森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.10.02
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カテゴリ: 感情の法則
忠臣蔵が今でも人気があるのは、怒りを表現するのが困難であった時代に、2つの対照的対処の方法で実行したからです。
一つは、浅野内匠頭が侮辱されたときに、殿中松の廊下で、それも勅使を迎える直前に吉良上野介に斬りかかるというストレートな怒りを噴出させたこと。
それがいかに無謀なことであるか知りながら、我慢しなかったこと。
姑息な手段で相手を打ち負かすのではなく、最も自己犠牲的な仕方で怒りを表現したことに同情が集まったのです。

そして、もう一つは、この事件でお家断絶となった赤穂の浪士たちが大石内蔵助の指揮のもと、主君とは全く逆のやり方で、怒りを短絡的に発散させることなく、あくまでも「いきいきとした怒り」を保持しながら、その効果的放出の機会を持ち続けたからです。
主君の仇をうつために、彼らはありとあらゆることを犠牲にした。
親子の関係までも、妻子までも、恋人までも、世間の評判までも犠牲にしたのです。
怒りを短絡的に噴出させずに、腐敗もさせずに、鮮度を保ったまま備蓄すること、そして忍耐強く機会を持って、効果的に放出することは、それほど困難であるからこそ、当時の人々は感動したのであり、今なお人々は感動するのです。
(怒る技術 中島義道 PHP引用)


でも中島氏は、基本的には、ため込まないで吐き出してやるというのが正しい対処法なのだといわれています。

そういえば私もこういうの経験をしました。
駅の中のレストランに入り食事をしました。昼の定食だったと思います。
代金は1000円以下だったと思います。あいにく1000円札がなく1万円札で払いました。
すると丸々太ったウエイトレスのおばちゃんが、「うちは両替商ではないんだ。安くしてあげているんだから小銭ぐらい用意してから来い」と罵倒するのです。
当然私はムカッとしました。

ところがこれは日本では珍しい光景ですが、外国では普通のことだそうです。
言いたいことや自分の意見があれば、双方が自分の主張を言い合う。
自分を抑える。我慢する。引き下がる。というような考えはないのだと思います。
これは確かに精神衛生上悪いことではありません。
自分の怒りの感情を口に出して発散するので、後に残りません。


ただ問題なのはその後の人間関係に悪影響を及ぼすことです。
でも最初から相手の機嫌を取っていると自分の頭のほうがどうにかなってしまいます。
私は感情は口に出して吐き出す。
その際森田理論学習で学んだ純な心と私メッセージをいかんなく活用する。
出来ない時は日記などに相手の理不尽極まりない態度を書くことです。

これができるようになることは、「森田の達人」に近づいたということだと思います。






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Last updated  2014.10.02 06:26:10
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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