森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.07.20
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4年に一度のワールドカップはドイツの優勝で終わった。
世界各地で予選を行い勝ち残った32チームがブラジル大会で戦った。
1次リーグは8グループに分かれて4チームで戦う。
1次リーグは総当たりのリーグ戦である。
日本はCグループで1分け2敗のグループ最下位だった。

グループ上位2チームが決勝トーナメントにコマを進める。
ここからは一転16チームによる厳しいトーナメント方式に切り替わる。
負けた時点で終わりである。日本の高校野球と同じである。

1回戦をみると、ブラジル対チリ、コスタリカ対ギリシャが延長戦を戦っても勝負がつかずPK戦で、ブラジル、コスタリカが準々決勝に進んだ。

紙一重の戦いであった。つまり実力の差はほとんどなかったということである。
準々決勝でもオランダ対コスタリカはPK戦でオランダが準決勝に進んだ。
そのオランダは準決勝でアルゼンチンにPK戦で敗れた。

こうしてみるとその時の運不運が勝敗に色濃く影を落としている。
本来なら日本のプロ野球のようにリーグ戦にして総当たりにすればより正確な順位が付けられるかもしれない。
でもそういうルールなのだから受け入れるしかない。潔いといえば潔い。
でも反対に未練たらたらで、そのルール自体に反発を覚える人もいる。

さて人生をリーグ戦かトーナメント戦かと言えば、私はトーナメント方式だと思う。
日本に生まれるか、アフリカに生まれるか、東南アジアに生まれるか自分では選べない。
次に親を選べない。きちんとした子育てをする親もいれば、虐待や育児放棄をする親もいる。
次にどういう先生に出会うか、どんな友人と出会うかも運命任せである。

人生の中でどんな仕事につくのか。
どんなに困難な状況が待ち構えているのかも運次第である。
死ぬ場所、死に方も選ぶことはできない。

風の吹くまま気の向くままである。
このように人生というのは自分の思い通りになることはほとんどない。


その不幸な運命を嘆き悲しみ、現実を否定、自分を否定、周りの物すべてを否定している人が多い。
そういう人は、ますます不幸になっていく運命にあるようだ。
今の境遇にしっかりと足を踏ん張り、運命を切り開いていく。その態度が大切なのだろう。
「自然に服従し、境遇に従順なれ」という森田理論の言うとおりである。
運命を切り開くというのは、「生の欲望の発揮」とも深い関係にある。





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Last updated  2014.07.20 06:54:42
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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