森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.07.15
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元兵庫県県議の野々村氏の号泣会見が話題になっている。
本来の高額報酬以外に、政務調査費、政務活動費としてそれぞれ600万円ずつを前受金で受け取っていたようだ。
これは事後清算である。余ったら返すのものなのです。
返すぐらいなら何が何でも全部使ったことにして消化しようと思ったのが野々村議員だ。
案の定5万円以下は、領収書は不要であるという。

大量の切手、文房具、図書券、乗車券、高額な家電を購入していた。
金券ショップやリサイクルショップで売りさばいて換金していたのであろう。
そして自分の懐に入れていたのであろう。
そうしないと返還しなければならないからだ。

政務調査費、政務活動費を有効活用して、議員としての職務の質を高めてゆきたいという気持ちは毛頭存在しない。

他の兵庫県の県議で、2011年、2012年に10人の議員が切手の大量購入をしていたという。
野々村議員を追求すれば我が身の安全が脅かされる恐れがある。
追求すれば被害が我が身に及ぶので、県議会としての調査を早々と切り上げた。
本来なら議会で徹底的に膿を出すべきであろう。

ところで、国会議員は月100万円の文書・交通費が支給されている。
この場合領収書は不要である。不正処理の温床となりやすいのは当然のことである。
これは地方議会でも同じことであり、限りなく返還訴訟が起こされて、議員が敗訴している。

どうして事後清算しないのだろうか。
会社では出張仮払い制度はあるが、ほとんどは領収書と引き換えに精算である。
これは当たり前のことだ。議員だからといって特別扱いは許されるものではない。


お金の使い方について、森田先生は、「100円のものは1000円に、1000円のものは1万円に、というふうに、その額面金額よりもっと活かして使いなさい」とよく言われました。
野々村議員は1000円のものは100円に、100円のものは10円に粗末に扱っている。
兵庫県民は腹が立って仕方ないだろう。

森田理論で「物の性を尽くす」という言葉がある。
水の使い方が有名である。

洗面器いっぱいの水でもとことん最後まで使い切るということである。
これはそのものの持っている存在価値を見出して、最大限に評価して、活かしきるという考え方である。
この考え方を身につけると、方々に応用できるようになる。
自分の身の回りの物、自分自身、他人、時間、お金などに波及してくる。
一事は万事に通じるのである。つまりこの考え方は連鎖しているのである。


反対にお金を粗末に扱うものは、身の回りの物、自分自身、他人、時間など、すべてを粗末に扱うようになる。
常に不平不満が多くなり、あくなき欲望のとりこになってしまうのである。
そうして、どんどん森田的生き方から離れていってしまう。
神経質性格の持ち主が、森田的思考、森田的生活から離れると、砂を噛むような虚しい人生しか待っていない。

野々村議員は、「私は西宮市民のために頑張りたいと思っているのです。政務調査費の300万円は全額利子をつけて返還しますので、それで許してください。今後も県民のために誠心誠意頑張ります。」と公言していたのである。
それは無茶というものである。






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Last updated  2014.07.15 06:54:33
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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