森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.11.02
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カテゴリ: 森田番外編
土曜日は趣味の会の発表会に行ってきた。
私は江戸寿獅子という「獅子舞」を披露した。
獅子頭は5キロぐらいあるので、5分も抱えて舞うととても手がだるくなる。
今回始めてあまりよいとは言えないが脇の下にゴムボールを抱えることにしたのでとても楽であった。

発表会で一番驚いたのは、ガンが脳にまで転移して余命いくばくもないといわれていた人が、2時間も電車を乗り継いで一人で来られたことだった。
体重は大分減少されていたが、脳の障害は全く分からなかった。
その方はひょっとこ踊りを披露された。面をつけて、赤いふんどし姿で場内を練り歩かれた。
とても滑稽で面白かった。その方は高知のしばてん踊り。浪曲奇術。どじょう掬いなどもされる。
それも玄人はだしである。私はその方に影響を受けていろいろと教えてもらった。

この方は重いガンにもかかわらず、生き長らえておられるのはあくなき「一人一芸」のたまものではないかと思った。森田的生き方をされているのである。

日曜日は、仲間とともに地域の祭りと老人ホームの慰問活動に行った。
私はアルトサックスをふいている。
いつものことだが、イベントの出演にあたっては、本番を想定して全員で念入りに予行演習を行っている。
個人でも寸暇を惜しんで猛練習をする。練習段階では100%の出来になるまで持っていく。
ところが残念ながら、本番で練習の成果を100%出せるかというと必ずしもそうではない。
実際のところ80%の出来というのが正直なところである。

以前の私は完全主義的なところがあったので、ミスタッチをしたりすると自分を責めていた。
自分の演奏技術の未熟さを嘆き、自分嫌悪に陥っていたのである。

ところが今では森田理論学習のおかげで、本番は80%の出来で十分だと思えるようになってきた。
もし間違えても、そこで一旦中止して、入りやすいところから合流すればOKだと思えるようになってきた。

みんなで観客に手ごたえのある演奏をお届けできればいいのではないかと考えることができるようになった。

すると必要以上に緊張することがなくなってきたようだ。
みんなと演奏を楽しめるようになってきた。自分を責めることが少なくなってきた。
反対に85%、90%、95%の出来になると、自分もまんざらではないと自分を褒めてあげることができるようになってきた。

森田ではよく60%の出来で十分だということを言われる。

コツコツと努力して達成できた60%に焦点をあててプラスの評価していくことである。
そういう意味で森田理論は減点主義ではなく、加点主義の考えをとっているのだと思う。






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Last updated  2015.11.02 06:45:16
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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