森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.11.01
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カテゴリ: 認識の誤り
「他人がこわい」(紀伊国屋書店 クリフトフ・アンドレ&パトリック・レジュロン)より認知の誤りについてみてみよう。

1、 情報を偏って選別する。たとえば、自分が話をしているときに、真剣に話を聞いてくれている人のことを見ようともせずに、あくびをしている人、よそ見をしている人、難しい質問や批判をする人のことだけが気になってしまう。
ものの見方がマイナス面、悪い方に偏っている。ものの見方はプラス面、よい面も見なければいけない。森田でいう両面観で見なければならない。

2、 根拠のない結論を下す。事実や証拠もないのに、先入観でそうに違いないときめつけてしまう。
事実を実際に確認しなければならない。事実を確認しない場合間違いが多発する。

3、 自分のせいだと思い込む。自分の周りで起きたことに対して、「よくないことはすべて自分のせいだ」と思い込んでしまう。
失敗やミスはすべて自分の責任だと思って落ち込む。事実を主観的にばかり見ている。
客観的にも見なければならない。

4、 よいことを過小評価し、悪いことを過大評価する。

マイナス思考、ネガティブ思考である。
物事を否定的に見る癖のある人は、肯定的にばかり見る癖をつけないといつまでたってもバランスのとれた考え方ができない。

5、 たった一つの結果をすべてだと思い込む。
会議で誰かが時計に目をやっただけで「ぼくはみんなを退屈させている。」と思い込んでしまう。
たった一つの出来事、たった一つの結果を、すべてだと考えてしまいがちなのだ。
そして些細なごくわずかな失敗をすぐに人生を左右するような大きな問題にしてしまう。

6、 オールオアナッシングと考える。
善か悪か、成功か失敗か、0か100か、白か黒かの極端な決めつけをしてしまう。
現実にはありえないようなことに執着する。中間、灰色、中庸という考え方がない。

認知の誤りは、認知行動療法で言われていることだが、是非理論的に整備して森田理論学習にも取り入れたい学習項目である。





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Last updated  2015.11.01 06:45:19
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森田生涯 @ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) 通りすがりさんへ コメントありがとうご…
通りすがり@ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) この曲の歌詞の意味がわからなくて検索し…
森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…

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