を償わせるために死刑にまでする必要があるのかどうか。

以前生活の発見会の理事長をされていた斎藤光人さんは、「どんな人にでも、人格者だといわれる人でも、内面には猥雑なもの、醜いもの、汚いもの、好色なもの、意外と稚拙なもの、狡猾なものなどを持っている」といわれていた。
人間は誰でもその両面を持っているのだ。そういう存在だということである。
明と暗が同居していて、その割合はバランスが取れていると考えるほうがよい。
だからそういう暗い部分が表面化したときはその人のマイナス面が露呈したときである。
でもそれでその人の人格、人間性を決めつけるということは、双方にとって禍根を招いてしまう。
何も近づくことはないが、そうした見方をするということは大切であると思う。





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Last updated  2014.04.05 07:12:27
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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