森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.06.15
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カテゴリ: 行動のポイント
2014年6月号の生活の発見誌の35ページ。
「さとり」という鳥の話です。

こんなたとえ話があるそうだ。
昔々、あるお百姓さんが畑仕事をしていると、目の前の木に美しい鳥がとまりました。
お百姓さんは、一目見てその鳥を欲しくなりました。
しかし、鳥は捕まえようとするとすぐに逃げてしまいます。
いろいろ手を尽くして捕まえようとするけれども、やっぱり逃げてしまいます。

ふと気が付くと、もう夕方になりそうな空になっていました。
このままでは今日の仕事が終わりません。


そして、ようやく今日の仕事を終えて、汗を拭こうと胸元に手を入れると、そこには、捕まえようと悪戦苦闘していた鳥が入っていました。
それは「さとり」という鳥だったというのです。

この話は、日常茶飯事、日々の仕事をおろそかにしていては、幸せは決してやってこないという教訓のことではないだろうか。
我々はみんなそれぞれ境遇が違う。境遇が違ってもそれぞれに課題や問題点は与えられている。
課題や問題点は基本的に自分にとって適切なものである。
自分にとって荒唐無稽な課題や問題点はまず与えられることはない。

これに対して逃げてしまうのか。最初はイヤイヤでも取り組んでみるのか。
ここが運命の分かれ道だ。逃げてしまえば、明るい将来がやってくることはないだろう。

反対に課題や問題点を一つ一つクリヤーしていくと、能力を獲得して自信がついてくる。
するといつの間にか次の課題や難問が用意されている。
また自主的、積極的にかかわっていく。その繰り返し。

こうしてみると、普段みんながあこがれている経済的に豊かな生活、贅沢三昧な生活、悩みも一つもない生活、他人に依存して、なすべき仕事や役割が何もない、というのは人間にとって幸せとは言えないのではないか。

自分の能力の範囲以内で、持てるものを工夫してフル活用する。
日常茶飯事に丁寧に取り組む。
目の前に立ちふさがってくる困難に立ち向かっていく。
不安というブレーキを効かせながら、生の欲望の発揮に邁進している。







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Last updated  2014.06.15 07:06:07
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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