森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2016.05.25
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カテゴリ: 行動のポイント
「形外先生言行録」より山野井房一郎氏の文章を紹介します。
森田先生は、物事を処理するについて能率をあげるべきことを強調されました。
それを箇条書きにすると、おおむね次のようであります。

1、 処理する仕事が二つ以上あって、自由に選択することができる場合は、まずやさしい仕事から手をつけること。

2、 考えてばかりいないで、まず着手すること。

3、 一つのことを長時間しないで、仕事の転換を図ること。
「休息は仕事の中止ではなく転換にあり」とは、森田先生の名言であります。

4、 仕掛けている仕事は、しまいこんでしまわないで、目につくところに出しておくこと。

森田先生は限られた時間を有効に使うことを言われている。

これは物、お金、自分、他人だけでなく時間についても言えることです。

のんべんだらりと時間を浪費するのではなく、時間を有効に使うことを勧めておられるのだと思います。
自分に与えられた時間を2倍3倍にも活かしてより多くの成果をあげていくこと。
緊張感を持って、集中して時間を使うと相当の仕事ができる。

その時の心構えを4つに分けて説明されているのだと思います。
その内容は、考えすぎないようにして、尻軽く目についたところからどんどん手をつけていく。
やりやすいところから手をつけていく。
すると弾みがついて、もっと難しい仕事にも自然と手がつけられるようになってくる。

一つの仕事を長時間続けていると、疲れてくる。慣れが出てきて飽きがくる。
モチュベーションが下がってくるので、そういう時はその仕事を中止して、他の仕事に転換していく。

そうはいってもなかなか手足が出ない人がいる。

相撲でテレビを見ていますと、負けが多い力士について、「自信を失ったからいけないんですよ。必ず勝つとの自信で立ち向かえばよいのですが」等と放送します。
スランプに陥ってストライクの出ないピッチャーについても、同じような批評が行われていて、多くの人が、これを不思議とせず、そのとおりに受け取りますが、これは間違っていると思います。

森田先生は、そのようには教えられず、自信のないことはやむをえないから、自信のないままに、不安のままにことにあたることを勧められました。

古閑先生の語に、「仕事の当初に興味や自信はいらない。まず環境の求むるままに着手せよ。
興味は仕事の過程における工夫そのものであり、自信はその完結、終末において生ずるものである」とありますが、名言と思います。


麓から高い山を見て「こんな山はとても登れない」と最初からしり込みしていては自信が生まれることはありません。
大きな目標はいくつもの小さい目標に分解し、考えつく限りの出来るだけの準備をして、後は運を天に任せて思い切って挑戦してみることだと思います。
たとえ失敗しても次回の成功に向けて、数多くの教訓を与えてくれることになるでしょう。





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Last updated  2016.05.25 06:51:35
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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