森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.10.12
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昨日の続きです。

シャロン伴野さんは、二つの選択肢を与えて「どっちがいい」「どっちにする」と子供に聞くことの利点を次のように指摘されています。

1、 親が子供に一方的に押し付けずに、自分の行動について子供自身に選ばせることによって、子供の自立心が育ちます。
つまり森田でいう「かくあるべし」を子供に押し付けることを回避できる。
2つの選択肢を与えることで、目の前の出来事に集中できる。
比較検討することによって感じが高まります。

2、 どちらを選ぶかについては、当然、自分自身の頭で考えなければなりませんから、思考力も養われます。

3、 自分自身で考え、それに基づいて下した結論によって行動するので、子供自身のやる気が出てきます。
モチュベーションが高まってきます。


「ダメです」「早くしなさい」「親の言うことが聞けないの」という言葉は、子供が反発しやすく、親子げんかの原因になります。

5、 子供は自分に選択肢を与えてくれる親を尊敬し、親は子供が自分で選んだ行動に責任をもつのを見て頼もしく思いますので「信頼関係」が深まります。

森田先生は子どもがぐずり始めた時、機嫌をとって短絡的な行動をとってはいけないといいます。
イライラしながら、ああでもない、こうでもないと考えながらじっと子供を見つめておればよい。
そのうち子供は自然に泣き止むものだといわれています。

よくありがちなのは、大人は自分のイライラした感情をなんとか無くしてしまいたいということです。
しかし、自分の思いとは反対に事態は悪化してゆきます。
そして最後には、自分の思うようにならなくて「お前の好きなようにしろ」と放任して突き放してしまいます。
その時子供は、親の後ろ盾を無くしてしまいます。
親の後ろ盾を無くした子供は他人が自分をどう扱ってくれたかに神経を使うようになります。
これがゆくゆくは対人恐怖症に発展してゆくことがあります。


そうならないために、シャロン伴野さんの「どっちがいい」「どっちにする」という接し方は応用してみる価値があると思うのです。





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Last updated  2014.10.12 06:31:47
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通りすがり@ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) この曲の歌詞の意味がわからなくて検索し…
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