森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.09.11
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生活の発見誌の2014年9月号に元麻酔科の先生の記事がある。
この先生が帯状疱疹に続いて起こる神経痛や原因がはっきりしない腰痛などの慢性痛に対して、神経ブロック注射を行っても、手術の傷の痛みのような急性の痛みのようには効果はないといわれる。
慢性の痛みは、時がたてば自然に改善したり、鎮痛剤を内服すると痛みが和らぐこともあれば、鍼治療や腰痛体操といったもので治る人もいます。
慢性痛の原因は痛覚神経の刺激によりますが、それ以外にも情緒や認知の在り方、恐怖や不安などの中枢である扁桃体の働きなども影響します。
慢性痛はこれらの心理的原因が複雑に絡み合っており、原因を厳密に区分することは治療の役には立たない。
ただ、痛みを過剰に恐れ、痛みにとらわれてしまうことが、痛みをこじらせる重大な原因の一つだと考えるに至ったといわれております。

これは神経症の発症とよく似ています。
不安や恐怖、不快な感情、違和感などに対して、過剰にとらわれて、取り除くことに悪戦苦闘することがかえって症状を固着させてしまうのです。
不安などは欲望があるから発生している。生の欲望の発揮が本来の目的なのです。

不安などは生の欲望が暴走しないように目の前に立ち現れているだけなのです。
だから不安はなくすることではありません。
生の欲望が暴走しないように活用することが大切なのです。不安を邪魔者にしてはいけません。
躁病の人が常識外の行動をするのは、この制御機能が全く働かなくなった結果であります。
生の欲望と不安や恐怖などのバランスをとることを意識する。
調和をとりながら前を向いて、日々の生活を紡いでいくこと。
それだけで森田の達人になることができます。






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Last updated  2014.09.11 07:04:12
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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