森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.02.27
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カテゴリ: 森田番外編
人間がエネルギーを得るには、2つの系統があります。
1つは解糖系で、もう1つがミトコンドリア系です。

解糖系は、酸素を使わず、糖質を分解してエネルギーをつくり出します。
100mを全力で走る場合などがそうです。
解糖系は、細胞質で、酸素を使わず低体温の環境で働きます。
ピルビン酸を経由して乳酸をつくり出す過程で、ATP(アデノシン3リン酸)を瞬時につくります。
グルコース(ブドウ糖)1分子当たり、2分子のATPが生成されます。
骨格筋(白筋)、精子、再生上皮細胞、骨髄細胞、ガン細胞など分裂の盛んな細胞は、解糖系のエネルギーを主体に活動します。
瞬発力と分裂に使われます。瞬発力はありますが、持続性はありません。


ミトコンドリア系は、酸素を使って、食事で得られた糖や脂肪、たんぱく質や解糖系で生まれたピルビン酸を材料に大量のエネルギーをつくり出します。
有酸素運動といわれるマラソンなどがこれにあたります。
もともとは核の中にミトコンドリアはありませんでしたが、進化の過程で共生したのです。

ミトコンドリア系は、ミトコンドリア内で、酸素を使って高体温の環境で働きます。ここが重要なところです。グルコース(ブドウ糖)1分子当たり、36分子(計38分子)のATPが生成されます。
解糖系の18倍以上の効率で、安定的にエネルギーをつくり出すことができます。
骨格筋(赤筋)、心筋、ニューロン(脳神経細胞)、卵子、一般の細胞などは、ミトコンドリア系のエネルギーを主体に活動します。

我々はこの2つのエネルギー系を使い分けているのです。
子どものころは解糖系が優位で、加齢とともにミトコンドリア系中心にシフトしていきます。

ただし、ストレスによって交感神経の緊張が持続すると、血管が収縮して低体温になり、解糖系のエネルギーが主体となってきます。
糖尿病やガンを治すには、高体温、高酸素、低血糖の状態にして、ミトコンドリア系にシフトしていく必要があります。
ストレスにうまく対処して、副交感神経優位の状態に戻していく必要があります。


一部の酸素は、余分なマイナス電子を一つ抱えて不安定な状態になります。
そこでプラスの電子を求めて飛び回ります。この状態が「活性酸素」と呼ばれる有害な副産物です。
「活性酸素」はさまざまな細胞を攻撃して損害を与えます。
細胞組織のタンパク質や脂質は「活性酸素」によって、酸化され、いわば錆びた状態になります。

「活性酸素」を増やさない方法は2つあります。

体内で作られるものと食べ物で補給するものがあります。
食べ物では、ビタミン、ミネラル、ポリフェノール、ベーターカロテンなどがあります。

もう一つは運動です。運動するにはたくさんの酸素が必要ですから、活性酸素も多く発生して老化が進むように考えられていましたが、今では運動することによって抗酸化能力が高まると言われています。
有酸素運や筋力トレーニングが役に立ちます。

関連記事が2014年8月3日、7月16日にもあります。参考にしてください。






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Last updated  2015.02.27 08:06:48
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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