森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.05.12
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カテゴリ: 行動のポイント
一流料理人になるためには何が一番大切か。下ごしらえだという人がいます。
一流料理人は、気が遠くなるほどの下ごしらえの場数を踏んでいます。
芋の皮一つむくにも、魚の鱗一枚落とすにも、心をこめて何年もやらないと一流にはなれません。
料理人の世界では昔から、芋の皮むき3年、ネギの細切り丸4年などといわれて、来る日も来る日も一つのことをとことんやり抜いた。
一日の仕事が終わって親方たちが帰ると、若い修業中の料理人たちは厨房を貸してもらい、料理の練習をしながらさらに下ごしらえを積んでいく。
そんなことを繰り返しているうちに、彼らは素材の扱い方を知り、食べるという事の素晴らしさを学んでいき、堕落を振り払うのである。
こう考えると、料理人の下ごしらえというのは、料理そのものの下ごしらえであると同時に、自分の人生の下ごしらえでもあると言えるのだ。

下ごしらえの基本は、とにかく無駄を出さないことが基本だそうだ。
大根の先っぽやネギの青葉、魚の粗なんて、今の年季の少ない料理人は捨ててしまうことが多い。


これは森田理論で言うと雑事、雑仕事を大切にして精魂こめて取り組むという事だと思います。
神経質な人は、クリエイティブな仕事、人から賞賛を浴びるような仕事こそが価値のある仕事だと思っています。
そして取るに足らない仕事にはそっぽを向いてしまうのです。
ここで言われているのは仕事というのは、分解してしまえば単純な簡単な仕事ばかりである。
そんな仕事が寄り集まって複雑で難しい仕事になっているのだという事だと思います。
そんな仕事に真剣に取り組むことで仕事の土台ができてくる。
また人間としての土台がでてくる。
つまり仕事に取り組む姿勢がきちんと筋が通ってくる。
そして生きがいというものが生まれてくるという事だと思います。
(食の堕落と日本人 小泉武夫 東洋経済新報社 90ページより引用)





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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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