森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.06.09
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今年のプロ野球の交流戦。
私の応援している広島カープは断トツの最下位である。
現在4勝11敗である。
始まる前はセリーグで2位に4.5ゲーム差つけて首位であった。

当然解説者の予想もよかった。
今年の交流戦は、14勝10敗ぐらいはいけるのではないか。
ましてやファンは快進撃を続けることを信じて疑わなかった。
それだけに、落胆は大きい。

しかし、私は格好の森田理論学習の材料となったと思う。

交流戦でカープが負けるたびに、カープファンは落胆する。
意気消沈する。不快な気分になる。ショックを受ける。憂鬱になる。
肩の力が抜けてうなだれる。プロ野球のニュースなども見たくなくなる。
思い入れが強ければ強いほどその気持ちは大きくなる。
これが第一次的な感情です。
この気持ちが湧き出たことを認識することは極めて大切である。

これは肉親が亡くなった時などと一緒である。
親兄弟、子供などが亡くなれば、憤懣やるかたない気持ちになって落ち込んでいく。
どこにはけ口を求めてゆけばよいのかわからなくなる。
森田先生も長男正一郎君、妻の久亥さんを亡くされたときは人目をはばからず嘆き悲しまれた。
その限りでは、自然の流れであり何の問題も起きない。


自分に不快な感情を与えた首脳陣や選手に対して、怒りが収まらなくなってくるのである。
これを二次的感情という。
監督やコーチの選手起用方法、ミスをした選手、打てない選手、打たれたピッチャーを非難する。
以前は罵声を浴びせて、生卵を投げつける人もいた。かわいさ余って憎さ100倍なのである。
この感情は無視しないといけない感情なのです。


森田先生は長男正一郎君を20歳の若さで亡くされたとき、出棺の時慟哭されたが、しばらく経つと何事もなかったかのようにふるまわれていたという。
それでも、何かの折に思い出すたびに悲しみが襲ってきたという。

第一次的感情に浸っていると、どんどん不快感が増していって頭が混乱してパニックになるような気がする。
だからそれをやりくりしようとするのだ。でもそれは認識の誤りです。
感情の法則1が示している通り、感情は一山登って必ず下降してくる。
ただし、刺激を与え続けるとその感情は、どんどん強化されてくるのである。
二次的感情を相手にするということはまさにそういうことです。

基本はつらい感情になりきってしまう。
逃避したりやりくりしないことです。
その上で目の前のなすべきことに、イヤイヤ仕方なしに手を出していくと感情は流れていくのである。
森田先生は我慢して耐えているだけでは感情は流れない。
感情が変化流転してゆかないとダメだといわれています。

もうすぐブラジルでサッカーが始まります。
日本が予選敗退ということは、考えられないと思っている人が多いと思います。
もし仮にそんな事態に陥った時は、この話を思い出していただきたいと思います。





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Last updated  2014.06.09 07:09:21
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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