森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.11.12
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神経症で苦しんでいる時は、話が抽象的になる。
さらにみんなに知られたくない都合の悪い話は隠してしまうのでますます分からなくなる。
話が抽象的になる人は問題のある事実をよく見ていない。
意識的に事実から顔をそむけて見ないようにしたり、隠蔽しようとする。
自分の目で事実を確かめもしないで、人が言っていたことを真に受けて先入観や思い込みで事実をねつ造してしまう。
事実を観察しないですぐに分かったつもりになって、性急に価値判断をしてしまう。
その間違った妄想のもとで行動してしまう。
その妄想は論理的に飛躍しており、マイナス思考、ネガティブ思考に偏っている傾向がある。

私たちはこのように事実をあまりにも安易な態度で取り扱っているのである。

そういう事実軽視の生活態度が神経症に陥る原因となっているのである。
神経症に陥らなくても、葛藤や苦悩を産み、他人との軋轢を生じさせている。

事実にこだわる。
事実こそが神様であるという視点立たないと、その先どんどん間違った方向に進んでしまう。
最後には迷路にはまり取り返しのつかないことになる。
自分の目の前に現れる不安、恐怖、不快な感情から目をそむけてはならない。
よく観察しないといけない。問題になる事態をよく把握する。
事実をありのままに認める。事実を受け入れる。決して安易に事実を捻じ曲げてはいけない。
自分の都合のよいように捻じ曲げて解釈してもいけない。
事実はお金を扱うのと同じように丁寧に取り扱わないといけない。
事実はありのままに見ることである。すると葛藤や苦悩のない生活ができるようになります。


これは小学校4年生の横山あやちゃんという子供が、自宅で飼っていた12匹の蚕につけた名前だそうです。
一匹ずつ、わずかに違う顔の特徴をつかんでスケッチしているそうです。
我々大人には同じようにみえる蚕でも、よく観察しているとそれぞれの違いが見えてくるということです。

森田先生も常識にはとらわれない人でした。
常識は自分の目で観察して、自分の足で確かめるという態度を崩されることはありませんでした。

これらは面倒なことです。でも神経症から解放されるためには必要不可欠なことです。






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Last updated  2015.11.12 06:53:14
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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