森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.07.16
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私は40代の頃十二指腸潰瘍になった。
長い間緑のどろどろした飲み薬を飲んでいた。
会社での人間関係のストレスが大きかったのだ。
今考えると、ストレスで活性酸素が大量に発生して胃や腸を傷つけていたのだと思う。

私たちは酸素を使ってエネルギーを作り出しています。
その酸素が活性化したものは、元気になる源のように勘違いしています。
それはとんでもない間違いです。
活性酸素は老化やがんなどの原因になっています。
活性酸素はいくつかありますが、代表的なものは「スーパーオキシド」と「過酸化水素」です。


「パラコート」という強力な除草剤があります。
濃度の薄いものであっても植物に噴霧すれば枯れてしまいます。
これはこの農薬が「スーパーオキシド」という活性酸素を発生させるからです。
人間がもし微量でも飲んでしまうと、呼吸困難に陥り死んでしまいます。

次に皆さんご存知の「オキシドール」という消毒液があります。
この中には「過酸化水素」という活性酸素が3%含まれています。
これだけの量なのに傷口の細菌は死に絶え、消毒されるのです。強い薬です。

一般的に紫外線に当たるとこの活性酸素が作られます。
また、放射線照射も活性酸素を作り出します。
ところが我々神経質者が最も気を付けないといけないのは、過度の不安やストレスを与え続けるということの弊害です。

過度の不安やストレスを受けると自律神経失調症になります。

副交感神経とのバランスが崩れてくるのです。
交感神経の優位な状態は白血球の中の顆粒球を増やします。
相対的にリンパ球は少なくなります。

この顆粒球というのは、危険な細菌が体内に入った場合、その異物を飲み込んで殺してしまいます。
その時、顆粒球が使うのがリゾチームなどの分解酵素と強力な殺菌力を持つ活性酸素なのです。


ところが細菌が少ないにもかかわらず、不安やストレス過多で顆粒球がたくさんあり過ぎるという状態はとても危険なことなのです。
なぜなら、その状態では、顆粒球は、普通の正常細胞を攻撃してしまうのです。
活性酸素が胃や腸を痛めつけてしまうのです。胃潰瘍や十二指腸潰瘍、腸炎を引き起こします。

適度のストレスは人間の活性化に欠かせません。
しかし、大きなストレスを長期にわたって抱え込むということはとても危険なことです。
ストレスは溜めこまないことが大切です。上手に吐き出すことが大切です。
森田理論学習はまさにそこに切り込んでいく理論だと思うのです。
森田理論の精神拮抗作用というは、人間の体の免疫のしくみにも貫徹されているのです。
(免疫革命 安保徹 講談社インターナショナルを参照しました。)





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Last updated  2014.07.16 06:47:25
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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